2019/08/17 のログ
ご案内:「商店街」に鳩森 速都子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に日下 葵さんが現れました。
鳩森 速都子 > (太陽が傾き沈みゆく前の夕暮れ時、そういえば昨日は暑いから避暑の為に店に入ったんじゃなかったっけ?と思い返した。すでにじんわりと汗の滲んだワイシャツ姿で男は昨日のやりとりを思い出しては苦味を含んだ笑みを一人で浮かべて。昨日はその時の勢いだけで、たまたま相席になって初めてお話をしただけという女の子に、別れ際にお願いしたのは"ちょっと買い出しに明日付き合って欲しいんだけどどうかな?"なんて言葉で。)

ちょっと無理があるよねぇ…。

(考えなしの行動だったけど、多分理由としては暑い中出かける動機づけとか、巻き添えがほしかったとか多分その程度の理由だろう。通りに行き交う人を眺めながらぽつんと通りの隅っこで立っている。)

日下 葵 > 夕刻、太陽が高度を失って長い影を作り始める時間帯。
端末で時間を確認しながら待ち合わせに選んだ場所に向かった。

「すまないね。少し遅刻してしまった。
 暑い中待つのはつらかったでしょうに」

そんな風に声を掛けて近づいていく。
昨日の私服とは一転、風紀委員の制服をきっちりと着こなした姿は、
昨日の姿しか知らない人間から見れば少々違和感があるかもしれない。

「少し仕事が長引いてしまってね。
 さて、買い物に付き合ってほしいとのことだったけど、どこに行くのかな?」

どこに行くのか、その問いかけは半ば『どこに連れていってくれるのか?』という旨の、
期待のような色が含まれている。>

鳩森 速都子 > ……ううん、気にしなくてもいいよ。ボクの方こそいきなり誘ったりしちゃったから…今日は来てくれて嬉しいよ。
(声を掛けられ顔を彼女の方へと向けた男は少しの合間が空いた。風紀委員とは昨日の会話でわかってはいたがキッチリ着こなされた制服を一瞥してから柔らかく笑みを浮かべただろう。昨日のオフの時とはまた違う雰囲気の彼女はまた男にとっては興味深く映った。)

やっぱり日を選ばず大変そうだね、風紀委員は…。人の事は言えないかもしれないけど、まぁ…日頃の備えさえしてれば普段はそこまで大変じゃないからね。
うん、買い出しとは言ったけどそれはいつでも行けるから…折角だからちょっとボク一人じゃ行き辛い所に行きたいんだ。

(行き先については少し曖昧な答えを返しただろう。地面に置いていた革製のトランクケースを右手で持ち上げると"付いてきて。"と一言彼女に告げて歩みを進めはじめるだろう。然程早くない足取りで通りに並んでる店を見ながらも歩みを進めていく。)

日下 葵 > 「まあ、時間に余裕があれば着替えたりいろいろ準備もできたのは確かだけどね。
 風紀委員の恰好だといろいろと都合の良いこともある」

基本的に風紀委員に与えられる権限は一般人のそれよりも強い。
配属される分野によっても変化するが、自身のように強襲や前線に立つような下っ端でも、
一般人では立ち入れない場所に立ち入ることが出来る。

「基本はシフト制だから、大きな事件や警戒が必要な時期じゃなければそこまで大変じゃないさ。
 ふむ、"君一人では行きづらい場所"ねえ?」

法に触れることをすれば、容赦はしないからね?
そんな言葉と共に、彼のやや後ろをついていく。
さて、どこに案内してくれるのだろうか>

鳩森 速都子 > 都合の良い事…か。まぁ確かに何かあった時は守って貰えそうだけど…。
軽く誘っただけのつもりだから準備とかは全然いいよ、むしろボクだっていつも通りの格好だし…。

(歩みを一度止めて振り返っては首を軽く横に振っただろう。余りかしこまられても気を使うし、都合の良いと彼女が言うのならそれで良いのだろうと男は思った。伝える事だけ伝えるとまた前へと向き直り歩きはじめるだろう。
一般人が立ち入れない場所へは向かった事は…一度あったと思う、時計塔とか。)

