2019/08/17 のログ
ご案内:「学生通り」にニコラスさんが現れました。
ニコラス >  
あっちー……。

(学生通りの木陰のベンチでだらりと座りながら思わずぼやく。
 こちらの夏の暑さはいつまで経っても慣れない。
 日向に居ると太陽に焼き殺されるような暑さが襲ってくるし、木陰は木陰で蒸し殺されるような暑さだ。
 近くのスーパーまで向かうところなのだけれど、すっかり暑さに参って一休み。)

風でも吹いてくれればマシなんだけど……。

(しかし生憎の無風。
 シャツは容赦なく肌にへばりついてきて不快極まりない。
 コンビニでも近くにあれば退避してマンガの立ち読みとしゃれこむのだが、最寄りのコンビニはちょっぴり遠いのだ。
 つらい。)

ご案内:「学生通り」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > ――さて、風紀委員ということもあり、委員会の帰り道。
見回りついでに、ぶらぶらして帰ろうとした矢先――

視界に入ったのは木陰のベンチ――

――えっと、確か

ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ噂に聞いた

――鷹の目

そんな名前だったはずだ。
どうして風紀でそんな名前で呼ばれることになったかはしらないけれど……

――なに、してるんだろ

暑いのだから、家で休んだり、なんだりしたらいいのに。

あまりに不思議なことをしている彼を。

つい、じっと、視てしまっていた

ニコラス >  
んあ。

(感じる視線。
 ちらりとそちらを見れば、じっとこちらを見ている女の子の姿。
 知り合いか、と思ったけれど見覚えはない。
 なんでこっち見てるんだろう、と不思議に思って視線を返す。)

――そこ、暑くない?

(見つめ合ったまま数十分かほんの一瞬か。
 見とれてしまった――と言うわけではなく、単純に暑すぎて頭が回っていないだけ。
 とりあえず日向は暑いだろうなぁ、と声をかけてみる。)

伊都波 悠薇 >  
ビックゥン!

声をかけられるのは予想外。
これは難易度が高い。少し慣れたとはいえ、まだぼっちおぶぼっちは返上できていないのだ。
突然声をかけられて、即答できるほど姉に近づいてはいない。
しかも――視ていた対象に声をかけられたとなれば気まずさもプラスである。

「え、あ、いや、その、だだだだ、いじょっぶでっす」

挙動おかしくカクカクしながら返事をし――

「あああああ、あなたこそ、暑いのです、し、家に返ったりとかししし、しな、いんです、か?」

上出来だろう。会話が成立している。
しているはず。そう思い込むことによって、その場から逃げるという選択をしない。よくやったと、きっと天国の小雲雀も褒めてくれるはずっ

ニコラス >  
(大丈夫かこの子。
 めちゃくちゃ挙動がおかしい。
 なんかバグった昔の3Dゲームみたいな動きをしている。)

いやぁ、スーパー行くとこなんだけどさ。
この暑さは、ちょっと。

(ぐでーんとした体勢から姿勢を戻す。
 流石に人と話すのにだらけた姿勢では失礼だろう。)

つっても日陰でもぜんっぜん涼しくないけど。
こっちの人はよく平気だなぁ。

(自分の故郷はもうちょっと湿気が大人しかった。
 懐かしむように遠い目。)

伊都波 悠薇 >  
「……あ、買い出しに、い、いくところ、でしたか」

そう、こういうときこそ、遺言を思い出すのだ。

ひっひふー、ひっひっふー……

これこそ落ち着く必勝法。小雲雀、元気にしてるかなぁ――……

「あ、暑いのはわかりますが。そうしてると、逆に時間が経って暑い状態が長く、なっちゃいますよ? 熱中症とか、なっちゃいますし……」

さすが必勝法。ある程度、話すことができるように。

「……まぁ、慣れているといえば慣れてますから」

夏服でもあるし。それこそ、もう年齢回数分の夏である

「こちらにきてからは日が浅いんですか?」

ニコラス >  
金曜日は卵と牛乳が安いんだよ。

(フッ、とニヒルっぽい笑みを作って見せる。
 作ったところで言っていることは所帯染みているのだけれど。)

そうなんだよなぁ。
買うものさっさと買ってさっさと帰った方が良いんだけど……。

(どうにもさっきから身体がだるい。
 動く気があんまり起きないのだ。)

今年で二年目――や、三年目か。
生活にはだいぶ慣れたけど、この暑さだけはどーも。

(だらだらと流れる汗が鬱陶しいことこの上ない。
 ばたばたと服を使って仰ぐけれど、それで起きる風は熱風である。
 つらい。)

伊都波 悠薇 >  
「大分主夫してるんですねぇ……」

たしか、この前呼んだ本に。そんなことが書いてあった。
そう、専業主夫? とやらで、美人やりて女社長に飼われて、ゲフン。同棲していて。しっぽりこってり、仲良く生活し。絞られるそんな小説で。

「……体調悪いなら、帰ったほうが?」

首を傾げつつ、大丈夫だろうかと。2、3歩近づき。下から表情を覗き込む。左目でじぃっと――

「金曜日、安いところは今の時期だと少し暗くなった頃に追加が入るはずなので……もう少し涼しい時間帯狙ってもいいかもしれないですよ?」

ニコラス >  
いやまぁ、一人暮らしだし。

(無駄遣いはよくない。
 貧乏学生と言うほどではないが、節制するのが癖みたいなものになっている。)

んー、でも夕方になるとタイムセールと被って目茶目茶混むんだよなぁ……。

(それはもう戦場と言っても過言ではない。
 半額になる唐揚げ、タイムセールのお惣菜。
 見切り品の肉や魚を狙って家庭派学生たちが虎となるのだ。
 それに巻き込まれる前に目当てのものをゲットしたい。)

