2019/03/02 のログ
■ギルゲイオス > 「早めに終わらせて後をゆっくり休むか、期間を最大限に使って終わらせるか、であるな。
だが気を付けよ、早く終わらせれば新たな仕事が舞い込んでくるは常である」
(妙に口調と表情が真剣だった。おそく、経験がありまくるのだろう。
ある意味サボり中の男の近くに、女性のアルバイトらしき人物が近づいてきて……乾燥したばかりのフキンを、とさとさと山積みにしていった。たため、という事か。まさしく、新たな仕事が舞い込んできた瞬間であった)
「その意見については賛成である。あーや、こーやと文句ばかっかりつけて助言や案を出さぬヤツは多いのである。
そうであるなー、我の様な異邦人は特に、この島から外へという訳にもいかぬからな。そういう意味では首輪であるが。
戻ってくる理由が、目的故にのモノもいれば、呪いの様なモノもおるだろうし。一概に例えるのは難しいのである」
(自分の首元を、するりと指で軽くと撫でてから。布きれの山を横眼で見て。観念したようにちまちまと折り始めた。
大柄な男がやっていると、ギャップがなんだか奇妙に見える。
異邦人でも戻りたいモノもいれば、残りたいモノもいるだろう。改めて考えてみれば、複雑なモノだな、という感想が浮かぶ)
「疲れ果てた女性に笑顔がひと時でも戻ったのなら、それが何よりである。
はっはっは、首輪に繋がれておるなぁ。
ふむ、正直我もちょいと見かけた位で良くは知らぬのだがな。ではこの機会に名乗っておこうか。
我が名はギルゲイオス、異世界の魔王である。そして、此方の世界については知らぬ事の多いひよっこであるよ、ぴよぴよ」
(中々の葛藤が彼女の中で渦巻いている模様。魔王的に堕落させるべきなのだろうか?
そして、丁度と名乗りのタイミングが訪れれば、我のターンとばかり。胸を張ってそこへと掌を乗せ。
何時も通りな、高笑いさえも交じりそうな口調でつげた後、妙な鳴きまねをして口の端をあげた)
■アキラ > だよなァ…いやでもどうせ遅かれ早かれやらないといけねェって思うと今のうちに終わらせておいたほうが良いのかねェ。
(妙に真剣な調子で言われては此方も小さく頷いて言葉を返した。乾燥したばかりの布巾の山を視線に捉えては「まさにこういう事か…。」なんて苦味を含んだ笑みを薄く浮かべた筈で。一口サイズにパンケーキを切ると口に含み、女の方はパンケーキの味を満喫しているだろう。)
言われてみりゃそれもそうか。結構島の外じゃ異邦人は肩身の狭い思いをするとかいうレベルじゃねぇし…そういうヤツはここに居たほうが安全なんだが。
ま、あたいは教員としては問題を起こさずにしてくれりゃそれで良いんだがな。色々な要素が絡み合ってるから難しい所もあるだろうが、お前さんみたいに来ちまった環境でできる事を見つけれるヤツが少しでも増えりゃ良いんだが…。ま、いずれにしても複雑で難しい話はあたいにゃよくわかんねェ。
(食事をしながら妙な画が隣で展開されているのを観察するように眺めている。観念した様子で布巾をちまちま折っていく姿は可愛らしくもあるのだが、長身の姿とのギャップが何とも言えない様子を醸し出している。言われて改めて思ったのは、色んな事情が絡み合ってるという事実だろう。尤もあまり複雑な事情を考える事を好まない女はそれをなぁなぁで済ませて、解決を他人にまかせてしまい自分自身に迷惑さえ振りまかなければそれで良いと言ってしまったりするのだが。)
だろォ?あたいも立派なシャカイジンって訳だ。
……魔王?結構なご身分じゃねェか、それが学生たァ……嫌になったりしねェのか?
