2020/07/27 のログ
■持流 童男 > 「あぁ、そう・・なのかも知れぬでござろうな・・」
「某は、みっともなく、足掻いたふりをして、誰かに赦しを乞いたいだけなのかも知れぬでござろう・・・な」
二カッと笑いながら、
歩が止まる。
27日、時間だ・・・
膝をつき、地面に手をつき、四つん這いの形になる
「畜生・・!!!!!」
涙は流さない。
「某は、また・・!!!!!また!!何も・・守れなかった・・!!!!!」
「くそ・・!!!畜生・・!!畜生・・・!!!!!!」
本気で悔しがる。涙が出かけるが我慢する。
地面に拳を叩きつけながらも血が、吹き出るくらい本気で悔しがる。
■エインヘリヤル > 「ふぅん」
心底、なにか不思議そうなものを見る目で、持流の様子を見守る。
「悔しがる資格があると思ってるのね、本当に可愛らしい。
それに……守ったものならあるじゃない」
公園のブランコの柵に座って微笑む。
「あなたの、あなた自身の……罪悪感」
はっきり、容赦無く。
アタリマエのことであるかのように言った。
「だって、それがしたいからこんなことをしていたんでしょう?
そもそも、必要がないことを必要がないところで、必要がないことを確かめたくて行動して。
そうやってあがいてもがいて、自分に許されたいんだから仕方ないんじゃない?」
■持流 童男 > 「それは違うでござ・・・る」
今度ははっきりと、目を見て、立ち上がりながらも、
エインさんの目を見ながらも
その目には涙はなかった。
「何もしないでいいとしても、必要がないことだとしても、力がなくても、やらない理由にはならないでござ・・る。」
しっかりと意思をもった目でエインさんを見る
「自分に許されたいのもあったので・・・ござる、だけど、それ以上に、それでも、それ以上に・・」
「某は、彼らにも生きていてほしかった。そうしたら、気づいたら体が動いてたでござる」
すこしだけ笑いながらも寂しそうに
「だけど・・未だ間に合う可能性があるならば・・諦めぬでござる・・!!」
エインさんを光が宿った目で見る。
■エインヘリヤル > 「ああ、もしかして。
それ……【ちゃんと探していた】と思っていたの?」
くすくすと可愛らしく笑う。
「私が言っていたのは……そうね。
魚を探すなら、海や川、湖、もしくはお店とか、魚屋とか寿司屋とか。
まあ色々あるけれど、魚のいそうなところを探すわね?
それを、泳げもしないのに温水プールにいって、水泳の練習をするですらなく。
必死に溺れるのを【努力】だと思ってる。
それを【本気】と思ってる。
そういうのが、微笑ましいなって思っていただけよ?」
表情に似つかわしくない残酷なことを口にする。
これは調査ですら無いし、探索ですら無い。
「だってそうでしょう。
自分の体を痛めつけることだけが探すことじゃないわ?
もっと【ちゃんと探す】なら、こんな方法取るはずもないし」
探す気がないとすら言える。
だって、目的は最初から、自分の体を動かして無力感に打ちひしがれるのが目的なのだから。
「試しに、誰かを探すとき、怪我人が同じことをしていたらどう?
【某に任して安心しているでござる】
って言って休ませるでしょう?
でも、感情が納得できなかったんじゃない?
自分を痛めつければ自分が許すと思ったんじゃない?
探すことより、見つけることより自分の感情を優先したんだもの。
怪我人がぼろぼろになって探す暇があれば、可能な限り連絡や手伝いをするほうが普通じゃない?」
探すなら、人海戦術だし、そもそも知り合いやつてを総動員するべき。
だいたい、風紀委員だ。
一般人と違って方法などいくらでも用意できる。
それをしないということは、まあ、そういうことだ。
そう言っている。
そこまで言って、問いかける。
「焦りや無力感を本気だと思いたい……結果なんか期待してなくて、ただ、出来なかった無力感を実感したい。
それが認められないからこんなコトしてるんだと思うけれど、どうかしら?」
意思があるナシじゃない。
最初から浮ついた気持ちで行動してただけじゃないの?
