2023/07/01 のログ
ご案内:「常世公園」に寝刀シロさんが現れました。
■追影切人 > とはいえ、刺激が無いと人だろうが獣だろうが遅かれ早かれこうなる…かは分からんが。
退屈凌ぎに、懐から取り出した『必見!夏のスイーツ特集!』という小冊子を取り出す。
あまりにこの男の外見や雰囲気に似つかわしくない特集だが、実は甘味が割と好きだ。
…と、いうより興味が無かったのだが、ドーナツの美味さを知ってから嵌まり始めた。
「ふ~~ん……割とあちこちに点在してんな…纏まった方がハシゴするにゃ楽なんだが。」
隻眼を細めつつ、スイーツ特集を読む男。数年前の自分が見たらどう思うやら。
■寝刀シロ >
(……はて。)
何ぞ誰か物騒な事呟いている様な
曰く常備できる刃物だの獣だのニンゲンだの……
音源の方へと首を向けず視界へ収めて確認すれば
其処が自らの玉座と言わんばかりにベンチを占拠してる男が独り
何かいざとなったらスパスパと其処ら中を輪切りにしそうなオーラ出してる様に見える(誇張表現)
妖刀の擬人化かな?いずれにせよこの島に入る
イコール何らかの能力者であることは高いと見て良さそうだ
(……ここの自動販売機
ラインナップがなんとも微妙……。 はずれ引いたな)
馴染んだ味を提供してくれそうなのがスポーツドリンクしかない
炭酸の気分だったのに。よく知りもしない商品を買って
ド〇ペ染みた味をお見舞いされるよりはマシだとスポーツドリンクを購入
■追影切人 > ちなみに、見た目はまぁチンピラというかそんな感じだ。
少なくとも、纏っている空気はそれに近いかもしれない。
ただし、読んでる小冊子が夏のスイーツ特集であるが。
「―――あン?」
どれだけ鈍っていようが、環境や経験で培われたものは健在だ。
気配や視線、音には敏感なのか隻眼をそちらへと向ける。知らん顔だ。
そもそも、この男は人の顔をはっきりと覚えるのはあまり得意では無いが。
(つーか、何だあの頭。猫耳か?獣人とかそういう類か?)
と、勘違いしているが、それが頭飾りだと気付く前に視線は冊子に戻してしまう。
この男に愛想や気遣いというモノを期待してはいけないのだ。
何やら自販機で飲み物を購入しようとしているぽいが、イロモノも割とあるだろう。
■寝刀シロ >
女は大学部一年、然し其れは偽装であり正体は不法侵入者
質の高い偽造証と他者との交流を最小限にしてる為。露見も流布もしていないが
いや、落第街の方には少し。“見ない顔が出入り”と言う程度の噂が回っている
(…此方に一瞬、視線を向けて来た? 甘党…ギャップ狙い?)
