2021/03/04 のログ
レイ > 「...うん、お願い。"ほぐすの"....お願い...」

うなずく少年に頬を紅く染めながら応えて。
耳が僅かに動く。

少年のマッサージを早く受けたいと言う一心でか、居住スペースへと向かう歩みが早くなる。
体の芯が僅かに火照るのを感じながら、自身の心臓が僅かに煩くなったことを感じながら。

居住スペースまでの短くも長い距離を抜け、そこに備え付けられた自身のベッドに腰掛けて、少年の方を向いて。
小さく、照れながらうなずいて見せた。

レナード > 「……………」

もうすっかり期待の色を隠さなくなったことを、彼女の声色から理解する。
自分さえ、今の彼女の心の高鳴りを聞こえていないなりに察する程だった。
そんな口には出来ない期待に応えたいと義務感のようなものを覚える裏で、彼女にそんなことをさせてしまったことに酷く興奮してしまう。

招かれるまま、彼女の空間に足を踏み入れたときのことだった。
無意識のうちに、眼を細めて舌なめずりする。
捕食者がゆっくりと、ごちそうがあると分かるその場所に忍び寄る様に、
ベッドの上にて、自分の到来を待つ彼女のその隣に、ゆっくりと腰掛けた。
そのまま、彼女の座ったところから後ろの辺りに手を着いて、自分の座った方向とは逆の彼女の耳元に、そっと身体を近づけて……

「……それじゃ、まずは肩から、ほぐしていくし……?」

ぽそ、ぽそ。
まるで二人だけの秘密を伝えるように、微かな声色で彼女の耳に言葉を向ける。
ただ言葉を伝えるだけならば、その場で声にしてしまえばいいものを、敢えて彼女の背後を伝うようにして。
ベッドの上で膝立ちになりながら、彼女の両肩にひたりと手を添えた。

レイ > 少年が舌舐めずりしたことは音でわかった。
その歩き方が、調子が少し変わったこともなんとなくわかる。
でも、それは興奮を助長するものであり、危機感などは何一つとして感じず...

「ん...うん...肩から...お願い...」

耳元で囁かれれば、耳を小刻みに揺らしながら縮こまって小さく声を漏らして。
そのまま、忘れられぬ二人の行為の記憶に影響された肉体は既に少年のマッサージを受け入れる気しかなくて。

レナード > それは、揉みしだくというより、撫でさする方に近かった。
服の上越しに彼女の体つきを、まずは肩周りから確かめるように、掌を重ねて這わせていく。

さり、さりと衣擦れの音がする。
掌で広く擦る様に触れていたと思えば、指先だけがつつ……っと這いまわったり、
まだその制服に乱れは生じさせない程度に留めておくものの、ふとした拍子に首元から、上着とワイシャツの合間に指先を滑り込ませようとするもすぐに引いたりして、
どうしても肩回りのマッサージだけに留まらない雰囲気を、手の動きで伝えながら。

「………どう……?
 これだけで、満足できそう……?」

彼女の後ろから、ぽつぽつと囁く。
もとより誘惑が性分の蛇は、言葉の裏にて彼女の理性をつつきながら。

レイ > 「ッ...ん...」

きゅっと縮こまり、目を閉じてプルプルと小刻みに震える被食者。
衣擦れの感覚すら僅かな刺激として表皮を刺激する。
最近は収まってきていたが少年によっていじくりまわされた体は少し雰囲気に当てるだけで軟化してしまうような体となっていて。
時折肌やシャツの部分に触れればその感覚の違いから僅かに短く跳ねる様子を見せて。

「...わかん...ない...けど...
もっと欲しい...かも」

少年の声にまたわずかにふるえて、両膝を合わせて。
わからないと言いつつもしっかりと求めて。

レナード > 「………いいし…?
 してほしいなら、もっと………」

彼女の言葉に、仄かに悦びさえ含ませた声色で答える。
それから撫でさするだけだった触り方に、少しだけ力を含ませて、肉体に僅か沈む程度に指を這わせる様にしたりして。
素直に示せば、こちらは答える。分かりやすいくらいにその働きかけ方を明示してから…

