2020/07/26 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に白亜 愛さんが現れました。
■白亜 愛 > 「ぉぇ……ぅぁ……」
図書館内のテーブルに突っ伏して呻いている。
その横に積み上げられているのは恋愛小説。
■白亜 愛 > 「わからん……全然わからん……」
イケメンに一目ぼれしてキュンって何。
遅刻して事故って何……いや一回だけ出くわしたけどあの状況自体が何。
芋けんぴが突き刺さるって何。
「わからん……何がどうしてそうなるのかがわからん……」
そんな状況になって胸キュンってあるのか……??
胸キュンってなんだ……???
■白亜 愛 > 「恋ってなんだよバカヤロー」
一冊、手に取って少し目を通して現実味がなさすぎて閉じる。
こんな変なこと考えるより夕飯何作るか考えたい。
「誰か助けろ……」
ぐでーっとしてたら椅子が後ろにずれていき、床に身体が沈む。
■白亜 愛 > 「うぼぁ」
椅子から尻も投げ出され床に這いつくばった状態になる。
無気力の塊であった。
「うぉぉ……なんなんじゃ……いきなり壁ドンとかおもしれー女とか言われたって怖いだろうにどうしたらときめくんじゃ……」
レイちゃんがやってくるなら私でもときめきそうなのに。
■白亜 愛 > 「そう、レイちゃんなら……ハッ!!!!!!」
レイちゃんで想像してみる。
あーんをする。かわいい。
服を選ぶ。かわいい。
耳かきする。かわいい。
海でバレーボール。かわいい。
膝枕。かわいい。
横で添い寝。かわいい。
初めての場所へ行く。かわいい。
夜景の見える場所で食事。かわいい。
とてもよい。
「なるほど……???」
■白亜 愛 > 「なるほど??」
確かにそんな可愛い姿、見たくなるな?
させたいな?
「なるほど」
むくりと立ち上がる。
レイちゃんがかわいくて、喜ぶ姿が見たいな?
悲しませたくないし笑っていてほしいよな?
「なるほど!!」
これか!!!
■白亜 愛 > 「私はレイちゃんが好きなんだな!!」
本日一番のドヤ顔!
ご案内:「図書館 閲覧室」にレイさんが現れました。
■白亜 愛 > 「そうかそうかぁ。なるほどなぁ」
そうとわかれば恋愛小説は片付けてしまおう。
いそいそとタワーを崩す。
「いやーすっきりした」
晴れ晴れとした顔で棚に本を戻していく。
鼻歌まで歌って。
根本的問題から脱線していることには気づいていない。
■レイ > 「え、えぇ...」
愛ちゃんが図書館で騒がしくしてるのはずっとわかっていたのだけれど。
なんならずっと内容も聞こえていて恥ずかくて顔が熱かったけど。
そろそろ静かにしようね、と注意しに行こうかな、と耳を押さえつつ居住スペースの影からひっそりと見守っていたわけだが。
何かすごい恥ずかしいことを言いながらドヤ顔を見せる愛ちゃん。
つい呆れたような声が出てしまい。
「愛ちゃん...図書館では...静かにね?」
好きとか言われて、まあ言われ慣れてはいるのだが、それでもああもドヤ顔で言われると目を合わせられない。
落ち着かない歩調で愛に近づいて行き、側までいけば騒がしいことを注意する。
■白亜 愛 > 「あ、レイちゃん……おっといけね。へへ」
テンションが上がってて声が大音量になってたようだ。
お口にチャック。
「……へへへ。今晩何にしよかなぁ」
今ならレイちゃん好みの濃さの味噌汁ができそうな気がする。
■レイ > 「私も手伝えたらいいんだけどね。
いつもありがとね」
いつものように笑う愛ちゃんにこちらも微笑んで。
私も何かしたいって申し訳なく思うけど、謝るよりありがとうと言いたい。
「ところで愛ちゃんは何を読んでたの?」
愛が片付けていた本の内容が気になって。
■白亜 愛 > 「ふへへ、どういたしまして。読んでたのはこれぇ」
読んでた恋愛小説のうちの一冊を差し出す。
イケメンがどうのって話らしかったけど街中で突き刺さる芋けんぴしか覚えていない。
■レイ > 「恋愛小説...?
