2020/08/02 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」にレイさんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」にレナードさんが現れました。
レイ > 黙々と積まれた本の山を片付けていく兎耳の少女。
大した数ではないが、どうにも探すジャンルをよくわかっていなかったのか、様々な場所から持ってこられた本をそれぞれの場所に戻すのは中々に骨が折れる。

「はぁ...ちょっと休憩」

なんて、閲覧室のソファに腰掛けて休憩。
小さくため息を吐きつつ、最後の一冊に視線をやる。
あれはどこの本かなぁ...なんて思いつつ気怠げにしており。

レナード > これは図書館に再びやってきた少年。
先と変わらないいで立ちだけれども、若干の疲れを匂わせている。
…シャワーでも浴びたのだろうか、汗の臭いこそしていない。

「ん。」

そうして来てみれば、知った顔がいたものだから。

「レイじゃん。
 そんなところで本とにらめっこなんかして、なんかお困りなわけ?」

少し距離のあるところからでも、傍にいるように小さな声量で言葉をかける。
既に知ったる彼女の体質を慮った対応だ。

レイ > 少女の鼻は鋭い。
そして鼻のみならず耳も鋭ければ、図書館へと誰かやってきたと言うのは一瞬でわかることで。
そしてそれが至近距離も至近距離、少し卑猥な匂いも嗅いだ相手ともなれば即座に誰か把握出来るわけで。

「レナードだ」

声をかけられる前から小さく呟いて。

「うん、お困りなわけ。
今日のお客さんがちゃんと片付けて行ってくれなくてね...片付けてるんだけど」

きっと彼ならば声をかけてくれるだろう、と思い待っていれば案の定。
以前の事もあり少し恥ずかしいが、あまり表情には出さないようにしたのだが、顔が少し熱い。

「それで最後なんだけど、ちょっと疲れたから休憩中」

何て報告しつつ堂々と真ん中に座っていたソファの端にさりげなく移動して。

レナード > 「……そっか。」

どこか、彼女への返事がそっけない。
当然だ。彼女も以前の情事を話題に出さないよう努めているのが、その顔色で分かるから。
抑えようとすればする程、つい意識してしまう自分がいる。
…それはきっと、照れ隠しのようでいて。

「……へぇー…?
 どーれどれ……」

悩みの種を見やりながら、
彼女がさりげなく移ったことで空いた、そのスペースに自ら座る。
…きっとそれを望んでいるのだろうと思ったから。

「………。
 レイが考えてわかんねーことを僕が考えても辛くない?」

いつの間にか、自分の知識でそれを元の場所に戻せないか…なんて、考えてしまっていた。
そんな自分に気づいたらしく、独り言ちる。

レイ > 「うん、無理だと思う。
私でもよく知らないような棚から持ってこられてる本が多かったから
多分あれもそう
代わってくれようとしたならありがとう」

なんて肩を竦めながら告げて、さり気なく空けたスペースにすぐに座ったレナードにやれやれと言った視線を向ける。

「...にしてもちょっと汗臭いけ...今日はなんのごようでしょうか?」

なんて司書モードで尋ねる。
汗の匂いがまあ我慢しておこう。言っては我慢できていない気もするが。

レナード > 「………。」

しまった、と思った。
確かに運動してきたけど、その後ちゃんとシャワー浴びてきたはずなのに。
…甘かったかな、と、今度は冷や汗が流れる気分に。

「あー、……うん。本自体への用は、特にないし。
 この通り、休憩がてらって感じだったわけ。
 ……ちょっと、身体を洗うのが甘かったようだけど。」

もそっと、彼女とは反対側の端に寄る。
それだけでマシになるとは思わないが、異性に臭いと言われると気になってしまう年頃なのだ。

「そしたら君がいたから、ちょっと労わろうかなって考えたけど…
 …流石に臭いままじゃあなあ、と思ってるわけ。」

レイ > 「...ごめん」

労りに来てくれた相手に対して臭いなんてまあ失礼、どことか極まりない失礼で在るわけで。
自分の体質があるとは言え居た堪れなくなって謝って。
レナードが離れた距離の半分ぐらいを詰めて...と言っても大した距離ではないが。

