2020/12/14 のログ
ご案内:「委員会街」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
今日も今日とて。
今日も4時限目の自由選択の授業は休講でした。
美奈穂は残念です。
お友達たちに相談をいつも通りしましたら、お友達の1人が『閃いた!』と
1から3限目の授業中、授業中に一心不乱に何かを描いていた姿が印象的です。
・・三限目の数学の授業中、注意した先生に『ジャマスンナヤ!』と殴りかかりKOされた姿は特に。
そんな授業を受けて、休講になったお昼前の時間。
美奈穂は風紀委員会の本庁ロビーです。
窓から入る日差しにあったかだからです。
マイ座布団を持ってきて、床に正座で座る美奈穂ですけど。
ここに美奈穂がいる時だけ、風紀委員会本庁前にたむろするにゃんこさんたちも
ここに入って来ます。
暖かいからです。
座布団に座ってほんわかしながら、お友達が急ぎ書き上げた漫画の原稿。
それを呼んでいたのですが・・。
『そこあったかそうやな』
『じゃまやで』
と言わんばかりのにゃんこさん4匹。
美奈穂を押しのけて、マイ座布団の上で丸まり。
・・美奈穂、にゃんこさん社会では下っ端扱いなのです。
というわけで、床に正座してご友人のさっちゃんが書いた漫画をふむふむ読みます。
漫画はちょっと苦手です。小説の方がいいです。
漫画は、たくさん描かれていて、どこまで絵を見ればいいか判らないからです。
でも、真剣に読みます。
「マグロの達人・・」
少ないページですけど、書かれた漫画。
少しラフですが、読んだ美奈穂は、今までの調査結果がぴたりとかみ合います。
――少年誌漫画好きなさっちゃんが描いた、寿司バトル料理漫画が。
■幣美奈穂 >
『俺の目の色は、マグロの赤身と同じだ・・!』
主人公が覚醒して、様々なマグロの寿司で戦う漫画です。
ふむふむなのです。
本手返しを操る”黒豹”との戦い。
美奈穂は包丁の刃文についてお友達に質問したら、『そこじゃないでしょ!』と叱られました。
――美味しいお寿司で、服が脱げましたり、口から光線が出るそうです。
そんなお料理は、美奈穂にはまだできません。
これが・・お寿司の達人の技・・!
しっかりと読む美奈穂です。
ご友人たちの妄想知識、美奈穂にいらない知識を植え込んでます。
数枚の漫画です。
それをじっくりと読み込んだ美奈穂は、ふぅ、と一息。
――お寿司の世界、深いのですね・・。
少し世界を知った気になっている美奈穂ちゃんです。
ご案内:「委員会街」に芥子風 菖蒲さんが現れました。
■芥子風 菖蒲 >
「つっかれたぁー……。」
重い声音と共に本庁ロビーに入ってきたのは黒衣の風紀委員。
落第街にて、違反部活との戦いが長期化するのは珍しくない。
昨晩も歓楽街から一直線。違反部活と単独で戦い、気づけば夜明けと言う始末。
相応の怪我はおったが、入院は"面倒くさい"のでさっさと治療だけで済ませてきたのだ。
入院位で止まっている場合では無い。自分には、体を張る事しか出来ないのだから。
「……手は動く。……?」
実際、体に異常はない。
鍛えてるのもそうだが、異能のおかげで再生力もある程度強化されている。
流石に不死身や超再生といった具合では無く、ただ傷の治りが速いだけ。
なら、問題ない。まぁ、怪我は怪我なので額には包帯。頬には絆創膏。
黒衣の裏にはグルグル包帯と結構ボロボロだったりする。
さて、それはさておき朗らかな日差しが入るロビーにて、猫の塊と少女を発見。
見知った素顔だ。漫画を読んでいるように見える。
迷うことなくスタスタと其方へと近づき、少年は声をかける。
「美奈穂だ。何してるの?それ、漫画?その猫何?」
■幣美奈穂 >
お昼ご飯までお時間がありますので。
美奈穂はふむふむと漫画を読み直します。
床に正座、美奈穂は慣れたものです。
はい、何度もここで正座させられ叱られているからです。
にゃんこさんの一匹が、美奈穂の足の上に乗ります。
ここもあったかだからです。
「——?
あっ、菖蒲お兄様!」
呼ばれて漫画からお顔を上げます。
無邪気な笑顔でご挨拶します。
「あっ、はい。
お友達にご相談してましたら、描かれましたの。
すっごい戦いをしてましたのね」
伝記と捉えて読んでいる美奈穂です。
ぴらりと、漫画を見せるのです。
――絶対にモデルがいると判る絵柄で、少年誌的な料理バトル漫画が描かれてます。
「この子たちですか?
あったかいから日向ぼっこしてるのだと思います」
のびのび座布団の上で目を細めて丸まっているにゃんこさんたちです。
■芥子風 菖蒲 >
「お兄様?オレ、美奈穂のお兄さんじゃないと思うけど。」
お兄様、なんて呼ばれたから目をぱちくり。
少年はちょっと驚いたらしい。
姉となりえた人物はいたが、妹までいたのか。
少年も大概ものを知らないので、妙な誤解をしているぞ!
