2021/10/27 のログ
ご案内:「常世公園」に大鋸 奏さんが現れました。
■大鋸 奏 > 短く2回吸って、2回吐く。 短く2回吸って、2回吐く。
リズミカルな歩調と呼吸、そして背中に背負った重たいものが揺れる音。
自分で決めていたウォーミングアップ…公園30週を終えてから、ようやく広場で足を止める。
背負いものを地面に下ろすと、ぐっと身体を伸ばした。
「よーし、身体も温まってきたし、いっちょやりますか!」
ジャージを脱ぐと、身体から湯気が立ち上る。
背負いものの蓋を開けてタオルを取り出し、冷えないように汗を拭う。
もちろん、タオルだけでここまで重たいわけではない。
背負いものから取り出されたのは、グリップがついた大きな金属塊であった。
少なく見積もっても10キロは越えそうなそれを、グリップを握ってしっかりと構える。
あたりに人がいないことを確認。 よし。
「っふー……。」
中段に構えたそれを、上段へと持ち上げる。
ぴたり。 頭の上まで来たところで、腕の動きを止めた。
「すー…。」
今度は持ち上げたのと倍の時間をかけてゆっくりと振り下ろす。
振り上げ、倍の時間をかけて振り下ろす。
いくらグリップがあるといえども、重たい鉄の塊だ。
何度も繰り返すうちに、先程拭った汗が再びじわりと浮かんで来る。
額、顔、首、腕…Tシャツをじっとりと汗で濡らしながらも、
運動を決して止めることはしない。
■大鋸 奏 > 数十回繰り返したところで、一息ついて次の動きに移る。
鉄塊を両手で保持したまま、身体と垂直に腕を伸ばした。
「いち…っ…!」
そのまま、身体を右にひねるようにして動かす。
90度動かしたら、次は逆向き。左にぐっと動かす。
「にーい、ッ…!」
意識するのは、上半身だけを動かすこと。
難しい動作ではあるが、きっちりと鍛え上げた体幹は根を張ったように崩れたりしない。
何度も何度も繰り返した動きが、身体に熱を生む。
苦しいといえばもちろん苦しいけれど、呼吸を乱してはいけない。
こうして一回一回の動きが身体に蓄積されて、明日の、明後日の力になるのだ。
流れるままに任せていた汗が足元を黒く染め上げるまで、何度も何度も繰り返す。
日課とした回数をこなしたところで、ゆっくりと鉄塊を下ろした。
「っふ、ふーッ……! はー、今日の分おわりッ!!」
背負いものの中からタオルとスポーツドリンクを取り出す。
ちびちびとスポーツドリンクを飲みながら身体を動かし、
急激に身体が冷めるのを防止する。
■大鋸 奏 > 公園のお手洗いに引っ込んで、予備の服に着替える。これでよし。
「さて、じゃあ今日も授業頑張るぞー!」
えいやと荷物を背負うと、また小走りで学園に向かうのでありました。
ご案内:「常世公園」から大鋸 奏さんが去りました。