2020/07/02 のログ
織機 雪兎 >  
痺れた脚に直撃する彼女の身体か頭かはたまた大きな胸か。
とにかく感度三千倍が如く敏感になり過ぎている脚に衝撃。
建物中に響く音量、絞り出すように絶叫。
自身の脚は即終了、行いの悪さが作用した様な惨状。

思わず脳内で妙なラップを刻んでしまう冷静な自分がいたりする。

痺れた脚の上に彼女が覆いかぶさっているのならば、その絶望的な刺激にのたうち回っている。

早坂 さらり > 「ぶえーーーーーーーーっ!!??」

思いっきり相手の痺れた足の上にがしりと手をついて、
あっ、ごめんなさっ、と言おうとした瞬間のたうち回る織機の膝が、
顎にクリーンヒットする。視界がぐるっと回った。

同時に、後ろで『ドシャア!』と水音がした。
蹴り倒したポリタンクの蓋が宙を舞い、勢いよく水が零れ、
折り重なるように倒れた二人の上に奇麗にデコレーションされる。

数秒。
十数秒。

のたうち回る少女と。
動かなくなった少女と。
水浸しの廊下と。

何事かと廊下に出てきた、普通の風紀委員。
奇麗に、その額に青筋がビキリ、と立った。


二人曰く。
説教は、一時間半続いたという。

ご案内:「廊下」から早坂 さらりさんが去りました。
織機 雪兎 >  
ガツッ、と脚に加わる衝撃。

「アバーッ!?!?!?」

普段ならば彼女のような美少女に膝蹴りを喰らわすなど、錯乱してしまうような事態だが、今は違う意味で錯乱している。
と言うか膝をブチ当てた衝撃で、更に脚の地獄が深くなった。

「ォ、ォオォォオオ!!! ア゛ア゛ア゛ア゛……!!」

ゾンビのようなうめき声を上げ、自身の上に重なる彼女の下から何とか這い出ようと必死にもがく。
ずぶぬれの問題児たちの織り成す地獄の様相。

尚この痛みに耐えながらのお説教の後数十分間、織機雪兎は同じ地獄を味わうハメになることを。
彼女はまだ知らない。

ご案内:「廊下」から織機 雪兎さんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本庁」に赤坂薫子さんが現れました。
ご案内:「風紀委員会本庁」から赤坂薫子さんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本庁」に赤坂薫子さんが現れました。
赤坂薫子 >  
「はい、はい。ではそちらの書類を書いたら最寄りの分署までお願いします、はい」

受付は忙しいのである。
ここの所、例の実験部隊への参加希望や説明希望が連日やって来ては、各分署へ割り振る作業が続いている。
出来れば直接分署へ行って欲しいのだが、まず「風紀委員会」と言われて思い浮かべる顔はここだろう。よって、薫子が対応する事になる。

「はい。字が書けない――分かりました。その書類を持って3階の窓口までお願いします、はい」

落第街から来る人間の中には「とりあえずここに来れば食事にありつける」という認識の者も少なくない。そういう人間を『助ける』事もまた、風紀委員会の仕事の一環だ。

「――とはいえ」

赤坂薫子 >  
やってくる人間達全てを信用するわけにもいかない。
違法部活の人間や、悪意を持ってくる存在が居ないとも限らないのだ。どうしても身元の確認をする必要がある。

「――ふう」

こちらは公安委員会にも協力を要請して調査を進めている。
幸い、現在の所目立った『悪意を持った存在』は確認されていない。

「猫の手も借りたいですね」

ご案内:「風紀委員会本庁」にエインヘリヤルさんが現れました。
エインヘリヤル > 風紀委員会の本部。
手伝うと言った手前、特殊異能調査機構としても表向きの活動はせねばなるまい。

ただ……見るからにごった返している。
おそらく半分はシステムのせいだろうと思うけど……どうするつもりかしらね。

「ずいぶんと忙しそうな様子ね……ふふ。
 どこまで管理する気なんだか、なかなか大変そうね?」

などと、忙しそうな事務員たちを尻目にくすくすと楽しげに。
まるで他人事、と言った様子。

実際、特異調などの外部に託せられる部分で、それなりに振られている分はこちらとしても対応している。今日はその事務手続きがメインだ。
忙しいのは風紀委員会の事務作業が煩雑すぎるせいだと思うが、それにしても面倒くさそう、という感じには思える。

さてさて。
お手並み拝見と行きましょうか。

ツインテールを揺らしながら、作業の様子を楽しげに眺めていて。

赤坂薫子 >  
「はい、生活する家がない――分かりました、とりあえずはこちらの分署へ行って登録を。その後生活委員会に仮設住宅への入居を申請していただいて……」

とはいえ、無限に続く事務作業などない。
ひとまず受付に来ていた人々を捌き、各所へ割り振る。

ふぅ、とため息をひとつついた後、こちらへの視線に気づき

「あら――お疲れ様です」

協力者へと軽く頭を下げて挨拶する

エインヘリヤル > 「おつかれさま。
 ずいぶんと丁寧に面倒を見るものだと感心するわ」

会釈。金十字の瞳でにこやかに微笑む。

まあ、個人的には、やりすぎだとしか思えない。
この対応を画策したやつはおそらく、どうでもいい平等論を持った人物だろうとすら思う。

もしくはなにも考えてないか。

こんな図面の引き方は、あかねとやらは関わってはいまい。
つまり風紀の事務方がおそらく頭悪いやつがいるか、馬鹿丁寧で杓子定規ということ。

「こんなに対応するんじゃ大変でしょう?」

言葉こそ柔らかいが。
その手続き、邪魔じゃないの?

金十字の目が、そう言っている。

だってそうだ。こんなのは【人間扱いしている】んだから。

赤坂薫子 >  
「それが仕事ですから」

こちらもにこやかに微笑みながら返す。
サラサラのストレートヘアをかき上げながら、データを打ち込んでいく。
対応については仕方がない。戦力に出来るもの、身元のはっきりした者だけを受け入れればそれに越した事はないが――そもそも「誰が役に立って誰の身元がはっきりしているのか」すら、判断材料に乏しいのだ。

「仕方がありません。それに、ずっと続くわけではありませんから」

そもそもこんな所まで来れる人間は、もう自分から行動を起こしていてもおかしくないのだ。派手に人間が動いたから、それに触発されて一時的に流入が増えているだけだろう。