2020/08/04 のログ
ご案内:「常世公園」に涼風 雷火さんが現れました。
■涼風 雷火 > 「紅いー……夕やけー……」
ギターを弾きながら何処か物悲しげな歌を少女は歌う。
かつての友情を歌うような、別れた恋人を想うような……そんな曲。
「るるるるーるーるるるるー……」
誰が聞くわけでもないがただ一心に少女は歌う。
それが自分に課せられた使命であるかのように。
■涼風 雷火 > 「見つめたー…………へーいせぇんー……」
ジャンッ
一曲弾き終わって一息をつく。
なにか意味があるかと言われれば、そこまで意味はない。
ただ、なんとなく思いにふけってみたり、なにかしたい時についやってしまう習慣だ。
「はぁ……あれから、結局どうなったんだろうなあ」
少女はため息を一つ、ついた。
■涼風 雷火 > 「いや、あれは絶対ボク悪くないと思うんだ。うん。でもなあ……関わっちゃったしなあ……あれだけ啖呵切っちゃったしなあ……」
少女は大げさに頭を抱えた。
拍子にポニーテールが大きく揺れる。
特徴的な大きなリボンも揺れる。
「今度また、風菜さん探したりしようかな。仲直りして万々歳!ならそれでいいしね。でも駄目だったらどうしようか……」
うんうん唸る少女。
■涼風 雷火 > 「うーん……ああ、もう!!」
がばっと顔を上げる。
改めてギターを抱えた。
テーレーレーテーレレー……
流れ出すのはまたも、物悲しい調子の音。
今度は歌はない。ただ、曲だけを弾く。
「こんな日も、あるよねえ」
■涼風 雷火 > 「……よし!」
ひとしきり曲を弾き終わり、少女は顔を張る。
パァン、と小気味いい音が響く。
「うじうじ考えてても仕方ない! ボクらしくないしね。会えたらいいね、くらいの気持ちで探してみよう。
見つからなかったら……まあ、そのときはその時、だよね。ダメでもともと、当たって砕けろ!」
思い切り左腕を突き上げる。
その腕に輝くのは、古ぼけた玩具。
「じゃあ、いっくぞー!!」
少女は公園の外へかけていった。
ご案内:「常世公園」から涼風 雷火さんが去りました。