2020/09/24 のログ
金剛 経太郎 > 「お手を煩わせないよう頑張るね……」

正直ウサギの姿でブラッシングなんてされた事が無いのでどうなるかは未知数である。
自信満々の少女に比べ、不安そうなロップイヤー。

「修練なんてした事ないからなあ……僕は。
なるほど、穢れ…呪いを緩めて、清水が間に入って……
ん?ちょっと待って。今日は、って事は何日かかかる系?一日で終わらない感じ?」

ふと気になったので聞いてみた。
何日かかかるのであれば、その間の予定を色々とキャンセルしたり連絡したりしなきゃならない。
てっきり一晩くらいでササッと片付くのかと思ったが、案外そう上手く行かないのが世の中らしく。
──ま、いっか。と直後にはあっさり受け入れたりするラビットだけれど。

「ふんす……あ、ああ。ココア、熱くなくなった?」

勝手に眼福……もとい、大変宜しくないものを知る時間が終わりを告げた。
美味しそうにココアを飲む少女に、新たにキュウリスティックをぽりぽり始めながら訊ねる。
なるほど、あの服でココアのカップが触れればそりゃ熱かろうな、と納得もしたり。

幣美奈穂 >  
「じっとしていてくだされば、大丈夫ですわ」

ほほえまし気に目を細めてうさぎさんを見るのです。
こんな大きなうさぎさんを洗って差し上げますのは初めてですけど。
小さうウサギさんや大きなわんこさんは何度も洗っているのです。

「そう、そういう感じですの・・。
 どれぐらいかは、その呪いがどんな強さか・・によりますわ。
 強いものですと、無理矢理ですと後遺症が残ったりしますし。
 ですので、少しずつ散らしていくのが一番なのですけど・・?」

感性的に、うさぎさんを垂れ耳にしたものはそこまで強くはないとは思うのですが。
美奈穂的におすすめなやり方ですと。今日一日だと、呪いが残りまして。
呪いがぶり返す恐れがあるぐらいのモノでしょうか。

「はいっ。うさぎさんとおしゃべりしていましたらちょうどよくなりましたわ!」

甘さにほっとしながら、花が咲くような笑顔を見せるのです。

金剛 経太郎 > 「そ、そうですか……あの、抜け毛とかいっぱい出たらごめんよ……?」

どうなるか分からないから、分かりそうな部分は先に謝っておく。
出なければ出ないで良いことだし、出たら出たで謝り済み。完璧。

「呪いの強さがどんなもんか……
ははあ、なるほど。その間あんまりうろつかない方が良い感じ?
ま、なるようになるとは思うんだけど。そこんとこは本当にお任せするよ?信じていい?」

耳が垂れる程度の呪いと思われているが、実際は人間がウサギになるほどの呪いである。
強さの程はウサギ自身にも判別がつかないから、プロにお任せする他無い。
それでも一日では無理らしいというのは確実なので、ここは覚悟を決めようと。

「そっかそっか、そりゃ良かった。
 あ、そういや僕、ウサギさんだけど経太郎って名前があるんだ、一応ね。」

そう言えば名乗り忘れてた、と思い出して。
うさぎさんと呼ばれるままでも良かったかな、とは思いつつ。

幣美奈穂 >  
ふと思うのです。
――そうですわね、急に寒くなってきたから。
生え変わりの時期ですものね。

わかります、とこくりと小さく頷きます。

「――穢れのあるところには、近づかない方がいい感じだと思います。
 学校でも図書館とかは、ですわ。
 学生街とかは大丈夫だと思います」

散らし薄めた呪い、それが他の呪いに反応したら大変かもしれません。
ほっぺに片手の人差し指を添えながら答えるのです。

「わたくし、幣美奈穂と申します。経太郎ちゃん♪」

実は、名乗って助かったのかもしれません。
美奈穂が付けると、なんか時代がかった和風なお名前を付けられてしまいますので。
ココアを飲み干しながら、経太郎ちゃんのお耳をぴーんとさせませんと、と心に思うのです。

金剛 経太郎 > どうやら理解を得られたようだ。
もしかするとさっき身体を拭いて貰った時にハンカチに毛がついてしまったかもしれない、とハッとしつつ。

「なるほどなるほど?
とりあえず学校の教室と学生街くらいなら行けるのか。寮は?」

学生寮も学生街の中に在るから大丈夫だろうか、なんて確認をしながら。
もしゃもしゃとマイペースに野菜スティックを頬張っていくウサギ。

「ミナホ……ミテグラって凄い名字だね、初めて聞いたかも。
ま、ともかく。よろしくねミテグラさん。」

経太郎でも充分古風な和名だと思うが、その上を行くネーミングを避けたのは意図せぬファインプレーだったらしい。
いやいや良い出会いがあったものだね、と内心満足げにしつつ野菜スティックに舌鼓を打つロップイヤー。