「気を遣ってくれてありがとうね」

なんて、少し笑みを向けてみる。
ちょろいと助かる、と。

レナード > 「………ん。謝ることじゃあないし。
 そういう体質だって、僕も知ってたわけだから……」

彼女がそれを気にすることは、自分の望むところじゃあない。
…元より自分の至らなさなのだから、と、そこは背負いこませてほしい。
ただ、それを自分の口から言うには、少しタイミングを逸したようにも思えた。何故なら―――

「………っ………」

彼女の笑みを見て、分かりやすく頬を赤くすることになったから。どうやら自分は思った以上にちょろかった。
そこから半分ほど詰められた距離も、それ以上広がることはない。
それでも何故か避けている気がしたものだから、…大人しく離れた分だけ戻ることにする。

「……可愛い顔、できる…じゃん。」

レイ > あ、意外とちょろいな、なんて思った少女。
まあ、だからどうと言うわけでもないのだが。
距離を詰め替えされ可愛い顔できるね、などと言われて、あの日を事を連想しては抑えていた赤面が悪化?して。

「ど、どうも...」

なんて照れ臭そうにそっぽを向いてしまう。

レナード > 「………っ…」

ああ…今の言葉で彼女、あの時のことを意識したな―――
なんて、手に取る様に分かる反応だったから。
より一層、その記憶が鮮明に自分の顔色へと現れてきて。
つい、こちらも彼女と逆の方向へ顔を向けることにした。

ただ、顔を見やることができないだけでも、大きく違う。
そうしながらでも、彼女と言葉は通じるものだから。

「……疲れてるって言うなら、マッサージ……するけど。」

元より休憩中と聞いている。
疲労感があるなら、その行為はただの労わる気持ちによるもの。
なのに彼女に向けた言葉にはここまで声量が小さくて、まるで二人の間にのみかかるもののように思えて、
…加えて拭い切れない色が灯っていた。

このとき、彼女の耳に触れた時の事を思い返していたからだろう。

レイ > 「っ...」

そっぽを向いたままマッサージという言葉に反応する少女。
気づいていないフリをしようとするがそもそも無理がある挙句、兎耳が我慢できずピクピクと動いている。
しばらくそっぽを向いていたが...自分の耳の動きに気づいたのと、レナードが自分の体質を理解している事を思い出して、ちらりと振り向いて。

「...マッサージだけなら...」

なんて、仕方ないなとでも言いたげに、頬を赤らめて、どこか色っぽく応えて。

レナード > 「………ん……」

まるで口裏を合わせていたかのように、どちらともなく互いの方へと顔を向ける。
言葉とは裏腹に、色を持ってしまった身体は止まらない気がしてならない。

「………どうしようか。
 僕が……その、後ろに回るか……」

後ろに回る。この前のようにその両手は容易く耳を捉えられる体勢になるはず。
ただ、そこから肩へのマッサージも考えられなくはない。凝った筋肉を解すためだけの手段は取れよう。
だが、彼はもう一つ選択肢を持っていて―――

「………それとも…」

ぽふ、ぽふ。自分の膝を軽く叩く。そうして言外に膝枕というやつを彼女に提案した。
…そこに来てしまえば、もう、丁度手元に届くそれに触れる外ないだろう。

レイ > 「...」

レナードがそのひざを叩く様子を見れば、緊張した瞳でじぃっとレナードの瞳を見つめる少女レイ。
あの時のことを思い出すと、耳がピクピクしてくる。
そして我慢しようとしている手元も少々震えだすが...

