2020/08/06 のログ
レナード > きっとそれは、長い仕込みになるだろう。
何か月か、何年か。効果が評価され、認められれば、きっと。
その時に初めて、奴らを蔑むことができるだろう。
直接そのきっかけになった奴らは、もうどうでもいい。
それは、切欠に過ぎないのだから。

ああ……やってやれないことはない。
蛇は非常に、執拗で、陰湿で、狡猾だ。

「…………ん…。」

自分の中に眠る歪んだ正義を、憎悪の炎を、人知れず燃やす。
怨嗟の気持ちを薪としてくべ、ちろちろと揺れるそれが尽きてしまわないように。

レナード > 「……はぁ。」

ふと、大き目のため息を吐いた。
分かっていたことだ。そうしないと、消えてしまう程度のものであること。
本当はただの当てつけだってことも分かってる。
自分が、今の自分が、本当に目を逸らしているもの……
それを見てしまわないように、心に蓋をするためにやっていることだってことも。

自分の進むべき道は、袋小路――――

「―――…っ……!!」

ふるふると頭を左右に振る。
いけない、それを今思い出してしまっては。
折角の決意が折れてしまう。
ここまで準備をしてきたんだ。もう、引き返すわけにはいかない。

レナード > 後ろ手を突いて、天を仰ぐ。
満天の星空がそこには広がっている。星々が、ちかちかと瞬いて映るくらいに。

「………どうして、こうなっちゃったんだろう。」

少年は、ぽつりと吐露した。

当てつけの炎を、燃やすことにではない。
袋小路の自分の行く末から、目を逸らしていることにでもない。
自分の血に、反抗し続けていることでもなければ、
自分の運命に、反抗し続けていることでもない。
…もっと根本的な、深い部分の話だ。

どうして自分は、反抗しているのだろう?

ご案内:「常世公園」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

いいつつ走り回っている、追いかけられ続けて、普通にこの公園にまた戻ってきたらしい

体力が限界だ!!!

「・・・・はぁ・・はぁ。ここは・・・常世公園でござるか・・・」

言いつつもベンチに座っている見知った顔!!を発見しつつ

「レ・・ナード・・・殿ーー・・!!!」

すっごいかすれた声で、レナードさんに近寄っていこうとする。

レナード > 「…………。」

もう一つ、大きなため息が漏れる。
…その原因は、言うまでもないだろう。
久々に自分の心を開いてみようとしたが、ひとまず閉じる。
そうでもしなければ、対話は成り立たないから。

「……うるせーし。
 厄介事なら僕を巻き込むなし。なんかあっても他人のフリするから。」

顔だけをそちらに向けて、いかにも面倒くさそうな表情をしてみせた。

持流 童男 > 「いやぁ、参ったでござるよ。」

快活に汗まみれになりながらもゼーハー言いつつも
面倒くさそうな表情を向けられつつ

「いやぁ、幼女殿に声かけてたら普通に通報されるとは・・・!っく!」

とくっと言いつつも、自販機に行きつつコーヒーを飲み。

「某が風紀委員だって行っても全然話しきーてくれねーでござるし!友達との仲直りを、仲介してもらおうとしてただけでござるし!この発言だけ聞くと相当駄目な大人でござるなそれがし!」

とレナードさんに話していく。

レナード > 「…………。
 幼女に友達との仲直りを仲介させるって聞こえたけど。
 おめー、正気?」

意味が分からない。
ただ、話を聞けばそうしようとしか言いようがない。
あれ、これ自分もこの場で通報した方が良い流れだっけ?
スマホのバッテリは残ってたかな。

「まったくもって相当駄目な男だし。
 脈絡がわからねーからなんて言っていいかさっぱりだし。
 それとも何、僕も通報した方がいいわけ?」

持流 童男 > 「いや!違うでござる!、友達と喧嘩したらからちょっと!ちょっと!幼女にって某が駄目なおとなになってるじゃねーでござるかこれ!」

自分に自分でツッコミを入れつつも
レナードさんに事情を説明していく

「いやぁ・・恥ずかしい話、女友達と喧嘩して逃げてしまったんでござるよね・・二回、約束を守るって行って逃げてしまったので」

「で、そこで知り合いの幼女に力を貸してもらったんでござるよ。まぁちょっと色々ある子だったので。頼んだんでござるよ。こう、糸口は作ってもらったから。後はなんとか折を見つけていかねば。」