愛ちゃん恋愛小説なんて読むんだね」
差し出されたのは恋愛小説。
読んだことはないが、愛ちゃんがそんなの読むのちょっと意外だなーなんて。
「どう?面白い?」
■白亜 愛 > 「わからん。さっぱりわからん」
主人公の心境の変化についていけんかった。
一目惚れで何やられても好きはちょっと。
「あ、でもイケメンをレイちゃんに変換したらアリって思った」
暴走列車は止まってなかった。
■レイ > 「う、うん。そうなんだ?」
わからない。
まず愛ちゃんの差し出してきた本以前に恋愛小説なんて一回読んで目を背けたぐらいだから。
置き換えられても、わからない。
戸惑っている。
「えっと...イケメンはどんなこと言ってたの?」
さっきなるほど、とずっと言っていたのは...これかと思うと嫌な予感はする。
■白亜 愛 > 「えーとね、『君が見ていたように俺も見ていた』とか『泣いた顔は似合わない』とか『二人で逃避行しよう』とか?
レイちゃんが言ってたら私に突き刺さるなーって」
レイちゃんがこっちを気遣ってくれるのはいつものことだし、お互い様合戦やったことあるし、異能がなんとかなったら一緒に遊びにいきたいし。
ふへへ。
「うん、レイちゃんが言ってたら私は喜ぶ」
大事なことなので二回言った。そうじゃない。
■レイ > 「そ、そうなんだ。
ありがとう、頑張るね...?」
よくわからないけど。よくわからないけど。
何を頑張るのかもよくわからないけど、うん。頑張ろう(?)
でも、喜ぶと言われれば、まあ素直に嬉しくて表情を緩ませて。
「でも愛ちゃんが恋愛小説なんて珍しいね
もしかして夏祭りで何かあったの?」
なんて、やはり彼女らしくない。
先日夏祭りで何かあったのかな?なんて
ああ、夏祭り行きたかったなぁ
■白亜 愛 > 「ぬ。あった。ありました」
レイちゃんは人混みとか駄目だからお土産にヨーヨー持って帰ったお祭り。
花火は綺麗だった。
「えぇー……と、告白されて、好きってなんだろなーって」
■レイ > 「えっ?」
え?と
思わず声が漏れた。
突然のことすぎて、愛ちゃんが告白されたなんて...
でも、そんな驚きはすぐにひいていって。
「愛ちゃん、一応聞くけど騙されてないよね?
相手は誰?変な人じゃない?」
嬉しさ半分不安さ半分。
愛ちゃんが告白されたっていうのは嬉しいけど、変に騙されてないか不安の極み。
過保護な父親のようにわなわなとしつつ尋ねる。
■白亜 愛 > 「えーとね、阿須賀さん。いつぞやに話題出た人」
サンドイッチ喪失事件の。
何度か会ってるし、怖い人じゃない、と思う。
「変な人、じゃぁない、はず。でも好きってわかんなくって、返事は……ほりゅ……」
それで恋愛小説で勉強して、先ほどに至るわけで。
■レイ > 「えっと...サンドイッチの時の人かな」
確か愛ちゃんがサンドイッチを最後まで食べ損ねた時の話だっただろうか。
結局あのサンドイッチはどこに消えていたのか...
とりあえず一度話に聞いている分安心できる。
「そ、そうなんだ。が、頑張って...?」
たじたじに言葉を紡ぐ愛ちゃんが可愛い。
尊いとはまさにこのことだろう...
目元を押さえながら小刻みに震えて天井を仰ぐ。
耳もピクピクしてる。
■白亜 愛 > 「頑張るって何をだょぅ゛……」
涙目で助けを求める。LikeとLoveの差って何。
私のランキングはレイちゃんが独走中だぞ。
「くそぅ。本読んでもレイちゃんが好きってことしかわからねぇ。
用無しじゃぃ」
恋愛小説を棚に戻す。
■レイ > 「それは...私にもよくわからないけど...
応援してるから...!」
愛ちゃんに彼氏ができるのなら...それは応援せざるを得ない
むしろさせて。
愛ちゃんはまだloveについてまだ理解できてないみたいだから、そこはゆっくりわかっていって、 そのうち幸せになって欲しい!
私にもloveはよくわからない。
私のloveは...愛ちゃんと、あの人かな。
レナードはちょっと違うかも。
「じゃあさ、阿須賀さんに言われて嬉しかったこととか、ドキドキしたこととか
なにかなかった?」
本を棚に戻す愛ちゃんに聞いてみる。
さあ尊い話を聞かせて。
■白亜 愛 > 「ナンデそんな話ニ゛ィ!?」
あっれー?レイちゃんが敵だぞぉ?