「肩だけで……いいわけ……?
 触れてほしいとこ、あるなら………」

彼女の肩周りを揉みしだき、撫でさすりながら、その背後で蛇はほくそ笑んだ。
その先を、彼女は言うでもよし、態度で示すもよし…ともかくこれでボールが彼女に渡された。
彼女がこれにどう応えるか……色んな答え方があるだろうその問いかけの最中に、自分の中でどうしても滾るものを感じてしまう。

レイ > 「ん...ぁっ...」

与えられた刺激に弱々しくも愛嬌のある声をこぼしながら応える。
時折体を跳ねさせながらも、大きな動きはなく、まだ僅かに力んでいる様子で。
...欲しいといえば、もっとくれるのだろうか?などと考えてしまっている自分がダメになっている様子を客観視する余裕はまだあるが、それを受け入れる理性はとっくに置いてきた。

「肩...以外...」

どこに触れて欲しいかと言われれば...もうそれは何を考えるまでもなく、あの部分を触られたい...
そんな気持ちに応えるように、少女の耳の片方が、その長い先端を露骨に揺らして見せた。
もし耳かと問われれば、恥ずかしげにうなずくであろう。

レナード > 「…………。」

ひくひくと戦慄く彼女の耳は、どうやらその口ほどに饒舌なようだ。
蛇の誘惑は、今の彼女がどこを最も触られたいと欲するかを、それとなく効果的にあぶり出すことに成功した。
…それは敢えて彼女に口にさせるほど、羞恥を誘うような場所でもなかったわけだが。

レナードは少し考えた。
今、自分の両手は彼女の肩周りを撫でさすり揉みしだくので忙しい。
だが、彼女は別のところに触れてほしいと露骨に誘ってくる。
これに応えないのも失礼だ。
ならば、手以外で触れる外ないわけで。故に……

「―――……ぁむ…」

何の前触れもなく、彼女の耳を唇ではもうとした。

レイ > 「はうっ...ぁ...」

懐かしく、優しく、そしてとても気持ち良い。
全身過敏な彼女のさらに繊細で敏感な部分。
そんな部分を不意打ちで、はまれれば...過去の行為も相まって、その快感はガチガチに固まっていた全身を一瞬で解してしまうほどのもので。
ふにゃふにゃと崩れた少女は少年を背もたれにする形で倒れ込んでしまい。
その表情は蕩けかけており、もうダメになる用意はできているもので。

レナード > 「んむ、んふ……んぅ…っ……」

彼女の身体が弛緩する。
図らずも背もたれのようにもたれかかられるも、一度食んだ耳は逃がさない。
蛇のしつこさを象徴するように、執拗に、ねちっこく、口内で耳の淵を舐っていく。
それによって、彼女がどれほど蕩けた表情に堕ちてしまおうがお構いなしとばかり、その舐り様に遠慮がない。

「――――っ…ぱぁ…、…ふぅ……」

じゅる、じゅぷ、粘った水音が僅かに立つほどに唾液を含ませ耳を咥内で扱きあげてから、ようやっと解放する。
唇の先から銀の糸がつうと伸び、彼女の耳にかかってしまう程だったが、それも重力に従ってぷつりと切れて。
はふはふと息を整えながら、やはり火照った表情で以て、彼女の顔を覗き込んだ。

「………くふふん……
 …きもちよかった………?」

にや、と蛇が妖艶ささえ纏った笑みを見せながら、
うつ伏せになった彼女の頭を正面から膝枕をするような恰好になりつつ、問いかけた。

レイ > 「んぁ...んぅうぁ...ん...はぁ...」

緩んだ筋肉抜けた力。それはつまり快感に対してほぼ無抵抗である状態ということで。
抵抗がない状態で受け入れられた快感に対して、必死に大きな声が出ないようにと抵抗しつつも、声が出ることは抑えられず。
熱のこもった吐息と僅かな舐め方の変化に対してもびくっと跳ねる体がどれだけ少年が少女の体を犯しているか示すものとして十分に機能しているのではないだろうか?

