2019/04/07 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 > トントン――

机をノックしながら。
冷めたロイヤルミルクティーの水面を見つめ――
静かに、思考していた。

トントン――
リズミカルな音は、自分を落ち着かせる効果があると本で読んだから

静かに――

伊都波 悠薇 > 何度か、神社に足を運んだ。

”アレ”は、きっと。”化物”――
幼少期であった、熊というものよりも、遥かに。

けれど、理性が無いわけじゃ、ない。
――あの神社が壊れた原因。
――アレが彼処に住み着く理由。

考える、考える。

才の無い自分には、思考することだけが許されたものであり
たどり着いたものが、例え凡才のそれであったとしても――

それでも、今は。姉のなにかになれるはずだから。

考えて――

伊都波 悠薇 >  
思い出す。見つけた、傷跡。
染み付いた、跡――

あの後、何度も足を運んで見かけたもの――

あの神社には、その固執するなにかがあり――
尚且、探している?

というよりも――あの場所を離れない理由はなんだ?
住処? いいや。アレがもし、”彼”が死んだときから
その場所にいるとするならば――わざわざ、壊した場所を根城にする理由がわからない。

なら――なぜ?

何度かみた彼処に、入ろうとしたもの。
入ろうとしたものには、戦闘行為をしたものもいた。

なぜ?

――自分には、敵意がないからか襲ってこなかったのか。

それとも――他に理由があるのか。

仮説を立てる

伊都波 悠薇 >  

「………………――はぁ……」

できた仮説に、ため息を付く。

深い深い溜め息だ。

「――やっぱ、”嫌い”」

天秤もないのに、そう呟いた少女の瞳は――

どことなく”カラ”で

「――帰ろ」

静かに。ロイヤルミルクティーも飲むこと無く。

帰っていくのだった

ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 悠薇さんが去りました。