2022/02/27 のログ
ご案内:「大時計塔」にレナードさんが現れました。
レナード > 少年が一人、人目から逃れるようにやってきた。
ここに来る目的は大体何か物思いにふけるためだったりするが、
今日は違う。

「遠くを見通せる場所と言ったら、ここくらいしか思いつかなかっただけだけど…
 まあ、人気も少ないし丁度いいし。」

ゴーグルなしでは常時ものを透して見てしまう眼が、
はたしてどこまで遠くまでを見透してしまうのか。
それを確かめにやってきたのだ。

巨大な時計塔から見下ろすこと自体はそれなりに経験があったが、
それを透視してみた場合どうなるかなどと、今まで意識したことがない。
別段何か外付けの動機があったわけではないが、この際知っておいた方がいいと思ったり、
たまにはゴーグルなしで過ごしたいと思ったりしたのが合わさったのだろう。
島を一望できるところから、少し身を乗り出すようにして少年は景色を眺めている。

「………相変わらず、ここは高いとこだし。」

レナード > 「……………。」

そのまま眺めていたところで、ゴーグルを外す。
落としてしまわないように首から下げて、
黄色い蛇の眼をしぱしぱさせて、改めて街を見下ろした。

「………………んん。
 遠くにピントを合わせるように………」

見えるようで、見えないらしい。
何とか建物でも見えないものかと、目をしょぼしょぼさせたりして。

「……ぅあー………
 眼が痛くなりそ………」

暫くそうして遠くを見ようとしていたが、どうにも疲れが先に出てきたようだ。
手で両目を覆うようにして、見ようとしていた視界を遮った。

「………なかなかうまくいかんもんだし。
 人並みの視界ってわけにはいかないわけ………」

ご案内:「大時計塔」にレナードさんが現れました。
ご案内:「大時計塔」にレナードさんが現れました。