恥ずかしがりながらも落ち込みつつ指をつんつんしつつも

「でも某はロリコンではないでござるよレナード殿!!もっとボインボインの方が好きでござる!断じてロリコンではないんでござるよ!レナード殿!!そこは信じてほしいでござる!」

頭の悪い発言をした。

レナード > 「なんでおめーの性癖博覧会になってるわけ?
 僕、そんなの聴きたくねーんだけど。」

ちょっとつつけば、山のように情報をぶん投げてくる。
一つ一つ情報を整理するのが面倒だが、聞きだせないことがあるよりはマシか…なんて思いながら。
その言葉から生まれた、余計な情報は削ぎながら、ピースを少しずつ拾っていこう。

「…女友達とケンカ別れをした。
 約束を守るって言ったのに、守れずに逃げた。それも2度も。
 それで幼女と……まあ、この際登場人物の見た目は置いとくとして。」

なんで自分が突然相談なんか受けてるんだろう?
疑問に思うが、まあいい。満足すれば、彼もさっさと去ってくれるだろう。
それに期待する。
ため息をつきながら、座ったままではあるが彼へと向き直った。

「その幼女にー…なんかこう、ツテみたいなものがあるから、
 仲直りするための力を貸してもらう約束をした。と。それであってるわけ?」

色々ぼやけているが、彼から聞けた言葉だけを復唱すればこういう形になるだろう。

「………で?
 おめー、約束ってなに?
 幼女とやらの力を借りればそれは果たせるハナシなわけ?」

持流 童男 > 少しだけ自分を恥じるような表情をしつつも
その後にレナードさんに向き合いつつも

「さすがレナード殿でござるな。よく話を聞いてくれて、相手をよく見れてるでござる。やっぱりかっこいいでござるな。本当、自分自身を救えてない某より、かっこいいでござるよ。」

レナードさんに、対して、にかっといいつつも

「あ!約束については聞かないでくれでござる!」

しっと口に人差し指をしつつイタズラめいた笑顔をしつつも

「某は、幼女殿の力を借りて、仲介してもらっただけに過ぎないでござる。あとは・・・某がなんとかせねばなるまい。2回約束を破ってしまったのだ、だから、駄目だったとしても。やれるだけやってみて。、頼るだけ頼ってから。結果を出すでござる」

レナード殿に対してしんみりと言いつつも、拳を握る。かすかに震えている。

レナード > 「………相変わらず、言葉が軽いし。」

彼からの賛辞の言葉。
自分からすれば、軽く聞こえてしまう。
何故だろうか? 少年はそれを分かっていたが、敢えて言わない。

「やれるだけやってみて、って……
 それはまるで、何の対策も持ってないやつのセリフだし。
 おめー、もしかして行き当たりばったりで何とかしようって思ってるわけ?」

詳しく突っ込むな、と言われたから。
彼の言葉から抱いた違和感を、そのままぶつけることにする。

持流 童男 > 「いーや!今回は!・・・何が駄目だったか、何がいけなかったかをきちんと理解しようとして・・これないきあたりばったりで行こうとしてるな!?某!?対策を持とうとしたんでござるがなかなかだめなやつだこれ!!」

「レナード殿!お主を一人の男として、頼みたいでござる!」

言いつつも快活に笑いつつ、手を前にしつつも合わせつつ

「対策ってどんなのあるでござるか・!?友達関係はこれまで全然見てなかったせいで!どう仲直りすればいいかわからないでござる・・・!謝るのと、プレゼントを送るのは分かるのでござるが・・!」

