2020/07/07 のログ
■227番 > 「うん。たのしみに、してる」
飴はたくさん食べるものでもない、とは分かっている。
噛んだらすぐになくなってしまう…ゆっくり楽しむべきものだ。
それに、夕方から寝ていたのだから、ご飯もまだ、というのもある。
「……拾う?」
言葉を拾い上げて、すこし不思議そうに言う。
特に気分を害したわけでもなく、ただ、その言葉に、不思議そうに。
■雨見風菜 > 「ええ、拾われてよかった」
咎められたわけではないのは風菜にも分かった。
「ふつなちゃんが手を伸ばしたにせよ。
ふつなちゃんが良い人にスラムから拾い上げられたのが、私には嬉しいですね」
227が自分から手を伸ばした……自分で選択したのを風菜は知る由もないが、
だとしても、だとするならばやはりその相手が227の手を取り拾い上げたのは間違いないのだから。
■227番 > 「拾う……」
落ちている物を、手にとった時に使う言葉。
他の使い方があるのかもしれない。言葉は、難しい。
「……ほご?して、くれたのは、ゆーり、だけど」
少し真剣な面持ちになる。
「わたしが、外に、来れたのは。
外に出ると、決められたのは、みんなの、おかげ、だから」
真剣な顔のまま、上目遣いで、相手の顔を覗き込む。
「ふーなも、そう、だから……ありがとう」
そしてまた、笑う。
■雨見風菜 > 拾うという言葉を使うのは、227を見下す傲慢だったかもしれない。
けれども、風菜にはその言葉以外に適切な言葉は見つからなかった。
言葉は、難しい。
「いいえ、どういたしまして。
そして、その決心をしてくれてありがとう、ふつなちゃん」
227の真剣な顔からの笑顔に、風菜も笑顔になる。
■227番 > 外に出る決心がついたきっかけの1つに対して、お礼が言えた。
それだけで、満足な気持ちになる。
しばらく笑顔で向かい合っていたが、ぐぅ、と小さく音がなる。
「……お腹、すいたかも」
そう、夕食がまだなのだ。
"保護者"も帰りを待っているかも知れない。多分。
■雨見風菜 > 「あらまあ」
あいにく、飴以外に食べ物のたぐいは今は収納していない。
風菜が作るにも、風菜の住まいは女子寮だから連れて行くのも問題になりそうだし、
ましてや227の今の保護者に心配をかけることだろう。
「それじゃあ、ふつなちゃんのおうちまで送りましょうか」
■227番 > 「えっと、うん、ふーなが、大丈夫、なら」
ここも夜はあぶないと聞いたので、素で心配している。
それから、ちょっと寂しそうな顔をする。
「……ごめん、なさい。お話、あまり、できなかった、かも」
裏を返せば、もっと話したいということなのだが。
■雨見風菜 > 「大丈夫ですよ。
いざとなったらふつなちゃんごと、糸で跳んで逃げればいいですし」
227に自分の異能の糸を見せてやる。
「ふふ、お腹が空いたのは仕方がないですよ。
それに、こんな時間ですし。
また会って、そのときにまたお喋りしましょう」
言って、立ち上がり、227に手を差し伸べる。
■227番 > 「糸?」
この人もなにか不思議な力を使うんだ、とちょっとびっくり。
ここ常世学園においてはむしろ持ってるの方が多いのだが。それはこれから知っていく事。
「……うん。また、今度」
宥められて、素直に頷いて、今度は迷わずに手を取る。
■雨見風菜 > 「さ、それじゃあふつなちゃんのおうちに向けて出発です。
どの方向か、案内よろしくおねがいしますね」
そう言って、二人歩きだしていくのであった
■227番 > 「……うん。今日は、大丈夫の……はず」
まるですでに一度失敗したかのように言う。
手を引かれて歩く少女は、とても楽しそうだった。
ご案内:「常世公園」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から227番さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にスノーウィーさんが現れました。
■スノーウィー > 「…。」
静かな公園の隅のベンチ。
穏やかな風と少しだけあつい空気と一緒に買ってきた清涼飲料水と読みかけの本を開いては穏やかな時間を楽しんでいる
ご案内:「常世公園」に紫陽花 剱菊さんが現れました。
■スノーウィー > パラ、…―――パラ…。
読みかけの英雄譚は気弱な自分に程遠く。
そして憧れるには十分は勇気ある希望の物語。
美しいヒロインとたくましい勇者。そして理解ある仲間達。
そんな夢と希望の本に少しだけ自分を重ねて夢想する。
時折思い出したように清涼飲料水を飲んでは目に映る現実に少し息を吐いた。
「…。…キリのいいところまで読もうかな。」
■紫陽花 剱菊 >
静かな公園に、ふらりとやってきたのはくびれたコート姿の男。
静寂を破らぬように、実に静かな足取りで公園へと訪れた。
ゆったりとした足取りで女性の前へと歩み寄る。
