2021/01/09 のログ
ご案内:「常世公園」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
病院へ負傷した部下達を見舞った帰り道。
考え事をしたいから、と徒歩での帰宅を選んだ15分前程の己を、只管に恨んでいた。
何せ――
「……寒い……」
兎に角寒い。
防寒性能の高い風紀委員の制服を纏っていても、冷気が足元から浸食するかの様に、体温を奪っていく。
元々寒いのは苦手なのだ。年中夏でも良いくらい。
さりとて、天気を司る神が居る訳でも無し。
恨む相手を見つけられない儘、漸く辿り着いた公園の自販機で温かい缶コーヒーを購入する。
それを防寒具代わりに手の中で転がしながら、真っ白く凍る様な溜息を吐き出した。
ご案内:「常世公園」にユラさんが現れました。
■ユラ > ひょこひょことおやつを持って公園に来たところ、先客を見つける。
(うわ、苦そう)
生粋の甘党には、手の中のコーヒーが凶器に見えた。
いや、もしかしたら温かいものを摂取するために、苦いものでも我慢しなければならないのかもしれない。
とことこ近付いていく。
「あの……甘いものあるけど、食べる?」
チョコ味のドーナツを差し出した。唐突な話だ。
■神代理央 >
一息入れようとしていたところに投げかけられる声。
視線を向ければ、其処に居たのはドーナツを差し出す男子生徒の姿。
唐突に差し出されたソレに、此方もきょとんとした様な表情を浮かべるのだろう。
「…ああ、貰えるのであれば頂こう。しかし、それは元々君の間食だったのではないかね?」
左手に缶コーヒーを持ち直し、右手でドーナツを受け取りながら小さく首を傾げる。
僅かに吹く風で、頬がちくちくする。
■ユラ > 「8個くらい買ったから、ひとつくらいは別に……
もともと知り合いに会ったらあげられるようにと思って買ってるし」
手渡したら、今度は自分の分を取り出してがつがつ食べ始める。
「オレが苦いもの苦手だから……コーヒー飲むお供に、甘いもの欲しいかなって。
あったかい飲み物がコレしかないとかだと大変だと思って」
というわけで一応厚意だったらしい。
チョコ系で結構甘い。いやかなり甘い。