2020/06/16 のログ
ご案内:「商店街」にシャッハ・ルーフさんが現れました。
シャッハ・ルーフ > 「遅れたかな!?ヤバいヤバい!」

スーパーマーケットに到着し、入り口に駆け込む人を5,6人視認。自分と同じ事を狙っているのだろう。何時もは自炊の材料を買いに行く場所ではあるが、今回ばかりは勝手が違う。ボクの悔恨の念も入る予想ではあるが、矢張りこの世に自炊出来ない人もいるのである。時間を他の事に費やし、その中に混ざってしまうのは当然の事であるのだ。

シャッハ・ルーフ > 何時もは文明の利器でもある自動で開くドアに感謝する所を今回はその自動が故の開閉速度に齷齪する。自分の体の幅ほど開いた刹那、その身を捻じ込み、積み重なったカゴの中から一つ抜き取る。

「急げ…っ!」

言葉により自分の体に鞭を打つ、野菜コーナー、酒類コーナー、お菓子コーナーと本来店側が買い物し易い様にと配慮してくれているであろうコーナーの配置を無視し、一目散に惣菜コーナーへ向かう。

シャッハ・ルーフ > 「すみません!すみませんん!」

この時間帯である。客数が多い為か自分の体の幅+カゴの幅と言う、面として考えればそこそこに大きい物体を針に糸を通す様にすり抜けていく。

そして惣菜コーナー。先ほどの軍団がカゴに入れていったのか、品数も少なく見える。

「これだっ!」

手に付けたはごく一般的なコロッケ弁当。案外人気な物が残っているのは少し意外ではあるが、これを何とか入手し、各所に列が並んでいるレジへ向かう。

シャッハ・ルーフ > 「ふぅ…何とか買えたぁ」

まるで紛争地から帰ってきたかの様な溜息の吐き様であるが、先刻まで居た場所は只のスーパーマーケット、とボク自身かなり滑稽と思える振る舞いに少し笑みを漏らす。

そんな僕の片手には白いレジ袋に包まれた戦利品、弁当箱が一つ。そして顔を上げると、沈みゆく太陽。

「…帰るかぁ」

一安心し、帰路に着いた所でふと、失念していた事を一つ。

「あ、タピるの忘れてたぁ!…まぁいっかぁ…」

この忘却が後の自分の『流行遅れ』レッテルを防いだかどうかは分からないが、時間も時間である。ボクは大通りへ出て、自分と同じく帰路に着いているであろう人々の雑踏へ足を踏み入れていく…

ご案内:「商店街」からシャッハ・ルーフさんが去りました。
ご案内:「商店街」にフローレンス・フォーさんが現れました。
フローレンス・フォー > 「こういうのが世界が変わるって事なのかしらね」

本当に戦闘以外は最低限の機能しかないボディからファミリアボディに変わった後。
ただ歩くだけでも感じる全てが違う事が新鮮でついつい意味もなく散歩という名目で色々な場所を歩く。

今もなけなしの持ち金で煙草以外の初めての買い物。アイスを買い、それを食べて商店街を歩く。

「これが人間の生活。本当に悪くないわ」

殺伐とした毎日ではない新たな楽しみを探し始めた今、見るもの全てを新鮮に感じながら歩く。

フローレンス・フォー > 「でも……こういう服は少し慣れないのよね」

元々はボディスーツしか持っていないく、今の服装もボディの変更の時に貰ったもの。
悪くはなく、可愛いと新たな感覚を覚える物ではあるは少々頼りない。
その事に戸惑いはするが戦闘をしなければいいだろうと、今まで考えた事のない思考を持ち。

「それに…食べるって言う事も悪くないわ。甘いって言う感覚は好きね」

今食べるアイスも冷たい、そして甘いという感覚が悪くなく。
食べきったらもう一つ買ってみようかと考え…一軒の店の前で足を止めて眺めて。

フローレンス・フォー > 脚を止めた店、本屋の店頭を眺めるが書物というものに興味はなく直ぐに歩き始め。
行き交う人々の観察も忘れずにいて。
ふとここでかつてのように暴れればどうなるか…そんな事を考えると口元に笑みが浮かぶ。
それを隠すためではないがアイスの残りを口に放り込み食べきってしまい。

