2023/06/26 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に寝刀 シロさんが現れました。
寝刀 シロ > 『聞いたか?落第街に行くってさ…』
『マジ?大丈夫なのかよー…』
『知るかよ、もしかしたら今頃死ん……』

はて。随分と穏やかでない話をする高等部男子の二人が居るものである
図書館で知識やネタ。文章力と理解力、語彙と国語力、識字力と
文法、構成力、要約力と感性とええと……際限がないのでとにかく文系
作家に求められるような叡智と、あと情報収集を兼ねて
遅くまで今日は図書館で過ごしていたわけだが。
横に積んである文法の参考書、常世学園に関する簡単な情報資料を差し置き
ライトノベルを手に読み耽ているのは
別に途中で集中力乱して遊びに逃げたわけではない。決して。
あくまでもふとした息抜きの為なので勘違いしないでほしい。


で、小耳に聞こえて来た話を解釈すると
先ずは落第街の話、丁度今日図書館に来た目的の一つ。
そこにどうやら二人か三人かの男子生徒のグループが
目的は不明慮だが、特定の人物の縄張りに踏み込もうと
教室で他人のその企みを見掛け聞き、馬鹿な奴等と呆れていると

「……度胸試しとかちょっとした冒険。そんなノリですかねぇ」

何しろこんな島だ。そういうテンプレな男子生徒君も居ても不思議ではない
昨夜、古なテンプレナンパ集団とエンカウントした身が故に。
もっと会いたくない人物とその後に出会ったことのインパクトの方が大きいが

寝刀 シロ > なにはともあれ図書館ではお静かに。
その不幸な落第街に踏み入れ今頃中の魔物どもに
食い荒らされているであろう阿呆な陽キャなど
陰キャくん二人にとって恰好の話題のネタなのは理解を示すが
ここでするよりは図書館から出て横断歩道を二つほど渡った先にある
ファミレスで存分に語るがよかろうに、それとしてその情報はありがたく頂くが

「縄張り意識。強いのが闊歩する場所など
 避けるのが利口ですね」

地図を貼付けてあるメモ帳を開き今しがた盗み聞きした内容を
留めおく。話から推測するに落第街にこの辺かと色ペンで印付ける。
己の色(アライメント)も決してホワイトではないが同じグレーか黒だとして
余所者なら何色だろうが“敵”判定に違いない
勝てる負ける関係無しに、無用な衝突の可能性は出来るだけ排除するのが吉
こういった場所はメンツを何よりも重んずる輩が多いので
仮に勝ったとしても面倒がついて回る。間違いない。

寝刀 シロ > <> <>
読んでいたラノベを脇に置いて
常世学園のパンフレット、落第街とスラムの情報資料を開く
……と大分大仰に言いつつも、図書館で手に入る
その手の情報などまあお察し。
実際簡単な事しか書いていなかったのでめぼしい情報を
書き留め終わるとそのまま国語の勉強と
才能ある作家が手掛けた名作ラノベに触れる時間に切り替わった結果
先程のラノベで時間潰し……じゃない研鑽している私に至るというわけだが

(出来うる限り、全体を比較して荒事が少ない場所
 縄張り意識が強いボスが“シマ”にしてる場所は通りたくない
 中立地帯のようなものがあれば都合がいい
 ≪窓口≫まで安全に行けるルートを見出しておかないと)

学生証の偽装更新。このクエストの重要度は昨夜の事も鑑みて
さらに重くなったと、急務になったと見ている。
…目ざとい風紀委員もしっかり騙せる出来の偽造証が必要だ。
金に関しては問題ない。難題は変わらず
如何にして安全に≪窓口≫までたどり着けるかどうか
なんだったら物陰に隠れ潜み、目立たず。時間をかけて攻略する
いわばステルスゲームーヴという手段も──。

(いや、やはり無し。)

自分の言うステルス概念がどういうものだったか──。
“やった当時”を思い出して候補から取り下げた。目撃者全員消せば実質ステルス
そんなサイコパス理論を此処で実行してみろ、人間性摩耗が過ぎる
やったら危険人物として終生追われる血みどろの花道直行ルート
並びにこの学生島の特色を鑑みて
相手になるのはは学生(ガキ)の可能性も大というわけで……
結論、ステルスゲームーヴは却下。
やるときは数字で判断する女であるとて、べつに他者の命は安くはない。決して。

寝刀 シロ > .
「……地道に、足と目と耳と口を使って。
 情報を集めていくしかありませんか」

私としてはもう少し簡単に済ませたい
事はシンプルかつ劇的に。が、強行しようとすると
途端にイレギュラー判定を降されるのが世の常、まさに常世の理
己の人生だけでもイージーモードにならないものかな
今更なっても手遅れ行き遅れ遅延証明書も効かない詰みっぷりだけれど──

OK、このぐらいにしよう。お先真っ暗確定の我が道を直視しても辛いだけだ
脇に置いたラノベに手元に戻して再度、織りなすファンタジーの世界に
思考を逃がす女、そうだこの私おめでたい頭の寝刀シロ

あ、赤鬼が死んだ仲間の青鬼を食らってパワーアップした
一緒に戦うぜダチ公展開。そういうのは好きだ、大好物だ。
創作世界らしいとんでもないバカげた展開だが此れが良いのだから仕方ない
それでいいのだ架空世界は

寝刀 シロ > ──或いは。護衛でも頼もうか
  悪いようにはしない、見返りにちょっとした得を
  なんて。嗚呼、無様。

昨夜に相まみえた風紀委員の女性を思い出し。
連絡先が書かれた名刺を見て、再度しまった。

ちょっとした相談に乗ってくれませんかと
偽造証を用意したいので護衛してください
そんなこと言えばどんな見返りを用意したところで、
連行から然るべき処罰、断罪コースへ直行
約束されたバッドエンドを迎える場面が
容易に脳裏にて映像化できるくらいに

きっと彼女にとっても後味も悪い出来事になる
悟らせなければ、見つからなければ
存在しないも同じ
私はただ才筆に為りたいだけの女なのだから。
大丈夫、風紀委員のお世話になることなどありえない
模範的、大学部1年ですとも。   ただし身分は偽装


(…相対した感触…察しが良さげな方で。
そこがどうしても不安要素、ですかねぇ)

恩に銃弾で返す羽目にだけは。してくれるなよと
なんとも身勝手に、昨夜の人に祈った。

ご案内:「図書館 閲覧室」から寝刀 シロさんが去りました。