捕食者にすっかり堪能された兎はへなへなとズレていき、少年に膝枕される形になって。
乱れた呼吸を整えようとせず、すっかり顔は真っ赤になり、全身発汗ししけっており。

「....はぁ... はぁ...はぁ...んぅ...気持ち...よかった...」

少年の膝にうつ伏せになり、顔を埋めながら、恥ずかしそうに、そう答えた。

レナード > 「……よかった。
 満足できたわけ………?」

うつ伏せの彼女の頭を、さっきまで肩を愛撫していた手で、優しく撫でつける。
さっきのようなねちっこさはどこへやら。今の手つきからは純粋な労わりさえ感じられるだろうか。
彼女の蕩けた姿を久々に堪能できて、こちらの表情も満足げだ。

レイ > 「うん...満足...ありがとぅ...」

うつ伏せから横を向いて満足げに微笑めばそう伝えて。
短い言葉ではあるが、それだけで少女の感情は少年に伝わっただろうか...
そして、そのまま疲れからかまぶたから力が抜けて薄く開いていた目蓋が落ちれば...そのまま少女は夢の世界へと落ちていった。

レナード > 「……………。」

あれ、気づけばあっという間に寝ちゃったじゃん。
なんて、言葉にする前に目の前の彼女は夢の中。
流石にこの状態から動いてしまうのも無粋なので、
今晩はこのまま、膝枕を提供することにしましたとさ。

「………おやすみ。」

ご案内:「図書館 閲覧室」からレイさんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」からレナードさんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」に藤白 真夜さんが現れました。
藤白 真夜 >  
「……んしょ、よいしょ」

古い紙の香りと、静寂の広がる、図書館。
足音を響かせて、よろよろと。
両手にいっぱいの本を積み上げて、歩く姿がありました。

「……んしょっ」

どさり。
机に広がる、書物の数々。
参考書、教科書、論文――。
目前に広がる光景に、慣れ親しんだ書物の香り。
加えて、周りには誰もいません。

「……よし……やるぞお……!」

でもこっそり、小声で。図書館ですから。
静かに、やる気に満ち溢れる姿がそこにはありました。
どっさり並ぶ本のタイトルは、
『異能とは』
『すぐわかる錬金術』
『初級錬金書』
『にんげんのからだのしくみ』
『脳内物質の及ぼす効果について』 etc……。
率直にいって、ものすごく簡単な本ばっかり。
それでも、私には難敵でした。

(……これ。もう読んだんですけどね)

何度も、何度も。繰り返した道。
それでも、何か見落としが。繰り返せば、見えてくるものがあるのではないでしょうか。
そう信じて、私はまた地道な復習を、始めました。

藤白 真夜 >  
錬金術。
それは、変化を求めた人たちの修めた学問でした。
石ころを、宝石に。
鉄くずを、金に。
ただの水を、不老不死の霊薬に。

……思えば、それは私の目的と同じでした。
どうしようもないと、嫌なことしかないと、自分で思っていた、自らのこと。
惨めで、どうしようもないソレを、何か――何か良いものに。
少しでも、輝かしいモノにできれば。
そう思って、この魔術理論に私は挑んだのです。

(……誰もいませんよね)

きょろきょろ。周りを見回して、誰もいないことを確認してから、咳払いをひとつ。

(……変われ――!)

早速、手元に湧き上がらせた血液に、術式を通して見ます。

ぽふ。

……もちろん、それは赤くてなんだかホコリみたいな塵へと変わりました。

「……う~~ん……」

さすがに、ここまで失敗が続けば、もう落ち込んでる暇もありません。
きっと、何か致命的な見落としがある……そう、『先生』もおっしゃっていましたから。

「……、……息抜きとか、したほうがいいのかなぁ……」

……。勉強するとは決めたものの、すぐに行き詰まって、手元の書物を当てもなくぺらり。