手を合わせつつも

レナード > 「はあ?」

さっぱり想定してなかった頼みが飛んできた。
まさか、本当に考えてなかったなんて思っていなかったから。

「……おめー……マジか……」

呆れる。
けれども、呆れたところで始まらない。
今日何度目になる大きなため息を吐いた。

「………えっと、だから。
 そもそもおめー、仲直りっていっても、その先に何を見ているわけ?
 そいつとどうなりたいって考えてるわけ?

 仲直りするのが目的になってたり、しない?」

持流 童男 > 「うっぐ!!!・・そのとおりで御座るな・・」

泣きそうになりつつも、しょぼんとしつつ
落ち込みつつも

「仲直りするのが目的になってるでござるな。やべーやつでござるなこれ」

「その先、何も見えてなかったでござる・・・!」

しょんぼりしつつも

レナード > 「………駄目じゃん。」

蔑む。
まあ、事実だから、彼にはそれを飲み込んでもらうしかない。

「で、おめーはその先をどう見てるんだし?
 仲直りして、どうする?
 おめーはその子とどうありたいと思ってるわけ?」

持流 童男 > 「全くでござるな」

その言葉をしょんぼりとしてもしっかりと、レナードさんの目を見つつ受け止めつつも

「その子とは、『友達』にもどりたいんでござる。初めてこの世界でできた『女友達』でござるから。」

しんみりいいつつもその先

「で、一緒に遊んだり、笑ったりしたいでござる!友達らしくありたいと思ってるでござる。」

そう神妙な表情をしつつも

レナード > 「………足りないなあ。」

彼の発言を聴きながらも、まだ欠けている…そんな気がしてならない。
少しはマシになった気はしたが、それでもまだ。

「おめーが一緒に遊んだり笑ったりするのはいい。それは別にいい。
 でも、その時その子に、どうあってほしいって思ってるわけ?」

持流 童男 > 「足りないでござるか・!?」

うーむと思案する顔になりつつ
どうあってほしいという言葉に対して

「『笑顔』でいて一緒に笑っていて、ほしいでござるよなぁ、腹の底から楽しくあってほしいでござる。・・うーん難しいでござるな。」

思案しつつも考える表情をしている。

レナード > 「おめーの話は、自分が、自分が……自分のことばっかりだし。」

あまり言いたくなかったけれども、話の流れで致し方ない、
自分の心に抑えておいた、彼への言葉を紡いでいく。

「相手にどうしてほしいのか。
 自分がすることで、どうなってほしいのか。
 ……ちったあ、相手の事も考えてやれし。」

持流 童男 > 「いや、本当に、お主に相談してよかったでござる」

しっかりとレナードさんに言いつつも

「そうなんでござるよね。某本当に自分のことばっかりだから。相手の事を考えてやらないと本当にいけないんでござるよね。」

言いつつも悩みつつも


「救いたいだけじゃ救えない、相手のこともきっちり考えないと仲直りできない」

真剣に言いつつも自分に言い聞かせるように

「相手にどうしてほしいのか、某がすることで、どうなって欲しいかでござるか。」

レナードさんの言葉を反芻する。

レナード > 「……救うって言葉も、あんまり使わないことだし。
 言葉は重みをもつ物だって、僕は思ってるから。」

救えない、救われない、そういう人は自分含め多数いる。
そういう人が軽率にそんなセリフを聴けば、眉を顰めるのは明白だ。
…他ならない自分がそうだったように。

「救いたいと思う気持ちは結構。
 ただ、それは行動によってしめされるべきだし。
 …おめーの場合、ただでさえ言葉が軽いから。」

持流 童男 > 「うぐぅ!うーむ全くでござるな。」

言いつつもこれまでのことを思い出して
すこしだけショックを受けた表情をしつつも

