2020/07/08 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」にスノーウィーさんが現れました。
スノーウィー > 「……。」

きょろり、きょろり。
人気の無い図書館へ入室する少女が一人。
静かな空間に安心したように息を吐いては本の匂いが充満する部屋の中を
自分の足音を耳にして席に着く。

部屋の奥、さらに一目の付かない死角になる机に着席する
手には自習用の勉強セット

そのまま少女はもくもくと自習を始めるでしょうか。

スノーウィー > 「……。」

カリカリ…

紙の擦れる音、ペンがノートの表面を滑る音
何処か異世界の様に静かな空間は夢想がちな少女には好ましい空間
きっとこういう時、物語なら何か日常を崩してしまう位の出会いがあったりだなんて

「…(でも、きっと現実なら怖くてお話出来ないかもしれないなぁ…)」

と夢見がちな空想に小さく笑った

ご案内:「図書館 閲覧室」にオダ・エルネストさんが現れました。
オダ・エルネスト >  
先日よりこの学園に転入してきた男、身長一八五センチ。男の祖国ではまあまあ普通な背丈である。
そんな男であるので歩く音なんかは少女やそのくらいの背丈のものよりも静かなこの図書館では大きく感じるかも知れない。

しばらく辺りを鞄を片手に歩き回って男はちらりとそちらを見てから一直線にやってくる。

「……失礼、相席してもよろしいですか?」

柔和な笑みを浮かべているが、
この男、転入早々だから免除されると思っていた試験が免除されなくて焦っているのだ。

スノーウィー > 「―――っ?!?!」

すっかり自分の世界に入っていた自分。
ふと足跡を認識したときには柔和な男が目の前にいて
驚いて目を白黒させる。

一瞬、普段は薬で隠している獣人特有の耳や尻尾が出てしまいそうになるのを抑え
おずおず、と貴方を見上げる。
面識は特にない。もしかしたら下級生か上級生なのだろう。
問いかけに対し、目線を数度往復させた後小さめの声で

「ど、どうぞ。…ここで良ければ。」

オダ・エルネスト >  
許可を得ると急に確りとしたような雰囲気を崩した表情になる。―――気が抜けた間抜け面だ。

「あ、ほんと?助かるよー」

そう言って一瞬、少女の横に座るか向かいに座るかで葛藤する。
分かりやすく足が止まる。
いきなり、真横に座るのは自分はともかく少女には難易度が高いのではないか。 祖国の人々と比べ外のヒトは照れ屋だと聞いているので正解は恐らく後者だ!と男が思考するのに実に一・五秒。

一瞬ぎこちなさを見せた可能性は否めない男にとってこれは任務であった。
自身の成績を賭けた大事な仕事であった。

よいしょ、と少しわざとらしく声を出して正面の席で荷物を置く。
 
「ありがとう、私はオダ。 オダ・エルネスト。
最近、ここに転入してきたんだ」

よろしくと立ったまま机越しに握手を求めようと手を差し出した。

スノーウィー > 「???……ぁ、えっと…はい。」

先ほどの雰囲気はどこへやら。
なんだか紳士的な態度というより小動物の様な雰囲気へと変貌した彼に先ほどから驚くのをやめられずぱちくり、と長い前髪に隠れがちな瞳を瞬かせる。
そのまま前へ着席し、此方に伸びた手と貴方を数度見比べる様に顔を動かせば。
おずおずと自分の体より大きいセーターから白く華奢な手を出して
戸惑いを隠せない動きで貴方の手に自分の体温の低い手を重ねるでしょうか。

「…す、スノーウィー・ラビットラビィ...です。
二年生。オダさんですね。…最近…お引越ししてきたって事は…テスト勉強ですか…?」

オダ・エルネスト >  
「二年ってことは先輩か…!
よろしくノーウィー先輩」

重なった手を少し強引に握手する。 これも祖国を出る際に学んだ人と仲良くなる米国式テクニック(自称)だ。
冷たい少女の手には内心驚くが、先程まで外にいた身には心地よい冷たさだ。運動後の冷却スプレーのようだ。

しかし、オダからすれば「たまたま目に入った一人」でそれほど「難しそうな顔をしてないヒト(少女)」だったから声をかけたが、これはよかったかもな、と握手した手と連動するように軽く頷いていた。

自分がここに来た理由をズバリと言い当てられてオダは目を丸くしてオーバーに驚いてみせた。

「ノーウィー先輩は、天才か!
そう、実はそうなんだ。 私も先輩と同じように勉強に来たんだ」

話が早いと手を離して席に腰をちゃんと落ち着ける。

スノーウィー > 「(ひぃ…!すごい、すごいグイグイ来る…!も、もしかしなくても本で見たコミュニケーション強者って人なのかな…!ひぃ…ひぃ…!)はい。よろしくお願い致します。」

上下に連動する手、もともと怖がりで人見知りな少女は
こうして他者との触れ合いの機会などほとんどなかったため
表情に出さない様に、声に震えが出ない様に内心で状況を叫ぶことしかできず
人から見ればやや表情が硬い無表情の様に見えるかもしれない。

「い、いえ…。転入生…って最初の方はきっと忙しいから図書館に来ないんじゃないかって…。えっと。前の学校でやっていた範囲と近そう…ですか?」

手が解放されるとそのままダボついた袖の中に白い手が消えていく。
普段は冷たくとも、握った瞬間の温かさはどこか安心するもので。
ぽつり、と普段はしない疑問を口にするでしょう。

