2022/03/02 のログ
月夜見 真琴 >   
「それは、おまえが気にしているからそう聞こえるだけだよ。
 やつがれがこう考えた理由《いいわけ》は、おまえじゃない」

咎められても。
こちらは咎めるつもりもないのだから、受け流せてしまう。
柳に風。湖面の月。妖精。

「だれもおまえを咎めなかったことだ。
 人殺しの芥子風菖蒲くん。
 "あやめる"――皮肉な響きだ。少女のように美しいのに」

溜息とともに。

「美談のように語るのはやめろ。
 虫唾が走る。命を奪っておいて、その言い草はなんだ?
 死者の思いを勝手に代弁して、生きないと、だと?
 それこそ死者への冒涜だと思うがね。
 くだらんお人形遊びだ。
 少女趣味だな――やつがれも子供のころはすきだったよ?ふふふ。

 佐藤四季人は、"俺の代わりに生きてくれ"とお前に言ったのか?
 今際の際に?あの妖刀に蝕まれながらか――教えてくれよ。
 書いてなかったぞ、そんなことは。
 どうなんだ……?

 ――なあ、もしかして、とどのつまりどうでもいいと思っていないか?
 護るべきものは護れたのだから。"しょうがなかったよね"。
 それは美しい言葉と英雄的な決意で塗りつぶしてしまえば、
 はい、おしまいだ。 そうだろう?」

かさぶたを引き剥がし、指を押し込もうとする。
いつしか眼は笑うことをやめていた。

「風紀委員は、赦してはいけないんだよ。
 "犯罪者の死を赦してはいけないんだ"」

手をひらく。
鍵は消えて、五指が花のように。

「この手を翳《のば》して。
 相手の選択肢を握りつぶすこと。
 獄中で生き続けることを悪に強いるのが風紀だ。
 償いとか贖いとか、そういうのはあとですきにすればいい。
 正直なところそこはどうでもいいし。

 美しく死にたいだとか戦って死にたいだとか満足して死にたいだとか辛いから死にたいだとか苦しいから死にたいだとか――
 そんな蒙昧を踏みにじって生け捕りにして、どんなお題目をも陵辱して。
 "おまえはただの犯罪者だ"という現実をわからせてやって、牢に押し込んでやるのが風紀委員だ。
 悪の花だとかそういう犯罪者どもの尊厳とかプライドを踏みにじるクソ仕事だ。

 わたしはそれが大好きだった」

握り込む。

「とある女生徒に言われたよ。
 わたしは"旧い風紀委員"なんだ、ってー。
 ふりかえってみれば、あれも"旧い違反生徒"なのかもしれないが。
 
 そういうことだ。やつがれは大好きな仕事をしていたとき、自分の周りしか見えていなくて。
 風紀委員会の現実を、正体を――見誤ってた。
 だから、やめるんだ。眼が醒めた。それだけさ。
 青春はとっくに終わってた。
 
 どうしようもないことはいくらでもある。
 おまえは本当によくやったんだろう。 
 だれもが捕まえられずに、多くの人を殺めた殺人者を止めて。
 多くの人間を救った。
 多くの人々を護った。
 誇っていいことだ。おまえは間違いなく英雄なんだよ。眩しいくらいに――」


一歩を踏み込んで、覗き込む。


「だからこそおまえに問いたい。
 ほんとうに――佐藤四季人を捕らえるために最善を尽くしたのか?
 そこに妥協はなかったか?
 "相手に選択を委ねたりはしなかったんだな"?
 ――どうなんだ、新しい時代の風紀委員。こたえてくれ……頼むから」