「救うっていうのは、本当に、行動で、表されるべきでござるよな。」
「・・・お主の言うとおりでござるよ。本当に某の言葉は軽い」

少しだけしょんぼりしつつも

「だから、某は、自分自身を救えて、相手の気持ちをわかるようになるでござる!ここで言っとかないと某逃げるでござるから!」

と言いつつレナードさんに快活に言いつつも

「やっぱりお主に相談して頼ってよかったでござるレナード殿!お主ほどの、個人的主観でござるけど。頼りになるやつそんなにいないでござるよ」

はっきりいいつつも

レナード > 「……………。」

話を聞いていて、ぼんやりと、彼の言葉が軽い理由を探っていた。
どうしてそういう風に聞こえてしまうのか?
何度かあったことあるが、何で以て、自分は彼の言葉が軽いと思っていたのか。

「…………ぁあ…」

その一端に、もしかしたら引っかかったかもしれない。
考えている間に述べられた、彼の言葉は…聞こえてこなかった。

「違う。
 そうじゃない。」

このまま行かせてはだめだ。そう思った。
放っておけばいい、彼はどうせ失敗するだろう。そう思うのに、
どうしてか、口では引き留めてしまう自分がいる。

「違う、違う、根本的な部分はそこじゃない。」

持流 童男 > 「おお?ど、どうしたでござるか?」

言いつつも戸惑いつつも

「根本的な部分?・・ずれてた・・?」

言いつつも考えつつ引き止められる。

「・・・教えてくれないかでござる、レナード殿」

しっかりとレナードさんの方を向き直る

ご案内:「常世公園」にマルレーネさんが現れました。
レナード > 「……あのさ。」

向き直るから、こちらも立ち上がる。
ベンチの上だが、そうでもしないと彼の体長には届かないから。
これで同じ目線に立てた。地面とほぼ平行な、彼と同じ視点に。

「僕の眼を見ろ。
 僕の眼を見て、これから言うことにはっきり答えろ。」

こう、前置きする。
瞳は黒いままだ、何も変わってはいないが。


「おめーさ。
 もしかして、何も考えてなかったりしないか?」

持流 童男 > 「あれ・・そんなことは・・」

今までの事を考える。

レナードさんの黒い目を見つつも、しっかりと

某は・・・確かに考えて・・・いや待てよ・・・考えてることももしかして、捨ててるのか某は。多分、すり減り過ぎて、理解ってないのと、自分自身の心を守るために。

「何も・・考えてな・・いでござるな」

そう言い切った。

レナード > 「そう言うだろうって、思ってた。」

彼の発言を言い切らせてから、そう言い捨てる。

「おかしいと思った。
 人の言うことなんでもかんでもスポンジのように吸い込んで。
 はて、何だ分かってるじゃないかと思わせるのは得意なようで。
 その実、おめーは自分の意見は何も持っていない。」

これまで、彼の言葉から自分はどう考えているかを聞いたことがなかった。
意見をぶつけることがなかった。
あの路地裏で衝突したときも、彼の意見らしきものはまったくもって、空虚なものだった。

「持っていないから、自分のしたい行動しか口にできない。
 持っていないから、人の意見に素直に従える。
 その人はその人で、おめーはどうすべきかを見ているわけだから。
 だからおめーは納得できる。それを新しい自分の意見にすればいいから。
 とても簡単なことだったわけ。」


「分かる?
 そう、"何も考えていない"と、自分でそう言い切れるのがおかしいって僕は言ってるわけ。」

持流 童男 > 「ーーーーーははは見抜かれてしまったでござるか・・・」

言いつつも髪をクシャクシャにしつつも

「ーーーーーー某、すり減りすぎて、自分の意見すらも、何を考えれば良いのかすらも、もう分からなくなっちまってんでござるよ。・・システムみたいなもんになりかけてるんでござる。」

