2019/02/17 のログ
ご案内:「常世公園」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「ふぅ、久々にこんな事してる気がするな。」

休日である。貴重な休日である。
嵐の前の静けさというか、多忙の前の休日である。
そんな日の夕暮れ時。名無は公園のベンチに座り、コンビニのカップコーヒーを啜っていた。

女生徒とケーキバイキング&映画の奢りを約束してしまった日の夜、ふと気づいた事があった。
外出用の服とか引っ越しの際に処分してなーんにもない。
流石に普段と変わらない服装で言ったら文句の一つも飛んできそうな気がしたし、これから何があるか分からないので、
とりあえず一式、外出用の服を揃えようと思い至ったのである。

「幸い昼前にコカちゃん捕まったし、午後まるまる使えて良かったわ……。」

日が沈んでからの外出も覚悟していた。
しかし、それも杞憂に済んで、こうして無事目的も果たし公園で一息ついているのだ。

暁 名無 > 予定よりもだいぶ時間があったのでちょっと足を延ばし、今上映中の映画が何かも確認したし、
ケーキバイキングの料金も数店舗確認した。
ついでにクレープとタコ焼きの美味しいショップも見つけたし、女子受けしそうな雑貨ショップも見つけた。
これはもう100%満足して貰えるという自信が、今の名無にはある。

「全部今日おひとり様で巡ったというのが、どうしようもなくしんどいポイントだけどな……」

が、これは贖罪の為である。
多少の苦行を伴うことはしょうがない事だろう。
クレープもタコ焼きもめっちゃ美味しかったからプラマイで言えばプラスだ。プラスだと思いたい。

「ラフィーにお土産も買ったし。
 少しは機嫌直っててくれりゃ良いけど。」

暁 名無 > 「あっ、しまった。
 当日暑かったらクレープよりもアイスの方が良いんじゃないか?」

最近は気温の波が激しくなっている。
暦の通りに寒い日が続いたかと思えば、急に暖かな春の陽気にもなる。
デー……贖罪日当日がどの様な気候でも対応出来るようにせねば、と名無はベンチから腰を上げ、

「………」

ま、いっか。と再び座り直した。

そもそも気温とクレープはあんまり関係がない。アイスもトッピングの物で十分だろう。
初夏の陽気であれば喫茶店にでも入れば良い。そもそもケーキバイキングにアイスくらいあるだろ。

それらの事を一気に考え、焦る必要なし、の判断を下したのだった。

暁 名無 > 「さてと、今日は得る物も多かった。
 明日からまた仕事頑張ろうかね。」

飲み終わったコーヒーのカップをゴミ箱へ放り込みつつ、ベンチから腰を上げる。
衣服は揃えた、予算も立てた、大まかな予定もルートも準備済み。100%とはいかずとも、おおむね満足して貰えることだろう。
こういう所で妙な計画性を発揮してしまうのが暁名無という男である。

「まあ、実行日がいつになるか、っていう問題は残ってんだけどな……」

少なくともカレンダーの赤い所は休みがもらえたら良いな、と淡い期待と共に大きく伸びをする。
出来れば上映されている映画が全て切り替わってしまう前には、と積み上がっている業務を思い返しつつ、名無は公園を後にするのだった。

ご案内:「常世公園」から暁 名無さんが去りました。