「友達が描いたんだ。もしかして、前のアレ描いた人?」
あれ。なんだかよくわからないプロットっぽいあれ。
少年たちには未だ早いあれだ。
慣れた動作で、美奈穂の隣へと静かに正座。
傍に刀を置き、凛とした慣れた体勢だ。
この島に来る頃は、よくこの状態で座っていたのを思い出す。
「へぇ、バトル漫画……って、奴だっけ?どれどれ……、……。」
そう言ってぴらりと見せられたページはなんというか。
名状しがたい光景が映っていた。
なんだ、お寿司作る時に口からビームとか出すのか。
おまけに脱げたりするらしい。これには少年も顔をしかめて、小首を傾げた。
「何これ。これは、何……?」
純粋な疑問が口に出た。
なんなのだ、これは……。
「日向ぼっこ。確かに、暖かいよね。
美奈穂にも懐いてるし、飼ってるの?」
そう言って彼女の膝の猫を一瞥した。
何ともマイペースで心地よさそうだ。
■幣美奈穂 >
「えっ?。菖蒲お姉様でしたの?」
美奈穂はお目めをぱちぱちとして、首を少し傾げさせます。
美奈穂のそばですと、ほわほわ~っと。
無意識な加護の力で、周囲に癒しの波動です。
怪我が少しだけずつ癒されるかもしれません。
お昼の時間まで日向ぼっこするつもりな美奈穂。
受付の方も見慣れた様子に気にしてないどころか、
時々、癒しを求めてにゃんこさんを撫でたりする場なのです。
「あっ、それはトロメイアお姉様と、えーと、KKPの方々ですわ。
これはさっちゃんが描いたのです」
にこにこと漫画を渡します。
捩じり鉢巻きに法被を着た、赤目の少年。
それと闘う、黒髪を尻尾にした、刺身包丁を担ぐ褌姿の青年の寿司バトル。
鉄火巻でその包丁と火花を散らしていたりもします。
少年漫画として胸熱な展開のショートストーリー漫画です。
その料理を食したマッチョが、服をはだけさせるのもセットです。
「いいえ。
この建物の周りにいる子たちですわ。
あったかいから一緒に日向ぼっこですわね」
マイ座布団を占領されている美奈穂。
でも、にこにこ優しい笑顔でにゃんこさんを見るのです。
一匹が、お腹撫でれ、とばかりに菖蒲様の前でお腹をだしてごろりとします。
■芥子風 菖蒲 >
「えっ。」
思わずこれには少年も驚いた。
よもや、よもや、だ。自分の事"お姉様"と呼ばれる事があろうとは。
もしかして、自分はお姉様だったのか……?
疑問を胸にぺたぺた。突然自分の体を弄り始めた。
……いや、ついてる。大丈夫。
「……お兄様だと思う。」
うん、と頷いて答えた。
だが、間抜けはここにいた。
「よくわからないけど、美奈穂の友達?KKP?」
何だが聞きなれない単語が多い。
この学園事態なんだかよくわからない部活が多い気もする。
さて、それはそれとしてペラリと漫画を広げてみる。
意外とこういうのは集中するタイプで、ペラペラとページをめくっていく。
比較的、しかめっ面で。
「……何だか、何処かで見たような……。
何ならこれ、前見た奴と似ているような……。」
似てる、と言うか酷似しているような……これは一体……。
少年は美奈穂のペースにすっかり流されっぱなしだ。
「この辺り、そんなに猫いるんだ。へぇ。」
別段そこまで気にした事は無い。
ただ、それに懐かれるのも彼女の特色なのだろうか。
目の前で腹を見せる猫に、不思議そうに眼をぱちくり。
……気づけば何だか、体が軽い気がする。
怪我が治ったのか、それとも美奈穂のほんわかな雰囲気で癒されたのか。
よくわからないけど、悪い感じはしない。
「……こう?」
ずいっ。徐に右手を出してわしゃわしゃとお腹を撫でる。
■幣美奈穂 >
「やっぱり菖蒲お兄様なのですわね」
にこにこ笑顔で、うんうんと小さく頷く美奈穂です。
美奈穂、見極める自信があるのです。
特に、お野菜とかお魚さんとかの。
「えーと・・わたくし、授業でご一緒になるお友達にご相談しましたら。
なんか、そういうのが出来てましたの。
わたくし、そこの相談役です」
相談・・を持ってきて、彼女らの妄想を掻き立てるお役目です。
お寿司バトル漫画、その過程で産まれてしまったものです。
美奈穂は判ってませんけど。
「あっ、確かに・・ちょっと似てるかもしれません」
改めて見ますと、その金髪紅目な姿は、どなたかを思いうかべられます。
ほうほう、と頷く美奈穂です。
でも、黒い髪が尻尾な、褌姿の方は見覚えがありません。
そちらを指さしまして。
「こちらの方とかも、お見かけしたことがございますの?」
きょとんとした澄んだお目めで菖蒲様を見上げる美奈穂です。
