2019/05/23 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」に鳩森 速都子さんが現れました。
鳩森 速都子 > (今日はよく晴れている。初夏には少し早いが夏を感じさせる日差しの中、男は授業後に学生街を抜けて書物…もとい宝の山と言っても不思議では無いこの場所へとやってきた。捜し物はあるが期待はしていない。ただ見つけれればラッキーかな程度の考えで、大通りから入った所の書店の本棚に詰まっている本の山を眺めていた。)

見るだけでも相当時間が掛かるから少しでもこの苦労が報われたら良いんだけど…。

(自分に言うような言葉を呟きながらも前髪越しにぼんやりと本の背を眺め、タイトルを流し見するように読み進めていく。もし探してる物で無くとも興味を惹くような書物も見つかるかもしれない、そうすれば少しでもここまで足を運んだ甲斐もあるのだが。)

鳩森 速都子 > えっと…歴史書、魔術書、地図…料理本……料理本?

(見流しながらも横を向いたままゆっくり歩みを進めつつ、本のタイトルから推測されるジャンルを呟いている。前は最低限見る程度で意識はほぼほぼ書物の山の方へと向かっており、ある程度の時間が経過した頃にふと男は二度見をするように足を止めた。目に入った月刊テキストのような大判の書物、本棚にほぼほぼきっちり詰まった一冊を細い指先で掴むと引き抜こうとする。)

かっっっっ…た…!!

(書店の中に居る生物らしからぬ声を上げる。指は何掛けれる程度に出てはいるがそれ以上は動かず、プルプルと指先を震わせながら書物を引き出そうとして。)

鳩森 速都子 > (特に意地を張る気も無かったのだが、結構気合を入れて引っ張り始めた以上退く事は負けたような気がする。と思ってはいるもが、結局動かせないままで居た為にやがて掴んだままため息を一つつくと手を離して)

縁が無かったかな…今度来た時まだあったらまた試してみよう。

(今度はそれこそ店の人に取って貰っても良いかもしれない。少し名残惜しそうに創作物に出てくる料理を現実世界で再現するという趣旨のレシピ本の背を見ていた男だが、本来の目的である捜し物の作業を再開させるだろう。結局の所男は目当て以外で欲しくなった書物数冊を買って書店を後にする事になった。)

ご案内:「古書店街「瀛洲」」から鳩森 速都子さんが去りました。