空虚に笑いながらも、レナードさんの視線をあわせる。

「ーーーーはは・・・情けないでござるよな。ヒーロー目指しといて、これでござるよ。」

空虚に笑う

持流 童男 > 「ーーーーーー某自身が、いないんでござるよ、レナード殿」

そうかすかにレナードさんに空虚に笑った。

レナード > 「……まるで脊髄と喋ってる気分だし。」

納得する。
それがほとんど、反射的なものだと知って。

「ヒーローヒーローって、何だし。まったく。
 ヒーローにならなきゃ死ぬ呪いでもかかってるわけ?」

さも下らなさそうに、それを蔑む。
眼は冷たい、瞳は黒い、瞼を細めて彼を見やった。

「…………。
 っとに……なんで、僕はこんな相手に……メラメラしなきゃなんねーわけ………」

不意に、怒りが湧いてくる。
彼が自分の復讐の火を付けた一人だったようなものだから。
もっと悪役然としてほしかったのに。
こんな、廃人寸前のガラクタに、自分がそこまで追いやられていたという事実が、
どうしようもなく腹立たしかった。

「………ふざけるな……

 ふざけるなよ!!!」

だから、吼えた。

持流 童男 > 「ーーーーははは、済まないでござるなレナード殿」

そう言いつつもレナードさんに、真剣に見つつも

「ーーーお主はこんなのに、ならないでくれでござる。」

レナードさんに対して穏やかに言いつつも

「ーーーーお主が、こんなのになったら哀しむ人たちが、必ずいるでござるから」

そう悲しくレナードさんに語りかける。

「ーーー某は、周りにこの世界ではいたでござるが、某自身を見てくれる人がいなかった、いても忘れられてた。だからこう成り果てた。」
言いつつも、悲しく

「だから、ーーーお主を大事にしてくれる人を、お主を見てくれる人を大事にしてやってくれ」

悲しくいう

レナード > 「僕の話をするな!!!」
レナード > 「…話逸らしてんじゃねーし、ヒーロー。
 人の心から逃げるなよ、ヒーローになりたいんだったらさあ…!」

ふー、ふー。
二度吼えてから、何とか落ち着こうと呼吸を整える。
その間も、ねめつけるような眼光はそのままに。

「……………。
 おめー、また失敗するわけ?
 そのまま挑んで、どうにかなる相手だって、本気で思ってるわけ?
 二回失敗しておいて、自分はまだそのままで、本当にどうにかなるって、本気で思ってるわけ?」

もう、そのまま進めばまた失敗するしかないだろう。
…そう言外にありありと露にした言葉遣いで、彼に問う。

持流 童男 > 「ーーーーははは、そうだったでござるな。ヒーローが逃げては行けないでござるよな」

かすかに笑いつつも

「・・・そんなわけ無いでござろう・・だけどーーー」

そう言いつつもレナードさんに言う

「ーーーーわっかんねぇんでござるよ・・!!!家族の顔も、自分自身もどっかに消えちまって、どうすればいいか、何すればいいかが・・・!!!」

どうして良いか分からなくなっている。

レナード > 「……!!」

彼の胸倉を、掴もうと手が伸びる。
張りての一つくらわしてやりたいと思ったが、そこには至れなかった。

何故なら、その口で家族という単語が出てきたから。

「………僕の家族は、もう百年も前に死んだ!
 僕は独りで何年も、何十年も、百年も、独りで生きてきた!
 悩んで、悩んで、悩みぬいて!今僕はここに立ってる!!」

「色んなものを犠牲にした!!
 時間も!人も!目を瞑れば得られるはずの幸せな未来さえも!!
 それでも僕は、自分の運命に叛逆する方を選択して!!
 何もない方をずっと選んできた!!」

叫ぶ。
きっと、自分の家族について話したのは、まだ彼くらいかもしれない。
…ああ、そうだ。いつも自分が選んできたんだ。
気に入らないことに歯向っていればいいと思っていたから。
そうやっていつも…

