2021/01/17 のログ
ご案内:「商店街」に柏木凛さんが現れました。
■柏木凛 > 「これとこれ…後は……何だこりゃ?」
日も暮れ弾得た商店街の商店を回っての買い物。
メモ通りに買ってくるというお使いな仕事ではあるが仕事は仕事と店を回り。
メモに書かれている店で商品を買っては歩くのだがリストの最後の商品はどう考えても商店街にないだろうという物。
「低周波マッサージ器…?これは百貨店の方だろ」
商店街の電気屋にあるものかと思わずにぼやき、とりあえず探すだけ探すかと今買い物を終えた店を離れて歩き出し。
■柏木凛 > 「しっかしなー……楽な仕事でいいんだけど探すのが面倒なんだよな」
荒事でもなんでもなく、それなりに報酬が良かったので飛びついた仕事。
危険も何も無いまではよかったが兎も角面倒というおまけがあり。
しかも依頼人が決まった店での物しか認めない偏屈という落ちまで…。
「次はこの仕事は絶対に受けないからな…っと、ここか」
次はないと文句を溢しながら歩いていれば気が付けば目的の店の前。
ガラス戸を開けて中にと入れば家電の並ぶ狭い店内で目的のものを探し始めて。
ご案内:「商店街」に金剛 経太郎さんが現れました。
■金剛 経太郎 >
「えーと、確かこっちの……この店かな。
お、居た居た。相変わらず目立つ格好。」
何でも屋の別の依頼を終え、その帰り道にふと凛の方は大丈夫だろうかと心配して訪れた商店街。
確か家電屋に行くのだったな、と思い出して思い当たる店を覗けば、案の定見慣れた異装の女性が居た。
「こういうとこだとなおさら目立つなあ。
……おーい、凛お姉ちゃん。順調?」
ひょこひょこと店の中に入り、店内を物色している凛へと声を掛ける。
■柏木凛 > 「……どれがどれなんだ…?
さっぱりわかんねーっての」
店主の変わったものを見るような視線を気にせずに店内を歩き。
目的の物を見つけたまではよかったが種類が多い。
メモには型番らしきものが書かれてはいるがどこを見れば判らずに適当にと考え始めていたのだが。
「……経太郎、丁度いい所に来たな。
こっちに来てくれ、困ってたんだ」
その時にタイミングよく別の仕事を頼んでいた少年の声。
振り返れば助かったと笑みを浮かべて、今すぐ来い、急いで来いと手招きをして呼び寄せて。
■金剛 経太郎 >
「困ってる?やっぱり?
だから買い出しくらい僕が行くって言ったのに……。」
呼ばれれば呆れたように肩を竦めながら凜へと近寄っていく。
店主に軽く会釈をしてから、凛の手元を覗き込んで。
「あー、なるほど。多分これと、これだね。
買ってくる物リストからある程度予測はつけられるけど……マッサージ器だけはよくわかんない。多分何でもいいと思う。」
凛が迷っている中で最適と思しき物を選んでみせる。
他の店で買ったものや関連しそうなものを繋げて、依頼者が何をしようとしてるのか予測して、というのはこの仕事を手伝うようになってから働くようになった思考だ。
「も少しお姉ちゃんも頭使うようにね。」
そう言って陳列棚の最下段に並べられた品を指差す。マッサージ器以外は目的の品物はそれで全てだろう。
■柏木凛 > 「そのやっぱりってのはやめろよな。
私だって買い出しぐらいはできんだぞ?」
少年の呆れたというような仕草と言葉に目を細めて。
それでも近寄ってきた少年が手元を覗き込めば見えやすいようにして。
「これでよくわかるな、本当に。
私はこれを見ても全く予測がつかねーって。何でもいいならこれでいいか」
自分が悩んでいたものを簡単に最適な物を選ばれていくと目を丸くして見守り。
本業の自分よりも素早く頭を使う関連をこなしていく少年にいつの間にか、そういう分野では追い抜かれて。
「使ってるんだぞ。これでもな…
そう言えばそっちの仕事はもう終わったのか?」
その言葉に少しだけ傷つきながらも指差された品を取ろうと身を屈めて陳列棚の最下層に手を伸ばし。
ふと思い出したように訪ねていく。
■金剛 経太郎 >
「現にこうして頓挫しかかってたじゃない。」
凛の主張にまったくもう、とジト目を向ける。
自分より年下の男子(に見える)相手に負けるのが悔しいのは分かるが、余計にみっともなく見えるから止めたほうがいい、と伝えるべきかと悩んで。
「マッサージ器に関してだけはまあ、何でも良いとは思うとは言ったけど。
せめて軽く試してからにしよう、値段と性能が釣り合わなかったりすることもあるから。」
なんでもいい、という言葉通りに無作為にマッサージ器を選ぶ凜に思わず制止をかける。
そういうところだぞ、と言わんばかりに腰に手を当てて咎めるように凜を見上げて。
「使ってるつもりで結果出せなかったら使ってないようなもの……
……え?ああ、うん。こっちはバッチリ。」
身を屈める凜を横から見て、重たげに揺れる胸と深いスリットによって晒される生足に目を奪われる経太郎。
少々ガサツだけどスタイルだけはホント良いよな……と思っていたところに声を掛けられて。
ハッと我に返ってコクコク頷き、親指をぐっと立てて見せる。
■柏木凛 > 「頓挫はまだしてなかったぞ。経太郎が来たからな」
むしろ来ていないと頓挫していたのだがそこには向き合わず。
少年のジト目から逃れるように視線を逸らしてメモと商品を見比べて。
「何でもいいならドレも一緒だろ?
