2021/10/25 のログ
ご案内:「風紀委員会本庁 ロビー」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 『失恋』とその他諸々により、精神的にちょっと不安定になって休職・休学する事はや数ヶ月。
流石にそろそろ完全にとは言えないまでも立ち直ってきた。
何時までもそのままで居る訳にも行かないので、復学及び職場復帰の手続きを済ませたのが昨日。
「……鈍ってるなぁ。」
先日の後方支援の任務を思い返しつつふかーい溜息を一つ零して。
今入るのは風紀委員会の本庁――そのロビーである。何人も行き交う同じ制服の同僚達の姿をぼんやり眺め。
「……部屋はまた寮に戻したし、生活資金はまだ何とかなるけど…鈍った腕前は実戦と訓練で戻さないと。」
自身のポジションは遠距離からの狙撃がメイン…時々、拳銃を中心とした銃火器で中距離からの支援。
偶に前線に出向く事もあるが、自身の”死神”の能力の関係上、無差別被害の可能性があるので前線には出たくは無い。
「…とか言ってられないけど。また何か微妙に慌しくなってるみたいだし。」
ご案内:「風紀委員会本庁 ロビー」に大鋸 奏さんが現れました。
■大鋸 奏 > 得物が入った大きなケースを背中に背負った小柄な姿が、元気よく本庁のロビーに現れる。
「昨日未明に落第街にて発生した件について説明したく、
大鋸 奏(おおが かなで)参上しました!」
元気よく声をあげる。 周囲の風紀委員たちが手をとめて一瞬こちらを見たあと、
『いつものやつか』といった調子で仕事に戻った。
風紀委員会の本庁に赴くのは毎回のことだ。
落第街で発生した騒ぎ自分が参加したときは、ここで直接弁明することになる。
得物のパワーや周囲への被害を考慮してのことだ。
元気よくロビーを歩いていたところで、見知った顔を見てぱっと表情を輝かせた。
「飛鷹くーん! 久しぶり! なんかしばらく動けなくなってたって聞いたけど、
もう大丈夫なの? もしくはなにかトラブル起こして弁明しにきたの?
だとしたらわたしと一緒だけど!」
小走りで駆け寄り、ぴょこぴょこと飛び跳ねて喜びを表す。
自分と同じだったらいいな…という期待半分、
見知った仲間がいて嬉しい気持ち半分といったところだった。
■飛鷹与一 > 「取り敢えず、今度訓練施設に予約入れて…あとは、授業の遅れた分を取り戻――…」
呟きを遮る元気な大声。周囲の同僚達が一斉にそちらを一瞬見遣るのだけれど。
誰も彼もが「あぁ、またあの人か…。」みたいな感じで直ぐに各々の仕事に戻っていく。
一方でこちらは僅かに目を丸くしてその元気な声の主を見る。…勿論彼女の事は知っている。
彼女もこちらに気付いたようで、小走りに駆け寄ってきた…そして跳ねた。
…何がとは言わないが、小柄な体に不釣合いな二つのモノが弾んでいますが。
「お久しぶりです、大鋸先輩。…えぇ、ちょっと色々あって休学してたんですけど昨日付けで復帰しました。
…って、俺はそんなトラブルメイカーじゃないですよ!大鋸先輩…相変わらず始末書や反省文の山なんですか?」
と、思わず挨拶がてらにそんな突っ込みも入れてしまうが…久々に笑えた気がする。
ともあれ、
「…あれ、もしかして俺が昨日に復帰任務で後方支援やってた時に無線から『またアイツがやらかした!』とか聞こえましたけどそれって…。」
彼女が担当していた所を支援した訳ではないので、その時は無線で聞いていただけだったがもしや、と。
■大鋸 奏 > 「おやすみしてたって聞いたけど、やっぱりそうだったんだ…。
うん、怪我や病気じゃなさそうでよかった。戻ってきてくれて嬉しい!」
うれしい! というオーラが周囲に溢れそうなぐらいに全身で喜びを表現する。
ぴょこぴょこ跳ねるたびに、小柄だけれどわりと…だいぶある胸が揺れた。
指摘にはちょっとだけ苦笑いをしてから口を開く。
「あっ、うん。 たぶんその話だね。 落第街で改造重機で暴れてた人がいてね。
思いっきり切りつけて壊したんけど、そのとき道路に埋設されてる水道管も切っちゃってね。
後片付けと噴水みたいにあふれる水道のケアを一度にやらないといけなくなって、
えらい騒ぎだったっていう話。 でも道路以外に被害はゼロだったよ。」
そこまで告げてから、ちょっとだけ間を置いて続ける。
「それに、重機で暴れてた二級生徒の人もね。
ちゃんと授業受けるようにするって約束してくれたから。」
だから作戦は成功だった。 そう言わんばかりの、自信に満ちた態度だった。
■飛鷹与一 > 「先輩!先輩!嬉しいのはよく分かりましたから!俺も嬉しいですし!!だから跳ねるのはちょっと…!!」
ちょっと…いや、大分眼福…違う違う目のやり場に困るのだけれども。
考えたら、前からこういう明るいノリの人だったよなぁ、と思いながら。
周囲の風紀の同僚達は何事も無かったかのようにそれぞれの仕事を続けているが…。
