2019/03/15 のログ
ご案内:「学生通り」に金剛経太郎さんが現れました。
■金剛経太郎 > ──体力作りは、まず健常な肉体作りから。
そんな文面を図書館の本で読み、いたく感銘を受けた金剛経太郎。
10年寝たきりですっかり衰えきっている体力を少しずつでも向上させようと模索している彼は、体力をつけるための土台となる肉体をまずは作ろうと決意した。
──現在身長140センチメートル、体重35キロ。
実に10歳男児の平均身長と体重である。
「うむ……まあ、寝たきりでも10年もあれば2年分の成長はするものだな。」
その点はあらゆる手を尽くしてくれただろう両親と、歴代担当医の面々に多大なる感謝を贈りたい経太郎である。
■金剛経太郎 > 「ともあれまずは、何か食う事からだな。」
思えば、今日は朝から何も食べていない気がする。
まあ無理も無いと言えば無理も無い。
10年間昏睡状態にあって消化器系がまともに機能している方がどうかしている。
という事で、点滴から初めて流動食、と順序を辿って行く……筈だったのだが。
「……まあ、どうかしてたって事だろうな。」
目を覚ましての初日は、確かに胃が何も受け付けなかった。
が、翌日には病院食を食べられるほどになっていた。これには医者も開いた口が塞がらなかったという。
「ゲーム中に昏睡、なんてそこからもうどうかしてるしな。並の常識は通用しないという事か。」
■金剛経太郎 > 「……む。」
ふと視線の先に現れたのはコンビニ。
中華まんの幟を見れば、自然と経太郎の腹が鳴る。
数分後、
ほんのりと暖かいレジ袋を携えて、コンビニから出てくる経太郎の姿があった。
「うむ、今回はこういうコンビニジャンクを試してみるか。」
はたして中華まんはジャンクフードに入るのだろうか。
そんな疑問は欠片も抱かず、適当に座れそうな場所は無いかと辺りを見渡す。
■金剛経太郎 > 手頃なベンチを見つけ腰掛けると、ビニル袋の中から中華まんを取り出す。
ベンチを探してる間に少しだけ冷めてしまったが、経太郎は気にしない。
「ふーむ……小腹を満たすには丁度良い大きさだな。」
包装を丁寧に向いて、まだ少し湯気の立つ中華まんを興味深そうに眺めてから。
いただきます、と小さく呟いて、はむ、と食いついた。