2020/10/17 のログ
■芥子風 菖蒲 >
「だって腹減ってたし、食べれるなら何でもいいかなって。」
空腹は最高の調味料であった。
この少年にとっては、あまり関係のない調味料だ。
そう、結果的に食べれた。それでいい。辛くてまぁまぁ美味しかった。けふ。
「多分肉だと思うけど……そんな手術も受けた事ないしなぁ。」
正真正銘の純正人間だ。訝し気に眉を顰めた。
が、あながち彼女の推測は間違いじゃないかもしれない。
此の風に揺らぐ黒衣の如く、その胃の底はまさに暗黒小宇宙……!
液体窒素めいたレモン水だってぐいぐい入る。此れがブラックホールだ……!
「オレが普通かどうかはともかく、そんなことしないよ。
オレが戦うのは、レアンとか皆を脅かす連中だけだから。」
その為に風紀にいる。
尋問だろうと戦いだろうと、彼女達を護る為に体を張っている。
だから、そうじゃないと思う今は何もしない。
「さぁ、オレはオレに出来る事をするだけだし
他の人の事情にそこまで興味は無いけど……まぁ、心当たりはあるかな。」
所謂"過激派"と呼ばれる連中や、好き勝手動いた上に
ほとんどお咎めなしで終わった風紀委員生徒を風邪の噂程度に知っている。
風紀と言う組織は、治安維持機構ではあるが、全員が善人とは限らない。
「それでも、オレは他の連中に何言われても関係ないよ。
オレには、体を張る事しか出来ないから。それで、レアンや皆が楽できるなら十分でしょ?」
体を張る位しか能がない。
それで自由な部活動を彼女達が出来る。
十分すぎる報酬だ。少年の行動原理は、何時も人の為だ。
「対等でしょ。そう言う場所だよ、此処は。」
怪異も人も異邦人も、皆が平等。
世間はそんな綺麗事では終わらないけど、少年にとっては対等だ。
ことん、新に置かれた100円の硬貨。少年の口元は、僅かに綻んでいた。
「いいよ、ちまちま飲むし。……んー、もう少しだけ付き合うよ。
警邏のルートと被るし、アイラの事もっと知りたいから。ついてっていい?」
後は彼女が許可をすれば付いてくるし、乗り物だろうと問題なく
異能のおかげで"走ってついてこれる"。
断られれば、そのまま立ち去るだけだ。
何にせよ、空腹から悪くない出会い、後は彼女の言うように付き合うだけだろう。
■レアン > 「超合金菖蒲くん… 明日の三面記事は君だね☆」
いや、記事にしないけど。全部混ぜたホットドックは最初で最後にしたい。
作る方は本当にいいのかいいんかええんか作っちゃうぞ!?だった。
結果はよかったので経過が…。
「肉が詰まった普通人じゃないよその胃袋っ」
(私じゃあるまいしフェンリルじゃないでしょ 人間で無事ってありえるの!?)
信じられないっていう顔でぞっとしたとか。
「そか。ふうきんも過激派がいるんだね!怖いねっ 気を付けるよ」
過激派ふうきんに出会ったらとっとと取材しないで逃げようそうしよう!
今日出会ったふうきん菖蒲君を除くとふうきんのしりあいはいない。今日はいい出会いを果たしたっぽい。
「委員会には入れないなあ、規則に縛られるのが苦手だしなぁっ
対等なのはいいんだけどっ こりゃあ きな臭いことになってきたなぁ☆」
「どこまでいっしょにいこか? 異邦人街だっけ?あそこまで行くんだけど…いいのかな??
ま、いっか…いいよ いっしょに行こうぜぇ!って思うな?」
屋台をリヤカーの様に引っ張って行くわけがない。
程なくして屋台と路肩に止めていたバイクに繋げると
少し小走り程度の速度ののろのろ運転で彼と暫く一緒に行動しながら楽しい楽しいお話をしたという。
ご案内:「商店街」からレアンさんが去りました。
ご案内:「商店街」から芥子風 菖蒲さんが去りました。