(現実の苦みを誤魔化すようにまた一口、今度はイチゴを載せて一口サイズに切ったパンケーキを運んだ。咀嚼をしながら彼の堂々とした態度の自己紹介を聞きながら見た目に合わない言葉遣いや態度に合点が行くと同時に、どうしても聞き捨てならない単語は魔王という言葉だった。存在している事に対してはなぜ、どうしてとは思わないが立場上学生としてこうしてバイトをしている姿とはどうしてもギャップを感じてしまい、妙な質問を投げてしまう事になるだろう。)
ちなみにあたいの名は神峯 アキラだ。アキラで構わねェ、一応来訪人って言われてる存在とのハーフなんだが…まァ殆ど人間みたいなもんさ。
■ギルゲイオス > ……そしてゆっくりとやっていたら、次はギリギリで仕事を差し込まれるのである、ままならぬ。
(つまり、運が悪いとどっちにせよ地獄が待っている。
解せぬ、という表情を浮かべるままに。それでも手つきは妙に丁寧で。端と端がぴったりと合った折りナプキンが完成してゆく)
そうであるな、此方に来たからには、出来る事で有意義な経験をしておくべきであろう。
実際に、元の世界に戻った時に、役立つ事もだるだろうし。
…………まぁ最大の問題はそこであるな。常識や考え方が多かれ少なかれ違う場合もあるし、それが騒ぎに発展する場合もある。
或いは、最初から悪意的なモノもおるだろうな。その辺どう折り合いをつけてゆくかは、恐らくずっと続く課題であるな。
(適当な高さまで積み上げると、すっと横へと逸らし。新たなタワーの製作に掛かる。量としては、暫く掛ければ終わる位か。
言葉の合間にちまちまちまちま、そんな効果音が聞こえてきそうだ。問題も少しずつ解決してゆかねばならぬと、そんな事を暗示――している訳では、ないのだろうけど)
人類の作りだした社会性、という奴であるかな。我も、それを真似てまつりごとをしたりもするが。堅苦しくもあるが、それが相互に利益を生み出していると考えれば……ふむ、それでもやっぱり息抜きは欲しいであるな?
結構なご身分であるよー。元の世界に居た頃は、少なくとも金銭的な苦労とは無縁であったしな。大変な事も嫌な事も、多いのである。
しかしま、先に行った通りコチラでしか出来ぬ経験でもあるからな。役立つかもしれぬと、なるべくポジティブに考えておる。
(自己紹介を終えれば視線は再びナプキンに向かっていったが。嫌になったり、と聞けば考えるように手の動きを止めて。
そういう感情は確かにあるが、何か意味のあることなのだろうと、捉えるようにしているらしい。
まぁその全てを受け止められるという訳ではないが。大よそ、大体は、である)
アキラ、であるか。よろしくと頼む。ふむ、ふーむ……なるほど。確かに此方の純粋な人間とは、違う雰囲気を感じなくもないが。
我なんかと比べれば、余程普通に人間であるな。
(言葉を区切ると、額にもう一つの瞳がすぅーっと開き、頭の両側からぬぅーっと角が現れる。目は閉じていただけだが、角は出し入れ自由らしい。しかし、これでも比較的人に似た姿では、あると思うが)
■アキラ > ま、バイト代もらってるんだったらそれ相応の仕事をやらなきゃいけねぇし、片手間で口が空いてるくらいの仕事を回してくれただけ優しいんじゃねェか?