「す、好きって言われたのは嬉しかったよ!?でもなんかこう、こっち側の気持ちが駄目でよォ!えーと、えーと」
軽いパニック。何故私がこんなことに。
いきなり言われても浮かび上がって来ない!
「うわぁぁぁん!レイちゃんのおばかぁ!好き!買い物行ってくるぅぅうう!!!」
状況に耐えられなくて逃走。一回居住スペースに戻ってお財布は忘れない。
「いってきます!ぬぁぁあああ!!」
■レイ > 興奮する愛ちゃんに対してそっと耳を抑える。
ごめん、ちょっとみみが...
「あ。あー
行っちゃった」
パニクらせてしまったみたいだ。
まあ可愛かったけど。
それにしても...
「愛ちゃんにも恋の季節が...」
ほっとしたような、嬉しいような気持ちだ。
愛ちゃんが幸せなら、私はそれで満足だ。
私じゃ出来ないことをしてあげられる人がいる。
そんな人が愛ちゃんにもいると思うと、嬉しくなる。
居住スペースから出て図書館の外へと駆けていく愛ちゃんに「行ってらっしゃい」と手を振るレイの表情は、優しく、嬉しそうに微笑んでいた。
ご案内:「図書館 閲覧室」からレイさんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」から白亜 愛さんが去りました。
ご案内:「図書館 休憩室」にレナードさんが現れました。
■レナード > 休憩室に備え付けられているソファに、ぐたー…っと萎びた少年が座り込んでいる。
すっかり力の抜けた肢体は、まるで誰かに見られることなんて考えていないかのよう。
「……………ぅあー。」
ぼんやりと霞みがかったような思考で、少年は身体の力を抜いていた。
疲労困憊といったようにも見えるが、息を切らしてなどはいない。
ただ、瞳を閉じると、思い出すのは………
「―――っっ……!!」
ぷるぷる、慌てたように頭を振る。
いつまで熱に中てられてるのだろうか。
そんな自分に嫌気が差すようで、はあと大きくため息を吐いた。
ご案内:「図書館 休憩室」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「よ!!!なーにしてるでござるかー、レナード殿ー」
ニッとわらいつつ、いつもの笑顔で、レナードさんに対して笑いかけ一つの影。
「某でござるよー!元気してたでござるかー!!レナード殿!」
そっと笑いかけつつ近づいていきつつもいつもの脳天気な笑顔で笑いかける。
■レナード > 「……んあ。」
煩い声が聞こえる。
微睡かけてた眼が、ぱちりと開いた。
その方向を見やると、彼がいる。
「うるっさいしー…
ちょっとうとうとしてただけだし、見りゃ分かる通り元気…ふああぁぁ……」
ソファの上で、ぐーっと伸びをして、その欠伸交じりに彼の言葉に答えた。
…この前のことなんて、まるでなかったみたいに自然に接しているように見えるだろうか。
■持流 童男 > 「・・・大丈夫でござるか、元気そうで良かったでござるよ。」
ははと苦笑しつつ頬をかきながらも
「そのあくびが出るなら、元気にやってたんでござるな良かったでござる。」
ニットわらいつつ、ソファでウトウトしているレナードさんに対して
笑いかけつつ、手元にある、「モテる!コミュニケーションの取り方!」というのを持っている。
「この前の答えでござるが、やっぱり、某は、甘いのでござろうな。どうしても、誰にも死んでほしくないって思っちまうのでござる。もちろん、それが、某のエゴだってのは分かってるのでござるがな。」
少し苦笑しつつも
■レナード > 「へぇ。」
どうやら、この前の話をしているらしい。
聞こえる言葉はどうにも、彼の心理を表しているとも。
不快だ。
彼は、誰にも死んでほしくないことを自分のエゴだと気づいたことが答えだと言う。
違う。
自分の気づいたことは、それじゃない…
それに気づけないままの彼の答えが、どうにも歪に聞こえてしまって、不愉快になる。
対してこちらは平然とした様子で、自然な笑みを浮かべながら、言葉を返した。
この前みたいに熱くなったりはしない。冷め切ったりもしない。
あくまで、冷静に、それでいて親身な様子を繕う。
…自分を騙すことには、慣れている。
「よかったじゃん…気づけたんだったら。
じゃあ、もう他の人にはそうしないって、約束できるわけ?」
■持流 童男 > 「いや、きっと、しないって約束できないのでござろうな、・・・こう、やっぱり、気づいたら、体が勝手に動くのでござるよ。」
少しだけ考えて、その後に笑いつつもいつもと変わらない調子でレナードさんに対して言いつつ
「『エゴ』だから『欲望』だからこそ、某は、某の身勝手な理由で、身勝手な行動で、その人の『願い』をへし折って勝って助けるでござる。勝って助けて、その責任を『今度』こそ『背負う』でござる。
それで、胸を晴れて、覚えられるヒーローになるでござるよ。」
「言ってること、ヴィラン何でござるがね」
にヘラと笑いつつも、しっかりとレナードさんの目を見て笑いつつ
「・・・レナード殿は、やりたいことを見つけられたでござるか?」
レナードさんに対して真摯に言いつつ。
■レナード > 「…なにそれ、ほんっと自分勝手じゃん。
そうして誰も彼も救おう…だなんて、まるで神様の発想だし。
おめーはヒーローじゃなくて、神様にでもなるつもりなわけ?」
人の願いをへし折って助ける…言っていることがメチャクチャな気さえした。
人を問答無用で救うというのはヴィランというより、神の発想だろう。
そう考えていたら、彼からやりたいことは見つかったかと問われたから。
「……僕はまあ、やりたいことはあるけど……」
そう言っている最中に、思い出した。
あの時屋上で会ったあの女が、目の前の彼をなんと扱っていたか、を。
「――――ああ、そうだ……風のウワサで聞いたし。
おめー、風紀委員なんだっけ?