――体調?
いやぁ、体調は別に……あー。

(覗き込まれて思わずちょっと仰け反る。
 前髪が長くて気付かなかったが結構可愛い。
 そうして気付く。
 あれ、もしかしてこれはちょっと熱中症っぽいのではなかろうか。
 そう言えば家を出るちょっと前から水を飲んでいない気がする。)

伊都波 悠薇 >  
「いいことですけれど……」

じぃっと、周りを見る。
飲み物を持っている様子はない。
汗をかいた量もそれなりだろう――

「とりあえず、これ。飲んでください」

かばんから取り出したスポーツ飲料を渡す。
少し減ってはいるが。まぁ、大丈夫だろうと――

「一気に飲まずゆっくり飲むと、いいそうですよ」

確か、先生がそんなことを言ってた気がする。

「倒れない程度に。そういった管理も、一人暮らしならしないと――って姉さんならいいそうです」

知ってるかどうかは知らないけど。多分姉ならそんなふうにいいそうだなぁと思い、苦笑。

こういった日常で思い出す分には気が楽である

「さ、とりあえず。どうぞ?」

ニコラス >  
あー、さんきゅ。

(ボトルを受け取り、開ける。
 少し口に含んだ瞬間、一気飲みしたい衝動に駆られるが、そこは彼女の言う通りゆっくり飲むことにしよう。)


ホント、こっち来る前はこんなヘマしなかったんだけど。
慣れちまったかな。

(向こうではクーラーなんてものはなかったし、似たようなものはあったけど一部の金持ちしか使えないぐらい高価なものだった。
 こっちの便利な生活に慣れきってしまったな、とスポーツドリンクをもう一口。)

あ。
――あー。

(そこで気付いた。
 気付いてしまった。
 どうしよう。
 これ言った方が良いかな。
 それとも黙っていた方がいいのだろうか。)

伊都波 悠薇 >  
「いえ、風紀委員ですから。困ったときは助けないと、ってやつです」

それに。たとえ風紀委員でなくとも。姉ならそうするだろうから。

「いい意味での、慣れをしないとですね」

それはもう、差し上げますと。口にして。髪を一旦かきあげて。ハンカチで額と頬を拭う――

右目がのぞき。泣き黒子が見えた――
すぐ、髪で隠れてしまったけれど。

「……? どうか、しました?」

首を傾げ。言いよどんでいる姿をキョトンと見つめ

ニコラス >  
風紀委員。

(彼女は風紀委員らしい。
 思わずその瞳を見返して。
 チラリと見えた泣き黒子。
 見覚えがあるような――)

あー、お姉さんって――あの。

(完璧超人の先輩の話を聞いたことがある。
 妹がいるとは聞いていたが、彼女がその妹だったか。)

――いや、その。
これ、さ。
少し減ってただろ。

(掲げて見せるは半分ほどに減ったスポーツドリンク。
 これは彼女のカバンから出てきた。
 つまりは、そう言うことではないのか。)

伊都波 悠薇 >  
「あ。やっぱり知ってますか」

苦笑。まぁ、知らない人のほうが少ないのかも、しれないなぁと思いつつ。

「ええ、あ、もしかして、気に触りましたか?」

やっぱり失礼だったろうかと。けれど健康には変えられないし――なんてワタワタと、言い訳タイム

ニコラス >  
まぁ、結構有名だし。

(名前だけなら知らない人はあんまりいないんじゃないだろうか。
 特に、風紀と絡んでいたりするなら、特に。)

いやぁ、気に障ると言うかむしろありがいやなんでもない。

(ゲフンゲフン。)

俺よりむしろ――えっと。
そっちの方が気にしないのかな、って。

(名前を呼ぼうとしてそう言えばまだ名前を聞いていなかったことに気付く。
 とりあえず話を続けて、)

あと名前言ってなかった。
ニコラス、ニコラス・アルヴィン。
よろしく、あと、サンキュ。

伊都波 悠薇 >  
「あはは、そうですよねぇ。私は伊都波、はるか……?」

はて。気にしない? 何を?

「…………?」

気にしない? 何をだろう。
今したのはスポーツドリンクを分けた。
そう、ここはよし。ちょっとここに来るまでに一口のみ……

飲み……のみ?

「ん?」

飲みかけである。そう、飲みかけ。
そしてそれを、目の前の男性が飲んだ。
そう、のん……

「~~~~~~!!?」

気づいた。そりゃもう、そこまで指摘され続ければそう。
気づかないほどでもないのである。
バタバタし始めて

「あ、わ、初対面でしっつれいしましたっったああああああっ、あ、えちと、その。その気にしないでもらって大丈夫なので、そのほんと、体調だけにはお気をつけくださいまし、はい、それでは大丈夫そうなので私はこれで、ええ、コレにて御免! どろん、では、サヨナラ!!!!!」

ペコリお辞儀したかと思えば、足をくるくる回すほどに動かして。
その場から去っていく――

ご案内:「学生通り」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ニコラス >  
――っく。

(やっぱり気付いていなかったらしい。
 目の前でばたばたとあわただしく表情を変える彼女を見て思わず笑ってしまった。)

そっちも気を付けてなー。

(ぴゅーとすごい速さで走り去る彼女の後姿に声をかけて見送る。
 さて。
 手元に残ったのは彼女の飲みかけで自分も口を付けてしまったペットボトル。)

――今度何かお礼しないと。

(出来るだけ意識しないように、若干ぬるくなった中身を手早く流し込む。
 若干調子も良くなったし、気合を入れて自身も日向へと歩き出す。)

ぁあっちぃ……!

(買い物リストにスポーツドリンクを書き足して、じりじりと日光に焼かれながら目的地へと――)

ご案内:「学生通り」からニコラスさんが去りました。