2021/01/10 のログ
神代理央 >  
「苦いものは私も苦手だよ。……ああ、そうか。此れは甘い物だが、確かに見た目だけではな。
しかし、気遣い有難う。丁度、小腹も空いていた事だしな」

少年の言葉に少し考える様な素振りを見せた後。
ああ、と納得した様に缶コーヒーを少年に掲げる。
『砂糖全振り 糖分で生きていけ』と書かれたその缶コーヒーは、黒色の配色からはとても甘ったるいモノとは思えないのだろう。

「苦いものも苦手、という訳では無いがね。
どうせ口にするなら、甘い物の方が良い事だし」

そしてそのまま、此方も少年と同じ様にドーナツにかぶりつき、時折缶コーヒーで喉を潤す。
甘いものと甘いものが重なって、少しだけ頬を緩めるのだろう。

ユラ > 「オレはもうコーヒーってだけで全然ダメで……
 どんだけ砂糖入れても甘くならない気がしてる」

確かに甘そうなことが書いてあるコーヒーを見つつ。
けどやっぱり自分には飲めまい、と思っている。
甘くないものに冒険はしない。

「オレは砂糖入りミルクティーとかじゃないと……」

生粋の甘党である。
既に三つ目のドーナツにかじりついている。

「……キミ、風紀委員さん?」

腕章を指さしながら訪ねる。

神代理央 >  
「おや、そうかね?まあ、確かに気持ちは分からなくも無いが…。
蜂蜜やミルクを多めに入れれば、意外と美味しい物だよ」

とお勧めしながらも、少年の言葉も理解出来るので小さく苦笑い。
ミルクティーが飲めるなら、案外ハニーカフェオレとかいけるんじゃないかな、とも思わなくも無いが…。
其処は好みの問題でもあるので、口を噤んでおく。

「ああ。見ての通り、しがない風紀委員に過ぎぬよ。
余り学生街や商店街に居る事は無いから、出会った事はないかもしれぬがね」

所謂『街のおまわりさん』の様な風紀委員とは異なる任務を持つが故に、恐らく擦れ違った事も無いのではないか、と言葉を続ける。

「風紀委員の二年生。神代理央だ。宜しくな」

貰ったドーナツを丁寧に食べ終えた後。
小さく微笑んでみせるのだろう。

ユラ > 「自分でしがないとか言う人って大体すごい人寄りなんだよね。
 普段会わないってことは、結構大変な仕事任されてるってことでしょ」

謙遜はあまり信じないタイプである。
とはいえ若い少年に見える相手が、どれだけすごい人なのかまではわからない。

「んん、オレはユラ。ユラ・リィヤ。よろしく」

ぺこりと頭を小さく下げた。

神代理央 >  
「そんなことはないさ。学園の風紀を守る、という点においては皆等しく同じなのだしな」

と、少年の言葉に小さく首を振る。
任されている仕事は大変…というより、血生臭い仕事だ。
彼の様な、学生生活を謳歌する生徒に語って聞かせる様なものでもなし。

「ゆら…ユラ、か。改めて宜しくな。何か困ったことがあれば、何時でも風紀委員を頼ると良い。私で手伝える事があれば、何時でも力になろう」

と、少年の名を復唱した後。
にこり、と穏やかに笑みを浮かべるのだろう。

ユラ > 「絶対なんかすごい仕事任されてるな……」

理央の言い方にジト目を向けた。
つまりは人の目の届かない部分を正していると言いたいのだろう。
騎士より軍人だな、と胸の中で納得した。

「ウッス、そんときは是非よろしく。
 オレもまあ何か手伝えることがあったら……まあ鼻と目がいいくらいだけど。
 理央? に足りなさそうな部分をオレが何か出来そうなら」

最後のドーナツをがつがつ行きながら、目を細めて笑った。

神代理央 >  
「本当に大したことは無いよ。それに、私のメインの任務は違反部活を専門とするものだからな。
何方かと言えば、此方を気にせず学生生活を謳歌して欲しい、というのが希望かな。
あとは…危ない場所には、近付かないこと」

手伝うよ、という少年の言葉を否定することはない。
しかし、少年の様な生徒を危険に晒すことは、風紀委員として本末転倒も良い所。

「だから、手伝って欲しい事があれば勿論声をかける。
だけど…私達風紀委員でも見逃している事。他の生徒が困っている事。そういう事に手助けして貰えれば、私達はより活動しやすくなる。
そうしてくれれば、とてもうれしい…かな」

と、言葉を締め括るのだろう。

「……と、随分話し込んでしまったな。
そろそろ私も仕事に戻る時間だ。ドーナツ、ありがとな」

ふと、腕時計に視線を落として。
最後に缶コーヒーを飲み切って自販機横の塵箱に放り込めば、少年に笑みを向けてドーナツのお礼を。
そして、ひらりと片手を振ると――委員会街の方へと足を進め、その姿は遠ざかっていくのだろう。

ユラ > 「危ない場所……前もそんなこと言われた……
 あの時はえーと……凛霞さん、だったかな」

ちょうど落第街に探検をしに行った時のことを思い出す。
結果としてあそこに行ったのが正解だったかどうか、いまだにわからない。

「う……んー、そうか……理央も騎士みたいな人だな……
 どうもその知らない誰かを助けるとか手伝うっていうの、あんまり得意じゃないんだよな……
 でもそういうことなら……ちょっと意識してみる」

やはり自分にはそういう仕事は向いていない、と実感した。
だが出来る範囲なら、と首を縦に振った。

「大変だね、風紀委員の仕事。
 きをつけてね」

ひらひら手を振り、その背中を見送った。
今日も平和な一日が続く。それを守る一人の男に敬意を表して。

ご案内:「常世公園」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からユラさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にアメリアさんが現れました。
アメリア > 朝日が出てきたころ。
この寒い季節に朝早くからやるのは少し辛く、日の出をまって空気が温まってから活動をする。

「ん、しょ。よい、しょ」

ストレッチを行ないながら体を温め、怪我を起こさないようにする。

錬金術師といえど、体力は必須のもの。
素材集めに山を登ったり、可能なら海にも潜る。
敵と戦ったり、逃げたりもするから足の速さも必要になる。

ゆえに、休みの日のランニングは日課だ。

アメリア > 「んっ~~……、よしっ」

ある程度体があったまったところで、公園内の道を歩き出す。
まだ走らず、ゆっくりと体を慣らしていく。

(にしても、あんまり人がいないのね)

まだ年が変わったことのおかげか、そんなに人は見えない。
あるいは、時間のせいかもしれないが。

アメリア > とことこと歩いて数分。
そろそろよかろうと、軽く走り出す。
それほど負荷はかからない、軽い走り。
どれほど走るかは決めていないが、まぁ疲れたらでよいだろうと考えつつ。

(今度、どこ行こうかしら。
また青垣山でもいいけれど……転移荒野はあんまり生えてなさそうなのよね)

アメリア > (でも転移荒野って他の世界のものが流れ着く場所でしょ?
たしか湖もあるってきいたから……。
ポーションの素材もあるかもしれないし)

リズムよく呼吸をしながら次に散策する場所を考える。
作っても、誰かに売れるわけでもないし使う訳でもないのだが、
ただここにいるだけというのも意味がないので、こうやって時間があれば何かを作ろうとしてしまう。

アメリア > その後、汗をかきながらもこの後どうするかをかんがえているアメリアだった。
ご案内:「常世公園」からアメリアさんが去りました。