ちょっと聞きたいことがあるけど、いい?」
■持流 童男 > 「ハッハー!!あんな神様になんざ成りたくねぇでござるよ、反吐が出るでござる。神様になるくらいなら、ゴリラになる方がまだマシでござる。」
笑いつつも毒を吐きつつも、豪快に笑いつつも
「ん?なんでござる?レナード殿。風紀委員でござるよ?」
しっかりと聞こうとする。レナードさんの方に耳を向ける。
■レナード > 「…ああ、やっぱそーなんだ。」
腑に落ちた。なんて、そんな声色だったかもしれない。
…体の力が、ほんの少し抜けていく。
ほんのり浮かべたその笑みは、張り付いているように見えたかもしれない。
「ま、これは意見を聞くって感じになるけど……
今の風紀委員にさ、足りないもの。
おめーはなんだと、思うわけ?」
■持流 童男 > 「今の・・?今の風紀委員に足りないもの・・・?」
うーん うーんと考えて
「・・・・レナード殿、某、異邦人なんでござるが、まぁ、それでも強いて言うなら、『頼れる存在』とかじゃないでござるか?」
一応、色々と資料は呼んだし噂も知っている。
「こう、何ていうんでござろうな。結構、みんな、某より、強い子たちでござるが。心の拠り所っていうか、みんな無茶して傷ついているイメージがあるのでござるよ。だから『頼れる存在』がいたらきっと違うでござるんじゃないでござろうかなって。」
そう思うのでござるよ。笑いつつも真摯に応える。
■レナード > 「………それ風紀委員じゃなくてよくない?
ていうか、そーいうの先生でいいじゃん。って、僕は思うわけ。」
それは、風紀委員の役割じゃない。
そう思ったから。
「……僕はさ、外から見てて思うわけ。
風紀委員に足りないものは、風紀を守ることの自覚だって。」
ちょっとだけ、自分の内を晒すことにした。
「風紀委員だから許される…風紀委員だから認められる。
そういう権限、権利、自由…いっぱいあると思ってるし。
だけど、それを……自分のためだけに使っている奴が、"いた"。」
眼を細めた。
僅かに漏れ出る感情を、必死に隠すように。
「立場の弱い二級学生を食い物にして。
心の弱った人のところに救いの手を伸ばして。
やっていたことは、自分たちの私利私欲のためだった。
そのために、命を無意味に消費する……」
言葉を続ける。
少し、感情的になってしまったことを自覚したから、抑え気味に。
「そういうこと…やるんだったら、風紀委員じゃなくていいじゃん。
どうして、風紀委員の立場にあって、そういうことをするんだろう。
……風紀って、そういう風に守られてるんだっけ?」
改めて、彼を視た。まるで問いかけるように。
■持流 童男 > 「・・・某のことで、ござるよな。」
しっかり見つつも、今度は笑わない。
レナードさんの問に対して。
「・・・お主の言うとおりで御座るな。『あの時』の『某は』、自分のことだけ考えて、自分のことしか見えてなかったでござる。某は、風紀を守る自覚がなかったでござるよな。」
一拍置いて、
「風紀は、弱者を『守り』、規律を『守り』、悪者を『叱り』つけるためにあるでござる。少なくとも某は、そう思ってるでござる。
ただそれが、某にはできてなかったのでござろうな。だから、お主はその人たちのために、怒ってるのでござるな。」
しっかりとレナードさんを見つつも問いかけに応えつつも
レナードさんの目を見る。頭を下げない。下げたら、今度こそ知り合いを名乗れなくなると思い下げなかった。
■レナード > 「違う。」
違わないけれども、違う。
それだけははっきり言っておかないといけない。そう思ったから。
思った以上に低い声が出たが、ただ、何が違うのかは……言わない。
「………。
例の件で、今の風紀委員はメンツがボロボロなわけ。」
例の件とは何を指すか、なんて言うまでもないだろう。
「だって、自分たちでこさえた下部組織すら、コントロールできてないってはっきり露呈させちゃったんだから。
…今の風紀委員には、風紀を守れない人たちが多すぎるって。」
眼を細めつつ、言葉を繋げる。
思った以上に考えてることを話してしまっている自分がいるけれども、まあ、いいだろう。
「でも、そんな風紀委員だって解散したり首切りが発生したわけじゃない。
きつい処分が降りたのはあくまで下部組織……
関わりのない委員にはほとんど影響なし……おめーだって処分されたわけじゃないし?