幣美奈穂 >  
これからの季節。
ブラッシングには気合を入れませんと。
生え変わりかけだとかゆそうですし。

「教室は、風紀委員が戸締りで見回っておりますので。
 まず大丈夫だと思います・・寮は行ったことがないので・・」

ちょっとしゅんっとなってしまいます。
大勢と一緒の寮生活というの、楽しそうなのですが。
美奈穂は加護的に、そういうとこには住めないのです。

「わたくしの家の周りだと大勢おられるのですけど・・。
 あっ、美奈穂で構いませんわ」

地元だと、本家分家と色々。
そして、地元でも本家屋敷とその周囲しか動いていないと、会うのは血筋の人か神宮の人か。
それぐらいしかおりませんでしたので。

「じゃあ・・」

と、委員会の共用のシャワールーム。
行きます?、と小首をかしげて見せます。

金剛 経太郎 > 思ったより毛が抜けたらそれはショックかもしれない、と想像する。
人間であれば絶望しそうな量の毛が、ウサギの身体ならあっさり抜けていくかもしれず。
考えるだけでもぞっとしないので考えるのを止めるロップイヤー。

「はあ、そうなんだ。風紀さんお疲れ様。
そっかー、寮の方は分かんないか。ならオッケー、出来るだけ帰らないようにしとく。」

後で寮の方に事情を説明しとこう、と決心し。
そういえばスマホも持てないじゃん、と思い出す。事後で良いかな。

「そりゃあね、家族とかはみんな同じ名字だからね。
あー、うーん、分かった。ミナホさん。」

よほど格式高い家柄なのだろう、と勝手に納得している。
それを言えば金剛なんて苗字もそうそう居ない気はするのだが。

「あ、ちょっと待って。まだスティック食べてるから。
待たせるお詫びに少しくらいならさっきみたいに鼻とかつついてて良いよ。」

もしゃもしゃ。マイペースに野菜スティックを食べつつ。
ふふん、と得意げな上目づかいで美奈穂さんを見て、鼻をひくひくさせてみせるのだった。

幣美奈穂 >  
生え変わり時にブラッシングしますと。驚くほどごそっと取れるものです。
これだけ大きいウサギさんなら、さぞかしたっぷり抜け毛が出るかもしれません。
ただ、きちんとブラッシングした方が。毛並みがふわっとして見た目もふっくら。
あったかい空気を抱え込めるので身も軽く過ごしやすくなります・・話がずれました。

「いえいえ、それがお仕事ですので」

ぺこり、と小さく頭をさげるのです。
寮の方は、もしかしたら寮生でそういう魔術を使う方がいるかもしれませんので。
入ったことがないので判りませんけど。

「そうなんです。あまり幣って呼ばれませんので。
 気付かなかったりすることもありますもの」

みんな「ミテグラ」だと、下の名前呼びになってしまうのです。
「そうですの?」と、それならば。
また机に胸を乗せての前かがみ。
にこにこっとしながら、うさぎさんがスティック食べる仕草を楽しみつつ。
お鼻をつつきましたり、お顔をくすぐるように指先でマッサージとかするのです。

金剛 経太郎 > 抜け毛の処理なんかもお任せしてしまっても良いのだろうか。
抜けた分は持ち帰った方が良いんじゃないか、とか色々と考え始めればキリが無く。
小さなウサギの人形を作って売れば良いんじゃないか、とか思考は飛翔して空のかなた。

「お仕事ねー、大変だよね。
僕もバイトしてるけど、大変だもん。頑張るよねー。」

ひとまずそのバイトもしばらく顔を出せないことになりそうだ。
まあバイト先のお姉さんは事後報告でも気にしなさそうではあるけれど。

「ミナホさんって名前の方が割と居そうな気もするけど。
まあとにかく、君の事はミナホさんって呼べばいいんだね。おっけー。」

そうと決まればその通りに呼びましょう、と。
もしゃもしゃと野菜を食べていれば、ぽゆんと置かれる我儘さん。
うんうん、やっぱり大変宜しくない。ちゃんと覚えておかないととニコニコしながらスティックを食べきって。

「お待たせ、それじゃあ行こうか」

と、連れられる様にして委員共用のシャワーへと向かったそうな。

幣美奈穂 >  
「経太郎ちゃん、お仕事してますの・・。
 どんなところでしておりますの?」

ぷにぷにっと楽しみながら尋ねます。

野菜スティックを食べ終わったウサギさん。
立ったその後ろにつきまして。
抱き着くように軽く両手をうさぎさんの首に回します。

「こっちですわ」

と案内しながらよっちよっち。
我儘さん、ウサギさんの頭にぽふんとするのです。
そうして、禊にとシャワー室に向かうのでした。

ご案内:「委員会街」から幣美奈穂さんが去りました。
ご案内:「委員会街」から金剛 経太郎さんが去りました。