そうなのかな、日常でも警戒しないといけない事は変わりないし大変そうだけど…そこらへんも慣れなのかな。
法には触らないよ、ただ…

(言い方が悪かったのだろうか、でも確かに一人では行き辛い所だし。なんて少し困ったような表情を浮かべ、そして思案しながらもお目当ての店を見つけ、そして男の足が止まった先はアイスクリーム屋で。)

こういう所にボク一人で来てたら変に思われないかな?前から気になってたんだけど中々勇気が無くて…。

日下 葵 > 「有事の時に一般人を守るのは我々風紀委員の仕事だ。
 一緒にいるのが君だろうと君以外だろうと、私は仕事をする」

そんなことを言うが、これでも女子だ。
仕事以外で外出をするならそれなりに服装はラフに行きたいという本音はある。
決して口にはしないが。

「……てっきり私は面倒ごとにでも巻き込まれるのかと思っていたよ」

行きついた場所でこぼした言葉は本音だ。
風紀委員としての自覚が行き過ぎてしまっているのだろうか。
ポケットの中で発信待機状態にしていた端末を閉じる。

「君……鳩森くんは本当に人間らしいと言うか。
 私が人間性を失っているんじゃないかと不安になるレベルだ」

異能が発現してから人間性は多少失った時間があるものの、
こうなってくるとちょっと自信を無くす。

「別に、男子が一人で来ても誰も何も言わないんじゃないかな……?」>

鳩森 速都子 > それは…大切だと思う。仕事において私情を挟むのはあんまり良くないと思うからね。

(仕事としてこなすのならば私情を挟むのは禁物だと考えている。故に彼女の言葉には同意の言葉を返しただろう。彼女の気持ちは汲み取れなかったが、男には職務を職務として割り切れるタイプの人物に映った。)

さすがに面倒事を起こす為に護衛代わりに見ず知らずの人を誘う程常識知らず…どうだろう、似たようなものかな。
甘い物は平気?コーヒーは苦い方が好きみたいだけど。

(また苦味を含んだ笑みを一つ浮かべては店に期待を込めた視線を向けた。それから一応念の為に趣向の確認をするだろう。)

人間性、というのが具体的にどういう物かはわからないけど…葵さんは本当の人間なんだしさ、自分に自信を持てばいいと思うよ?
少なくとも昨日は暑がってたし、今日はこうして付き合ってくれてるし…単純に自分がそう思えないだけでボクからすれば充分人間らしい人間だよ。

(店の中へ入ろうかと思ったが足を止めて今一度振り返って。また言葉を選びながらだが男が思う事を述べて、それから言葉を続けようとして。)

ううん、やっぱりほら…勇気がいるんだって。こういうのは中々説明しづらいけど…。

日下 葵 > 「だからプライベートに仕事を持ち込まれるのも嫌だったりするんだけどね」

そう、仕事に私情を挟まないというのは、逆も言えるのだ。
私服と制服にギャップがあるのは、半ば意識的な部分もある。

「面倒ごとを起こす輩は大抵非常識だよ。
 基本的に好き嫌いはあまりないよ。珈琲はブラックが好きだけどね」

若干茶化すように言えば、甘味は大丈夫であると伝える。
正直なところ、"嫌いなもの以外は好き"というスタンスなのだ。

「人間的だといわれるとうれしいね。
 別に忌み子のように扱われていたわけではないけれど」

そんな風に皮肉を言えば、なかなか店に入ろとしない彼の背中を押す。

「あまりにも決断が遅いと嫌われるよ?
 こういうのはね、変に意識してモジモジしているのが一番悪目立ちするんだよ」>

鳩森 速都子 > ボクもそれは苦手。残業は仕方ない時はいいけど、できればキッチリ別れてくれたほうが楽だよね。

(また男は同意の言葉を返した筈で。できればメリハリがちゃんときいていたほうが働く側も楽だし、何よりもオンとオフはキッチリしていてくれないといつも仕事してるような感覚になりそうな気がする。)

言われてみればそれもそうだね……いや、これは同意の上だから…。
今思えばそれの確認もしてなかったんだよね、そう言ってくれて良かった、安心したよ。

(非常識な行いをした事は自覚としてはあるのだがスパっと切られたような気がして、自分に対して言い訳でもするような言葉を呟いては左手で頬を軽くかくような仕草をしただろう。
甘味は大丈夫、という言葉にはホッとしたような表情を浮かべただろう。)

そうそう、大丈夫だよ心配しなくても。
それは理解してるつもりだよ?ボクが居た世界でも忌み子なんて滅多に居なかった…うわっ!?