なんでか、分かる?」
■持流 童男 > レナードさんの目をあわせて、しっかりと見つつ
「しっぽ切りか・・!!!!」
拳を握りしめ初めて怒りの表情になる。
「ふっざけるなぁ!!!!!!」
思わず怒鳴り声になる。
「あの子達が、どれだけの思いで・・!」
本気で悔しがる。何もできない自分が嫌になる。理解しなかった自分が嫌になる。
「風紀委員のメンツがそれほどにまで・・・大事なのかよ・・・!!」
「・・・・・だけど、それでも何かできるはずでござる」
しっかりとレナードサンを見つつ冷静に深呼吸してなる。
■レナード > 「…………。」
彼の至った結論には、口を出さない。
そう思ってくれていたらいい、なんて考えたから。
「できやしないし、しっぽを切るしかねーわけ。
だって、風紀委員の面々が持ってる異能って…その人にしかできないことじゃん。
その人たち無しで、風紀って本当に守れるわけ?」
ぐいとソファから身体を起こした。
その場でぐーっと伸びをして…
「それとも、おめーは自分の異能で以て…誰かの代わりになれるって本気で思ってるわけ?」
首を左右に、ぐい、ぐい。かるーく柔軟運動をする。
もうじき去ろうとしているのだろう。
■持流 童男 > 「・・・なれないでござるな。その人にはその人の色があるでござるから。」
「あの人たちが、いるから風紀は成り立つのでござるよね・・!」
「だけど・・!」
歯を食いしばりながらも
拳を握りしめながらも、震えて、葛藤している。
そして、一息ついた後に
「やれるだけやって見るでござる。ありがとうでござる。レナード殿」
レナードさんを見つつも礼を言った。
■レナード > 「……だろうし。
ま、礼を言われる筋合いはねーわけ。」
分かり切っていた回答。
予想通りだけれども、ほんの僅か…裏返されることを期待していたのかもしれない。
「だから、僕は。」
ソファから降り立って、身体に付いた埃を払う。
「異能がなくても、力があればいいと思っている。」
これは、ほんの僅かだけ見せる、自分の本音。
「そうすれば、本人に力はなくても…本当に風紀のことを考えてくれる人が、風紀を守れるし。」
具体的な方法は、伝えない。それは自分の今後に差し障る。
…伝えたところで、どうということはないのかもしれないが、
念には念を込めておきたい。
「強力な異能を持つ傲慢な者の手から、異能を持たないが善良な者の手に、風紀の守り手という役目を取り戻す。
……なんて、今は夢見事だけど。」
ただ、その言葉を放つときの眼は、いつよりも鋭いものだった。
「あー……喋りすぎたし。
じゃ、僕はこれで。」
ひらひらと手を振りながら、休憩室から出ていく。
ソファから降り立ってからは、最後まで彼を見やることはなかった。
ご案内:「図書館 休憩室」からレナードさんが去りました。
■持流 童男 > 「・・・おう!!!頑張れでござるよ。レナード殿」
「某は、お主の夢見事、応援するでござるよ」
快活に豪快に笑いつつも、まっすぐに背中を見送りつつこちらも休憩室から出ていこう
ご案内:「図書館 休憩室」から持流 童男さんが去りました。