オダ・エルネスト >  
少女の応答には笑顔を返すが、その後の質問。

オダとしてはソレを触れに来た。触れに来たが、触れたくない。かつて祖国の大学の秘蔵図書館にあった禁書ほどに触れたくない。

そんな思いで斜めを上を見て顔を少し顰めた。

「…………」

ゆっくりと鞄から、ゆっくりと――久しぶりに手にした紙媒体の――参考書を幾つか取り出す。
異能や魔術に関する初歩の初歩知識の「セミでもわかる〇〇」みたいな本が出てくる。

「……ノーウィー先輩、世の中では既に前期というのものが終わるらしくてですね。
中途からでも講義についていける、なんといっても初歩の初歩だと思っいた時期が私にもあったんですよ。
先輩ってこの辺、過去に授業とってたりしませんか?」

常世学園では、非常にこの手の情報が開示されているが
彼の祖国ではそうではないし、そもそも『どちらの分野』についてもこの学園とは違う『考え方』を持っていたりする。
彼がかつて学んだのはそんな違う『考え方』であり、残念ながらここでは役に立たない。

そんな事情は分からないだろうが、男が男らしくなく救いを求めるかのようにして少女に言葉を向けるのは傍から見ればキショいというやつだろう。

スノーウィー >  
斜め上を見る動作。
どこか虚空を明日を見つめるような動作に見えたソレで
何となく察してしまったかもしれない。
いや、だがしかしこの世界にはいろんな文化があるものだ。
きっとこの虚空を見る動作はきっと何かしら彼の常識で何か別の意―――ぁ…

「……。魔術、は。私はつかえませんが知識だけ…ありますよ。」

自分が持っているのは異能だけ。
それも大してよくわかっていないもの。
とはいえ自分以外の異能や他魔術に関して好奇心がない訳ではなかったため。
知識としてだけならば多数の魔術に関するものなどを学んでいる事も多い。
加えて貴方が持っている本は、初級の為此方でも力になれるかもしれない。

「……あの、良ければ…出そうな場所お教えしましょうか…?」

オダ・エルネスト >  
―――GODDESS。

声にはならず、音にはならなかったけど、
今この時、オダの中には確かな信仰が芽生えた。
仰々しく表現しているが、先輩としての尊敬の念だ。

机の上に袖に隠れた腕が出ていれば袖の上からその手を両手で祈るように掴もうとするだろう。
オーバーなんだ米国人って(偏見)。

「ノーウィー先輩、是非お願いしたい……
見ての通り、私に必要なのは座学の知識だ」

安心した、というかのように英国紳士よろしく白い歯を魅せて笑う。

「それにノーウィー先輩のように優しい人とここで出会えたのは運が良かった。
よければSNSの連絡先なども交換しませんか」

本格的にはじめる前にこの出会いに感謝して、と言葉を付け加えて。

スノーウィー >  
「ぉぎゃ。ん"…こほん。
だ、大丈夫ですよ。」

カーディガンの袖の上から両手を握るのであればピ、っと小さな声で悲鳴を上げて。
そのままハワハワ、思わず耳が出てきそうになるのを抑えつつ。
オーバーなリアクション故、驚いてしまうもののそれなりに素直な感情は見ていて気持ちがいい。

「ざ、座学ですね・・も、もちろんです。
えっと、じゃあ・・・メモに書いておきますから…。」

それより先に勉強をしようか、と少女は付け加える。
喜んでくれるならば此方も頑張ろう。

オダ・エルネスト >  
「……おっと、私としたことが感極まってしまった。すまない」

忘れてはいけない米国人のノリ(イメージ)は、外では通用しないのだ。
照れ屋で恥ずかしがり屋を相手にするようにしなければと自分を少し戒めてに祈るように大切なものを持つようにして握っていた手をゆっくりと離した。

「ノーウィー先輩に教わるからには、下手な成績は許されないな」

よし、と嬉しそうに握り拳を作るといつ書いたのかSNSのIDと幾つかの連絡先が書かれたメモ紙を少女のノートの上に載せる。

「よろしくおねがいします、先輩」

そう言うと童心にかえったかのような笑顔でそう告げた。
この男は、勉強が苦手だ!頑張れ、ノーウィー先輩!

スノーウィー >  
「いえ…。だ、大丈夫です。」

ただ教えるからには怯えているわけにも言わず。
やるからにはいい結果で終わりたい。

じゃあ、とガサガサと自分の持ってきた自習セットの中から
ノートを開いた後、貴方の持っている初心者でもわかる◎◎系の本を開いた
この後は、自分の説明とノートに可愛らしいイラストを添えて説明するでしょう。
本をよく読み、理解する少女の為説明は存外わかりやすいでしょう。

時間を過ごし説明を終えてちらり、と貴方を見やる

「……。今度、一年生の時に使っていたノートをお渡ししましょうか。
今日の説明だけでは飲み込みずらい所もあるでしょうし…。」

オダ・エルネスト >  
「使っていたノートを…!
 助かります、ノートの返却は試験期間が終わったら必ず!」

彼女の好意に明るく返事をした。
こうして誰かと『楽しく』勉強というのは久しぶりだった。

(よし、楽しく勉強できたな!)

ご案内:「図書館 閲覧室」からオダ・エルネストさんが去りました。
スノーウィー >  
「…。では、また。」

楽しそうに彼が去っていった。
それを見てヒラヒラっと手を振ると彼女もある程度時間をおいてその場を立ち去って行った

ご案内:「図書館 閲覧室」からスノーウィーさんが去りました。