そう問いかけている。
■持流 童男 > 「それ・・・がしは・・・・!!」
ここで初めて動揺する。
確かに彼女の言うとおりだ。某はいつもこうだ。
(誰かに迷惑をかけるのが、怖くて、誰かに心配されるのが怖くて。仲間を頼れなかった・・また””あの時”の二の舞になるんじゃないかって。怖くて。)
「はぁ・・はぁ・・全くでござる。」
「某は、ほんっとうにダサくて、かっこ悪いヒーローでござるな。人に、頼るのが、迷惑になるのが怖くて」
「それで、このザマでござる・・!」
少しだけ笑いながらも、エインさんに向けて。
でもと付け加えて、
「確かにこんなことをしてる時点で、自分を傷つけて、充実感をえたいだけのやつになってるでござるしそれが認められないからこんなことをしてるのでござろうな・・だけど・・!」
「ただ、無力感に打ちのめされるなんざ・・まっぴらごめんなんでござるよ・・。今回はその方法が思い浮かばなかったでござる・・だけど次に生かして見せるでござる。」
と言い切る。
■エインヘリヤル > 「……とりあえず」
ああ、やっぱり。
外に答えがあると思ってるタイプだ。
「別にそうやって強がるのも構わないけれど。
そうやって自分から目をそらしてるうちは、なかなか変わらないと思うわよ、それ」
必要なのは、ゲームで言うところの【ステータス確認】でしかない。
ただ、それをずっと隠してきたおかげで、その数値を見ることそのものが怖くなってるだけ。
「充実感を得たいんじゃなくて、無力感や罪悪感に対して自分が許されたいと思ってる。
ってさっきから言ってるのだけれど?」
持流の動揺など気にせず、友人の会話のように話す。
エインヘリヤルからすれば、今夜のこともほぼ予想通りで。
……人を集めて宣言した時点でもう、半分こうなることは決まっていたのだ。
「ここまで放っておいた時点で、こうなるまでなにも出来なかった時点で、負け確定よ?
その負けをごまかそうとしているのが微笑ましいって。
……そういう話をしてるんだけど、わかってる?」
人の話はちゃんと聞くものよ、と。
■持流 童男 > 「あぁ・・そういうことだったでござるか・・某は、ごまかしたかったのでござるな・・・」
「・・・そうでござるな。お主の言うとおりでござる・・。某は誤魔かしたかったのでござろうな」
ボロボロと涙があふれる
本当に某は、弱い
「・・・本当に『微笑ましい』でござる。」
膝をつく。
■エインヘリヤル > 「それより。
……ちゃんと悲しんで、ちゃんと泣いときなさいな。
悲しみを、別のもので上書きしないで」
くすくすと苦笑。
まともに悲しむことすら忘れてるのは、本当に微笑ましいというほかない。
「どうせ【彼女】のことなんでしょう?
