2021/10/26 のログ
■飛鷹与一 > 「いや、まぁ…風紀委員会だって大なり小なり問題児は居ると思いますんで…。」
何故か目を逸らしつつ冷や汗で。個性的、とオブラートに包むべきだったろうか。
ある意味で己も多少なり問題児な側面はあるし。風紀が一番風紀を管理出来てない…って事では無いと思いたい。
両手で拝みながら頭を下げる彼女に、いや俺は大した事はしてないので、と頭を上げるように言いつつ。
「――あれ?もしかして俺が復帰したのがある意味で逆効果になってません!?
いや、まぁフォローは勿論出来る限りしますけど、もうちょっとこう、始末書の類を減らすようにですね?」
頼られたり信頼してくれるのは素直に嬉しい。
実際、何度かコンビを組んでお互いある程度手の内は分かるし連携も取れるのは強みだ。
サムズアップをしつつウィンクしてくる先輩に、最後はやれやれと苦笑を返し。
「…大鋸先輩?毎度全力フォローだと俺の胃に穴が空きそうなんで少しはセーブしてくださいね?」
と、小言を返すが結局、彼女が無茶したらフォローに回るのが己の性分だろう。
勿論、彼女に限らず仲間のフォローに徹して可能な限り任務遂行をスムーズにするのが役割だ。
「…って、20分!?それはマズいかもですね…えーと、引き留めたみたいになってすいません。
…あ、先輩。俺、前と連絡先を変えたんで何かあればこっちに連絡お願いします。」
と、丁度持っていたペンとメモ帳を取り出せば、一枚ページを破ってから新しいアドレスを書きこんで渡しておこうと。
「それじゃあ、何と言うか…ご武運を。あと、大鋸先輩が元気で改めてよかった。」
と、笑顔で素直にそう告げつつ後は彼女を静かに見送ろうと。
■大鋸 奏 > 「それはそうだけどさ、風紀がちゃんとしてるってのは大事じゃない。
結局のところ、フォローしてくれてる人たちのおかげでうまく回ってるってことだし。
…感謝したいわけよ! 飛鷹くんが復帰したっていうし!」
言わせないでよ!とちょっと頬をそめて笑いかける。
恥ずかしいやら嬉しいやら、といったところだった。
「だって飛鷹くんができる限りフォローしてくれるっていったもーん。
わたし、飛鷹くんの限界を超えるクラスの始末書案件はまだ起こしたことないもーん。
まあ、次はね、ちょっと記録を狙ってみるから。頑張るから。」
相手の調子に知らないとばかりに首を横に振った。
彼に無理をかけている…といっても、彼が応じるからこそ無理ができるのであって、
けっしてキャパシティを超えるような無理を押し付けてはいない…はず。たぶん。
にやり、と不敵な笑みを浮かべて答えた。
「連絡先ありがとう! じゃあ行ってくるね!また後で!」
メモを受け取って、いそいそとポーチにしまいこむ。
元気よく手を振った後、一歩目からトップスピードで本庁の奥に向かうのだった。
ご案内:「風紀委員会本庁 ロビー」から大鋸 奏さんが去りました。
■飛鷹与一 > 「まぁ、花形扱いされる前線も居れば、後方支援に事務職に警備の仕事とか色々ありますからね。」
組織は沢山の人達によって成り立っているのだから。
その有り難みは彼なりに身に染みている。
…まぁ、諸事情で数ヶ月仕事と学園を休んでいた自分が言えたものじゃないが。
「むしろ俺の限界を試そうとするのは勘弁してください!
あと、記録狙わなくていいですからね!?復帰早々倒れるとか嫌ですよ俺!」
と、流石に聞き捨てならないので突込みを返すが…あ、多分言っても駄目なやつだこれ、と即座に悟ってもいたが。
不敵な笑顔に深い溜息を零しつつ、結局こちらが折れる事になるのだが。
「あ、はい。また後で――速っ!!」
挨拶を返す前に最初からトップスピードで去っていく先輩同僚を見送って。
取り敢えず、こちらはもう少しのんびりしていこうか。
先輩、あの速度で事故ったりしないだろうな…?と、思いつつ。復帰早々の一幕であった。
ご案内:「風紀委員会本庁 ロビー」から飛鷹与一さんが去りました。