芥子風 菖蒲 >  
「…………」

少年は不機嫌な表情を崩さない。
そして彼女の言葉に揺らがない。

「言わなかった。オレが勝手に思ってるだけだよ」

その通りだと肯定はする。
これは決してヤケクソでは無い。
事実、そう思われても仕方ない。

「──────それで、だから何?」

生憎とすれば、些か"的外れ"ではあった。

「それが月夜見の風紀に入った理由?
 よくわかんないけど、オレはただ皆を護りたいだけ」

だからここにいる。
少年の言う"皆"はほんの少し、他人より"広い"だけ。
何処までも手を伸ばす。届かないと思える青空迄、何処までもだ。

「オレは何を言われても気にしないけど、要するにソレ……」

「旧いって言われてオレに八つ当たりしてるだけじゃないの?」

真意はさておき、少年にはそう聞こえた。
白く、深く、宵白の月が覗き込もうと
怖気づく事無く青空は見返した。

「オレは別に新しい風紀委員とかどうでもいいし
 ハッキリ言ってアンタの答えに全部"はい"なんて答えれないよ」

考えればキリがない事はわかってるし
少年自身がキリなくずっと悔恨を心の底で抱いているんだ。
そう言われればそうである。だが、結局彼女の言う事は

何処まで言っても、ガヤの勝手な言い分に過ぎない。

面と向かって言われると不愉快だが、気にする事は無い。
故にいつしか、険しい表情は消えていた。
だからそう、彼女に答えられるのはたった一つ。

芥子風 菖蒲 >  
 
        「─────……って、言われても……」
 
 

芥子風 菖蒲 >  
絶賛その答えを探してるんだから答えられるはずもない。
少年は申し訳なさに眉を下げた。

「オレ、考えるの苦手だけど、苦手なりに考えてるよ。
 ……ごめん。今はなんて答えればいいかわかんないから、もうちょっと考えてていい?」

月夜見 真琴 >  
「いいや。むしろ誇らしくすらあるよ」

旧いものであることが。
新しくなるつもりなどなかったのだから。
犯人の死を、最大の失敗と考える在り方は。
そして、現在に、現実に迎合できないものは、去ることが必然のこと。

「八つ当たりしたいほどに辛いことがあるとすれば、
 じぶんが旧いことというよりは――
 なにも。なにひとつ。風紀委員会《ここ》に遺せなかったことかな」

吐き出してすっきりしたよ、と。
都合のよい壁に使わせてもらった少年に、うっすらと微笑を向けた。
苦しみは、もうない。
彼と折り合えないことで、割り切りはついた。

人を殺さない風紀委員を目指させた相手は動かなかったし。
神代理央を止めることも変えることも。

なにもかも、なにひとつ。
自分の理想とするべき風紀委員のあり方を刻み込むことができなかった。
虜囚の身で。
ダスクスレイの死に、心は折れて、膝をついて。
だから――もう、諦めもついた。

「いいさ。
 "何て答えればいいかわからない"なら。
 それをおまえの解答として受け取っておく。
 殺人の事実は、その時から動くことはない。
 一分一秒ごとに、我々がそこから遠ざかっていく。
 "わからなかった"事実を残してね」

首を横に振った。

「再答の機会は来ない。
 悩ませてすまなかった。
 今日のことは忘れていい。
 やつがれに問われたこともなにもかも、考えても仕方がないことさ。

 センチメンタルに浸っていた女に、一時八つ当たりをされただけ。

 ――用事があったんだろう?気分ではなくなったかな?」

肩越し。
膨大な、過去とされた資料を背後に伺って。

芥子風 菖蒲 >  
「…………」

本当に八つ当たりだったんだ、と内心独り言ちた。
謂れのない事でもあるし彼女の言いたい事の全てを理解したとは言い難い。
勝手に期待して勝手に失望した身勝手だ。
……と、言ってしまうのは簡単だ。

けど、そんな単純な事じゃないのはわかってる。
彼女が自分の事を知らないのと同じだ。

「月夜見の言ってる事はよくわかんないけど
 そんな分かりづらい言い方せずにもっとちゃんと言えばいいんじゃないのか?」

象徴的、遠回し。
敢えてストレートに言わないのはそもそも真に"期待していない"のか
或いはそれが勝手とわかっているせいなのか。
わかるはずはないけれど、少年は思う。

