2020/07/20 のログ
227番 > 歩いていて、曲がった理由に気付いた。
町中でありながら、明るさの減る通り。
人通りも少ない、夜の道。

雰囲気が元いた場所に似ていた。
意識していたわけではないが、つい来てしまった。
先日行った際にトラブルがあって、行っていないあっち。
次行くときは、自分の身を守れるようになってから、とは決めている。
それがいつになるのかは、わからないが。

さて、あまり遅くなってはいけない。
いつもの公園に向かう道は……こっちだ。

227番 > 迷うこともなく、角を曲がる。
ご案内:「商店街」から227番さんが去りました。
ご案内:「商店街」に紅月 純さんが現れました。
紅月 純 > 「うーーーーーーむ」

テスト期間は無事終了。平均点に近ければ十分だろう。
まぁ、問題は魔術試験なんだが。

担当教諭がクソ博士でしかも『あの魔力を使っても試験しよう』と言って来なければ十分だったのに。

魔力検査系の機材に触れたらぶっ壊して爆笑された。
お前のせいだ。

そんなことがあったおかげで、顔の渋いまま商店街を探索中である。
気分転換に新しい店を開拓しようと。

紅月 純 > 案内板でお店の名前たちと睨めっこ。
もう試験のことはスルーだスルー。

「うーむ……。洋菓子系にするか和菓子系にするか」

いっそのこともう飯を食うというのもアリ。
周りの人の流れを見て、人気そうなお店に入ろうかと周囲を伺う。

ご案内:「商店街」にフローレンス・フォーさんが現れました。
紅月 純 > 「洋菓子にすっか」

案内板を確認して、一つの洋菓子店に決める。
決めてしまえば頭の中はケーキだ。

「シンプルなのもいいが、たまにはデコ盛なやつを頼んでもいいな……」

ブツブツと呟きながら件の店に向かおうと足を上げようとして、見知った人影が見えたような気がして棒立ちに戻る。

フローレンス・フォー > 普段からの目的の欠片もない散歩。
取り敢えず暇が潰せればいいとコースの一つである商店街を彷徨い歩き。
ふと歩く先に周囲を伺う知った顔を見つければ意地の悪い笑みを浮かべて光学迷彩を稼働させて周囲の形式に溶けてしまい。

そうして気配を殺しそっと後ろに近づいていき…。

「買い物かしら?」

見付かっているとは思わずに脅かすつもりで肩に触れて声をかけていく。

紅月 純 > 「気のせいか……?いや」

この島、思ったより人が多い。他人の空似はよくあるだろう。
が、知り合いなら悪戯をしそうだとその場で待機。

そして掛かる声。あ、さっきのは気のせいじゃなかった。

「あぁ、ケーキをな……よう」

肩に触れている手に自分の手のひらを重ね、挨拶し返す。

……知り合いがいてよかった。いなかったら勘違いの恥ずかしい人だった。

フローレンス・フォー > 驚かせるつもりでの声かけだったのだが見事に失敗。
驚かれるどころか普通に挨拶が返ってきて来てしまう。

「ケーキ?あの時のは美味しかったわよ。驚かないのね」

彼の手が重なると肩を撫でる様にして引っ込め、姿を現して前に回り。
いい所で見つけたという満面の笑みを見せて。

紅月 純 > 「試験も終わったしたまには甘いもんもいいだろうとな。
一瞬姿が見えた気がして様子伺ってたわ」

結果はオーライ。

「どうした?そんな楽しそうに。いいことでもあったか?」

いい笑顔の彼女につられて、こちらも少し笑う。
口の端が上がったのと眉間の皺が薄れた程度しか違いがない。

フローレンス・フォー > 「そう言えばそんな事も言ってたわね。
最初から駄目だったのね……意地悪」

試験最初は気にせずに遊びに行っていたが途中から邪魔をしないようにと訪問をやめていたが終わったと聞けばまた行こうと決め。
最初からバレていたなら驚かないと残念そうにして。

「散歩中に純に会えたのよ。いい事だと思わないかしら?」

よくよく見ないと判らない笑みではあるが見慣れたもの。
彼も喜んでいると判れば当たり前のように今度は横に並んでお店に行くのに付いて行こうとする。

紅月 純 > 「あぁ、いいことだろうな」

そっと息をつき、お店に歩いていく。
ついてくる彼女には何も言及しない。慣れたもの。

暫く歩けば、そこそこ人のいる喫茶店に辿り着くだろう。席は空いているようで。
フォーについてこいと言うように目配せして、店内に入る。

フローレンス・フォー > 「純もワタシに会えて嬉しいでしょう」

自分が嬉しいなら彼も嬉しいという我が儘理論。
息を吐いている事に気は付いているが気にせずに付いて行く。

しかしどこに行くのだろうとついて歩くとそこそこに人のいる喫茶店。
目配せに頷き後ろをついて店内に入り、初めて入る店での恒例と店内を眺める。

紅月 純 > 「おう、そんなわけでケーキを奢ってやろう」

テスト終了で気分がいいし、客層が一人では入りづらかったし。
思ったよりファンシーな店だった。
テーブル席につき、メニューを手に取り。

真っ先に目に入ったそれを注文すると決め、そちらにメニューを渡す。

フローレンス・フォー > 「あら、いいの?だったらワタシは珈琲でも奢ろうかしら?」

彼の気前のいい言葉にそれならと普段から奢られる専門になのに珍しい提案。
眺めた店内は男一人では入るに少々辛いファンシーな内装。
こういう店が好みなの?と揶揄うような視線で彼を見つつ向かいの席に座り。