【彼女】は、最初からこうすることは決めてたし、そうしたがっていたの。
だから、それはそれはもう、ひたすらチェスの手を練って練って、こうなるよう仕掛けていたわ。
あの、大々的な人集めもそうね……あの時点でそう思ってた人は少ないと思うけれど」
破滅に協力するのも協力だ。
そもそも、本人が好きにやってと言っているし、それに文句を言うどころかよくやったと微笑むような女だ。
暴走列車に協力するのだから、それは走っていく先を見届けことではあっても止めることではない。
「で、チェスで打ち負けた以上、後は盤面をひっくり返せなければ、それは負けでしょう。
チェックメイトされてから【自分がなにかできないか……!?】って騒いでみても仕方ないんじゃない?」
そもそも、今悔しがるところではない。現在はその後だ。
悔しがる時点で悔しがれずにここまで引っ張った事自体負けの上塗りなのだから。
■持流 童男 > 涙を流しつつ、
「どうすればいいかわからないでござる。どんな表情で、どんな顔で、お主を見ればいいか、わからないんでござる」
顔を覆い、膝をつく。
「あぁ、そうでござる・・本当に何もできなかったでござる。『微笑ましいで』ござるよね。」
顔を覆いながらも。
「今回は『負けた』でござる・・・『だけど』『それでも』このことを次に生かすでござる」
顔を覆いつつ、エインさんを見れない。どんな顔をしたらいいかわからないから。
■エインヘリヤル > 「あは……そういうところ、よ?」
本当に微笑ましい。
敵がいると思っているから。
誰か敵を探しているから。
「【誰】の【何】を悲しんでるの?」
自分が敵だというのに。
そうやって必死に顔を隠している。
自分じゃない顔をしようとしている。
そんな彼を眺めながら、金十字の瞳で、微笑んだ。
■持流 童男 > 「某は、構成員殿の、救えなかった、ことを、嘆いてるでござる」
言いつつ顔を覆い隠す。こんなみっともない顔をこんな子に見せるわけにはいかない。
バッグから仮面を取り出して、泣き顔を隠す。
「・・・すまぬ、エイン殿。某は、もう大丈夫でござる。」
背を向けつつあるき出そうとする。体に無茶を打っているが。
■エインヘリヤル > 「ああ、やっぱり」
やれやれ、と言ったようにしょうがないなあ、という顔をする。
「【彼女】の【苦しみ】じゃなく、【自分】の【無力】なんだ」
まあ、それはそれとして。
今それをどうこういったところで、認識が変わるわけでもない。
指摘はするが、だからといってなにかするでもない。
「ふふ……その仮面、誰から隠れて、何を怖がっているの?
まったく大丈夫じゃないくせに、何が大丈夫なのかしら。
いったい何から逃げて、自分を殺し続けてるんでしょうね?」
それよりも。
持流の闇のほうが【おもしろそう】だ。
■持流 童男 > 一時中断!!!!!!
ご案内:「常世公園」から持流 童男さんが去りました。
■エインヘリヤル > だん!
ご案内:「常世公園」からエインヘリヤルさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に持流 童男さんが現れました。
ご案内:「常世公園」にエインヘリヤルさんが現れました。
■持流 童男 > エインさんの言葉に、指摘された言葉にはっとさせられる。
構成員さんが言ってた言葉を思い出す。『救われる側の気持ちも考える』
やっと腑に落ちた。
ニット笑いつつも、仮面をかぶりつつ、笑いながらも
「某は、相手の立場になって、考えてなかったのでござるな。だから、あの子にも、答えらなくて。見てくれがこんなだったから。きつかったのでござろうな・・・」
仮面をかぶりつつも、仮面が落ちていく涙で
「ははは・・!!!本当にあの時、あの人が、言ってたことを、理解してなかったのは某自身だったでござるか・・!!」