「何だか、損してそうだなぁ」

そんな所で貧乏くじを引いてそうな、そんな印象だ。

「……忘れるわけないじゃん」

ふるふると首を振った。

「答えてくれって言ったのは月夜見だよ。
 それに、"勝手に決めない"でよ。仕方ないかどうかはわかんないよ」

「言うだけ言って納得して、それって月夜見も"何もわかってないんじゃないの"?」

悪く言ってしまえば何処まで言ってもわかった"気"でいる感じしかしなかった。
既に風紀に見切りを付けた以上、不要なのかもしれない。
諦めてしまえば全部どうでもよくなるものだ。
本当に何もかもどうでもよくなってしまったのは、彼女の方なのかもしれない。

「遠ざかってく……かはわかんないけど、遠くなったら近づけばいいし
 オレは別に気にしてない。他の人にも色々言われた、"自分で考えろ"とか」

「……オレ、正直知らない事ばかりだけど、知る努力はしてるつもり」

漸くその足場に立ったばかりではあるけれど
そう言うならこっちだってそうさせてもらうだけだ。
彼女の視線にあー、と声を漏らせば徐に手を伸ばした。

特に何も無ければ、その白指の手を少年は握る事になる。

「そう、色々知りに来た。やっと時間が出来たからさ。
 ……けど、考えるとオレ。資料の見方とかよくわかんないや」

「だから教えてよ、月夜見」

資料の見方も、彼女の事も知りたい。
言われた八つ当たりなどそれこそ"どうでもいい"。

青空は月夜と在り、きっと夜さえ許して包んでしまうのだ、と。

月夜見 真琴 >  
「自分で選んだやり方さ。
 本当のことだけ言っていても、うまくいくことはなかったからね」

人とどこまでもずれてしまうなら、
相手を動かし、引き出して、それを見ながらポジショントークを試みる。
そういうやり方が、自分なりの処世術だった。
彼とは違う。自分は、どこまでも。

「――――確かなことは」

わかっている、と言えることは。

「人殺しはなによりも簡単で、どこまでもつまらない行為だということだけだよ」

失望の焦点は、どこまでも、そこ。
妥協点のずれは、致命的な不和になった。
気づくのは、自分のほうがおかしいのだと。
そしてそれを修正するには、熱意と実力がどこまでも足りなかった。

掴まれた手は小さく、そして冷たい。

「――」

なんだ、と不思議そうに相手の顔を改めて見やる。
真意は測りかねた。とりあえず手は振り払っておく。

「そうさな」

自分の携帯端末を見る。時間はあった。
どうでもよくなった。そうなのだろう。
だから、昔よりは優しくなれた。

「先輩としての務めくらいは、果たしておくとしよう」

彼を伴い、先に進む。
マニュアル上の使い方から、効率的な見方まで。
通い慣れて、調べ尽くして、あらゆる事件に対応できるように。
そういう風にここを使っていた生徒が、かつてここにはいたという。

教えられることは教えておくことにした。
最後の仕事としては――悪いものではないだろう。

芥子風 菖蒲 >  
「それはオレも同じだよ」

何処までも自分で選んだやり方だ。
それが全部正しかったわけじゃない。
あの時の結末だって、正しいとは思えないし納得してない。

"それでも"と言い続ける。

相手にどれだけ罵倒されても、周りに何を言われても
少年は止まることなく、祈りのままに前に進む事だ。

「…………」

簡単でつまらないと彼女は言った。
少年にはよく分からなかった。
それは良くない事だと知っているし
実際殺めた時にはそこに"感慨は挟まなかった"。
少年は別に、人殺しになりたいわけじゃないし
進んで誰かを殺そうとは考えない。極力回避する、当然だ。

だが、"そうなってしまう事"もある。

一端に武術を学んだゆえの感性でもある。
その行いは須く"悪"であることも。
だから、彼女の物言いには色々引っ掛かった。
"悪"故に糾弾されるべきではある。ただ…────。

