2022/02/15 のログ
■八坂 良彦 > あなたの言葉に、驚いた顔をした後で。
「不老かぁ、確かに寿命は普通だからな、俺というか家の家系は。
とはいえ、人によってはうらやむんだろうな、それ」
腕を組んで、考える。
「俺くらいの短い間でも外見変わらないと、此処ではまだしも外じゃ噂になるしな。
正確には言われてたの俺じゃなくて、親父だけど、記憶にある親父って、今の俺とあんま年齢変わんなく見えてたし」
けり付けるとかいって母と一緒にどっか行ったきりだけども、と肩を竦める。
此方も普段言うような事ではない事が口を突いて出て来る。
「永く生きてる人の苦労という意味では分からないけど、外見がほぼ変わらないというか、成長しないという点だとなんとなく、理解できるかな」
■レナード > 「まあ、僕の場合は不完全な不老、なんだけどさ。
おめーんとこみたいに、その姿のまま老衰にはなれねーけど……
でも、正直驚いてる。どこか似たような家があったなんてと。」
親も、その親も、第一子は若い姿のまま老いるという。
そこはきちんと時間の流れに則れるのだから、正直少年にはうらやましかった。
「僕んとこはさ、子孫ができるまでこのままなわけ。
当然、病気やケガとかでふつーに死ねるんだけど、
正常な老いを取り戻すには、誰かと子作りしろってさ。
バカみてーなハナシだし。」
そんなあなたの家との違いを、少年は自嘲気味に話す。
それでずっと苦労していたのだけれど、色んなことがあって、
今はこうして嘲笑交じりに話せるくらいにはなったのだ。
…もっとも、似たような境遇のあなた相手だったから、というのもあっただろうが。
「……でも、その恰好だとほんと子供のままで通せそうだし。
悪いことできそーじゃん。見た目こどもだし。」
だからだろうか、悪態に近い冗談をついてまでも、
そんな境遇を茶化そうとしたくなったのは。
■八坂 良彦 > 「確かに、驚きだなぁ、似てるようで結構違うし」
その言葉に、同意と驚きと色々混ざった感情で、頷いて。
「子供出来るまでって、それはそれで特殊な条件に感じるな。
もしかしてその子供も似た感じになるとか?」
自分の場合は第一子限定だが、それが延々と続いている訳で。
あなたの言う自分のはなしが、子孫もそうなのかある意味で心配になる。
「いや…うーん、出来なくはないんだろうけど、精神的にすげーダメージ食らうぞ、それやると。
だって、ええと試しにやるだけだからな…んっ、ごほんっ。
『わぁ、いいなぁ、おにーちゃん、そのパフェぼくにもちょうだい』」
声と口調を外見に合わせ、言ってから、顔を赤くして、机につっぷす。
「こ、こんなかんじに話したりしてたら、精神が死にそうなんだけど」
息も絶え絶えという感じで、声を絞り出している。
■レナード > 「――――。」
すげー顔をした。
主に、信じられないくらい引いてると一目でわかるような、そんな顔だ。
冗談だったとはいえ、今まで年上だと思っていた相手が如何にもな子供の振舞いをしたのを実際に目の当たりにして、
自分の想像以上に威力があったのだろう、文句や悪態すら一つもつけないまま二人の空間に寒風が吹きすさんだ。
「……ま、……まあ、なんだし。
そう、気を落とすなし………
ふつーにしてれば、いいと思うし……ふつーにしてれば……」
顔を赤くして机に突っ伏す彼を、珍しくも労わった。
流石に自分が煽った面もあったからか、申し訳なさも抱いていたらしい。
このままでは彼がいたたまれないと、一つ咳ばらいをして。
「おほん。
…えっと、そうだし。
おめーの言う通り、僕の子供もそうなる。」
あんなことをさせた罪滅ぼしのつもりだろうか、
再び話すのは、彼が気になっていただろう言葉の続き。
「……ただ、まあ、なんというか……
ふつーに恋をして、ふつーに愛を育んで、ふつーに結ばれたら……
こんな不老なんて、ほとんど感じないんだろうなー…って。
今更僕がなんか言えたわけじゃないけどさー。まったく、リア充どもめ……」
ご案内:「カフェテラス「橘」」にレナードさんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にレナードさんが現れました。
■八坂 良彦 > 「お、おう…うん、ふつーにしてるわ…。
ははは、はぁ」
その言葉に、首元まで赤くしながら、体を起こしメロンソーダを飲み切って、氷を口に含んでかみ砕く。
「あぁ、やっぱそうなんだ…家もそうだけど、そっちも大変そうだなぁ」
その言葉に少し赤みが消えた顔で頷く。
自分の子や孫迄そうなるというのは判っていても、ある意味で子供などを作るのにも覚悟がいるだろうな、と自分でもそう思うのだ。
自分以上に深刻であろう相手はどうなのだろうと。
「まぁ、それもそうだなぁ。
あぁ、そういうのもあってその発言なのか、納得したらいけない気もするけど納得した」
普通に恋愛しての所を聞いて、残っていたショートケーキも食いきって、ようやく赤みが完全にとれた顔で、頷く。