なんかセクシーポーズを決めてる絵姿です。
美奈穂には変な恰好、としか思わないのですけど。
「はい。
それぞれの委員会のとこ、縄張りにしてるにゃんこさんがおられますの。
ご存じありませんでしたかしら?」
夜も活動する委員会。
そこにたむろするにゃんこさんは、食事のおこぼれを狙っているのです。
建物の中までついてくるのは、少数なのですけど。
お腹をわしゃわしゃされたにゃんこさん、ごろごろと喉を鳴らします。
不満がある場合や、さわっちゃいやなとこを触れると、
前足の肉球でびしっと注意しますけど。
ぽかぽか空間。
にゃんこさんにも居心地がいいのです。
■芥子風 菖蒲 >
「けど、お兄様って呼ばれ方はちょっとくすぐったいなぁ。
オレ、一応一人っ子……うーん、お姉さんは一人、いるから?」
うーん、と小さく唸りながら思案顔。
年齢とか気にするほど年を取ってるわけではないし、嫌いではない。
それはそれとして、こそばゆさは感じる。
年下に慕われるのって、こういう感じなんだろうか。
まだまだ、"姉"の気持ちはわからないお兄様。
「相談……一体何の相談を受けたの?」
その結果生まれたのが謎の寿司バトル。
寿司はともかく、この二人は一体何なんだ。
そもそも、何故セクシーポーズをしているんだろう。
少年の理解は、今一追いつかない。
「でしょ?多分、誰かがモデルだと思うけど……、んー……。
こっちの金髪、やっぱり神代 理央じゃないかな。こっちのは黒髪は……公安の人、じゃないかな?多分。」
飽く迄、特徴だけだ。
似たような人間はきっといるが、公安にこの様な人物を見た事がある。
「けど、褌姿ではなかった気がするけどなぁ……。」
うーん、漫画の不思議。
今時褌なんか履いている人、いるんだろうか。
少年は知らないが、もしその異邦人本人なら褌は履いている。
「結構広いんだなぁ、猫ネットワーク。
委員会ごとに、って事は結構いる……?」
委員会だけでも、下部組織だけでも多かったはず。
常世猫の不思議。動物にそこまで興味がある訳じゃないけど、そう言えば同じ風紀の知り合いは狸だったっけな。
ごろごろと気持ちよさそうにしている猫を撫でると、なんだか不思議な気持ちになってくる。
少年も、何とも言えない感じでとりあえず無造作にお腹を撫で撫で。
結構、恐る恐る、傷つけないように、不器用さが出ているせいか、手の動きはぎこちない。
「こう、でいいのかな……?ねぇ、コイツ喜んでるのかな?」
おずおずと、美奈穂に少年は尋ねた。
■幣美奈穂 >
鉄火巻や鉄火丼から、マグロのプロ、マグロマイスターと出世?していった美奈穂の相談。
それが少年料理バトル漫画『マグロのアール』の誕生秘話なのです。
原型が既にありません。
一部の青少年、特に男性には危険なKKP(『金狼と黒豹』制作プロジェクト)の活動は活発化しています。
「マグロ」と聞いて、アンニュイ系BL好きな女子は、今朝も鼻血案件でした。
黒豹派は『もう、好きにしてくれ・・』と服を開けさせベッドに寝ころぶ黒豹の姿を妄想し、
それをオカズに年末の同人誌即売会の原稿に情熱を今頃ぶつけています。
それに比べると、この少年料理バトル漫画は穏当な内容と言えるでしょう。
肌色成分多めですけど。
「そうですの?
あっ、お姉様もおられますのね」
両手を軽く胸の前で会わせまして、嬉しそうにころころ笑います。
仲の良いご姉弟さんなのでしょうか?
なんとなく、素的な事だと思う美奈穂です。
「違いますの。
わたくしがご相談をお友達に・・。
あの、知り合いの方が男性にちじょーのもつれで刺された件のことです・・」
フィアドラちゃんが刺したのでないそうですので、
刺したのはフィアドラちゃんの旦那様なのでしょう。
どんな方か知りませんけど。
「——公安の方!」
改めて、褌姿の黒髪尻尾の方を見ます。
美奈穂、総務や受付のお姉さま方から、公安委員会にヒントがある、と。
そう聞いていたからです。
「はい、それぞれの地域でにゃんこさんの集まりがありますもの。
それぞれにボスさんもおりますし・・」
と目を向けるのは、座布団に丸まっているふてぶてしい感じのどら猫さんです。
なでなでが甘い!、とお腹を撫でているにゃんこさん。
なんかにらむようなお顔で、菖蒲様のお手てを肉球でてしてしっ。
新人の撫で要員を教育するのも、にゃんこさんのお仕事なのです。
「もうすこし、わしゃわしゃっとして掻いてあげながら。
毛並みを梳くように撫でるといいと思いますの・・」
にゃんこさん社会で先輩な美奈穂。
手つきをみまして、助言をするのです。