2019/04/07 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 > トントン――
机をノックしながら。
冷めたロイヤルミルクティーの水面を見つめ――
静かに、思考していた。
トントン――
リズミカルな音は、自分を落ち着かせる効果があると本で読んだから
静かに――
■伊都波 悠薇 > 何度か、神社に足を運んだ。
”アレ”は、きっと。”化物”――
幼少期であった、熊というものよりも、遥かに。
けれど、理性が無いわけじゃ、ない。
――あの神社が壊れた原因。
――アレが彼処に住み着く理由。
考える、考える。
才の無い自分には、思考することだけが許されたものであり
たどり着いたものが、例え凡才のそれであったとしても――
それでも、今は。姉のなにかになれるはずだから。
考えて――
■伊都波 悠薇 >
思い出す。見つけた、傷跡。
染み付いた、跡――
あの後、何度も足を運んで見かけたもの――
あの神社には、その固執するなにかがあり――
尚且、探している?
というよりも――あの場所を離れない理由はなんだ?
住処? いいや。アレがもし、”彼”が死んだときから
その場所にいるとするならば――わざわざ、壊した場所を根城にする理由がわからない。
なら――なぜ?
何度かみた彼処に、入ろうとしたもの。
入ろうとしたものには、戦闘行為をしたものもいた。
なぜ?
――自分には、敵意がないからか襲ってこなかったのか。
それとも――他に理由があるのか。
仮説を立てる
■伊都波 悠薇 >
「………………――はぁ……」
できた仮説に、ため息を付く。
深い深い溜め息だ。
「――やっぱ、”嫌い”」
天秤もないのに、そう呟いた少女の瞳は――
どことなく”カラ”で
「――帰ろ」
静かに。ロイヤルミルクティーも飲むこと無く。
帰っていくのだった
ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 悠薇さんが去りました。