中からは、涙で濡れた笑った顔のオタクの顔が出てきた。
「エイン殿・・ありがとうでござる。某はまた、『取りこぼす』ところだったでござる」
しっかりとエインさんを涙で濡れた素顔で見つつもそういった。
「人を信じれなくなってたのは、某の方でござるだったのでござるね。相手がどんな立場か聞いて、それを相手の気持ちになって考えて、それで、自分だったらどうだったか考えて。そうして、受け止めらて、答えればよかったでござるね。」
と笑いつつもエインさんに話す。涙で濡れながらも
「・・・エイン殿、少し某がなぜ、人を頼るのをやめてしまったかその話を聞いてもらえないでござるか。」
■エインヘリヤル > 「それはそうでしょう、だって誰だって、教科書の答えや正解探しなんかされても嬉しくないもの。
それに……その笑顔も気になるし」
一体、何処の誰に対してのなんの笑顔なのだろうか。
それを自分でわかっていない、ごまかすための笑顔は道化師。
だから微笑ましい。
「まあ、詳しくは何があったかはしらないけれど。
話す気がある間は聞いてあげるわよ、だってあなた……とっくに心が折れてるんだもの」
最初からそんなコトわかってるわよ、だって見え見えなんだから。
とでも言うような、そんな表情でクスクスと笑う。
タダの世間話のように。
■持流 童男 > 「少しだけ長くなるでござるよ」
笑いつつも
「・・・某は、ワールドトラベラーっていう異能と、知られずの英雄という異能があるでござる。1回目の世界で、魔法少女の世界に行ったでござる、ワールドトラベラーという異能で。その時にこの知られざる英雄が発動したでござる。」
「『知られずの英雄で』魔法少女を守って、魔法少女の、推しの記憶から消えて、ハッピーエンドにしたでござる・・だけど」
「これが、ハッピーエンドではないのは分かってるでござる。『今』ならはっきり言える、『あれ』はハッピーエンドではない。・・なぜなら、魔法少女は泣いてたから。泣いて終わるハッピーエンドなんて無いでござる。・・・ただ、修正されたのか、その後の世界はアニメで見た感じは大丈夫でござった。けど・・今ならわかる。某は、自分勝手で、推しを傷つけたのでござるな。」
「『あの時』の某は、自分が消えたほうが、いいとまで思ってたでござる。この時点でもう、『相手』の気持ちを考えてなかったでござるな」
懺悔するように、苦虫を噛み潰すように、
エインさんに言いながらも、震えながらも話していく
震えながらも、笑うのをやめて、落ち込んだように
■エインヘリヤル > 「あ、ええと待って待って。
魔法少女っていうのがまずよくわからないのだけれど。
あと、記憶から消えてハッピーエンドもよくわからないし、アニメで見た感じっていうのも」
話の途中で遮って、かぶりをふって手で静止する。
おぼろげにはわからなくはないが、この説明の仕方は色々とまずい。
どれくらいまずいかといえば、初心者に説明するとき、専門用語を使いまくったときと全く同じくらい。
ウバハイランズのセカンドフラッシュBOPと言ったらひかれるときと全く一緒だ。
「まず、何がどういう話なのか。
順番にお願いできるかしら?」
■持流 童男 > 「魔法少女ブルーという、魔法少女が、悪者と悪魔と戦うアニメの世界でござる。」
「そして、某が、魔法少女ブルーっていうアニメの世界に行った時の話でござる。・・某の異能の「ワールドトラベラー」という異能で。アニメの世界に・・・パラレルワールドに行ったのでござるよ。夢物語だと思うでござろう?」
心が曇っていく、自責に念にかられる。
順番に行っていく。
■エインヘリヤル > 「それは異能なんだからそういうものでしょう。
パラレルかどうかもわからないし、よくわからないけれどそういうものなんでなくて?