「...やさしくおねがいします」

頼りない動きで姿勢を変えてソファに寝転がれば、そのままレナードの膝に頭を乗せて仰向けになって。
捕獲された獲物のようなどこか情けない目でレナードを数秒見つめた後、ギュッと目を閉じる。
準備万端?である。

ご案内:「図書館 閲覧室」にレイさんが現れました。
レナード > 「…………。」

彼女が膝の上に頭を乗せると、無意識に舌なめずりなんかしてしまう。
だって、眼を細めて見下ろせば、捕らえられ食べられるその時を震えて待つ獲物の姿があるものだから。
美味しそう、なんて心のどこかで思った自分の眼は、いつの間にか黄色い蛇のそれだった。

「……じゃあ、やさしく……するし……?」

身体はその言葉に違わない。
羽先で擽るくらいの微かなタッチで、彼女の敏感な部分へと柔らかく触れると、
さわ……さわ……指先の腹だけで、まずは労わる様に撫ぜた。

レイ > 舌舐めずりの音にビビる少女。
ビクビクと震えているが、本気で怖がっている様子ではなく。

「ぁ....んぅ...」

前の時と同じだ。
前の時と同じような触れられ方で、感覚も同じなのだけれども。
やっぱり、ふわふわする。
他の感覚全部飛ぶような、後頭部の温かさがすごく強調されてレナードを感じるというか。
脳が他全部忘れて喜びに打ち震えるようなそんな感じで。
目を瞑ったまま小刻みにピクピクと震えて。

レナード > 「…………ーっ…」

見下ろしながら、その両手で耳のふわふわを擽る様に堪能しながら、
その度に表れる彼女の反応を、いつの間にか愉しんでいる。
情欲を煽るような僅かな声に、震えるその肢体…
自分の指だけでそれを引き起こしている事実に、どうしようもなく興奮してしまう。

「………気持ちいい………?」

そんな彼女は、どんな気持ちで今の施しを受けているのだろうか。
本当にそれだけの単純な思いだったのに、口から出た言葉はとてもとても粘っこい色を持ったそれ。
傍にいるから余計に声量を潜めれば、まるで鼻から抜けるくらいに小さなそれになった。
…その問いかけに合わせて、あの時のように親指と人差し指の腹で耳を挟み込み、擦り合わせるように動かして…

レイ > 「....ぅん...きもちぃぃ...」

気持ち良いかって、気持ちいいに決まってるだろう。
レナードのどこかねっとりとした問いかけに片目を僅かにひらきながら応える。
だが、二回目であるし前よりはまだ耐えている方だろうか?

「んにぁっ!?ぁっダメ...それらぁめ...ぇっ」

その答えはここで証明された。
変わってないね。
あの時と違うのは姿勢くらいだろうか。
寝転がっている為、その気持ちよさに耐えきれなかった足をパタパタと動かしながら膝の上で仰け反ったりする少女。
我慢できているかというとできている...のだろうか?
色っぽく熱っぽい表情で暴れている。

レナード > 「………くふふ、…そっか……」

彼女のその答えに、その反応に、満足そうに笑んだ。
…それさえも、今は淫靡に映ってならない。
すっかり朱に染まった頬は、ぼんやり熱さえ持ってきた気さえする。

「……ねぇ、レイ………」

ただ、それ以上を進んでも、きっとあの時と同じ流れにはなるだろう。
…だから、彼の内なる蛇は、今は彼女に食らいつかないことを敢えて選択した。
焦らすつもりでも、虐めるつもりでもない、が、そうした方がいいと思えてしまった。
だが…そんな今を試そうと思ったのか。

「キスして、いい?」

ぽそ、ぽそ、耳元で囁くのと同じ声量。
言葉が通りやすい様に指先で擽るのを、その時だけは止めた。
彼女が見上げればきっと、黄色い眼をした蛇が、穏やかな笑みで彼女を見下ろしている。

レイ > 「はぁ...はぁ...ん...いいよ」

このままでは前と同じになるかもしれないし、そろそろこちらから止めるべきかもしれない、と。
頭の隅っこのまた隅っこでちょっと考えていたのだが。
幸いにもレナードが引いてくれた。
それでも、やっぱり余韻が後を引き、くすぐったく心地よい快楽が全身を蛇のように撫で回す。
その状態でキスしていいか、なんて問われれば、もう肯定するしかなく。
レナードの瞳を見れば蛇のようで。先ほどまでの事を考えて、自分は蛇に巻かれて動けない獲物である事を再認識した少女が大人しくその唇を差し出す。
控えめに唇を差し出して...

