2019/07/29 のログ
ご案内:「彼は誰時の委員会街」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 朝方、夜の職務に従事する者達と、昼間の職務に従事する者達の入れ替わりの手前。
無機質な委員会街が青くけぶる時間帯。
白いフード付きケープで顔を隠した人物が、風紀委員会宛の封書をポストに投函する。
封筒そのものはシンプルだが、わざわざ蝋で封をしてあった。

クローデット > 封書の中身は、落第街で暗躍している違反組織の告発。

彼らは亜人種とでもいうべき異邦人達を監禁し、彼らの体の一部を錬金術の素材として奪い、商売の道具にしていること。
表の研究機関の一部にも彼らの売り捌く「素材」が出回り始めており、影響が無視できないこと。
…違反組織を摘発する際には、被害者である異邦人達の救出、救済を優先して欲しいこと…それから、自分が調べて得た彼らの本拠地やらその周辺のセキュリティなどの情報も書き記しておく。

…もっとも、匿名での封書だ。委員会は裏取りを必要とするだろうし、解決までに少し時間はかかるかもしれない。

それでも、名乗り出る気にはならなかった。
…委員会に関わって「正義」を行使する資格が、自分にあるとは思えなかったから。

クローデット > (…後は、様子を見つつ祈りましょう。
「魔女」が、もう出しゃばらなくて済むことを)

魔術を使って、筆跡を辿れないようにしたためた書面。
物質的な証拠も、魔術で限りなく取り除いた。
委員会街で投函しているから、足取りの追跡も困難だろう。

委員会は、違反組織の内部告発を想定するだろうか。あるいは…魔術を使って痕跡を徹底的に消すところから、何かを探り当てるだろうか。

(…わざわざわたしまで辿り着いて、干渉してくるとは思えませんが…
一応、覚悟はしておきましょう。出しゃばった代償というものです)

ポストの傍でしばし佇み…空気の青が薄くなり始める前に、人影は委員会街から姿を消した。

ご案内:「彼は誰時の委員会街」からクローデットさんが去りました。