2019/02/19 のログ
南方 朱緋 > え?それじゃ盾が必要系?……うーん、ここで魔術使うの気が進まないけど仕方が無いかぁ。

(下手に魔術を使えば、想像もしなかったところに影響が出る恐れ「も」あるのだと
この学園に入学した当初、魔術学の担当教師に耳に胼胝ができるほど口酸っぱくして言い含められた文言。
たしかにこの禁書庫の中には目録にさえ乗っていない様な――“記録”を残すことさえ禁忌とされた本も山の様に積んであるのだ。
図書館司書ですら把握をしていない、或いは把握できない本の中には自らの意志で魔術を操る物もあったりして。
…それを思って一度は渋い顔を見せたが、背に腹は変えられまい。
はー…と大きなため息を着いたのち、瞼を閉じて軽く俯いた。)

防御力は…大きな方が良いよね。ただ魔術弾性は無い方がいいし、攻撃を吸収して緩和するみたいな……。
うーん、……おっし、こんなところでひとつ!

(ブゥン、と低い音がして、中世の騎士が使っていそうな「如何にも」な盾が現れた。
見た目はかなり重そうだけれども、自分の力を使って練り上げたものだ、少なくとも術者である女には扱いやすかろう。
身を縮こませれば大の大人がすっぽり隠れてしまうほどの、それ。出来上がりを満足そうに見つめた後)

それじゃいくよー、えいえいおー!

(拳を振り上げ鬨の声を上げる。貴重書との駆けっこは始まったばかり―――――)

ご案内:「禁書庫」から南方 朱緋さんが去りました。
暁 名無 > 「諦めて帰るという選択肢は……あ、無さそうだなコレ。」

魔術で盾まで出した南方を見て、名無も決意を固める。
載り掛かった船というか、沈みかかった船に近いがどうにかして生き延びよう。幸い、逃げ回る本たちは危険度も高くなさそうだ。

「これはシュークリーム食わせて貰うくらいじゃ割に合わねえぞ……」

威勢よく貴重書を追いかけ始めた南方に続いて、名無も虫取り網を振り回し始めるのだった。
思いの外時間を取られて自分の用事を達成するころにはへとへとになっていたという──

ご案内:「禁書庫」から暁 名無さんが去りました。