2021/12/15 のログ
■暁 名無 > ・・・更に1時間ほど経過
「雲は晴れたけど……まだちょっと月明かりが強いか。」
ようやく姿を見せた星空だけれど、流れ星がはっきりと見て取れるにはまだ明るすぎた。
それでも昨日ほどの寒さも無く、時折ポッキーを口へと運びながら俺は夜空を眺め続ける。
ここまで来たのだから、と半ば意地の心境で、もはや根競べの域に届きそうで。
「……まあ、明日も余裕はあるからな。
こうなりゃ夜明けまで粘ったるわい。」
30分に一本ペースでポッキー食ってればいずれは。
そう信じて、俺と夜空との耐久勝負は、東の空が白むまで続いたのだった。
……こんな事で意地張らんでも、と俺が後悔したのは眠い目をこすりながら時計塔を後にした時だった。
ご案内:「大時計塔」から暁 名無さんが去りました。