2020/07/19 のログ
ご案内:「商店街」にソレイユさんが現れました。
■ソレイユ >
最近、色々な騒ぎはあったがしかし
ここ むこう
結局「騒ぎ」程度であって、「学生街」も「落第街」も
ある意味通常運行だ
われわれ
「裏切りの黒」の出番はない
……世は並べて事もなし、だったか?
そんな言葉が頭に浮かぶ
やれやれ、言語機能は失われていないのは助かる
「……」
思索をするため、日除けを装って日陰に入り込む。
実際、此処は眩しくて、暑い
日陰は……落ち着く
「平和、だな……」
しかし――
あの女
あの任務の時に出会った女を思い出す
「日ノ岡あかね……」
まだ覚えているのか、私は……
■ソレイユ >
「……」
しかし、あまり目立ってもよくないか、と思い。
とりあえず飲み物も用意しておいた
あくまで涼んでいるふうに……
手には、缶入り麻婆スープ
うん、完璧だ
■ソレイユ >
「……アイツは」
あれは、魔性のように見える
あれは、超人のようにも見える
しかし……
紐解けば紐解くほど
「『願い』、か……」
あの『話し合い』とやらは如何にも茶番だった
だから、最初から聞く気もしなかったが
あれは多分、布石
あくまで目的のための準備であって、本質ではないのだろう
それにしても
「あれだけ、全てを巻き込んでまでの『願い』か……
それがどんなものであれ……私には、遠い」
生まれ直した私は空っぽで
だからすべてを受け入れて
だからどこも進めずに
だからなにも選べずに
だから――
「アイツは、私に問いかけてきた、か……」
あれは恐らく全てを燃やそうとする炎
全てを巻き込もうとする災禍
そして、それでいて
自らを捨ててまで進もうとする賭け狂い
あれは……結局……
何処までいっても『人間』なのだ
では、私は?
■ソレイユ >
「『悪』が『悪』だからこそ『悪』を行なう話……か」
まったく、見栄を切ったものだ
だというのに、私はこの体たらくだ
まだ、自分に迷ったままだ
アイツのほうがよほど真っ当だ
真っ当に『自分の生を生きている』
「『真理』……『トゥルーサイト』……『トゥルーバイツ』……」
ヴラドが調べたデータが有った
盗み見のようで気が引けたが、見るべきものは見た
普通に見れば、あれはただの集団自殺だ
秩序を守る側などは、面倒くさいとは思いながらも
放置していても問題ない事案だろう
しかし……
■ソレイユ >
「ん……」
おっと、一息だ
ただボーッとしていてはいけない
手にした缶を口にする
……辛味が、口を、喉を満たす
この刺激だけが、私に与えられた実感だ
■ソレイユ >
しかし、だ
体制は無視する問題が此処にあるのではないか
それは、認められるものか
「……だとして」
また、体制の話だ
例え認められないとしても、彼ら自身の問題で収まってしまう
実害は、彼らだけだ
秩序を守る分には、無視できる問題だ
「……」
ああ……
そうか
そういうことか
■ソレイユ >
ごくり
缶の中身を飲み干す
辛味が喉を焼く
しかし、その刺激も大して感じない
■ソレイユ >
「『悪』……
『悪』とはなにか……」
あれだけ大口をたたいたくせに、
それすらもわかってなかったのだ
いや、わかった気になっていた
「………」
ぐしゃり、と缶を握りつぶす
「……愚かだ、本当に」
アレの結末は近い
どうなるにせよ……
……ふらふらと、去っていった
ご案内:「商店街」からソレイユさんが去りました。
ご案内:「商店街」に227番さんが現れました。
■227番 > 日もとうに沈んで、すっかり暗くなった夜の時間。
日課である星見のために、公園へ向かう途中。
きまぐれに、ふらりと商店街へ続く角を曲がった。
特に用事があるわけではなく。
ただ、曲がってみたくなった。そんな気まぐれである。
■227番 > こんな時間帯、当然、商店街は電気がついておらず
角にあるコンビニだけが営業している。
知った顔が居ないだろうか、と遠くから見ることはあれど、
227はお金を持っていないので、店に入ることはない。
あれからも毎日街を歩いているが、目的の人にはなかなかたどり着かない。
やり方がわるいのだろう。その自覚はある。
可能な範囲で人に尋ねたりもしているが、これもうまくいってはいない。
保護者に話そうともおもったが、一度言いそびれて以来話していない。
自分の力で見つけたいと、思ったからだ。
■227番 > 探している人は一人ではない。
一人に絞って探すべきなのだろうか?わからない。
難しい言葉を使う刀のような人。
変わった腕のついた、新聞を教えてくれた人。
銃は危ないものと教えてくれた人。
227じゃない名前を名乗ったらいい、と言ってくれた人。
名前も知らないひーろー。
イチゴ味の飴をくれた、不思議なかばんの人。
防犯ブザーをくれた、自分を綺麗だと言った人。
雨宿りをさせてくれた不思議な人。
外への不安を取り除いてくれた、先生。
…そして、踏み出す"きっかけ"をくれた人。
あの薄暗い場所に来るような人が、こっちに側に居る保障なんてないのだが。
……あるいは、あっちに行ったほうが、会える可能性は高いのかも知れない。
そんな事を思いながら、なれた様子でまた角を曲がる。
このあたりの道は大体頭に入れてしまった。