2021/12/27 のログ
ご案内:「常世公園」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > クリスマスも過ぎ、いよいよ日常は年末モードに突入する。
煌びやかな電飾は片づけられ、代わりに現れ始めるのは門松や松飾といった正月向けのオブジェクトたち。

「はー、一年あっと言う間ですなあ……。」

そんなイベントの切り替わりを行う学生街を一通り見て回った俺は、すっかり日も暮れた公園のベンチで一休みしていた。
たまには何の目的も無く外をぶらつくというのも悪くない。
……ここ数年はそんな時間も無かったし。

暁 名無 > 明日は何と仕事納め。
とはいえ年末年始の予定なんてガラッガラなので、何日かは準備室で研究したりするとは思うのだが。
まあこれまた数年ぶりの空きだらけの年末年始なので折角だからのんびり過ごそうか。

「ってのんびりしてたら一気に年取りそうで怖いよなあ……。」

まあ既に先月から10年経ってるんだけども。
その辺のややこしいところは誰にも話してないからノーカンです、ノーカン。
見た目も先月と変わってないしね。なんでだろうね。

暁 名無 > 「とりあえず明日は選り分けた論文を翻訳して、年明けの授業の確認して……くらいか。
 部屋の掃除もせんとなー……言うほど汚れちゃいないけど。
 あとはカレーでも作って休みに備えるか。」

至って標準的な予定である。何の面白みもない。
年賀状でも書いて出すべきか、とも思ったけれど生徒が島に居るか帰省しているかも分からない。
……帰省する先があるというのは少しばかり羨ましいが、無いものねだりをするのも虚しいだけ。

「ま、暇になったらこうして散歩でもすりゃ良いか。」

んん、と大きく伸びをしてから、ふぅ、と息を吐いて空を見上げる。
既に西の空が仄かに朱い程度、もう暗くなるのは時間の問題だろう。
もう少しこのまま此処でのんびりしていこうか、と白む吐息をなんとなく目で追いながら。