(背中を押されると不意を突かれたようにがくん、と姿勢を崩して。シャツ越しにだが確かに格納された背中に翼がある感触を感じれるかもしれない。)

じ、自覚はあるんだけどね…。

(また苦味を含んだ笑みを誤魔化すように浮かべて。でも背中を押されてようやく覚悟が決まったのか、ゆっくりとだが歩みを進めていくと店内へようやく入っただろう。多分先程までの怯えは何処へやら、店内へ入ってしまえばフレーバーの数々に目を輝かせてる筈で。)

日下 葵 > 「中には好きで仕事ばかりという人もいるらしいけど、
 私は仕事以外にやりたい事とかもあるからね。
 初対面でお出かけに誘われたのは少し驚いたけど、そんなに非常識だとは思わないよ。
 初対面でいきなり下着の色を聞かれたとかならさすがに怒るけど」

つまり非常識とはそう言うことだ。
嫌ならお断りしているわけだから、現状彼が気にするようなことではない。

「自覚があるなら勇気ある一歩を踏み出さなくちゃ。
 じゃないと感覚が鈍って空も飛べなくなっちゃうよ?」

そう言って押し込むように店内へ。
まるで歓迎するかのような甘い香りは、特別甘味が好きでなくともワクワクするようだった>

鳩森 速都子 > 折角生きてるんだからやっぱり自分のやりたい事をやるべきだよ。仕事が好きっていうか生きがいみたいな人間も居るとは聞いたけどそれはボクには余り感覚が解らないかな…。
そう?そう言ってくれるとやっぱり安心する、急すぎるかな?とはずっと思ってたから…。
さすがにそれはしないよ、興味もそんなに無いし…。

(結構極端な例が出てきたような気がする。少し首を傾げてから否定するように小さく横に振ってそういう事は聞かない、と伝えた上でこうして付き合ってくれてる事には感謝の意を言葉で言おうとするだろう。)

まるで先生みたいな事を言うよね…。甘味を食べに来ただけとは思えないような言、いやいや押さなくてもだいじょうぶだから…!

(押し込まれるように店内へ入る事になったが、この甘い香りだけですでにすっかり口の中は甘味を食べるっていう気になってしまう。ガラス越しに冷凍庫に入ってるアイスクリームの種類を眺めてどれにしようかとまた優柔不断な様子で悩み始める筈で。)

どうしよう葵さん、ここまで来たのにどれにしたらいいかぜんっっぜんわからない……。イチゴも捨てがたいけどシンプルにバニラで行くのもいいし、たまにはミント系とかもいいのかな…?

日下 葵 > 「私はこういうメリハリのある生活が好き。
 仕事も、プライベートもメリハリのためにあるといってもいいかも?
 ……ほほう、そんなに興味はないと?」

これは本当。
風紀委員の仕事は勿論好きでやっている。服装も、髪の色も。
そう言う意味で、はっきりとセパレートされた生活のために生きているのかもしれない。
興味がないという言葉を聞くと、彼は本当にインキュバスなのだろうかと思ってしまった。
いや、人間だって個人差がある。夢魔にだってさがあってもいいだろう。
仮にその言葉が本音であっても、建前であっても。

「おやおや、私は先生みたいかな?
 でも決断に迷うことは良いことだとは思わないなぁ?」

女の子を連れているならなおさら。
そう言って店内に入ると、今度は先ほどまでとは違うベクトルで優柔不断になる彼。

「気になる味を一つ一つ試せばいいんじゃないかな?
 今日一日で一種類だけなんて縛りはないし、別な日に来てもいいわけだし」>

鳩森 速都子 > うん、やっぱりずっと休みだとだらけちゃうし…かといって仕事ばっかりだと疲れちゃうから今くらいの生活が丁度いいといえばいいかなぁ。
……一応ボクは場所にも配慮したつもりだけど。勿論ボクだって夢魔だから興味が無い訳じゃないよ、でもそういう事をするっていうのは手段だから…目的は元気な子から得られる活力って言ったほうがいいのかな、そういう事のほうが興味があるよ。