……続けて」
優しく見守る。
こういうところでいちいち保険を入れてくる辺りが闇だ。
■持流 童男 > 「その時に、魔法少女ブルーにあったのでござるよ。それで舞い上がって、浮かれて・・・推しをピンチにしたでござる。」
苦渋の顔になる。
「その時に、片腕を犠牲にしたでござる。魔法少女をかばって、ピンチから・・助けたでござる・・・。いや・・魔法少女にショッキングな物見せた時点で、魔法少女の心に傷を負わせてしまったその時点で、某は、推しを傷つけてたのでござろうな。今なら分かるでござる」
苦渋の顔になりつつ、歯を食いしばる。
エインさんに義手を見せながらも
「切り離れた片腕を、掴んで、幹部の悪魔が撃ってくる、触れたら爆発する光弾に真正面から片腕をぶん投げて爆発させた時に、・・『知られずの英雄が』発動したでござる。」
■エインヘリヤル > 「……続けて」
別に気の毒がるでもなく。
ただ見守る。
そもそも、彼はこれを話す機会を自分で殺してきたはずだから。
■持流 童男 > 「この某のもう一つの異能の『この知られずの英雄』は推しを必ず助けるが・・助けた時に、助けた推し・・魔法少女ブルーが助けられたことを忘れるでござる。」
涙が溢れ出る、自分が情けなくなる
「その物語には・・・主人公が、思いを寄せる人物がいたでござる。その人物と幸せになってほしくて、某は、自分を『殺した』でござる」
そこから吐露をするようになる
「でも、もっと一緒にいたかったでござるし・・覚えていてほしかったでござる。」
涙が溢れ出る、胸が苦しくなる。当たり前のことなのに。この欲望だけは。
「それで別れの時に、某は、ワールドトラベラーの能力で、消えていったでござる」
「・・その時に、見せた推しが・・魔法少女ブルーが・・仲間が、泣いてたでござる・・・!!」
「某は、推しを泣かせてしまった・・!!仲間を頼って・・!!泣かせてしまった・・!!!!そんな自分が・・・一番ムカついて・・!!!!情けなくて・・!!某に関わる者たちが、頼る者たちが、不幸に・・!!!!なるんじゃないかって・・!!」
「怖くて・・・!!!!!ずっと頼りたくても頼れなくて・・・!!!!!」
感情的な声になる。
「それで、人を信頼できなくなって・・!!自分さえいなければ、自分さえ傷つけば、助けたら消えればいいって思って、自分の・・!助けた責任から逃げてたでござる・・!!」
「某が消えたら・・!ハッピーエンドだって・・!!救えたって思ってたでござる・・!!」」
「だけど・・・涙で終わるハッピーエンドなんて無い・・、今はそれが・・わかるでござ・・る」
■エインヘリヤル > 「……なるほどねえ」
特に驚くでもなく、納得するでもなく。
僅かに目を伏せ、淡々と告げる。
だってこれは最初からほぼ読みどおりで、特に新しい情報はあまりない。
単に、具体的な内容がわかったから話がしやすくなっただけ。
そもそも、会話というのは共通項に近い概念を使って、主観を擬似的にやり取りするだけもの。
彼の主観についてはあらかたわかっているから、その共通項に使える言葉が増えただけの話。
別に共感も同情もないし、その必要もない。
他人の物語で終わったことで……なのに、それを現在進行系のまま引きずってる。
「まあ、最初からわかっていたことだし、自分でも薄々気づいてると思うんだけど。
自分が助かりたいがゆえに他人を助けようとするのは、そろそろやめにしたら?」
割と大したものでもないかのように、あっさりと言った。
■持流 童男 > 「・・・そうでござるな。確かに、某は、自分が許されたい為だけに、他人を助けようと、許されるダシにしてたんでござるな、情けないでござる。」
少しだけ、笑いつつも、
「・・・・助けたいだけじゃ助けられない。痛感したでござるよ」
天使さんのことが、構成員さんのことが、頭に浮かぶ、会話をせず、一方的に助けたい思いを相手に伝えて。助けれなかった相手。相手の立場になって考えれなかった。『答え』を出せなかった。
歯を食いしばりつつ
「・・・頼っていい・・のでござるかね・・・」
「こんな某でも、誰かに・・頼っていいのでござるかね。」
「そろそろ・・疲れてきたでござる。一人で13回も世界を、救って、助けて、忘れられるのが。頼れないのが。疲れてきたでござる。」
「不幸になるかもしれないでござるが・・頼って・・いいのでござるかね」
笑わずにエインさんを見る。
■エインヘリヤル > 「まあ、根本的な話をするけど。
いいとか悪いとか……それって許可制なの?」
なにか不思議なものを見るように見やる。
これはそもそもどこの何が根源か、という話で。
それをちゃんと掘り下げておかないといけない。
別に正直、彼がどうなろうとさして興味はないのだけど、ごまかしのために救助活動をするというのも微妙な話で。
誰かが助かるなら、ないよりはあったほうがいいに決まってはいるものの、生産性は悪い。
「ふふ、さっきからおかしな人。
はっきり言うけれど。
他人を助ける前に、まず自分を助けるのが先じゃない?