(丁寧に仕事をしていく様を見ては感心したような様子でその手付きを見守りながら今度はラテを飲んだ。凡そ飲み終わったカップを置いてから女は言葉を返しながらもここから離れないといけない仕事を回さない辺りまだ優しさがあるのではなかろうかと考えて。)
そんだけプラスな物の見方をしてくれりゃなァ…。
ま、最初から悪意あるヤツなんてのは人間だろうが異邦人だろうが論外だが…少なくとも常識や考え方の違いで苦しんでるヤツは助けてやりたいとは思うよ。
(少なくとも前向きに解決する気がお互いにあれば良いのだが。そんな気も無いヤツは恐らく他の大勢の為に打倒さなければいけないのだろうか。そうぼんやりと考えてはため息を小さくついた筈で。その後にきれいに食べ終わった皿を前にして一度手を合わせて「ご馳走様でした。」と改まったように呟いただろう。布巾タワーの建設現場はせっせと進んでいるようだ、思った事は少なくともこのように何事も少しずつでも前に進んで解決してくれれば良いのだがと思った事。もう一方では異界に住む魔王は給仕も自分でやってたりするのだろうかなんて事を考えて。)
まつりごと…つまり政治ってやつか?ま、メリハリをつけて何事も取り組まないと効率も良くならねェとあたいは思うがね。
ふーん…魔王サマも世界が変われば学生か。まるで御伽噺みたいではあるが、そんな事言ったらあたいの存在も人の事言えねェしな…。
ご苦労サマ…って言えばいいのかわかんねェけど結構苦労してるんだな。
(こういうのをプラス思考と言うのだろうか、と考えている。少なくとも何事も前向きに考えれるのは良い事だと思うし、また悪い事も意味がある事と思える事は女にとっては見習いたい所でもあると感じた。)
まァお前さんは人間の血が入ってないからだろ?
あたいは生まれも育ちもここだからだろうし、血も半分人間だからな。だからあたいは人間じゃないが外も知らねぇ…人間と異邦人、どちらにも属せねェ者なのさ。
(額の瞳と生えてきた角を見ては「すげェ、自由自在なのか。」とか呟いて、止められない限りは無礼も何もなく左手を伸ばしてその生えてきた角に触れようとして。己の方はコートの中に隠してある羽根こそあるが殆ど姿かたちは人間である事に違いは無く、その理由は多分生まれ育ちの違いだろうと思っている。故に人間でも異邦人でも無いというどちら側にも立てない立場を思い返してはまた苦味のある笑みを一つ浮かべて。)
■ギルゲイオス > 金がないとご飯も食べられないのであるしな。仕事は大事である。
戻るには、現状自分の世界に繋がる門を見つけるしかない訳で。全部が全部マイナスに捉えていても仕方があるまい。
まーそうであるな。その辺の差を埋めるのが、学園の意義の一つなのであろうが。
ふむ、では下げておこう。
(山の方も、相当と片付いてはきたようだ。相手が食事を終えると、座ったままで空のコップと皿に手を伸ばし。
ぐいーっとまた身を乗り出せば、カウンターのアチラ側へと仕舞い込む。
立ち上らない辺りに、魔王様の微妙なものぐさ感が現れていた。
……そりゃもう、基本は一般的に想像する王様のソレです。元の世界で魔族は余り食事が必要ない分、ある意味では質素でもあるが)
そいういう事であるな。やる時はやる、休む時は休むという奴であるか。それは正しいと思うのである。下手をすると、準備しただけで満足して仕事が進まない、なんて事もあるのでな。
正直、我もこのような経験をすることになるとは、夢にも思っていなかったのである。
やはり人間としては、この島のように混ざり合った状態は不思議なモノと感じる訳であるか。
人知れず、無尽の荒野をさまようより、余程とマシであるよ。
(ちまちまと進めていたナプキンたたみも、どうやらやっと終わったらしい。
両手をプラプラさせてから頭をまわすと、肩のあたりで骨が音を鳴らした。これで仕事も終わり、時間も考えれば上がり頃か)
全く入っておらぬ。というか、そもそも母の腹から生まれておらぬ。『人間の思念』の影響は受けておるだろうがな。
まぁ良いのではないかな、考え方によってはそれも。両側に立つからこそ見えることや分かる事もあるだろう。そういう意味では、架け橋として最適な身の上と思うのだがな。