相手がいないというだけの叫びではなかったのだなぁ、と。
■レナード > 「ふん。まあ、もう色々と理解はした後だし。
この辺呑み込むの、ほんと苦労したわけ。
……だからといって、おいそれってわけにもいかないんだけど。」
理解はしたが、納得はしていない。あなたの言い回しに対して、そう答えるように。
ただ…
「それにああ言ってたのは、別に深い意味はねーし。
見たらついいちゃもんつけたくなるんだし。
いちゃついてるのが羨ましいとかそういうんじゃないし。」
よせばいいのに、その後に余計な言葉もつけたもんだから。
「………あ、やべ。アイスが溶けつつあるし。」
さて、いつの間にか放置されていたパフェにようやく意識が向いた。
残り半分といったところだが、暫くおしゃべりに夢中だったからか、そこそこ蕩けて渾然一体となりつつある。
これを食しきった辺りが一区切りとなるだろうか、少年はさっさか後始末へと集中する。
■八坂 良彦 > 「あぁ、自分で理解はした後なのか、そりゃ苦労はしそうだよな、そこら辺。
俺は爺さんも父さんもみてたからそう言うものだって自然におもってたし」
納得はそれはなかなかできないのだろう、事は想像しかできない。
「ははは、そりゃまあ…俺も見てるとそう思うしなぁ。
うん、羨ましい」
素直に羨ましいと頷く。
そうして、あなたの意識パフェにが向くと、一旦会話を止めて、おかわりを頼むか悩む。
寮にもどれば、チョコの材料の残り等で作れるけど、これ以上作るのも面倒だと、そんな意識も働いて。
■レナード > 「………ふう。」
ひとまず食し終えた。
なんだかんだ味わって食べてたのは上の方だけなので、機会があればもう一度なんて考えながら。
「さて、僕はこの辺でごちそうさまだし。
……おめーはどうするわけ?
僕、これ含めてお代わり結構したからこの辺で帰るつもりだけど。」
やけ食いの時間は、似た境遇の者の乱入という珍事で以て幕を下ろした。
尤も、それが悪いことというわけでなく、うらやまけしからんとかその類の邪な情念を、
一時でも払う上でも効果があったのだから儲けものだろう。
「さっきちらって見えたけど、八坂って言うわけ?
僕はレナード。一方的に見ただけだとフェアじゃないからここで教えといてやるし。」
なんて、無理やりな理論で自己紹介を簡潔に済ませつつ。
■八坂 良彦 > 「んー、俺も今日は帰るかな、ある程度委員報酬は貰ってるけど、無駄遣いあんまりしても仕方ないし」
此方も結局帰るという結論になったらしい。
色々と話してる間に、チョコづくりで疲れた精神は、違った精神ダメージで上書きされたらしい。
「あぁ、風紀委員2年の八坂であってる…レナードか。
うん、よろしくなレナード」
名前を聞いて、一度繰り返し、名前を呼んでにっと笑う。
二っと笑ったつもり、実際には、にこ、という感じに見えるのは本人は気づいていないのだろう。
■レナード > 「………まあ、覚えといてやるし。
似た境遇な奴に会うのは珍しいし。」
もったいぶる必要なんてないのだけども、それだけ稀な出会いだと言いたいのだろう。
風紀委員と聞いて、眉が上がったような気がしないでもなかった。
「ま、僕にチョコづくりは無縁だからその苦しみは分かってやれねーけど。
……若い見た目の話なら、なんか相談に乗ってやれそうな気はするし。
むしろ僕が相談する側かもしれねーけど。」
なんて言いながら、空になったパフェの容器をトレーごと持ち、席を立つ。
これを店内に戻して、去るつもりのようだ。
「じゃあ、また縁があれば。
まあなんだかんだ狭いとこだから、その内どっかで会う気がしねーわけじゃねーけど。」
少年はあなたの微笑みに、ふすんと鼻を鳴らして応えた。
…笑いかけたりするのは、どうにも性に合わないようだ。
最初と最後はぶっきらぼうに、少年はその場から去っていった。
■八坂 良彦 > 「確かに、珍しいかもなぁ」
一瞬変わった表情は、今は風紀の腕章をしているでもなく、ただ甘味を食べに来ただけなので、気づかなかった振りをして。
「普通なら俺も無縁なんだけどなぁ、菓子作りが趣味だからって。
まあ、お互いになにかあったら話す感じでいいんじゃないか」
此方mコップとケーキの皿をプレートの乗せて持つと立ち上がり。
「ん、んじゃ縁があったら。
あえたらその時はまた話でもなー」
微笑に微笑みを返し、鼻を鳴らす様子には苦笑して。
あなたを見送った後で、自分も移動を開始する。
■八坂 良彦 > こちらこそ、ありがとうございました。
お疲れ様でした&おやすみなさい。
それでは、失礼しますね。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から八坂 良彦さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からレナードさんが去りました。