「さて……どうしようかしら」

それなりに歩き地理もそれなりに覚えた、気に入る食べ物も見つけた。
しいて言うと絡まれなかった事は不服ではあるがそれはそれ。

この後はどうするかと…その場で動かずに思考を巡らせて。

ご案内:「商店街」に紅月 純さんが現れました。
紅月 純 > 「ふぁ……」

欠伸をしながら、商店街を歩く治安の悪そうな顔。
特に何を目的がなく、あちこちにガンを飛ばしながら歩いている。

(猫缶は買ったし、切らしてる調味料もない。晩飯を何にするか決めるくらいだな……)

ウィンドウショッピングをしていると、視界の隅に変わった少女。
長い銀髪に赤い目をしている。

(ほー……この世界にゃこんな奴もいるのか……)

なんとなく気になって、本屋まで近づいてみようと。

フローレンス・フォー > この後の行動…と言っても任務がある訳ではない。
このボディの戦闘面での能力を把握するためにスラムに行くのもいいかもしれない。
思考を巡らせると出来る事はそれなりにある。
今までにない行動を選択できるという事はまだ戸惑いはするが悪くもないが…。

「ねえ、そこのキミ。ワタシに何か用?」

このボディになり感度が上がり視線にも気が付き、近づいてきた彼に唐突に声をかけてみる。

紅月 純 > 「む」

気づかれた。
いや、近づいてたら普通に気付くか。

「用なんて無ぇ。ただこの世界にゃ色んな奴らがいるなと眺めていただけだ」

折角だし、この位置から観察してみる。
……なんというか、周りから浮いてる感じがするな。

フローレンス・フォー > 「そう?でも用がないのに見られるのも気になるのよね。
ねえ、見てもいいから何か用を作りなさいよ」

用がないならと気にしないようにするが…その容姿は本当に浮いている見た目。
そして観察をされればどうしても視線が気になり。

彼をガン見するように振り返りそんな無茶をふっかける。

紅月 純 > 「あ゛?……いやそうだよな」

思わず睨み返すが。目線が気になるのは自分も同じだった。

(ここらで暇を潰せるとなると……)

「……俺が提案できるのは洋菓子、和菓子、ペットショップくらいだが」

それでもいいのか?と睨む。本人は普通にみているつもりである。

フローレンス・フォー > 「キミだって用もないのに見られると気になるでしょ」

睨まれると何故か偉そうな態度で見返し、そうなると言い切り。
彼が用を出すなら良いが出せなければ他を見に行くかと思考。

「ワガシ、ヨウガシ、ペットショップね。それなら……」

食というものをもっと知るのもいいかもしれない、それと同時に知らない生物を見るのもいいかもしれない。
二つの思考で同時に考え…決断は。

「ヨウガシに案内してくれていいわよ」

知識を広めるのもありだと洋菓子を選択して。

紅月 純 > 「そうだな。嫌というほど見られてたわ」

すまん、と言うところで偉ぶられたので口を紡ぎ半目になる。

「……洋菓子な」

軽くため息をついてこっちだと歩く。

(この世界の女子、クセが強すぎないか?)
とは言わない。
少なくとも、この世界で過ごすのになれつつあるなと納得することにした。

少し歩けば、ケーキを主体とした洋菓子店が見えるだろうか。

フローレンス・フォー > 「でしょ?だったらせめて見るのに理由を用意なさいな。
エロい目で見てたとか襲いたくなったとかね?」

謝られると冗談だという声色、口調でそんな事を告げ。
見返す瞳には興味という色がはっきりと浮かんで。

「そそ、食べた事がないのよね。ため息を吐くと幸せが逃げるわよ?」

ため息を吐く彼に促されその後ろをついて歩き。

実の所、この世界の女子ではなく、そもそもに人間ですらないアンドロイド。
しかも本当に最近まで暴力しか知らなかった個体なだけに態度も色々とおかしく。

「へぇ、あれが洋菓子ね。データにある通りだわ」

見えてきた店を見ればそんな事を口にして。

紅月 純 > 「あぁ、はいはい。周りと違う奴がいたってだけだ。
あーそうだなエロイナーオソイタイナー」

なんでその二択?と呆れつつ、冗談に乗ってみる。とても投げやりだ。
ため息は誰のせいだと……彼女に近づいた自業自得では。

「食べたことがないだのデータにあるだの随分とまぁ箱入りなんだな」

アンドロイドがいる、ということを知らないので変なやつだなとしか思っていなかった。

「ほら、入るぞ」

店員の案内により、広めのテーブル席まで歩こうとする。

フローレンス・フォー > 「ワタシにすれば周りはみんな違うのよね。
あらあら、やっぱりこの身体を見るとそう思っちゃうわよね」

投げやりでも冗談に乗った事に演技感満載で両腕で身体を抱いて身を捻り。
声をかけられたお陰で退屈がなくなったと笑みを浮かべて。

「箱入りじゃないわよ。むしろ永遠の最前線任務ってやつね」

お陰で美味しいの知らないのと肩を竦め。

「エスコートお願いするわ。こういう店は初めてなのよ」

そうして店員の案内について広めのテーブル席に着くと少しだけ考えるしぐさをして椅子にと座って。

紅月 純 > 「あぁーそうだな。一晩中お付き合い願いたいな。
だから公共の場でそういうポーズはやめようなー」

冗談には冗談で返す。でもって目に悪い仕草を注意。

(なんだこの、手のかかる妹みたいなやつは……)