うむむむむ……触るのは構わぬが、余り強くは引っ張らないでくれよ。
(質感としては、羊などの角に近いだろうか。ツルンとしている訳ではなく、ざらっとしたような手触り。軽く押したり引っ張ったりしてみれば、しっかりと頭に繋がっている事も分かる筈だ。
どちらにも属していない、ともいえる。逆に言えば、どちらにも属していると言える。発想の逆転、あるいは言葉遊びの類かもしれない。ただ、それはそれで意味のあることではないかなと、問いかけるような口ぶりでもあった)
■アキラ > 魔王様も仕事をしなきゃ食いっぱぐれる時代か…やれやれ。
それもそうなんだがなァ、何っつーか…ふとした拍子に良くない事を考えたりするんだよな。ま、学園が出来てから多分差は埋まってきてはいるような気はしているんだがなァ…。
(カップと皿を下げてくれる…尤も彼は座ったままでカウンターの向こう側へしまう姿に対してものぐさな感じは当然感じたが、それよりも女が抱いた感想としては高身長って便利だよな、っていう印象だったりするのだが。それから思い出したかのように「あー、ありがとな。」と、礼の言葉を述べた筈で。世知辛い世の中だとはちょっと思ったけど、ある意味で魔王サマも自分も社会の歯車としての立場は対等だと思えば悪いような気もしなかった。)
違えねェ、ゴール時点を間違えちゃいけないよな。
__そうだろうなァ、あたいが魔王だったら少なくとも労働なんて経験をする羽目になったら大体配下の人間でも居りゃ任せる所だが…あたいは人間じゃねぇからわからんが、少なくとも未だに不思議だと思うヤツは居るだろうよ。世代が違えばそれが常識になるだろうからまだ理解を示してくれる事も多いだろうが…。
(最後の人知れず荒野をさまよう、という言葉を聞いた時に女は言葉こそ返さなかったが頷き同意の意を伝えただろう。少なくともちゃんとこうして一人の人物として理解を示し、環境を合わせようと努力してくれる所があるだけでも随分違うのだろうと女は思ったし、実際住んでてありがたい存在ではあった。故に自分が半分人間であったとしても理解を示さない存在が多数居る事は知っていたし、普通の人間にとってはこの島の事自体がイレギュラーであり不思議だと思う事は妥当な意見だろうとは思った。たたみ終わったナプキンを一度見ては感心した声をまた上げてから「お疲れ様。」と労いの言葉を一言。)
あー…そうなのか?そういう意味ではあたいは人間の常識にとらわれてるのかねェ。
架け橋…か、言われてみればそれもそうかもしれねぇが。あたいは今の所ずっとこの身分にはずっと苦しめられてきてるが、そういう事ができりゃ一つくらいは良い風に思えるかもしれないな。
(角の感触を確かめるように触れている。意外とザラっとしており、また頭に繋がってる事も触った感じの剛性感から感じ取れた。手を早々に引っ込めると「悪いな、勝手に触って。」と、いまさら過ぎる言葉を呟いただろう。
問いかけとも言える逆にどちらにも属しているという言葉は、この立場に関して諦念を持っていた女にとっては新しい物の見方だっただろう。こういう所も思考や発想の違いがあると感じてはまた感心した声を上げ、それから女は重い腰を椅子から上げた。)
悪いな付き合わせて、参考になったよ。ちょっとは気が紛れたし…また一仕事してくらぁ。
じゃあな、魔王様…また来るぜ。
(少なくとも女にとっては今回の会話は意味あるもの、というよりは収穫ある物になった。休憩に来ただけで全くの想定外ではあったが、甘味以外の何かをもらったようなそんな気がしながら…別れの言葉と左手を軽く振ってから女は金属製の杖をつぶやくような言葉で唱えて召喚させると右手で掴み、そしてゆっくりと歩きながら店を後にするだろう。それからは午後の職務でまたぎうぎうにされて、結局燃え尽きた学生のようになりながら一日を終えたのは想像に難くない。)
■ギルゲイオス > まぁ、元の世界でも『王様』という仕事をしている訳であるがな。
ふとした時に不安を感じたりするのも、正常な心の働きだと思うのであるよ。無論、何もかも肯定的に捉える事はできぬ。ただ見方を変えて、良い面を探してみるのも大切だと思うのである。
