2020/06/25 のログ
ご案内:「商店街」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > 「ふぁ……ん……」

寝不足。
だけれどソレ以外に特に何もなくて。至って平和な今日。

学校帰り、ちょっとだけ。何時もと違う、寄り道。
ほんのちょっと悪いことから始めてみた、そんなつもり。

この前は風紀委員の活動で、少しお話できたり。
少しずつ 少しずつ、変わってる、変われている気がするから上機嫌に――

「……なにか甘いものでも、食べて帰ろうかな」

慣れてないウィンドウショッピングとかして――

――動きが不自然で不審者に見えなくもないのは――やっぱ慣れてないからかもしれない

伊都波 悠薇 >  
「――……」

しかして、ふと立ち止まる。
自分のお腹を見て……

「うぅ――……」

悩ましい。最近食べすぎ、かもしれない。
姉のように朝稽古なり活発に動いてたり、お胸に栄養が生成してれば話は別かもしれないが。
最近運動もそんなにしていないし……発育も、してるような気はしていない。
いや、もう大きくならなくていいところではあるのだ。
注目されるのも好きではない。

でも……

「ゅ……」

食べたさは、ある。最近食べ物が美味しいし、なによりほんわかしながらの甘味は最高だ。

絶対今食べたら幸せな機運であるのは間違いない。
間違ってたとしても、幸せになる、という強い意志がある……

「――どうしよう」

うむむっと悩みながら。食べ物が並ぶウィンドウを眺める

ご案内:「商店街」にアルフリートさんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
「た、たい焼き……たい焼きくらいなら」

ひとつくらいなら、平気かな、とかいいながら。
たいやき屋さんの暖簾をくぐり――

「たい焼き一つ、くださいっ」

気合を入れて、注文っ

そして――ほくほく顔で受け取り。

「……一個くらいなら、せふだ。せふ」

うんうん、頷いて店から出てきて

アルフリート > この世界の商店は凄い、パンを一つ取っても様々な彩りにあふれている。
目に映るもの全てが珍しく、人々の笑顔や喧騒にあふれた光景はこちらにも笑顔を別けてくれる。
そんな中どうにも落ち着かない様子の少女の姿が目に止まる。
お腹を気にする様子を見れば具合でも悪いのだろうか?と足をそちらに向け。

「失礼、体調でもわる……」
かける声と元気良く屋台に注文する声が重なる。
空振りである、とても気まずい空振りであった。

「……あ、いやどうも勘違いをしたようで」
参った……と声をかけた手前すぐに立ち去るのも気まずく目が泳ぐ。
しかしあれはなんだろうか、焼き魚?魚にしては妙に造型が可愛いようなの視線がちらっちらっと向かってしまったり。

伊都波 悠薇 > 「あーん」

店から出てきて、口を大きく開けて、はぐっと頭からかぶりついた瞬間であった。
そう――声をかけられた瞬間は。

とても。とてもタイミングの良いような悪いような、そんなタイミング。

「…………」

たい焼きをかぶりついたまま、数秒の、痛ましい沈黙が響いて――

「~~~~~~!!!!?」

顔を真赤にしながら、あたふたし始める。

「あちゅ!!?」

そうすれば当然、焼きたてのたい焼きだ。
舌があちち状態になる。

また別な意味であたふたしはじめて――

「はいや、おひになはらふっ、ここ、こちらこほもうひわけなく。おじゃましちゃいまひて!!?」

とりあえず謝らなきゃと、謝罪を口にするけれど。
行動はシッチャカメッチャカだ。あたふた続きである

アルフリート > 「!?」

しかも声をかけるタイミングが悪かったらしい。
思い切り舌にダメージを受けてしまったようで目を見開き全身から汗がぶわっと吹き出す。
これはやってしまった……!