「永遠の最前線ねぇ……。生きてりゃみんなそうだろうに。
すいません。ショートケーキを二つ」

自分は反対側に座り、とりあえずこの店の定番を注文。

「エスコートって言われたって、作法なんか知らん。美味いもん頼んで美味いもん食って美味いもんの代金払うだけだ」

肘をついてそちらの顔を見る。

フローレンス・フォー > 「あらあら……そんなこと言われるなんて感激ね。
もう…乗りが悪いわよ?」

一晩中と言う言葉に一瞬だけ瞳の色が変わったのは果たして気が付かれただろうか。
そして仕草を注意されると仕方がないとそれをやめて。

本人に揶揄う気はあっても悪気は欠片もなく、ただ単に他者とのコミュニケーション経験が兎も角少なく。

「これでも何度か死んでるのよ?機能停止が正しいんだけど。
ショートケーキ?」

反対に座った姿を笑みを浮かべて見詰め、注文されたものは何だろうとメニューを手に取る。

「ワタシもわかんないけど…楽しいならきっとそれが作法なのよ」

そう言う顔には嘘は一切なく、本気でそう思っている姿。
しかし直ぐに珍しそうにメニューを見たり店内を眺めたいとしはじめて。

紅月 純 > 「気心知れた男女の二人きりならともかくなぁ……ほら、それだ」

こちらは様子が変わったことには気づいていない様子。
メニューに描かれたショートケーキの写真を指さす。

「死んでるとか機能停止って機械か人造人間か。ほんと何でもいるのなこの世界……」

それなら食ってないのも納得。

そうこうしているうちに、生クリームとイチゴで彩られたシンプルなショートケーキが配られる。

フローレンス・フォー > 「人間の男は据え膳は食べつくすって聞いたけど違うの?
これね。美味しそうじゃない」

変わりはするが本気でそうしようとはせずに直ぐに元に戻り。
写真を見ると美味しそうと素直に感じて。

「アンドロイドが正解ね。ワタシはこの世界産じゃないわよ。この身体はそうだけど」

それであってると楽しそうに笑い身を乗り出し。
そうしていれば生クリームとイチゴで彩られたシンプルなショートケーキが届き、どう食べる?と首を傾げてしまう。

紅月 純 > 「それを利用して悪事を働く……なんてよくあるからな。
安全とロマンチックがあれば食いつくだろうよ」

自分のこととは考えず。顔で逃げられてしまうモテない男子の内面をこぼす。

「ていうか、お前も中身は同胞なのな。俺は少し前に落ちてきたばかりでよ。
……とりあえず、食い方」

首を傾げる彼女を見て、そこからか、と顔を渋くする。
フォークを持って実演。

「これつかってケーキを刺す。そこから抉るようにすくえば口に入れるだけだ」

一口サイズは最初は難しいだろうがな、とフォークの上にケーキの欠片を乗せる。

フローレンス・フォー > 「ワタシは悪さなんてしないわよ。お互い楽しまなくっちゃ。
ロマンチック?………何それ?」

安全は判るがロマンチックが、硝煙と銃声が当たり前の今までだったので根本に理解できていなく。

「そう言うキミもアンドロイド……そう言う意味ね。
私はちょっと前からいるわよ、スラムだったかしら?あそこでね。
こう言うの食べたことないのよ」

シンプルで可愛いと思える食べ物、それ故にどうしていいか判らず。
真似をしてフォークを持ち言われるままにケーキに突き刺そうとするがその前に欠片を乗せられ、それを口に。

「ん~~~、甘くておいしいわね、しかもふわふわで」

一口食べた美味しさに作り物ではない本物の笑みを浮かべ、今度は自分でケーキを抉りもう一口を食べていき。

紅月 純 > 「…………。
最初は見知らぬヤツだが何度も会ううちに仲良くなって……ってやつだな。
映画とか漫画も知らんか」

最初の方には目を逸らしてノーコメントを貫く。
映画とかはそのうち連れてってやるよ、と言外に述べ、

(いや、なんで俺は世話を焼いてるんだ……?)