(一時期何も考えずに一ヶ月程好きに過ごしてた時期もあったけど、そういう時は退屈で死にそうになった事をふと思い出した。そう思うとメリハリのある日々というのは大切な物なのだろう、できれば好きな活動があるからこそ休みの価値が生まれるというか、そういう感じ。
確認するような問いかけに対しては一度フレーバーの方から離れ、周りを少し配慮するように見渡してから言葉を返した。勿論可愛い女の子の下着がどんなのだろうとか年頃の子のような事を考えない訳では無いが、そこに対する関心が強いという訳ではないという言葉を返しただろう。)

何がとは言わないけど、何となくそういう気がしたよ。
でも葵さんが言う事は尤もだし、実際それで決めきれない事も多いから直さないといけないとは思うんだよね。

(確かに誘うだけ誘って優柔不断な状態というのは望ましい状態では無い。これまでの行動を思い返すとまた困ったように眉を下げ、今度は前髪に隠れた眼鏡をなおすような仕草をしようとして。)

そうなんだけどね…重大な決断でも何でも無いのに今日は自分が何を食べたいんだろうとか思うと全く決まらなくてね…。

(また苦笑を浮かべながらも改めて冷凍庫へと向き直った。さすがに悩みすぎると一生決まらないし、先程の事もあるしと思うと決断をしたらしい。)

ボクは今日はとりあえずこの苺のやつにするよ。葵さんはどれがいい?

日下 葵 > 「なるほど、夢魔にとっては手段なのか。
 確かにそう言われると納得できなくもないね」

彼の言葉にふむふむと頷いて見せれば、
一般的な人間の男子と夢魔という種族の違いのようなものを垣間見た気がした。

「ふむ。確かに上司のようだといわれたこともあったし、
 良くも悪くも固いといわれたこともあったな」

過去を振り返ればそんな記憶もある。
しかしこれは真面目だからではない。
周囲に怒られることなく相手を困らせて遊ぼうとすると、
自然と相手が先延ばしにしている課題を突き付けて発破をかけたくなるというだけだ。

「本当に大事な時に悩めるように、
 普段から悩んでいるととらえればそれもまた良いことではあるのかもしれないけどね。
 じゃあ私はこのチョコミントにしようかな」

彼がイチゴを選ぶと、割と即決に近い判断をくだした>

鳩森 速都子 > 勿論行為が好きな子も居るよ?それで人間の反応が見るのが好きとか…そういうタイプの子も居るけど。
ただ全部が全部そうという訳では無いし、手段も一つじゃないから一応気をつけてね。
人をたぶらかすのも好きだったりするから…。

(納得して貰えた様子を見ると一応念の為に説明を付け加えた。
自分の株が落ちるだけのような言葉だけど、警告紛いの言葉も伝えるだろう。)

何となく言われてる事が想像できるけど…そういう所も良いと思うよ。

(男の中では固い反応を示す彼女は今も真面目そうに見えている。だから勢いだけで誘ってみた時にこうして付き合ってくれてる事自体が意外だったが…その答えは案外近くにある事には気付けないままで。
課題を突きつけられてる事には実感は無いがハッパを掛けられてる事は感じてはいる。それが困らせて遊ぶ為という事には露ほども思って居ないが。)

うーん、そうかなぁ。ボクは葵さんのようにパパっと決めれるのが羨ましいよ。
チョコミントだね…すみません、イチゴとチョコミントのアイスを一つずつ下さい。

(即決に近い判断を下す彼女を少し羨ましそうな視線を向けた。隣の芝が青く見えるなんて言うけど、こういう所で悩まずに済む事を男は羨ましく思った。
そして注文を聞くととりあえず店員を呼んで注文を済ませ、スラックスのポケットから鳩サブレのような形をした小銭入れを取り出すと二人分の支払いを済ませようとして。)