「ああすればよかった、こうしておけばよかった…そんな後悔ばっかりだし
 ……でも……過去に戻れないから……それでも進むしかないから……
 僕は、かりそめのものでも自分の信念を燃やしてここにいる……」


「……なあ、ヒーロー。
 おめーの信念は、何なんだ………?
 …大人だろ……おめーは…………」

持流 童男 > 「ーーーーー某の信念は、推しを守ること・・でござるな。」

言いつつも推しについて軽く説明をする

「推しとは自身の大事な者のことでござる。推しを守りそして推しのために、たすけて忘れられてって・・・数え切れないほどやってきた結果・・こうなったんでござるよ」

そう、自分を指差しつつも

「・・・独りは辛いでござるよな。レナード殿。その痛みはわかるでござるよ。」

「某も、そうでござったから。自分を押し殺すのは本当に辛いし、苦しいでござるよな。」

「某も、色んなもの犠牲にしてきて、色んなものに涙を流させてきた、ほんの僅かな幸せも、それさえも忘れさせることで、推し達を幸せにしてきた・・いや幸せっていうか不幸せにしたのが正しいでござるか」

ニヒルに笑いつつも

「・・・レナード殿は某ににてるんでござるよ。こう成り果てる前の某に。」

「何もない方をずっと選んできた先には、某(成り果て)がいるでござる」

「・・だから精一杯頼れ。泣きつけ。こう成り果てたくないのなら、誰かに助けてっていってくれでござる。なぁにお主のことだ、すぐに助けが来るでござるよ。」

そう切実にいった

持流 童男 > かすれた笑みで優しく頭を撫でようとする
レナード > 「……おめーの言葉は、軽いし。
 自分が一番、できてねーじゃん……」

精一杯頼って、泣きついて……きっとそれはお互いに不足していること。
でも、ここでひっかかったもの。やはり、彼には何か足りてない。
いや、違う。これはきっと……

「なんで自分を守ってねーんだ……おめーは。」

逆なんだ。
彼は、自分以外を……自分は、自分だけを。
それしか見ていなかったから。きっと。

「……自己犠牲なんていらない……
 そんなもの、誰がやってくれと望んだ。誰がそうしてくれと祈った。
 自己犠牲を強いらせる推しなんて、推しじゃない!!!」

「違う!!お前は!!! 逃げただけだ!!!
 忘れられてもどうして、同じように覚えてもらおうとしなかった!!
 相手は死んでもいないのに!!お前は救ったんだろう?!
 その続きを、どうして望まない!?」

激昂する。
彼の、その在り方に。

持流 童男 > 「ーーーー望まないと、その続きを望まないと思ったでござるか・・・・」

少しだけ感情が乗る。
声が震える

「そうせざる得ないから・・そうなったんでござるよ。それに・・・ワールドトラベラーの異能・・まぁ世界移動の能力でござるから」

「レナード殿。・・この異能は、今は特に発動もしないのでござるけど。その世界を救ったら、その人物を助けたら、その世界から強制的に移動させられる異能なんでござるよ」

「ーーーー別れたくなかった、もっと一緒にいたかった。だけど、そうせざる得なかったんでござる。まぁ今は、発動はしてないでござるが。」

そうポツリと本音をもらした

持流 童男 > 「だけど・・・逃げたくなかったでござるなぁ」
レナード > 「ああ、視えない。」

もっと感情を見せろし。
それくらいなら、誘いこめるから。
僕は蛇だ。誘い出すのは得意分野。
もっと自分を曝け出せし、人間。

「だったら最後まで、居たいっていう自分のエゴを、突き通せよ。
 お前、本当に自分一人で何とかしないといけないって、本気で思ってる?
 お前独りいなかったところで、その世界の力でどうにかなったかもしれないのに?
 その力を使わなくても、どうにかなったかもしれないのに?」

