2021/08/10 のログ
ご案内:「常世公園」にさんが現れました。
> 今のところ、『蜥蜴』にはある程度の暇が言い渡されている
鉄火の支配者は復活したようだが、すぐに行動を起こすわけでもなく
さらに人員と、武器を揃え、万全となってから行動を起こす方針は変わらず

そして、構成員の一人である焔には…表側での自由行動もある程度許されていた
もちろん、いつものストレートヘアーとは髪型を変えてポニーテールに。さらには化粧を施して印象を変えている
目元に手を加えたその化粧は、少し明るい印象を周りに与えるだろう
存外これだけでも、人は認識を変えるものだ

「―――……、ふふ…」

勿論周囲のどこかに、緊急脱出用の目くらましの装備であったり
構成員が待機してはいるのだが
そんな少女が、公園に来て何をしているかといえば、観察であった

無邪気に遊ぶ異能者、のんびりとする者…そんな人々を見て、笑う
別に焔は、他の幹部と違って何もかもこちら側を恨んでいるわけではない
現在、恨む対象は個人になっているためだ

だからこそ、こうして公園を見つめる
自分がいたかもしれない景色を、それを奪った正義…そして正義を体現する者に対する炎を忘れないために

> 「時間が、ゆっくりに感じられるね…」

ベンチに腰掛け、一人呟く
何もかもが目まぐるしいあちらと比べて、こちらは時間が酷く遅く感じられる

のんびりとしているように感じられる日差しを受けて
少し目を閉じて、ベンチの背もたれに体重を預け、柔らかく息を吐いて

> 「そろそろ、かな」

しばらくそうした後立ち上がり
再び、日の当たらない場所へ彼女は戻っていった

ご案内:「常世公園」からさんが去りました。