「ワタシはこれでいいわ」

渡されたメニューを上から下と一気に眺め、ショートケーキに直ぐに決めてメニューを置いて。

紅月 純 > 「コーヒーよりはジュースで頼むわ」

苦いのは苦手。
向こうからなんか視線を感じる。悪いかよ畜生、と半目をぶつける。

「すんません、これと、これと……飲み物はこれで」

店員を呼び、てきぱきと注文をする。怯えられた。
あまり時間がかからないうちに注文されたものが届くだろう。
……こちらにショートケーキ、向こうに砂糖菓子が散りばめられたチョコケーキが置かれて。

店員よ。逆。

フローレンス・フォー > ジュースにという彼が可愛くて勿論と頷き。
彼にはジュース、自分には珈琲として。
半目で見られても知りませんと言うように明後日を向き楽しそうにして。

そして彼が注文をするのを笑みを浮かべて眺め、店員が怯える姿には可愛いのに怯えると首を傾げて。
そしてそんなに時間がかからない間に注文が来たのだが…。

「ワタシがこう言うのを食べるように見えるのかしら?」

前に置かれた注文は真逆、目が点となってしまい珍しく困った声で呟き。
そっと彼と自分の注文を入れ替えていく。

紅月 純 > 「俺がそっちを食うと思ってなかったんだろうよ……。
まぁ、食うか」

そうだよな。男はこんなファンシーなの選ばないだろうな……。
だが、美味しそうなものを前にそんな話題など不要。
フォークをケーキに刺し、口に入れる。

「ん。美味い」

フローレンス・フォー > 「そう言うのは偏見よね?男の子でも好きな人は好きなのに」

自分は彼がこう言うのを食べるのは知っている。
知らないとそうなのかと少しだけ思考の海に沈んでしまうが直ぐに戻敵てフォークを手にしてケーキに突き刺し。

「うん、美味しいわね。前のケーキよりもおいしいかも」

記憶した味よりも美味しく思えるこのケーキ。
新しい発見と言うように笑みを笑みを浮かべては食べて。

「本当に美味しいわね。純、そっちも美味しい?」

紅月 純 > 「性別と顔による偏見ってのは深いもんなんだよ」

周りを見れば女子ばっかだしな。

「ここに来て正解だと思うくらいには美味いな。
ほら」

美味しいのかは自分で確かめろ、と言わんばかりにケーキをフォークに刺して、彼女の前に差し出してみる。

フローレンス・フォー > 「人間はそう言うのがあるわよね」

店内で異性は彼一人、きっとカップルと思われているのだろうか視線を感じては少し不機嫌。
しかし暴れない程度には人間に溶け込めるようになり珈琲を口にして。

「ワタシも声をかけてよかったわね。あら、いいの?
ん~…美味しい。それじゃお返しね」

ケーキの刺さったフォークを咥えて味わい、その味に舌包を打ち。
お返しとショートケーキをフォークに差し彼の口元へ。

紅月 純 > 出されたものを遠慮なく食べる。

「あぐっ……ん。シンプルなのもいいな」

今日はデコ盛りの気分だったが、土産にシンプルなケーキを買おう。
周囲の視線はなんとなくわかる。
『あーん』をしてるのが美女とチンピラだし。

「堪能した。これはまた来たくなる……」

残りをのんびりと食べ、向こうが食べ終われば会計に立ち上がるだろう。

フローレンス・フォー > 「そうでしょ?そっちも美味しいけどワタシはこっちが好きね」

色々と乗っている物は色々な味わい。
それでもシンプルな方が後に味が残るので気にいっていて。
彼の言葉にそうでしょうと何度も嬉しそうに頷き。
「あーん」をする組み合わせで視線を集めているがやはり気にしない。

「そうね、美味しかったわ。また来ましょう」

そんな事を言いつつに最後に珈琲を味わい、彼に合わせて席を立って伝票をそっと取り上げ。

「今日はご馳走するわね」

紅月 純 > 「何度も来て、気分で色々試せばいいさ」

伝票を勝手に持っていく彼女の後についていく。
俺が奢るって話はどうなったのやら。まぁ彼女の好きにさせておこう。

「んじゃ、ゴチになります。……帰るか」

フローレンス・フォー > 「そういうものなの?じゃ、そうしましょ」

何度も来て気分で試す、そう言う考えはなかったのでそれで良いのと驚き。
奢って貰うつもりであったが思っていた以上に嬉しく、そしてたのしかったので気分が変わって。
先に歩いて支払いを終えて彼の腕を取り。

「偶にはワタシもね。えぇ、行きましょう」

紅月 純 > 「おう」

手を引かれて、彼女の横に並ぶ。
そのまま他愛もない話を繰り広げながら、拠点に帰るだろう。

フローレンス・フォー > 「こういうのも楽しいって最近覚えたのよ」

彼が隣に並べば最近に覚えた事をつい話してしまい。
そのまま色々な事を話しながら彼の拠点にと共に向かって。