「あんまり大きいとクリームがつくからな」

彼女が食べてる様子を見て、こちらも欠けたケーキを食していく。

フローレンス・フォー > 「……知らない奴に会って何度も?一回会って殺しあったら二度目って殆どなくない?
映画?漫画……?なにそれ?」

何故か視線をそらされ、全く想定していなかった反応に目が丸くなり。
そのうちに連れて行ってくれるならその時に知れるかと記憶の隅に残して。

「あむ……そうなの?」

その言葉に視線を向ければ既に唇の隅にはクリーム、しかしそんな事は気にしないでケーキに夢中になっていて。

紅月 純 > 「……戦わないヤツにゃ戦わない生き方があるもんなんだよ。
殺し合いは最後の最後の手段でな」

殺し合いがナンセンスだ、とは言わない。そういう世界があると知っているから。

(…………。)

そっとため息をつきながら、頭を切り替えて。

「ほら、口のとこ。食い終わったら拭いとけよ」

自分の分を食べきって、仏頂面でおしぼりを置いておく。

フローレンス・フォー > 「そういうものなの?ワタシにはその生き方しかなかったのよね。
最後の手段が最初だったの」

その為だけに製造された戦闘用アンドロイド。
なので戦わない生き方というものが理解出来ずAIにノイズが走る。

お上品とは言えない大口でケーキを食べ進めると目の前の溜息に動きが止まり。

「口の所?あぁ、ありがとうね」

何だろうと思い指を這わせるとクリームが付き。
それを舐めとればケーキの残りを食べきり口元をおしぼりで拭って。

紅月 純 > 「お前はそうなんだろうよ。で、他の生き方しかできんヤツもいるってだけだ」

この話は終わり、と手を振る。

「こういう店内で食えるやつはこんな感じだ。
フォークとスプーンとナイフの使い方は覚えとけ」

主目的を忘れていたが、彼女が楽しそうなのでよしとする。
……流石にもう食わんよな?

フローレンス・フォー > 「判ってるわよ。ワタシはワタシ、その人はその人よね」

この話はきっと生まれも何もかもが違うので平行線。
そうしましょうと終わりに異論はなくて。

「えぇ、きちんと記録に残しておくわ。
それも次までには綺麗な食べ方もマスターしておくわよ」

二度のミスはしないと楽しそうに笑ってフォークを置き。
ケーキの味は今ハッキリと記憶した。当分はこのデータのリプレイで楽しめるのでお代わりを頼むことはなくて。

紅月 純 > 「次は期待しておく」

顔の険しさが剝がれるが、一瞬のこと。

「紅月 純だ」

そう自己紹介して席を立つ。

フローレンス・フォー > 「判ってるわ。次はね」

そう言うと純粋に楽しんでいるという笑みのまま頷き。

「それって名前よね。私は……フローレンス・フォーよ」

名乗り席を立つ彼を見上げては席を立ちもう行くの?と視線で問いかけ。

紅月 純 > 「覚えておく」

彼女の視線には、

「夜飯の材料を買ったりするからな。足りなかったか?」

と返す。
そのままレジに向かい、

「注文した分は金で払う必要がある」

と、会計する様子を見せた。

フローレンス・フォー > 「純の名前、登録しておいたわよ」

一度聞けば意図的に消さない限りは忘れないのだがあえてそう口にして。

「大丈夫よ。こんな美味しいの一つで十分すぎるって」

それはないと手を揺らして否定し。
レジに向かう後ろをついて歩いて。

「流石にそれぐらいは知ってるわよ。そこまで無知じゃないんわから」

それは流石に知ってるとむくれてしまって。

紅月 純 > 「ほーん。……む」

と半信半疑な返事を還す。
外に出れば、思ったよりも時間が過ぎていたらしく。

「セール間に合わんな。今日は有り合わせで済ますか……んじゃ、またいつか」

バットケースを背負い直し、いつもの険しい顔で去ろうとする。

フローレンス・フォー > その半信半疑という返事に瞳を細めて見詰め。
外にと出ると思った以上に時間が過ぎ、それだけ楽しかったのだと認識して。

「えぇ、また会いましょう。今日は楽しめたわ」

険しい顔で去ろうとする彼に静かに近寄り、その頬に唇を軽く触れさせ。
その事に反応をされる前にと踵を返して反対側へと歩み人込みの中へと消えていって‥‥。