2022/07/29 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 地下食品市場(B1・2)」にシャンティさんが現れました。
シャンティ > 「ぅ、ん……」

ゆったりと市を歩く。食など基本的には食べられればよい、という女にとっては正直そこまで縁のない場であった。


「……色々、ある、のは……わかって、いた、けれ、どぉ……」


当て所もなく歩く。ゆったりではあるが、もう一周してしまうだろうか。


「なに、が……いい、か……は、いま、いち……ね、ぇ……?」


人差し指を唇に当てて首を傾げる

シャンティ > 「おさ、かな……おに、く……ん……」

宗教上の禁忌、というものは特に無い。そもそも、宗教、信心、などというものはとっくの昔に捨てている。とはいえ……だからといって、何が好き、というほどのものはない。


「みん、な……どう、考、えて、るの、かし、らぁ……?」


思ったよりも難しい。何も考えなければ、いつもの感じ、になるだろう。それではわざわざこんなところまで足を運んだ意味はない。


「……で、も……ね、ぇ……?」

ご案内:「扶桑百貨店 地下食品市場(B1・2)」に北上 芹香さんが現れました。
北上 芹香 >  
この前、ストリートで歌っていたら規格外の額のおひねりをもらった。
そこで私は思ったんだ……
バイト地獄にいるバンドメンバーにも美味しいものを食べさせてやろうって。

そこで扶桑百科店の知識でしか知らない地下食品市場に来た。
でも何が美味しいものなのか判断がつかない。

ふと、顔を上げる。目が覚めるような美しい銀髪が目に入った。
褐色の肌にサラサラと流れる御髪。
彷徨う姿は本を持っているのが気にならないくらい綺麗。
すげー。超絶美人。

「あ」

ジロジロと見てしまった。

「サーセン、まじまじと見てしまって」

シャンティ > 元気な少女が向かってくる。少女はあれやこれやと悩んでいるようであったが……


「……」

傾げていた首を戻す。


『「あ」少女は声を上げる。「サーセン、まじまじと見てしまって」少女は過剰に恐縮して謝る』

謳うように女は読み上げて……くるり、と少女の方に顔を向ける。


「ふふ……なぁ、に……私、に……用事、かし、らぁ……?」

ゆったりと歩いて、少女に近づいていく。


「ん……知り、合い……だった、かし、ら……ちが、った、かし、らぁ……?」


顔を近づけていく。

北上 芹香 >  
えっ本? 何か読み上げた? 今の私?

「違います、初対面です、本当すいません」

顔を近づけられる。いい匂いがした。
私は香りに詳しくないけど、同性の私がドキッとする何かがあった。

「あーと………この食品売り場詳しいんです?」
「私全然なんで、何が美味しいモノかわかるとありがたいなー……って…」

ははは。何言ってんだろ。ははは。

シャンティ > 「……ふふ」

くすくすくす、と笑う。とても楽しそうに。


「謝ら、なく、て……も、いい、の、よぉ……ふふ。なに、か……気に、なった、かし、らぁ……?」


小さく首を傾げて、顔を近づけたまま問いかける。


「……あぁ」


少女の言葉に、女にしては珍しく間の抜けた声を上げる


「ここ、ね、ぇ……実、は……私、も、詳し、く……ない、の、よぉ……ふふ。お仲間、ねぇ……?」


くすくすと笑う


「一緒、に……さが、して、み、る……?」

北上 芹香 >  
楽しそうだ。
それでいて決してこっちを笑っているわけでもない。

「いえ、キレイな人だなーって」

聞けばなるほど、何を買えばいいか迷子になっているわけで。
確かにお仲間なのだ。

「あ、はい。よろしくお願いしゃす」

視線を上に向ける。
精肉コーナー、野菜コーナー、果物コーナー。
まずはアタリをつけないと本格的に迷い続けるだけだろう。

「何を作るとか決めてるんすか」

とりあえず買い物かごを持ってみる。

シャンティ > 「あ、ら……わた、し……キレ、イ……?」


『……』

ぶつぶつと、小さな声で何事かをつぶやく。聞こえるなら、造形を正確に捉えた言葉が聞こえるかもしれない。


「あなた、も……可愛、い……顔、して、る……みた、い、だけ、れ、どぉ……?」


くすり、と面白そうに笑う。どうも少女は多少卑屈なところがあるのだろうか


「……ふふ。そう、ねぇ……私、は……なに、も、ない、とぉ……カレー、とか、選ん、で……しまう、か、しら……ねぇ……だか、らぁ……違う、こと……して、み、よう、かと……思って――ね?」

小さく首を傾げて見せる。


「あな、たは……? なに、か……アテ、は、ある……?」

北上 芹香 >  
「そりゃもう綺麗すよ」
「私は可愛いっつーか、かっこいい系目指してるんで」

髪をかきあげて。ファッションも決まっているはずだ。
こう見えて常世渋谷のモードを追いかけている。

「ふーん……違うこと」
「私は肉でもガツッと焼いてバンドメンバーにご馳走しようと思ったけど」

周囲を見る。割りと高級食材が並んでいた。

「ガールズバンドのメンバーに焼いただけの肉食わせるのもなんかね……」

なんでもぶちこめる鍋? 今の時期熱いし暑いっしょ。

シャンティ > 「へ、ぇ……か、っこ、いい……系、ね……ぇ……?」

小さく首を傾げる。


「わた、し……そう、いう、の……は、くわ、しく……な、いの、だけ、れ、どぉ……バン、ド? 音楽、系……の、感じ……?」

わかっていない人間特有のどこかぼやけた問いかけをする。ただ、興味があるのは確かなようだ。


「そう、ねぇ……そう、いう……勢い、の……バンド、なら……それ、も……あり、かも……ね、ぇ。肉食、系……?」

首を傾げつつ考える。


「そう、じゃ、ない……な、ら……そう、ねぇ……精力、みた、いな……話、な、ら……スタミナ、系……も。女の、子、らし、く……ない、か、し、らぁ……?」


くきり、と首を戻す


「なに、を……目指し、たい、か……かし、ら……?」

北上 芹香 >  
「はい、ガールズバンド『#迷走中』のボーカルとギター兼任してます」

メジャーデビュー目指してます、と豪語して。
言うだけならタダとまでは言わないけど。
恐らくこの金色に近い黄色のトマトよりは高くつくまい。

「肉食系とは違う気がするなー………」

うーん、と悩んで。

「とにかく疲れてるメンバーに元気が出るような豪勢な食事……?」

は、と気づく。
自分のことばっかり話している。

「おねーさんはどうして不慣れなココに? 臨時収入すか」