「……どうも。良き風情だな……。」
小さく会釈をし、彼女の挨拶。
緩やかな薫風に巻かれ、男の黒髪が糸の様に揺れる。
「……読書の邪魔、だったか……?」
■スノーウィー > 「―――?!!」
ヒッ、と小さな悲鳴めいた声を上げようとして飲み込んだ。
酷く臆病な性格を持つ自身が驚く事も多々あるけれど、初対面の人物に対して驚くのは失礼だと判断したためだろう。
ただ、驚きのあまり普段は人に擬態するための薬の効果を飛び出して大きな垂れた兎の耳が飛び出してしまうかもしれないけれど。
「……ぁ、え、っと。い、いいえ。」
大丈夫です、と小さな声で会釈と返答を返す。
美しい濡れ烏の様な髪が空と相まって美しい目の前の男性を本で口元を隠しつつ見上げ
「……、お散歩・・・ですか?」
■紫陽花 剱菊 >
「…………。」
男は大層不愛想な表情をしていた。
仏頂面に一文字口。もしかしたら、それだけで妙な威圧感を感じるかもしれない。
仮に垂れ耳が飛び出してきても、男は差して気にすることは無いだろう。
寧ろ、静かに頭を下げた。
「……失礼。端無く驚かせてしまったようだ……。」
そう、謝罪だ。驚かせたことに対する謝罪。
大層な生真面目さ、真っ直ぐさが伝わるやも知れない。
ゆっくりと顔を上げれば、口元を隠す本を一瞥し、女性の目を見据える。
「……良き風が吹いていた。涼を得る薫風……風情を感じるには良き頃合い、と……。」
散歩。その通りだと頷いた。
「……卒爾ながら、如何様な本を読んでいたのか、訪ねても良いだろうか?些か、興味がある。」
■スノーウィー > 表情が見えない男性に対してこちらはオドオドと怯えたような。
いたたまれないような表情を浮かべている。
元々他者と会話するのに慣れていないような府に気を浮かべてはいるものの
頭を下げる貴方に対して、おびえた表情よりはまた一層驚いた様に目をまんまると見開いて
「あ、の…!謝らないでください。私が…勝手に驚いただけですから…。
…気を遣わせてすみません。私、驚きやすくて…。」
此方のせいだから気にしないでほしいと遠慮がちに告げては
頬を撫でる柔らかい風に今まで止め気味だった息をそっと吐いて
「…これは、…ある勇者の英雄譚です。…よくある攫われたお姫様を仲間と一緒に助けるお話なんですけど。」
自分の口元を隠している本の表紙は世間一般に知られている様な表紙ではなさそうで。
何方かといえばマイナーな部類に入るだろう本を口元から話しては少し考えて貴方へ差し出してみるでしょう。
■紫陽花 剱菊 >
「……愛想の悪さには自覚が有る。気にしないで頂きたい……。
そうで在るなら、私は女性(にょしょう)に対する配慮が足りなかっただけの事……。」
遠慮がちに告げられた言葉に、静かに首を振った。
それはそれとして、己の配慮が足りなかった、など宣うのだ。
石頭も良い所では在るが、一重に彼の優しさ足る所以か。
事実、不愛想な表情とは裏腹に、声音は酷く穏やかだ。
「……勇者……古強者の英雄譚か……。」
男にとっては如くも無い話だった。
その手の話はあまり楽しめた覚えは無い。
英雄を楽しむには、余りにも現実を見過ぎた。
異邦人、乱世の世を駆けた一本の刃。
やや憂いを帯びた目線で、差し出された本に目を落とす。
だが、それはそれとして差し出されたのではあれば目を通すのが筋なのだ。
■スノーウィー > 「いえ、…いいえ。……びっくり致しましたけど怖くはなかった…と思います。
だから、その。お気になさらずに…。」
小さな言葉で有難う、と付け加えつつ。
その通り、穏やかな言葉は怖がりな少女の心にじんわりと伝わっている様で
今だ怯えている様なすがたではあるが拒絶している感じではなく元から備わっている性格なのでしょう。
「はい。…私は、外に行ける性格でもなくて
うちにこもってしまうから。こうして本を通して外を見るのが…好きなんです。」
だから、推理物だったら臨場感だったり時代小説ならその時の深い心情
その時に読んだ本の世界が自分を連れ出してくれる感覚が好きなのだ。
勿論、それを理解してもらってももらわなくても、ただ自分の好きの話なのだけれど
「…。その本は貴方様には合わないみたいですね。」
■紫陽花 剱菊 >
「……左様か。」
彼女がそこまで言うのであれば、そう言う事なのだろう。
これ以上言っても水掛け論に等しい。
男は、そう言った部分は弁えている。
「……余り外出は不得手で在る、と……?」
言葉通りに受け止めるなら屋内で静かに本を読み
文字を認めるインドア派と言う奴なのだろうか。
或いは、必要以上に外出できない訳でもあるのか。
言葉を交わしながら、男は目線で文章を追った。
勇者の英雄譚。英雄が英雄足らしめんとする輝かしき路。
……男の目には、余りにも"綺麗すぎる"。
其処に在るのが人で在れ、魔で在れ、一度斬れば修羅の道。
残るは血に塗れた己のみ。血臭も漂わせぬ余りにも明るい話。
であるからこそ、御伽噺なのだが……因果な事だ。