(経験というのは、二次元の絵ではない。三次元の立体である。一方から見続ければ一つの結果しか存在しないが、角度を変えれば別の解釈が見つかる事もある。し、変わらない事もある。視点を変えてみるという行為自体が、ある意味重要なのかもしれない。
そんな魔王様は、体の角度と身長を大いに発揮するのであった。もっとも、相対している人物も女性としては相当高い部類だと思うが)
残念ながら、前回も今回も一人である。あぁ、実は一回帰ってるのだよ、運よくであるが。
我の世界も人と魔族が共存するようになった始めの時期は、随分ギクシャクとしたそうであるよ。結局、互いに分からぬ事だらけであるからな。そういう意味では、理解し合うとうのが、重要なのであろうさ。
さて、我もボチボチ帰り時であるかな。
(椅子から立ち上がれば、ぐーっと身を伸ばし。腰に巻いたエプロンの結び目を解いてゆく。
ねぎらいの言葉には、片目を閉じてヒラヒラと手振って返し。他のバイトにも確認するかの様に、軽くと目配せを送っている)
人間の社会に寄った人生を送っていれば、自然と人の常識に従うモノである。
長く積み重なったわだかまりは、無くすのもそう簡単ではないがな。これも一つの、視点変更である。苦しく思う部分もあるであろうが、それ故に一つの特殊性として生かす事もできる。
人とは違う側の自分を見つけ見つめるという意味では、異邦人街をぶらついてみるのも良い経験になるかも知れぬ。
ま、とりあえず気張りすぎず、まずは気楽に考えてみるがよい
いや、引っこ抜いたりせぬなら、別に構わぬ。子供にもよく玩具にされるでな
(帰る準備だろうか、先ほどまで出していた角もしまっていって。
しかし、子供のおもちゃにされる魔王の角とは一体。主に、公園で繰り広げられる勇者と魔王ごっこのせいだが)
構わぬよ、相談位であればいつでも乗ろう。はは、根を詰め過ぎぬようにな。
ありがとうゴザイマシタ、である。
(他の店員がするのと同じように。相手が出て行くのに合わせ、大きくと頭を下げる。
人気の少なくなった店内から、やがてと魔王の姿も消えてゆき。
その内また、明日という日がやってくるのだろう)
ご案内:「カフェテラス「橘」」からアキラさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からギルゲイオスさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に白鈴秋さんが現れました。
■白鈴秋 > 「……タイミングを間違えたな」
昼時、授業も先日終わり、昼の仕事は帰巣する前に直す人はおらずそもそも時期的に新生活キャンペーンなどといって買い換える人が多い。そして自身が動く時間は夜。一日特訓をするわけにもいかず、そんなわけで時間が凄く空いていた。
行く場所も無くなんとなく訪れたのはこのカフェテラス。なのだが……
「もう全員戻ると思っていたんだがな」
そんな中に会わないしかめっ面の男が一人。
その理由は明らかだ。言い換えれば今は学校が終わり、開放感のある学生が多くいるという事。そして帰巣するとしてもそんな即座にはしない、ほとんどの場合でこの土日で準備して月曜の船なりで帰るというパターンである。即ち……このカフェテラスは今静寂とは程遠い。
くぐった手前断るわけにも行かず、こうして案内されるままに席についたが、満席はかなり間近で、さっきなど相席といって案内された人までいた。
何時もの静かなカフェテラスが好きだったわけだが……少し溜息を吐くコーヒーを飲む。
いつもは平気なブラックコーヒーが今日は苦く感じた。
■白鈴秋 > 「ったく、おちつかねぇな」
コーヒーをクイッと飲み干すと席を立つ。彼より後に来た人すらまだ半分も飲んでいないのに立った彼は少し変わった目でみられるかもしれな。
だが本人が落ち着かない場面でいるというのこそ変な話で、彼はそのままカフェテラスを後にする。
彼がいなくなった席は片付けをされて、3分と経たないうちに違う人たちが座ったことだろう。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から白鈴秋さんが去りました。