「(試したみたいな言い方……)」

彼女にとってそれは、赤子の手をひねるより退屈な事。
それを知っている、実感していると言う事は……────。

振り払われた手は、冷たかった。

「……先輩だったんだ……」

言われてようやくは、とする。
まさか"年下"と思っていたなんて今更言えまい。

「えっと、お願いします?月夜見先輩。
 まずは……黛 薫って子の事なんだけど……」

ぺこり、一礼。
彼女の隣で、彼女の教えを少年は忠実に行った。
教えれば教える程少年は素直にやって、覚えていく。
この間に感じる"不和"を少年は結局感じる事は無い。

ただ何時か、自分なりの答えを必ず答えると。
青空と夜空は何処までも混ざる事は無いけれど
たまには追いついたって、罰は当たらないはずだから。

ご案内:「風紀委員会本庁 とある資料室」から月夜見 真琴さんが去りました。
ご案内:「風紀委員会本庁 とある資料室」から芥子風 菖蒲さんが去りました。
ご案内:「図書委員会本庁6階 連絡室長室」に清水千里さんが現れました。
清水千里 >  
 ドアをノックする音が聞こえた。

「入れ」

 そう言って扉が開くまでの間、清水はまるで工作員運用者がするように、
 わざと顔を横にそらしてヴェネチア意匠のロックグラスを傾け、入ってくる相手の顔を覗かないよう努めた。
 中に入った液体の黄金色は薄白い電球の光を反射して、おそろしく無機質な鮮光を放っていた。 

「なんでしょうか?」と、入ってきた彼女、キム・ヒジョンは言った。
 清水は彼女をデスクを挟んで向かい合うように座らせた。

「君は最近、何の仕事をしているのかな」

「知っての通りですよ。”ウィッチクラフト”の……」

「いや、いい」と、清水は彼女の言葉を遮った。「何か飲むかな。蜂蜜酒でも?」

「仕事中ですから」ヒジョンの声は鋭かった。

「真面目だな」清水はいちだんと声を落とした。その言葉は反響しなかった。

「君に知らせておくべきことがあってな」と清水はつぶやいた。「君だけにな」

「本当に?」

「今のところは」ヒジョンは電球に照らされた清水の青白い顔が不快に歪むのを見守った。

「”ラテラリズム”という語を知ってるか?」

「知りません」

「最近の流行りらしい」

「どういう意味です?」

「昔とは違うということだ」と、清水は言った。「ダスクスレイの話を?」

「少しは」と、ヒジョンは興味なさげに言った。「なんでも死んだとか」

「うん」清水は物憂げな表情をして、何かに同意したようだった。
 ヒジョンが彼女のそのような姿を見たことは今までになかった。

「彼については我々も調べただろう」

「ええ」

「我々なら殺したかな」

「わたしがあなたの立場にいたなら、そう命じたでしょう」と、ヒジョンは言った。
「でもミニーは同意しないでしょうね、彼女の性格から言って」

「そうだな」と清水は言った。「エマもやらんだろう。ミニーが頷かん限りは」

「いったい何の話です?」ヒジョンは前のめりになって、眉をひそめた。

「風紀は違うということだ。以前の彼らは、我々と同じように上下関係で組織化されていた。今は平面的に動く」

「”横割り”という意味で?」

「上は上で、下は下で、だ。島のどこでも、委員は動きたいように動く」
 清水は口を尖らせた。「ダスクスレイを殺した委員は十五歳の少年らしい。称賛されたそうだ」

「なかなかいい考えじゃないですかね」
 清水の態度を受け流すように、ジヒョンは皮肉った。「我々もそのようにしますか」

「いや――」清水は何か言いかけて、口調を慎重なものにした。

「昔誰かが、道義は手段なりと言った。君はその考えに与するかな、しないだろうね。
 私は、君のことは君よりもよく知っている」

 ヒジョンはなにか言いたげだったが、口を挟もうとはしなかった。
 慶尚道の生まれであるヒジョンの祖父は刑事として、かつて祖国で学生運動家の弾圧に関わった。
 だからというわけではないが、彼女の父は弁護士になり、それを見て彼女は刑事を志した。