自嘲気味に、溜息を吐いた。
「……如何にも、此の手の話は色眼鏡が付いてしまうようだ……。」
その色が何なのは語るに及ばず。
所感だが、彼女は臆病だ。
必要以上に怖がらせる必要は無い。
「……他には如何様な本に目通しを……?」
■スノーウィー > 「そう、ですね。
外は、コワイから。あんまり出たくなくて。」
文字通り外出が苦手なだけだ。
少女は極度の人見知りで臆病なのと一目は疲れてしまうから。
だからそういった事を好まない少女は外に出るより本を見て夢想する方が好きなのだ。
「…?…よくわからないですけど。私はきれいな部分だけも好きですよ。
………他は、なんでも読みます。
歴史書もサスペンスも…。恋愛小説はちょっと苦手です。」
色眼鏡の言葉の真意は彼女にはわからないけれど。
それでも綺麗な世界を遠目に見る分にはきっと心を満たすには十分なのだから。
「…あぁ、でもそろそろ帰らないと。
夜風が冷たくなってきました」
■紫陽花 剱菊 >
「……怖い、か……。」
穴倉にいる獣は、外の世界を知らぬ。
故に畏れ、穴倉から出てきた時に人を襲う。
怖いからだ。恐怖と言う感情は、思いの外驚異的だ。
尤も彼女がそう言った獣で無いだろう。
物の例え。男は少なからず、其れには共感する。
「……此の世一つとっても、余りにも"外"は広すぎる。一つ歩いても、些か道のりは長く……。」
「然れど、すべからく外には外の良さが在る。其れを知らずというのは私は勿体無いと思う。」
見て、憧れて、実際に触れて人は成長する。
夢想に思いを馳せるのも素敵では在るが
そう言った出会いの刺激も悪くはないのではないだろうか。
男は徐に、右手を差し出した。
「……私は紫陽花 剱菊(あじばな こんぎく)。公安の刃成れば、其方が興味を以て外に歩むと言うので在れば、如何なる用でも呼んで欲しい。」
「"怖い"と言うの在れば、先達て露払いをしよう。」
怖いからと諦めるのは勿体ない。
其の一歩に華を添えれればと言うお節介。
勿論、其れを選択するのは彼女次第だ。
何方を選ぼうと、男は責めはしない。
「……今宵は送り届けよう。女性一人、帰り道も不安で在ろうに……。」
「其れに、其方にも興味は在る。本の趣味も、幾何か知っておきたい。」
本質はお節介で、そこにある生命を愛す穏やかな男性。
だからこそ彼女にも興味を持ち、情と好意を以て接するのだ。
■スノーウィー > 「道は全てが遠くすべてが近しく見える物。
でも私はきっとその一歩は踏み出せないから。」
だから夢想し、空想し憧れる。
そこに現実はなくとも現実に向き合うための一歩に憧れる足掛かりとなるもの。
その差し出された手はきっとひたすらに優しいのだろう。
今だ怖くてどうすればいいか悩んでしまうその手の平に。
そっと自らの体には余るぶかぶかのカーディガンの袖を置いて。
「…私は、スノーウィー。スノーウィー・ラビットラビィと言います。
…有難う御座います。勇者さん。」
送ってくれるという言葉、露払いをしてくれるという言葉。
その優しい言葉がうれしくて少しだけ白い頬を桃色に染めて。
「有難う‥・御座います。
では大通りまで。…お言葉に甘えて…よろしくお願い致します。」
そうしてあなたが了承してくれるのであれば、そっと歩いていくのでしょうか。
■紫陽花 剱菊 >
「……其れもまた良し。然れど、我等と同じくして"生きる"以上、畢竟。遠近何方も差異は無し……。」
「何時か、其の一歩が進める時、其方の世界は変わるだろう。……せめて、良き方向に進んでくれると良いが……。」
留まる事を悪とは言わず、其れもまた肯定する。
それでも生きている限り、きっとその"道"は続いている。
彼女がその一歩を踏み出す時は、良くも悪くも世界が変わる時。
その後押しをした以上は、良き方向にめぐり合わせるようにするが筋か。
乗せられた衣服の袖をそっと握り、口元の一文字が、僅かに緩む。
……自嘲の色を以て。
「……勇ましきは、私に能わず。ただ、本当に遍の刃に他ならず。」
勇者なんて、余りにも不釣り合い称号だ。
所詮は人斬り、一本の刃。
何処にでもあるような、血に塗れた普遍の剣。
「……ご随意に、姫。」
だが、そう言うジョークは言えるらしい。
衣服の袖を優しくつかんだまま、そっと貴女を大通りまで先導していくでしょう……。
■スノーウィー > 《ありがとうございました。》
ご案内:「常世公園」からスノーウィーさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から紫陽花 剱菊さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に白亜 愛さんが現れました。
■白亜 愛 > 「ふへっ!!!」
楽しみ過ぎて着ちゃった。レンタル浴衣。
「七夕!!ふへへへ!!」
嬉しすぎてつい外に出歩いちゃったけど浮いてないかな?
