2019/05/25 のログ
金剛経太郎 > 「あとはもう少し体力と、異能を使いこなせるようにならんとな……」

未だに自分の異能を把握しきれてるとは経太郎自身思えていない。
自分が囚われていたゲーム世界の職業を召喚できるのであれば、もっと種類があってもおかしくない筈だ。
故に、ゲームの職を召喚する異能ではないか、あるいはまだ経太郎が異能を扱い切れていないか、のどちらかだろうと推測できる。

「……とはいえ、どうしろと言うんだってのが本音だがな。」

異能の扱いどころか、未だに肉体すら十全に扱えていない。
少し激しい運動をすればすぐ息が上がる体で、どんなトレーニングが出来ると言うのだろう。

金剛経太郎 > 「これ以上考えても仕方ないな。
 そもそも俺はそんなに頭の良い方ではないし。」

ゲームプレイヤーたちの会話を見聞きしてそれなりに語彙力はある方だが、単純に学力は中学生と大差無い。
だから中学生相当の生徒たちと同じ学級に配属されたし、経太郎自身それを不服とは思っていないが。

ベンチの上で億劫そうに身を起こすと、すっかり暗くなった夜空を見上げる様に背を伸ばして体のコリを解す。

「さて帰りに何を買って帰ろうか。
 まったく、寮にも食堂が常時稼働していればいいのに。」

ぶつくさと愚痴を零しながら、経太郎は家路についたのだった。

ご案内:「常世公園」から金剛経太郎さんが去りました。