試すって言ってもなぁ……」
適当に安いものを選ぼうとしたが静止をかけられ手を止め。
咎めるような視線、腰に手を当てた姿に困ったように頬を掻き。
「私なりには使ってるんだよ。現にここでの買い物以外はほとんど終わってるんだしな。
そっか、経太郎は偉いな。後で撫でてやよ」
服装が服装なのだが仕事で手伝いを頼むことの多い少年の前では慣れもあるのか時折無防備。
向けられていた視線に気が付く事もなく、陳列棚最下層の品を手に取り。
もう終わらせたという言葉に笑みを見せては身を起こし、少年の頭に手を伸ばして撫でようとする。
■金剛 経太郎 >
「まったくもう………」
深ーく溜息を吐く。やっぱり完全に仕事を頭脳労働と肉体労働で分担したほうが良いだろうか。
そんなことを考えながらマッサージ器を手に取る。電極を貼り付けて微電流によって振動を起こすタイプ。
「一緒じゃないんだよ。試しに使ってみる?
せっかくお試し品もあるし、最近の依頼で肩凝ってるでしょ?」
頭を撫でられながら喜べば良いのか拒めば良いのか分からないといった顔になる。
出来れば外で子ども扱いはしないで貰いたい。いや見た目は子供そのものだし相手も子供だと思っているのだから無理は無いのだろうが。
■柏木凛 > 「それにだな。私はこれでも所長だぞ?
こう言うのを全部、経太郎に任せるのは駄目だろーが」
最近では頭脳系は少年に負けてきているという自覚は無くはない。
しかし年上と責任者の意地というものもありやれる事はやるという姿勢。
「そう言ってもな、私は使ったことがないからさっぱりなんだよ。
肩は凄く凝ってるな……そうだな、少しだけならいいか」
何時も助かってるとお礼の意味も込めて少年の頭を撫でる。
これが外でなければ他もあるのだが外なので撫でるだけにとどめ。
満足いくまで撫でれば少年に背中を向けて首元を少しだけ緩め、それを使ってみてくれと頼んでいく。
■金剛 経太郎 >
「そういえばそうだった。
……なんてね、忘れたりしてないよ。凜お姉ちゃん所長。」
所長ならなおさらどっしり構えて自分の不得意な分野は任せて欲しいものだけれど、と呆れつつも思う経太郎だった。
仕事の上では年齢も立場もなく平等である方が良いと思うが、そこは所長の方針に委ねる他ない。
「使おう?ほら、前に肩揉んだ時もガッチガチだったし。
僕がマッサージするよりはよっぽど効果あると思うし……」
褒められてるのになんだか少し悔しい。いつもの事なのだが。
背中を少しばかり晒されれば、また無防備なことを、と思いつつ、一声かけてから電極を両肩に一つずつ、そして背中の方にも貼り付けてみる。
「これでいいはず。
じゃ、スイッチ入れるよー……ポチッとな。」
電極から延びるコートの先、経太郎の手にあるコントローラーのスイッチを入れる。
まずは強度は弱、微かな低音と共に凜の背中に弱い振動が広がるだろう。
■柏木凛 > 「おい、忘れてると流石に私でも傷つくぞ?」
少年の言葉に慌てるが続いた言葉に驚かせるなと息を吐き。
元々から自分で動いていたので動かないという選択がなく。
何より仕事を任せて自分は何もしないと言う事に耐えれない性格でもあり。
「経太郎が揉んだくれるから十分なんだよな。
そんじゃ試しにだぞ?」
子供扱いはもはやいつもの事、見た目を信じているので直そうともしていなく。
声をかけられていたとはいえ貼り付けられた電極は冷たく身震いしてしまい。
「簡単なんだな。
よし、やってくれ……っ!」
スイッチを入れたのか僅かな低音と共に電極を貼り付けられた箇所に感じる弱い振動。
驚きはしたが気持ちよく、少し刺激が弱いかと思いはするが少年の肩もみとはまた違う気持ちよさに、いいなこれ、と呟いて。