「あ、いやこっちこそごめん、悪かった!その、物憂げな表情が体調でも悪いのかと……決して不埒な動機では」
彼女の動揺っぷりが感染したかのように手をあれこれ動かし意味を成さないジェスチャーを繰り返しながらわたわたと社謝罪を繰り返しかくかくと頭を下げる。
これでは街遊びを楽しむ女の子に声をかけただけではないかと。

伊都波 悠薇 >  
「はうっ」

慌てさせてしまっているっ……!?
どうしようかと、とりあえず。深呼吸。

「ひっひっふー……」

ひとまず、たい焼きの一口目を飲み込んで。
胸に手を当て、深くふかーく、深呼吸。

「あ、いえ、その――ちょっと、今日は、あまいもの、どうしようかなと、真剣に、悩んで……まし、て――」

うつむき気味に。

「――不埒、ですか?」

はて、と首を傾げた。
あちら側が慌ててるのは――
どうやら自分のなにかが、触れたわけではなく目の前の人物起因のものだと理解して。少しだけ、ほっとしたのか、落ち着いてきた

アルフリート > 「ああ……なるほど、うん食べるものは悩むよな。ここは色んなものであふれているし」

ちょっと落ち着いてきて深呼吸。
彼女の言葉になるほどと頷いて視線を周囲にめぐらせる。
目に映る範囲ですら故郷の祭りでもこれほどにたくさんの品は並ばなかっただろうというほどで笑顔が浮かび……もう一回固まる。

「あ、いやナンパ的な目的じゃないと」
もう一度口にすると気まずそうに視線が泳ぐ。
知らない女性に声をかける=ナンパ、異性との経験値不足が導き出した認識であった。

『……兄ちゃんは何か買わないのかい?』
「一番大きいもので…」
お店の人が迷惑そうに声をかけてくるので自分も一つ注文しておいた。

伊都波 悠薇 >  
「――…………」

ぽくぽくぽく。

難破、軟葉、何把、何波、何話――

頭の中で変換していってようやく――……

軟派、ナンパ……

「なんぱ!!?」

意味にたどり着いて。顔が真っ赤に染まっていく。

「あ、え、いや、その、姉さんのほうが魅力的ですのでそちらにまずお声がけすることをオススメいたしますっ。あ、いや、やっぱダメです。ガード固いですし、そのあのあの……」

目的じゃないという言葉はどうやら聴こえていないようで。

「あの……えっと……その……」

困ったようにうつむいて。ぎゅっとスカートの裾を握り、たい焼きを持っている手は自分の胸にあてて

アルフリート > 「!?」

大きく響き渡るナンパという言葉にぶおん!と首を振って周囲を見渡す。
違うんですと視線を振りまくが別にそこまで注意を引いているわけでもなくホッと一息を……吐けない。

「待って!待って欲しい!だから別にそのガードを崩したいわけじゃないんだ!あと魅力的だと思うので自信を持っていいと思う!」

なぜかナンパで声をかけましたという解釈になってしまったらしい。
俯き裾を握り締め完全に不安にさせてしまっているようで未だ経験した事のない、打開策の浮かばない状況に焦りが募る。
精霊は何も教えてくれない。

『はい、リアルグレードたいやき』
「ありがとうございます! ああ、その……店の前から移動しないか?」
リアルサイズのたいやきを受け取りながら、椅子や自販機のある区画を指して。

伊都波 悠薇 >  
「いえ、その魅力的とか、そういうのはその違う人のほうが良くて。ナンパするならもっと素敵な人がいると思いますので、どうかどうかご容赦願えればとっ」

口調がおかしくなってきている、目もぐるぐるだ。

「――え、あ……その、店の前から、移動?」

それは、OKと同じ意味になってしまうのではと。

――じりっと、動くのにためらいが出る。
様子を伺うようにちらりと視線をそちらに向けるけれど、前髪で隠れて――その視線は見えないでしょう

アルフリート > 「くっ、この世界の言葉は難しいな……!翻訳術式ちゃんと働いてるか!?」

おかしい落ち着かせようとしてもどんどんぐるぐるが加速していく。
言葉は翻訳されても語彙を増やしてくれるわけではないので言い回しが下手になってしまう可能性があるがそれだろうかと。

「君に危害を加えるつもりはない、ただ誤解を解きたかったのと……店の前ではよろしくないかと」
躊躇う様子はこちらから見れば怯えているようにも見え、自分が慌てていては落ち着く事も出来ないだろうと極力声を穏やかに。
一歩下がり、距離を離して。

伊都波 悠薇 >  
一歩下がった。
言葉だけでなく行動を取ったことで、ようやく状況を正しい方向に少しだけ、理解したようで。

「ナンパじゃないってこと、なんです?」

そぉっと伺うように、またうつむき気味になりながらもチラ見。

「た、たしかにお店に迷惑がかかっちゃいますね」

言葉のキャッチボールが、成り立った……気がする。
いつホームランするかはわからないけれど、とりあえずは