レナード > 「……ぁあむ―――」

大人しく差し出された彼女の唇に、その舌に食むつく。
間髪入れずにその口腔に、自らの長い舌をねじ込んで、
彼女の舌を絡ませて、舐って、擦り合わせて。
互いの唾液で粘って淫らな水音がいくらしようとも構わない、寧ろそれを強調する勢いで、
混ぜ合わせ、溶けさせ、泡立てて。

「んじゅ、じゅる…ちゅ、ぢゅぷ、んー…、ふっ……」

今すぐ彼女と繋がりたい欲求をそれで発散するように、
それはそれは疑似的な交尾にさえ思えるくらいに、
自ら抱いた情欲を彼女にたっぷりと伝えようとして、
彼女の唇を、舌を、口内を、たっぷりと味わい尽くす。

「………っはぁー……、ふー……」

れろぉ…と大きく舌を伸ばしたまま、ゆっくり顔を引き上げた。
海へ潜った後の深呼吸のように、大きく息を吐いている。
その合間も互いを口許を繋ぐ透明な糸が、つぅ…と伸びたまま。

レイ > 「んぐ... んむ...んぁ...む...」

レナードとの口づけは、前もそうだったけど、凄く長くて、濃い。
その舌が口内へとねじ込まれた時、以前のことを思い出して、僅かに後悔し、同時に歓喜した。

レナードの長い舌が口内を蹂躙する感覚はとても気持ちいい。
敏感な口内が舐めまわされ、練られ、その快感が高まっていく。

それだけで頬が紅潮していき快感に支配されていく。
二人の我慢への不満を表すような口内でのやりとりが終わる頃には、その瞳はとろりと熱を持ち、息は随分と荒くなっていた。

「はぁ...はぁ...まんぞく...した...?」

マッサージで疲れは抜けたがおかげでまた疲れてしまった様子の少女が、なんとか保った理性でレナードに問いかける。
以前と同じ流れになってもおかしくないような...でも、きっとそれは少女がギリギリ許さないだろう、といった。
ギリギリな感覚。

レナード > 「……うん、まんぞくした………」

彼女にそう告げている今の自分の表情は、今まさに嘘をついていると雄弁に語っている。
だが、こう言うしかない。こう言うしかないから、先の口吸いで満足したつもりに無理矢理したのだ。
以前と同じ流れにはしない……蛇は心も頑なだった。

「……今日"は"、これくらいに…しとこうか。」

柔らかく、笑う。
再び唇を奪いたくなる衝動を、必死に抑えながら。

レイ > 「今日"は"...ね」

レナードの笑みにそう返しつつ。
レナードの表情は理性9割飛びの今でもわかるけど満足していない。
こっちばかり満足している気がする...ちゃんとレナードも満足させてあげたいな、と思いつつ。

「ありがとう。レナード」

なんて、起き上がって笑みを向けた。
...なお、やっぱり疲れた模様だった。

レナード > 「……ふう。」

起き上がって、向き直って、互いに微笑む。
色の混ざった淫らなものだけど、それでも今なら互いに通じ合える笑顔だ。
…彼女の身体に負担のかかることは、したくない。
自分の根底にあることを、誘惑好きの内なる蛇から今日も守ることができた。

「こちらこそ、ありがとう。
 …すっかり邪魔しちゃったし。
 これ以上は本当にあれだろうから……それじゃ、"また"……」

ソファから降り立つ。
蕩けた余韻からか僅かにふらつくも、これくらいは瑣末なもので。
いつの間にか黒い瞳に戻ったそれで彼女を一瞥し、柔らかい笑顔を向けた後に、ゆっくり図書館から去っていった―――

ご案内:「図書館 閲覧室」からレイさんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」からレナードさんが去りました。