して、寝刀シロは知らぬものの男は風紀委員かつ警備部所属
腕章をしていないのか、或いは単純に見逃している為、気付かない
不意に其れを知れば女の内心の平和が終焉を迎える事は確実
要するに、恐らくは。追われる者と追う者が
偶然にこの公園に居る。
「────プハー」
最近蒸してきたなと怨めし気に季節に想い馳せた
何と言っても夏は嫌いなのだ、暑いから。あとセミファイナル
見るべき者が見れば気付かれる点がある。シロ本人は隠せているつもりの
どこか、“戦い慣れしている様な雰囲気”。
ちなみに頭のネコミミの様な飾りについては本人もよくわかっていないので聞いても答えは返ってこない
■追影切人 > そしてこの男、そこらの犯罪者より数段タチが悪い”飼い犬”である。
ただ、落第街方面には”特定の条件下”でないと自由には赴けない枷が嵌められている。
なので、仮に噂は聞き知っていたとしても男が彼女のあれこれに気付く事は無い。
ちなみに、ギャップ云々とかこの男は全く知らないし興味も無いのでただの天然である。
ついでに言えば、今夜は非番で腕章も警備部の制服にも袖を通していない。
それが幸か不幸かは分からないが、少なくともお互いの素性に気付く要素はほぼ皆無だろう。
空を恨めしげに眺める彼女とは対象的に…いや、対照的でもないか。
仏頂面というか詰まらなそうなツラで、だが隻眼はスイーツ特集をじっと読み耽っている。
なんだかよく分からない奇妙な空間が形成されているかもしれない。
何かしら切欠があれば、男も流石に彼女に声を掛けるくらいはするかもしれないが。
■寝刀シロ >
( そういえば男の子って最近妙に作れなくなってる節あるンですよね
自分の中のカッコいいと今世間におけるカッコいいと剥離が──
眼帯キャラかー……案外考えた事ないですね )
才筆家志望気取りは内心でキャラクター造形について考えている
悲しいかな。寝刀シロとは極めて受動的な人間である
不意に何か不条理へと巻き込まれれば、いつもの怠惰さは何処へやら
退避ないし解決と利害損得の為と、全力全開で事態収拾に動く
反面、自発的に何かを起こす。というのを全般的に不得手とする人間性で
其の性質は社交面・交流面においても遺憾なく表に出ており
とどのつまり寝刀シロは“コミュ障”なのである
会話の切欠、糸口なぞ見つけることなぞとても。そもそも意欲すらない。
恐らく男女二人が居ると言うのに。何も起きない筈が本当に起きないまま
各々が場所を変えるまでただ時間が流れるのだろう────
「──あ゛゛っ!!」
否、何事か起きた。 男の方へ投擲した空きペットボトルが向かっている
決して男を狙ったわけではなく近くのゴミ箱を狙っていたのだが
まあ、すっぽ抜けた
■追影切人 > 不意に飛んでくる空きペットボトル。
だが、男は気付いていないのか冊子に視線を落としたまま――…
唐突に、無造作とも言える挙動で手袋をした左手を軽く一度スナップ。
その手に飛来したペットボトルが弾かれ、狙ったのか偶然かゴミ箱に見事にホールイン。
ややあってから、冊子から隻眼の目線を女へと気だるそうに向けつつ。
「――オイ、見当違いの方向に投げるくらいなら、普通にゴミ箱に捨てとけよオマエ。」
と、言葉遣いはぶっきらぼうで愛想の欠片もないのだけれど。
意外と理性的、というか落ち着いた態度でそう指摘をしておくに留めるだろう。
少なくとも、暴投をかましてしまった彼女に対して怒りなどは別に無さそうだ。
単純に、ただ鬱陶しいから払い除けただけ、とも言える仕草の延長みたいな先の対応。
■寝刀シロ >
お、おおー。と一連の動作を見て思わず拍手
成る程、此れがカッコいいムーブというヤツなのか
心のネタ帳にシュババと速やかにメモを取った
使う日が来るかは甚だ謎
「……ハッ──ごめんなさいッッ」
拍手よりも先に言うことがあるだろうに。直に頭を下げて陳謝した
ネコミミみたいな頭飾りは、別にシュンと垂れたりはしない
顔には出ないが内心は若干大焦り。
よくよく見れば少々柄が悪そうな見た目、そしてこの雰囲気
どう見てもヤンキー。過呼吸とまでならないけれど。
■追影切人 > 拍手をされれば、何で?という感じで首を緩く傾げたが、細かい事は気にしない。
なので、まぁいいかと切り替える。ちなみに心のネタ帳に記載されているとは勿論知る由も無い。
「…別にいいけどよ。そういうので因縁付けて来る奴も普通に居るからな。」
一応気をつけとけよ、とその見た目や雰囲気に反して矢張り落ち着いた対応だ。
あと、猫耳かと思ったらどうも飾り物らしい。お洒落?というやつだろうか。
流石に頭を下げられる程のもんでもない、という認識なのか左手を今度はひらひらと緩く振って。
少なくとも、大して気にしていないのは言動や仕草から見えているだろうか。
ついでに、隻眼はそちらに向けたまま観察するが矢張り見覚えの無い顔だ。
「――あと、そこの自販機は割と個性的なモンが多いから普通の飲みたいなら別の所の自販機の方が無難だぜ。」
と、今更だがそんな助言もしておく程度には”普通に話せる”ようで。
■寝刀シロ >
「……そうなんですか、ええ。気を付けます」
(どうしませう。何か埋め合わせしないと
御礼回りとか来る…? 其れか殺られる前に殺る…?