「まあ、君のことは置いておこう。畢竟、目指すところは同じなのだからな。
 ”我々”は、道義は目的に内包されると思っている。旧いと言われようが、このやり方を変える気はない」

「ええ」ヒジョンは快活に同意した。

「だが上の連中は違うと感じている。彼らにとって我々の秘密主義は不満なのだ。
 多額の資金を投入したが、その見返りが少ないという。刷新が必要だと」

「冗談でしょう」と、ヒジョンは苦笑した。「我々の情報で防いだ事件がいくらあると思います」

「昨日、閣下に呼び出されたよ」清水はあまりうれしくない口ぶりだった。「多くの情報を還元しているが」

「それでも反対ですか?」

「最近の事件を持ち出された。日々犯罪が起こり、増え続けていると。もっと目に見える成果が必要だと」

「委員長は我々の責任だと言ったんですか?」ヒジョンは口元に手をやった。
「私ならそうはしません。すべての情報を開示することが益になるとはかぎらない」

「だろう? そこなんだ」清水は素早く同じた。
 やはりこの人は得体が知れぬ、とヒジョンは思った。
 怒ったと思ったら笑っている。笑ったと思ったら泣いている。そして本心はそのどれとも違う。

「情報公開が不要だと言っているわけではない。
 だがそれはあくまで目的ではなく、目的を達成するための手段であるべきだ。
 にもかかわらず、なぜ上がこのタイミングで刷新を迫ってきたのか、考えてみろ。
 誰かが我々を無力化しようとしてるんだ」

「風紀がですか?」

「委員会じゃないさ、ヒジョン。委員会が動いてるわけじゃない。
 もっとも、どこかの違反部活というわけでもない。
 つまらん争いに巻き込まれたんだ。我々はまだ小さい組織だからな。
 しかしいつの時代も、野心家というものはいるが、旧い時代には、あくまで隠微にやるものだった。
 最近はちがうな。
 ――結局、動くに動けんのだ。調べようにも、特に私は、奴らに四六時中監視されてる。
 どういう経路でつながっているのか想像もつかない。尋問や盗聴や監視、表立った工作はできない。
 図書委員会の人間も疑うべきだな。資金源やコネクションを調べる必要がある。
 きみがやってもいいだろうな」

 まるでこともなげなひとことは、そう聞くのが形式でしかないようだった。

「公安に任せればいいでしょう」

「愚問だな。”ラテラリズム”だよ。そういう時代だ」

「しかし、彼らは専門家ですよ」

「この件に向いてはいないよ」と清水は嗤った。
「誰がスパイをスパイできると思う、ヒジョン。
 公安の人間が風紀の人間と一緒になって我々を潰しにかからないと、なぜ言える」

「貴方は公安を嫌っていますね」ヒジョンは清水の問いを突っぱねた。だが清水がそれで臆することはなかった。

「ではきみは公安の調査官が風紀のそれと一緒に、連絡室の書類棚を引っ掻き回すのが正しい解決法だと思うのか。
 我々は各地に何人の現場工作員を送り込んでる。
 彼らを見殺しにするぐらいなら、連絡室の看板を下ろしてしまった方がまだましだ」

「私に何をしろと?」ついにヒジョンはため息を吐いて観念した。「ラディンは反対しますよ」

「だから君を呼んだんだ」と清水は言った。

 ヒジョンは一瞬、それが真実か聞きたくもなったが、無駄なことだと思いなおした。

「何でも必要なことをやってくれ。それだけだ」

ご案内:「図書委員会本庁6階 連絡室長室」から清水千里さんが去りました。
ご案内:「委員会街」に清水千里さんが現れました。
ご案内:「委員会街」から清水千里さんが去りました。