――何人かの男子と一部の女子が、彼女の弾むアレに視線を向けたのは見逃さなかった。
「…また派手にぶった斬りしたんですね…まぁ、先輩の武装や能力を考えると仕方ない気もしますが。
俺の方は別所で後方から狙撃支援してましたけど、何か後始末が大変だったのは聞いてます。」
無線から凄く悲嘆の声や後始末ー!と、いう悲鳴じみた声が聞こえていたから覚えている。
少しの間を挟んで、彼女が続けた言葉に…小さく笑って。
「…大鋸先輩、知り合った時からそこは一番気に掛けてますもんね。
前に何度か一緒にコンビ組んで仕事した時も、まずそこを気に掛けてましたし。」
結果、始末書や反省文が増えるのだが彼女が後悔なんて欠片もしていないのは、その自信に満ちた態度で分かる。
ちなみに、その時は自分は変わらず後方支援だったが、何故か前に出る羽目になったのは余談だ。
■大鋸 奏 > 「あ、うん。重たいものもってるしね、落としたら大変だもんね。」
跳ねないように、という相手の必死のお願いにようやく気づいて飛び跳ねるのをやめた。
しゃがみこんで床を確認。 問題なし。
とりあえず背中に背負っていたケースを床に下ろしてから、相手にうなずいた。
「異能で強化された違法な重機でさー、装甲化もしてあって…。
だからこっちもフルパワーでやるしかなかったんだけど、やりすぎちゃった。」
重機が暴れた分、風紀と二級学生ががやりあった分、自分が壊した分…。
それらの結果が、後方支援部隊の悲鳴につながったのだろう。
うんうん、と何度もうなずいてみせた。
「うん…。 だって、異能なり魔法なりで不良なことができる人って、すごい力をもってるんだよ。
ってことは、それを正しく学業に振り向けたらものすごくよいことができるはずじゃない?
だから、ものすごく頑張りたくなっちゃうんだ。
まあ、そのせいで飛鷹くんにはめちゃくちゃ迷惑をかけたって自覚はあるけどね!」
腕を組んで重々しくうなずく。態度こそ気が抜けたものではあるが、
声は真面目な…包み隠さない本音を語るそれだった。
最後に気の抜けた笑顔を向けて、ぺろりと舌をだしてみせる。
■飛鷹与一 > 「あ、えぇまぁそうですね…(そっちじゃないよ!いや、そっちも重たいだろうけど!!)」
自身も細長い特注のガンケースを携えてはいるが、彼女のケースの方が大型なのは間違いなく。
その中に納まっている武装は、少なくとも似た武器すら風紀の中では見かけないシロモノだ。
「…その場に居た皆も大変だったでしょうね、色んな意味で…。
でも、まぁ後始末も立派な仕事ですからね。こういう仕事をしてればそういう事もよくありますって。」
自身も後方支援とはいえ、前線に出向く事もあるし後始末を手伝う事も少なくない。
少なくとも、今回は”最悪のケース”にならないで済んだのだろう。
「大鋸先輩、頑張り過ぎて変に無理や無茶はしないでくださいよ?結構タフなのは知ってますけど。
気の抜けたような態度だが、彼女なりに真面目に口にしているのはよく分かる。
だから、こちらも純粋に気遣いという名のアドバイスを返しながら。
「あと、迷惑も何もフォローは俺がするって、何度も言いましたよね?
俺が望んでやった事なんで大鋸先輩がそこを気にする事はないですよ。」
そうやんわりと口にしつつ笑って。ただ、彼女が矢張り相変わらずで安心したのは確か。
「また先輩とコンビ組んで任務とかもあるかもしれませんねー。勿論、その時も俺なりにフォローしますよ。」
■大鋸 奏 > 「後始末してくれる人には、本当に頭が上がらないよ!
そういう人達がいなかった、きっとわたしは100回ぐらい風紀クビになってたかも…。
いや、200回ぐらい…? とにかく、たくさんだね。 いっぱい助けてもらってるよ、うん。」
人的被害・危害もなく鎮圧させて、かつ生徒に更生を促す。
難しいことではあるけれど、それゆえにやり遂げたときの喜びはひとしおだ。
相手に両手を合わせて拝みながら、何度も頭を下げた。
「無茶も無理も、できる範囲でしかしないよ、今のところはね。
ま、飛鷹くんがバックアップに復帰してくれたっていうなら、いくらでも無理ができるかな!」
ぐっと親指を立ててウインクしてみせる。 相手の腕前はよく知っている。
自分と違って、後始末もフォローもきっちりできる貴重な人材だ。
つるんで行動したときの安心感が、そんじょそこらの相手とは違う。
同じ戦友として、厚く信頼していると言わんばかりの調子だった。
「うん。また一緒にやろうよ。 まあだいたい大騒ぎになるだろうから、
全力でフォローしてもらうことになると思うけどね!」
置いていたケースを背中に背負い直しながら笑った。
無事な声が聞けてよかった。 安堵の表情を浮かべる。
「さて、そろそろ行かないとかな。 実は、指定された時間からもう20分ぐらい過ぎてるんだよね。
いい加減向かわないと、弁明も聞いてくれなくなるかもしれないし。」
いくぞー!と元気よく一声上げて、その場で足踏み。
身体を温めて、ダッシュで向かおうという魂胆だ。