2019/04/09 のログ
伊都波 凛霞 >  
「まぁ…それは… 一度はそういう仲だったんだもん」

あれも思えば自分の弱さが招いたこと
同じ轍を踏むようなことはしたくない、と思わせてくれる

もっとも今となっては彼に対しての恨み言などはないけれど、
それを完全になかったことにしたわけでもない
なので過去を盾に、こうやって意地悪をしたりからかったりもする

「えー、しつこい男は嫌われる、って言わない…?
 じゃあ、もし私が他の男の子と付き合ったりすれば、諦めるのかな?」

烏丸秀 > 「そうだねぇ――あの時の凛霞は、かわいかったなぁ」

しみじみと言いながら、かみしめるように目を瞑る。
あ、いけない、ちょっと泣きそう。

手ひどくフられたけど、それでも愛している事に変わりはない。
むしろ、一緒にいた時、もっと愛しておくべきだったと後悔しているくらいだ。

「だから、自分から強引に行ったりはしないよ。友達として、ボクの魅力に気づいてもらうよう努力するだけ――
って、凛霞が別の男の子とかぁ」

ふと考えて。首をふるふると振る。

「凛霞に釣り合うだけの男が想像できないや」

自分の事は高い棚の上へ放り投げる

伊都波 凛霞 >  
「あの時ってどの時のことかなー?」

なんでまたこういうことをしれっと言うのか
にっこりと笑顔で問いかけるけど声は笑っていない

「別に私と釣り合うとかそういうので選ぶ、なんてことはないけど…。
 私が他の男の子と付き合うの、想像できない?」

頬杖を両手に変えて、そう質問してみる
そういえばあまり客観的にそういうコトを聞いてみたことがなかった
別に高値の花、なんかでいるつもりもないのだけれど

烏丸秀 > 「――うん。一緒に朝日を見た時とか」

しれっと言ってのける。
少しは恥ずかしがってくれないかなー、などと淡い期待を抱きつつ。
でも直接言うのも風情が無いので、遠回しに。

「ん、想像できないなぁ。だって普通の、同年代の男ならさ。凛霞の隣に居るのに、なかなか耐えられないよ、きっと」

自分と凛霞を見比べて、嫌になるほど劣る自分に耐えられないだろう。
凛霞に劣らない完璧な男子か、あるいはまったく別のベクトルで隣に立てるだけの人物ならば、可能かもしれないが。

「そもそも、凛霞はどんな男が好みなのさ?」

伊都波 凛霞 >  
「烏丸くん」

じとっとした目線に変える
そういえば嫌味は通用しない性格だった、と思いつつ
別に怒りはしないけど、単に思い出すと憂鬱である

「…そう、なの?」

彼の前に付き合った男子は、すぐに別れてしまった
理由は、多く語ってくれなかったけれど
釣り合いがどうとか…そのときは、言っていたと思う

「──…へ、私?
 ……どんな男の子が…って、えっと……」

頬杖を解き、胸の下で腕を組んでうーんと首を捻る
──好きなタイプ……???

烏丸秀 > 「ごめんごめん」

もう言わないよ、と言いながら。
湿っぽい話になるのは、何よりも苦手なのだ。

「凛霞の隣に立つと、凛霞より劣る自分を、穴が空くほど見つめる羽目になるからね。ボクはそこらへん、割り切ってるからいいけど」

人間は、一方的に与えられる関係には耐えられない。
愛する人には何かを与えたいし、何かを与えられたい。
一方的に与えられるだけでは、罪悪感に押しつぶされてしまう、などと説明し。