暗殺、闇討ち……)
女は重度のコミュ障に加え、被害妄想しがちなタチであった
ついでに飛躍思考癖、男の仕草を見れば特に怒っていないと
分かりそうなものだけれど悲しいかな。
女は人の気持ち、意図を察する才能が著しく乏しいので
「…ありがとうございます、失礼を働いたのに
その様な有力なお話まで……何か埋め合わせを…
喉とか渇いてらっしゃいません?」
(よし、ジュースを奢ってやろう。
此れで悪感情は、沈静化ぐらいはできる筈……!)
単純な利害の供給にて清算しようとする悪癖があった
とても面倒くさい、変な女に見られるという発想は無かったらしい
第一清算の必要性がない事に気付け
■追影切人 > 別に埋め合わせとかそういうのは期待もしてないし望んでもいない、というより考えても居ない。
何かしら物騒な気配を女から一瞬感じた気がするが、まぁそれはそれで暇潰しにはなろうか。
男にとっては”どちらでもいい”のだ、退屈しないならば。
「いや、別にいらねーよ。埋め合わせも必要ねぇってか、そこまで気にすんじゃねぇ。」
肩を竦めて。薄々、面倒臭いタイプかこいつ?と、思い始めてはいるが。
あんなのでいちいち腹を立てる程の激情は今の男には殆ど残っていない。
ただ、こうは言っても変に引き摺られたりするのも面倒だ…どうするか。
「――あぁ、そうだ。んじゃ一つ頼み事がある。別に嫌なら断ってもいいぜ。」
と、言いつつ女を緩く手招き。ついでに右手に持っていた冊子をそちらに見せつつ。
「この夏のスイーツ特集の店。どれでもいいから時間がある時にリサーチ頼むわ。」
と、かなり平和な提案というか何と言うか。折角だしこういうのは女子に確かめて貰う方が早い。
■寝刀シロ >
「お店のリサーチですか?」
見せられた冊子のページを見れば
女性の興味を惹き魅了して目を吸い寄せるであろう
スイーツ店の特集、成る程。とても美味しそうだ、けど
「その様な事でいいのでしたら、お受け致します……」
(……私。辛党なのですけど、ねぇ。)
女は内心でのみ微妙な顔。何しろイタリアンを見れば必ずタバスコを掛ける
飲食店に入れば辛い系から先ず探す。舌が完全な辛党派
ビュッフェ形式の店ならば好むが、スイーツ一本専門な店には食指が働かぬ。
でも依頼は受けるのであった、断るには勇気が足りぬ。
NOと言えるなら陰キャはやっていない
「リサーチしたら何処に届ければよいです、か?」
連絡先交換すればいいだけでは
■追影切人 > 「んじゃ、これ渡すから適当に頼むわ。どの店に行くかとかはそっちに任せる。」
と、小冊子を彼女に渡そうとしつつ。勿論、実は相手が辛党なんて知りませんとも。
ちなみに、断られてもあっさり引いただろうがそこは彼女の性格と男の見た目とかなのだろう、多分。
(まぁ、そもそも受けるとは思わなかったけどな)
初対面の見た目チンピラ野郎の依頼を受けるとか、それはそれで大丈夫かこいつ?と思わないでもない。
ちなみに、陰キャだろうが何だろうが男からすればどうでもいいし気にしない。
「あン?んじゃアドレス渡すからそっちに頼むわ。」
気だるそうに懐から携帯を取り出しつつ。連絡先交換すればいいだけの事。
もっとも、男の立場的に携帯にはあれこれ仕込まれているが、それを告げる気は無い。
「――あぁ、それと、連絡先に反応無かったら、適当に学園の俺宛に伝言でもいい。…追影切人。学園の4年だ。」
と、ぶっきらぼうに学年と名前も名乗っておく。
