2019/03/08 のログ
■白鈴秋 > 「流石に個人でそのレベルのを作ったらヤバいからな……って宝物庫なんてあるのかよ。流石は魔王様だな」
向こうもサラリと言い出した発言を聞いて頷く。
「……一昔前ならともかく、今の時代の場合少なくともこの島の連中なら信じるんじゃねぇか? 獣人が普通に教員にいるわけだし……というより、俺にいたってはそのタバコ吸って平然としてる時点で人じゃねえのは確定してるわけだしな」
相手の言葉には自然なトーンで返した。
タバコを見たのと、人ならざるものが大勢いるのも知っているからこそ言われればそうなのだろうと信じるのだ。
中には信じた方が早いという人物もいるかもしれないが。
「わかった。じゃあお互いへのプレゼント会を楽しみにするか。失敗する事はねぇと思うが。もし問題があったら渡さないからな」
失敗作を渡すのは職人としてのプライドとしても許せない面がある。故にそれだけは言い切った。
「さて、じゃあ俺はそろそろ行かせてもらうか。連絡する手段は……携帯とかあるか?ねぇならその辺で遭遇したときに押し付ける形になるが」
魔王がこの世界で携帯を契約できるか怪しいので一応そう聞いてみた。
■ギルゲイオス > 「世に転がっては危険なモノを封じ込めておく、という意味もあるがな。金銀財宝や有用な魔道具も収められておるぞ。
もっとも、アチラの世界にあるのであって、此方の世界には無いのであるがな……」
(胸を張って自慢した直後に、肩が落ちる。自分の所有物であることは間違いがない。が、セカイをまたいでしまっているので、自由に出来る状況ではなかった)
「うむ、ピンピンしておるよ。むしろ具合がいいと言える。魔族って名乗る輩なら珍しくないであろうが、魔王が二人も三人も……もしや、おるのか!?」
(実は島の住人、魔王を見慣れている説。割とあり得なくもない気がして、驚愕の表情に目を開いた。
なるほど、「あ、こんにちは魔王様」って挨拶するぐらい見かける存在なら、あっさり信じても不思議はない)
「欠陥を有用性が上回るのであれば、別に我はそれでもよいのだがな。そもそも緊急用であるし。まぁ成功失敗の判断は任せるのである。
ふむふむ。金が一番間違いがないのであるが、無理そうだったら何ぞ別に考えておくのであるよ」
(転移荒野で何か探してくる?などと思考の片隅にある魔王様。珍しそうなモノであれば、それなりに対価となるだろうか)
「安心するがよい、すまふぉとやらを持っておるぞ。何か有った時の連絡様に、職員から押し付けられたのだ。
えーと、ここをこうしてこうして……ぬぅ、こしゃくな。ならばこう、でこう、でっ!よし、やっと従ったのである」
(懐からずびゃーんと、長方形の物体を取り出す。旧式ではあるものの、まぎれもない昨今の携帯電話である。
自分の電話番号を表示する為に弄り始めるが、画面があっちいきのこっちいきの。独り格闘を繰り広げていたが、何とかたどり着けた様子。
自信満々に突き出して、番号を相手に見せた)
■白鈴秋 > 「封じ込めておくか、たしかにそういう見方もあるな……もしお前の世界に行ける機会があれば案内してくれ。技師として興味がある」
魔王がいる世界の魔法の道具。それに凄まじく興味が引かれる。故にそう約束を取り付けておいた。
「……俺はしらねぇが、もしかしたらいるかもしれねぇな。いても不思議ではねぇし」
少し首を捻り考える。たぶん居ないとは思うが否定もしきれない。態々言わないだけでいる可能性は十二分にかんがえられるわけで。
金が間違いが無いというのに対してはすこし考える。
「まぁ、そうだな……わかった。とりあえずそれで考えておいてくれ。値段とかは完成してから知らせるから」
他に良い手段も思いつかず、結局それで頷いた。実際作ってみないと値段などわからないのでその時に送るとしよう。
さて、相手が携帯を取り出せばそれをプライベート用の携帯に登録する。
「これでよし、じゃあ完成したら連絡させてもらう。じゃあなギルゲイオス、それまで風紀に捕まるんじゃねぇぞ」
そう言うと少し手を振ってその場を後にした。
ご案内:「常世公園」から白鈴秋さんが去りました。
■ギルゲイオス > 「その時は構わぬよ。戻る方法にも、検討をつけておかねばならぬがな。
余り金には困っておらぬ口かな?
明確なモノの方が良いと思ったのだが……まぁ、希望があればまた後で教えてくれればよいさ」
(此方も頭をカクンと横に倒した。王様としては、褒美として金か、領地か、そういう価値のはっきりしたモノの方がよいと、そういう考えらしい)
「物凄く不穏な事を言われた気がするのである。普段は品行方正な学生なのである。
うむ、それでは吉報を待っておるぞ」
(品行方正な魔王とは。
ヒラヒラと手を振って送り出したその後。暫くと休み回復を待ってから、自身も何処かへと歩いてゆくのであった)
ご案内:「常世公園」からギルゲイオスさんが去りました。