「自分が凛霞にとって必要な人間だって事を証明しようとして、潰れちゃうだろうね。一方的に凛霞に与えられるだけじゃ、ヒモと同じだし」

ボクはヒモでも全然かまわないんだけどねー、と付け加えながら。

「――やっぱり、凛霞と付き合う男、想像できないや」

首を捻る少女を見て、くすりと笑って言う。

伊都波 凛霞 >  
向けられた言葉はどれもが真実味があって、どれもがリアルに感じた
彼の説明するそれらはわかりやすく、実に…そうなのだろうと思わされる

「あはは、考えたことなかったな、そういうの…。 ……そっかー」

そういう意味で、重い女…なのかもしれないと思った

自分と付き合う、自分の隣に立っている男の子
想像してみれば…浮かんだ相手は過去には、いた

「むぅ…いいよーだ非モテでも」

好きなタイプ、を想像しても、誰かに自分が世話を焼こうとしている姿ばかりが浮かぶ
彼が今言ったそれに照らし合わせれば、自ずとそういうコトなんだと理解できてしまう
なので口にはしなかった

烏丸秀 > ある意味、凛霞はまだ、本当に好きな男が居ないのだろう。
自分と付き合ったのは、まぁ、反則的な手段を取ったからだし。

「――まぁ、凛霞はまず、恋を知るべきだと思うけどな」

隣に立つとか、釣り合うとか関係なく。
その身を焼くほどの、恋心。
まずはそれを知るのが一番はやい、などと他愛もなく話し

伊都波 凛霞 >  
「まるで初恋も知らないみたいなコト言うね」

少しだけむっすりした表情

言っても高校生にすれば三年生、もう18歳だ
恋を知らない、と言われればなんだかモヤモヤする

烏丸秀 > 「――お、という事は、初恋の経験有り?」

ずいっと身を乗り出しつつ、にっこりと笑い顔を覗き込む。
まるで、かかった、とでも言いたげに。

「どんな感じだったのか、興味あるなぁ」

どちらかと言えば、ニヤニヤと笑いながら

伊都波 凛霞 >  
「そりゃあ私だって…あるよ、多分」

一瞬言いどもった、けどもそう言葉を締めくくる
確かに在ったはずだ、その瞬間は

「どんなって……」

ほんのりと頬を染めながら視線を向けなおすと、ニヤニヤとした顔が目に入って

「……やっぱ言ーわない」

くるんと、椅子の上で横へと身体を向けて、そっぽを向く

烏丸秀 > 「残念」

深追いはしない。しつこい男は北われるのだ。
くすりと再び笑うと、お茶を飲みながら言う。

「少しは気がまぎれたかい?」

これでも、この男なりの心配の形なのだ。多分。

伊都波 凛霞 >  
こういう部分は潔い
未だに愛を囁いてくるあたりはしつこいという自覚の範囲外らしいけど

「そ、かな。うん、おかげさまで」

視線を身体を戻して、笑いかけた
色々あったけど今は友人、これくらいの間柄のほうが、丁度いい

烏丸秀 > 今はこれでいい、今は。
そのうちまた、この身が恋焦がれ、おさまりつかなくなった時に、烏丸は凛霞の前に立ちはだかる事になるだろう。

「うん、じゃあ、あんまり根詰めて考えないようにね」

そういうと、ゆっくり立ち上がり

伊都波 凛霞 >  
「ありがと、奢り~?」

くすっと笑ってそう提案してみる
ロイヤルミルクティー1杯程度ではあるけど、その弱みに甘えてみよう

立ち上がった彼へ続くように自分も立ち上がり、冗談めかした口調でそう告げる

烏丸秀 > 「ふふ、奢り~。もっと食べておけば良かったね」

などと軽口をたたきながら。
隣の少女とともに、カフェを後にして

ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から烏丸秀さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に桜庭 美月さんが現れました。
桜庭 美月 > あーん、と口を開いて、もぐもぐとサンドイッチを頬張るポニーテールの女性。
パトロールという名目で街をうろつき、困っている人を助けるなりするのだが、
そうそう困り切った人や迷った人を見つけるわけもなく。
今は単なる休憩中。

「……ふー、……あっつくなってきたな。」

半袖はまだ早いだろうが、そろそろ昼間の日差しは少し暑い。
ぎらりと光る太陽をテラス席で眺めながら、安っぽいサイダーのストローの端をんぎ、と噛む。