これはハッタリだ。本当はどうだったか、知る由もない。
だが、それでもいい。
感情を露わにすると、気持ちが出てくる。
そうすれば否応なしに本音も漏れやすくなるから。

「敢えて言ってやる。
 お前は、人の心から、逃げている。」

持流 童男 > 「わからないんでござるよ・・!!!!」

言いつつも

「みんなのヒーローになろうと思った!告白されたことだってある!!だけど!!だけど全部!!全部!!好きになったことだって会った!!だけど某が我慢すれば!!全部なんとかなるって思ってたからこの世界に来て、色々教わった我慢しないほうがいいって・・だけど・・!・・・!」

吐露していく哀しみを

「習慣が、我慢する習慣が、自己犠牲の習慣が全然取れなくて。どう向き合えばいいか分からなくなってるんでござるよ。人の心と」

悲しく、哀しく笑いながらも、そうれなーどさんに言い切った。

レナード > 「イヤなことはイヤだって言え!!!!」
レナード > 「そうやって自分が抱えばなんとかなるって思うなら!!
 嫌だとはっきり言え!!
 それで嫌われる人間がいたらそいつはその程度だ!!
 嫌われる勇気を持てよヒーロー!!」

嫌われる勇気。なんて、自分の口から出てくるのが、とても意外だった。
…それは、今この思考には残っていないけれども。

「みんなのヒーローなんてやめろ!
 全員救いたいだなんて、そんな幻想は今すぐ捨てろ!!
 …それは毒だって、何故わからないわけ……」
カードをリセットしました(残り枚数52枚)
持流 童男 > イヤでござるよ!!某だって!!忘れられるのも!傷つくのも!怖いでござるよ!!!一緒にいたかった!
持流 童男 > 「・・・でも、そうしないと・・・!!頑張らないと!!!

某が某じゃなくなる気がして!!辛くて苦しくて怖くて!!

どうすればいいかわからなかったんでござるよ!!!」

初めてここで感情を吐露する。

「みんなのヒーローになりたかったけど・・・ハハ言われて気づいたでござる・・・毒だったんでござるね」
乾いた笑みを浮かべつつも

レナード > 「……言えたじゃん。」

…少し驚いた。こんなに早く出てくると思わなかったから。

「ヒーローだって、怖いものは怖いし、傷つくのも忘れられるのも嫌だろうし。
 …当たり前だし、人間なんだから。
 そこに何も感じなかったら、機械と変わんない。
 ………今の、おめーそっくりじゃん。」

ふすんと一息つきながら、黒い眼差しを彼に向けて。

「……人間と、機械。おめーはどっちになりたいわけ?」

持流 童男 > 「人間で・・・ありたいでござるよ」

「ずーーーーーーっとこんな事続けてきて、慣れてきたんでござるよ。」

「だけど・・・だけどこの世界に来ちまってから、某は変わっちまった。傷つくのが怖くて、忘れられたくなくて、讃えられたいって思っちまった」

黒い眼差しを見つつも
もう一度
「人間でありたいでござる」
そう言い切った

持流 童男 > 「お主らに変えられちまったでござる、某は」
目を手で覆い隠す

レナード > 「じゃあ、人間の心から、逃げるな。」
レナード > すとん、と、ベンチから降りる。
…もう、自分に言えることは、何もない。
後は彼が失敗しようと、成功しようと…関係のない話だ。

「……帰る。」

挨拶も手短に、足早にその場から去っていった。
…最後まで、どこか苛ついた様子を隠せないまま―――

持流 童男 > 「ーーーー人間の心から、逃げない方法が・・思い浮かばないんでござるよ。」

そう去っていくレナード殿を見つつも

こちらも公園を後にする

向き合う方法が見つかるまで、とりあえず挑むのはやめておこうそう思った

ご案内:「常世公園」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からレナードさんが去りました。