2019/06/17 のログ
金剛経太郎 > 「うーむ、暑かったり、かと思えば雨と共に寒くなったり。
 現実世界のくせに設定が曖昧過ぎやしないか……?」

アイスキャンディを片手に持って、学生通りのベンチに腰掛けている金剛経太郎は夏さながらの日差しにうんざりと呟いた。
ここ数日雨が続き、ようやくの晴れ間だと思って外に出てみれば容赦ない日差しに辟易してきたところで。

「まあ、寒ければ着込み、暑ければ汗をかく。
 こんなことも、生身の肉体あればこそだけども。ありがたいこった。」

はむ、と涼しげな青色のアイスキャンディを咥える姿は、一足早く夏休みを迎えた小学生そのもの。

金剛経太郎 > 「む。当たった。」

アイスキャンディの棒を口から離し、刻まれた「あたり」の文字をじーっと見つめる。
今食べたばかりのそれを追加で貰えると言う話だったな、と思い返し、はたしてすぐに必要かどうかを考え。

「……まあ、暑いしせっかくだから貰って来よう。」

帰る道すがら食べるとしよう、などと独り言共にベンチから腰を上げる。
アイスのあたり棒を小さく振りながら、コンビニへと戻る姿も、やっぱり小学生なのだった。

ご案内:「学生通り」から金剛経太郎さんが去りました。