しばらくしたらレイちゃんに見せにいかないと。
■白亜 愛 > 「今日は七夕……みんなで楽しむ七夕じゃぁ……ふへ」
空を見上げれば綺麗な星が散らばってて。
今なら手を伸ばしたら掴めそう。
「きっとみんなもこうやって空を見上げてるのかねぇ。それともどっかで仲良く遊んでるのかも。テスト大変な人はおべんきょかな?ふへへ!」
人の少ない場所でくるくる回りながら歩いていく。
■白亜 愛 > 「そじゃ!イベントなんだし街中を歩いたら何か面白いことがやってるのかもねぇ」
ふらふら、ゆらゆらと歩いて夜の公園を堪能。
浮かれており警戒心の欠片もなく、走ったり跳ねたりと浴衣でやりたい放題。
「うーん。でも一人は寂しいねぇ。お水飲んだら移動しよーっと」
ぱたぱたと自販機へ小走り。でも何を買うか決めておらず。うーん?と首を傾げる。
■白亜 愛 > 「……うーんこれにしよ」
とりあえず普通のジュースをポチっと。
「さてさて、今宵は遊びまわr……いや、図書館の中にいるのもいいねぇ」
次は何をしようかなーと、公園を後にし学生街に戻っていく。
ご案内:「常世公園」から白亜 愛さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に227番さんが現れました。
■227番 > 池をじっと眺めている。
落第街の何が混ざってるわからない水と違い、比較すれば綺麗な水には見える。
■227番 > 別に掬って飲もうだとか、水に入ろうだとは思わない。
ちゃんとした水は持たされているし、227は泳ぎ方を知らない。
ただ、大きな水たまりがあり、そこで何かが動いた。
それが気になって、しゃがみこんで、じっと眺めている。
何か居るのだろうか?
空はすでに暗くなっており、水面は街灯を映しているが、なお少女は動く様子はない。
■227番 > 水面は変わる気配はない。風が吹いてたまに揺れる程度だ。
それでも少女はじっと見つめている。
落第街でも、水に潜む生き物がいるのは知っている。
泳げないので近寄ったりなどはできず、何か居る、ぐらいの認識だが。
その正体が少しでも知れたらという、好奇心だ。
まんまるな青い瞳は、水面に反射した光を映している。
ご案内:「常世公園」にヨキさんが現れました。
■ヨキ > 子どもが池の前にしゃがんでいる。
平和な光景だ。池の中に何か居るのかと気になって、そちらへ足を向けた。
「こんにち――……」
挨拶をしようとして、帽子のバッジが目に入った。
「……227君か?」
つい先日、彼女が落第街を出たという話を聞いたばかりだった。
目をまん丸くして、少女の隣に同じようにしゃがみ込む。
帽子のつばの下から、その横顔を覗き込むように。
■227番 > 「……?」
聞いたことのある声がする。ようやく意識が水面から離れる。
それから、横でしゃがんだその人に顔を向けると、青い瞳は一瞬驚いたかのように見開かれる。
「先生……」
少女は嬉しそうに、笑みを浮かべた。
■ヨキ > 目が合う。
顔中が明るんで、笑顔でいっぱいになる。
「ああ。こんにちは、227君。この前会った以来だね。
すっかり綺麗な格好になって、見違えたよ」
顔にも、声にも、喜びが滲んでいる。
「“こわい”気持ちは、もうなくなった?
君を見ている人は、どこにも居なくなったかね?」