■寝刀シロ >
「お任せください、大任をしかと果たして参ります…」
仰々しい。
先にスイーツしかないお店からクリアしていこうか
いややっぱりビュッフェの方が。
既に複数或いは全部回るという前提で
リサーチの計画を考えてるらしかった。多分一件だけで良いのに。
「──はい。確かに」
──わぁ~知り合いが増えてしまったぁ(不本意)
と、受け取りながら思考は若干上の空。その天気は曇天
これでお前とも縁が出来たなは二人目
しかも今回ばかりはしらばっくれて連絡しないと言うわけにもいかない
ガッデム。 見た目やばいのに引き受けるのはまあ
感覚がズレてるのだろう
「 ……寝刀シロ、大学部一年です。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。追影さん」
内心の空模様を決して表情には出さず
猫被り、微笑みを作り。名乗りを返した
■追影切人 > 「いや、別に大任でも何でもねぇんだが大袈裟じゃねぇか?」
単にリサーチを頼むだけで、そこまで大仰なものでもあるまいに。
彼女の内心や気質を知らない男だから、普通にそう思ってしまう訳で。
ちなみに、一件で十分なのだけれどそこはもう彼女に完全に任せるつもりである。
男からすれば、知り合いが増えてもそれはそれだ。
嬉しくも嫌でもどちらでもない。
まぁ、連絡をすっぽかされても矢張り男は気にしないだろうが。
「…シロな。ん、じゃあまぁ適当によろしく頼むわ。」
と、ぶっきらぼうに返しながらベンチから立ち上がる。
そろそろ良い時間だし帰って一眠りでもするつもりだ。
彼女の微笑を一瞬だけじっと眺めたが直ぐにふいっと視線を逸らして。
内心に気付いたかどうかは定かでは無い。ただ微笑みに不自然さを何となく感じたのは確か。
(ま、どうでもいいけどなそれこそ。)
こっちからすれば、思いつきで丁度良かっただけの些細な頼み事にすぎない。
内心で嫌がられようが悪態を零されようが、それはそれ。好きにすればいい、という考え。
「んじゃ、俺は引き上げるわ…。」
気だるそうに、右手をひらりと振って歩き出す。
ちゃんと最低限の挨拶は一応する辺り、矢張り見た目通りの男、ではないようだ。
まぁ、あちらからすれば災難というか面倒に変わりは無いかもしれないが。
■寝刀シロ >
「大丈夫です。逃げるなんてありえませんよ
その様な無様と醜態を晒したら、後がコワイデスー」
表情に出さない嘘。目に光がない、声に感情が乗っていない
連絡は絶対(イヤイヤ)する、すっぽかしませんと悲壮な決意を
別に逃げるなよなどと彼は一言も口にして無いだろうに
何か別の言葉に差し替えられてるらしかった、彼女の中では
嗚呼、なにしろこのコミュ障。誰かに電話するってもうずっとしていないから
まあどうしてこうなったな流れにプチ恐慌状態
お前が始めた物語だろう寝刀シロ
男にとっては知ったことではない事情、知っても面倒くさい
「はい、ではまた後程。
どうか吉報を期待してくださいね」
だからいちいち言い方が堅い。とまあ
本来なら追われる者追う者の邂逅は
其れを互いに知らぬまま、奇妙な縁を繋いで終わったのだった。
常世学園、六月初夏の出来事。
ご案内:「常世公園」から寝刀シロさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から追影切人さんが去りました。