2019/02/25 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」にアキラさんが現れました。
アキラ > ___んん?なんであたいここに来たんだっけ…?
(珍しい本が大量にある本屋の中で隻眼の女は料理本が並んでる棚の前で首を傾げた。試験の答案も返し終わり無事ぎうぎうに詰まった仕事もひとまず終わり、今日は久しぶりに冷蔵庫にある冷えたビールで一杯やる為の肴を買ってウキウキで帰って早速お楽しみタイムにする予定だったのに、なぜ私はここに居るんだろう。状況からして料理本でも買いに来た筈なのだが何を料理するのかも思い出せないが、カバンに入ってる厚揚げ君は何も答えてはくれない。)

確かなァ、厚揚げとネギで一杯やろうと思ったんだが家にある残りモンで何かつくれねェかって思って…
(これまでの行動を少ない記憶容量に残った情報から思い出そうと本棚の前で独り言を言っている。少なくとも今の所は本棚にある見栄えの良い光り輝くような料理は候補に上がらない。なぜなら女はズボラと言われる部類の性分であり、複雑な料理を作る事ができない事は自分自身が一番よくわかっているつもりだから。)

ご案内:「古書店街「瀛洲」」にサインさんが現れました。
サイン > 「あれ,センセー?」

貴女が記憶領域を検索しているちょうどその時,その検索を中途で寸断する声。
そちらに視線を向ければ,眠たげな瞳の茶髪男子が立っているだろう。
もしかしたら,貴女は魔法の授業でこの生徒に見覚えがあるかもしれない。
…いや,キラキラな名前以外目立たないから,記憶に残っていないかもしれない。

「…買い物ですか?」

この生徒はと言えば,つい見覚えのある先生が居たから反射的に声を掛けてしまった様子で,
続けられた言葉は,当たり前だろう?と言い返したくなるような平凡なものだった。

アキラ > ァん?笹都間じゃないか。どうしたんだい、こんな所で。
(間の抜けた声を上げた女は振り返り朱色の瞳でその姿を捉える。女はこれでも一応教師の端くれ、記憶領域は非常に狭いが名前を思い出すのに苦労はしなかっただろう。隻眼の女は軽く笑みを浮かべてから続く言葉を聞き、言葉を返す。)

そんな所さ。気がついたらここに居て普段とは違う肴の作り方でも見つけりゃ儲けもんだと思ったんだが、あたいにこの表紙にあるような複雑な調理ってもんは無理だからな。
(この性分のせいでずいぶん苦労してきた事を思えば自嘲を含んだ笑みを浮かべて言葉を紡ぐ。カバンを背負った左手で指さした先にはオシャレなスイーツや見栄えの良い料理が表紙を飾ってる本が並んでいるだろう。)

それで、お前さんは目当てのモンは見つかったかい?
(本を探しに来ないとここには来ないだろう。ならばどんなジャンルの物に興味を持ち探しに来たのだろうと尋ねて。)

サイン > 名前を憶えてもらっていた。単純なことだけれど,少しだけ嬉しかった。
こういう言い方は語弊があるが特徴的な貴女と違って,自分にはあまり特徴が無いと思っていたから。

「オレはちょっと,本を探しに…。」

これまた平凡な,けれどこの場所ではごく当たり前な答え。
一方で貴女の答えは,少しだけ…もとい,随分と平凡とは言い難いもので,

「…気がづいたら,ってセンセーそれけっこーヤバくないですか?」

すっと貴女の近くに移動して,示された本の表紙を見る。…なるほど,料理本だ。
いやいやいや,そういうの買いに来たんじゃないの?って顔してる笹都間。「センセー,料理とかあんましやらないんです?」なんて,貴方の顔を見てみる。

「オレのは…正直びみょーです。学校の図書館の方が,こーいうのは充実してますね。」

笹都間が貴女に見せたのは,所謂魔導書の類。
探せば色々あるかもしれないが,まだ笹都間は初歩的なものしか発見できていないようだ。

アキラ > まぁ、わざわざ本屋に来る用事なんてそれくらいだもんな。
(当然であろう言葉を聞いては軽く笑っただろう。女の方は名前と見た目が結びつくのは職業上必要な事ではあるのだが、声を掛けられた事に関しては少し意外に感じていた。というのも隻眼であり杖もついており所謂"カタギの人間"では無いように見えるのでは無いかと自分でも少し気にしていた為に__生徒がこうして声を掛けてくれるというのは悪い気はしなかった。)

そうは言うけどなぁお前さん。よくあるだろ?考え事をしてたらそれに集中して、ぷらっと寄り道しちまうというか…無い?
(さも当たり前のように自分の行動パターンを言っていた女だったが多分彼の顔を見てると自信が無くなってきたのだろうか。話しの途中で少し顔色を伺ってからは自分の常識と世間の常識とのギャップに気付いたような気がして、尋ねるように言葉を投げてから少し首を傾げただろう。)

そんな顔しないでくれ。こう見えてもちゃんと自炊はしてるんだがな、あたいがズボラな事は大体見たらわかるだろ?だからいつも簡単なレシピしか作れねぇのさ。
(自分で説明しながら悲しくなってきた。最後には自分のズボラな性質を生徒に見せるのは最適では無い気がしたのだが、もう言っちゃったもんは仕方がない。結局の所は「それに肴は作った事が無いからな。だから簡単そうなやつを探してたんだが…。」と、言い訳がましい言葉を呟いただろう。)

まァ、中にゃとんでもないモンが眠ってたりするが…多分手に入れたいって思った時にゃ視えるようになるさ。魔術書なんてもんはそんなもんだし何よりも大切なのは普段から基本を繰り返して忘れねェ事だからな。
(初歩的な魔術の本を見ては感心した声を上げて、それから一度彼の顔を見た。少し発展的な本を見繕っても良いが見つからないという事はまだ必要な魔導書の方向が定まってないという事もあるだろう。とりあえずは基本的な所から触ってみて、そこから必要に応じてまた探しに来ると自然と探せるようになるだろうと女は判断した為に、何か薦める事はなかった。)