まず自分が無事で、その余裕で他人を助けるのが基本でしょう。
なんで、自分の食費削って飲まず食わずで他人に炊き出ししてるの? おかしくない?
微笑ましいのは、そこよ。
自分は骨を皮だけになって腹をすかせてボロボロになってるのに助けたいとかいう。
逆じゃない?」
苦笑交じりにくすくすと笑う。
侮蔑でも煽る意味でもない辺りが余計に厄介な笑み。
だってそうだ。
彼は自分が世界のすべてだと思っている。
主観がすべての世界。
ゆえに、世界は全部、彼の肩にかかっていて。
彼の判断は世界の全てを揺るがすと思っている。
そういう、一人の世界。
■持流 童男 > 「・・・・自分を助けるでござるか。・・・自分を助ける・・」
自分の手を見る、『自分』が震えていた
反芻する。
「某は、自分を、助けれてなかったのでござる・・な。」
「それを、虚勢を張って、自分を見ないようにしていた・・・」
「本当にダサくて、弱いエセヒーローでござ・・る」
自分の拳と、自分の足を見る、血だらけでボロボロだ。
これでは、「ひと目見て」だれかに「助けてもらいたい」と思われるヒーローになれない。
自分を見て自嘲気味に笑いつつ。
「ただ、自分を救う方法すら、摩耗して、何をすればいいのかがわからなくなってきたでござ・・る。」
そう言いつつ、前に倒れる。
■エインヘリヤル > 「そうね、わかりやすいから正論で少し殴っておくけれど。
わからないもなにも、わかってたら血を吐くまで心の栄養失調にならないでしょうに。
だから、単に【自分がわかってないこと】を【わかりたくなかった】だけよ。
自分で望んでそうなっただけのことに、なにか落胆する必要が?」
わからないだなんて何をあたりまえのことを。
とでも言うように。
わかる物事のほうが少ないし、わかったところで一部でしかない。
それをわかってるほうが安心するからと、わかっている物事だけで過ごしたくなりふさぎ込むだけの話。
ヒーロー系引きこもりだったと言うだけのこと。
「別に大したことじゃないわ。
スタート地点をやっと見つけただけよ。
それに……自分が助かる方法なんて一つしかないし。
で……救急車なり風紀の救護班でも、呼ぶ?」
柵に座りながら、金十字の瞳で見下ろした
■持流 童男 > 大丈夫と言いかけた後に
「・・・あぁ、済まないでござる、頼んでも・・いいでござるか」
やっとこさ、頼れた。
エインさんの目を見ながらも、少しだけ納得したように笑いつつも
「「自分がわかってないこと』を「分かりたくなかった」だけでござるか・・ありがとうでござる、エイン殿・・・」
笑いながらも眠るように気絶する。どうやら出血が多かったようだ。
■エインヘリヤル > 「頼ることがいいも何も。
そもそも、その服も毎日の食べ物も、誰かに頼ってるわ。
アニメだって誰かが作っているわけでしょう。
一人で生きられるほど、人間は優秀ではないわよ?
あとは、納得するかどうかだけ。
他人がどうこう言える問題じゃないわ」
気を失いかけている持流に声をかけるが、聞いているかどうかは定かではない、正直どっちでもいい。
所詮、こんなのは暇つぶしの雑談だ、大した話でもない。
向こうはどう思っているかはしらないが。
携帯で救護班に連絡、位置と状況だけ伝える。
そもそも命に別状があるような状況でもなさそうだし、放っておけば助けが来るだろう。
そのまま、人が来るまで放置し、見届けてからその場を去った
■持流 童男 > まどろみの中で、夢を見た、
泣いて何かを訴えていた魔法少女が、少しだけほんの少しだけ、笑った気がした。
ご案内:「常世公園」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に持流 童男さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からエインヘリヤルさんが去りました。