2023/06/23 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
今日は学校帰り
たまたま?最近こういうことも少なかったけど
校門近くで下校中の妹と鉢合わせた
もちろん週に何回も実家のほうに帰ったり泊まったりもしているけど
新しくアパートで暮らし始めてからは、当たり前に減った妹との顔合わせ
校内で顔を見るとちょっと嬉しさがあるのはそんなことも手伝って
先日食べたスイーツの中にオススメのものも出来たので、この期間限定スイーツをやってるうちにどう?と
妹を誘って下校の寄り道、いつものカフェテラス、橘へとやってきたのだった
「少しずつ暑くなってきたね。どう?最近」
恋人できた?
なんて、ありがちなことを問いかけたりしながら、互いに注文しただろうモノの到着を待つ、そんなトーキングタイム
窓際の席、窓ガラスの向こうには他の下校中の生徒の姿なども見えて
たまに凛霞の顔に気づくと手を振る生徒達に、ガラス越しに笑顔で手を振り返したりしながら
■伊都波 悠薇 > 「で、できるわけないよ」
ぶんぶんっと首を大きく横に振りながら、席に座り。
きゅっとスカートの裾を握って、うつむき気味に。
「暑いのは、たしかにそう。ジメッとしてるよりはいいけど。夏はニガテだな」
■伊都波 凛霞 >
ぶんぶんと必死に首を振る様子があまりにも可愛く見える…
「え~……、気にしてる子は多いと思うんだけどなぁ…」
姉は不満気である
こんなこんな可愛い子を放っておけるのか…
自分が男の子だったら絶対に惹かれるね、間違いない
「逆に、悠薇のほうからはそういうのないの?気になる男の子とか…」
まだ早い、なんて気もしないのだけど
そういうのに興味が一切合切全くないってこともないだろうし…多分、たぶん
「雨はもうちょっとしたら落ち着いて、日差しの強い時期が来るねえ」
眼の前の少女は見るからに暑いのは苦手そうである
元々、女の子にとっては、なかなか大変な季節
お肌はもちろん、服なんかも気を使う、そういう時期
学園でも履修する科目によっては水泳なんかもあるだろうか
さて、この子は泳げたっけ、どうだったっけ…
■伊都波 悠薇 >
「い、いないよ。声、かけられることは昔と比べて増えたけど」
いない。うん、いないはず。
と、脳内でチェック。うん、いない。
「家でゴロゴロ、してようかな。やることも、あまり、ないし」
そして。じーっと、姉を見て。
「見せる人がいる、人、なのに。姉さん」
確信を持って。
「太った? もしくは、最近、食べすぎた?」
姉に関しては、ストーカーレベルの関心を持つ、妹センサーが反応していた。
■伊都波 凛霞 >
「そうなの?そっかぁ…うーん」
妹のほうから誰かに声をかける…は、まだ勇気がいる行為だろうか
でも声をかけられるようになったのは姉としてもとても嬉しい
みんな、速く我が自慢の妹の可愛さに気づいて~
とか脳内で喚いていると
「あはは、ゴロゴロするのもいいかもね、山の中だけあって涼しいしあの家───え?」
ぴしっ…
時間が…止まる……
「そ、そんなこと…あ、あるかなー……?」
頬を一筋伝う汗
これは外がちょっと暑かったからだよ、うん
時にやたらと鋭い妹……
確かにスイーツの誘惑に負けてちょっとだけ、ちょっとだけ増えたけど
お腹まわりにはそう乗っていないし、顔だって大丈夫、小顔のままのはず
しいていえば若干、ほんの少し、ちょっとだけ、僅かに、ふともものむっちり具合が増した
‥…気のせいかもレベルで、と思っていたけど
■伊都波 悠薇 >
「うん。ちょっとだけ。油断した?」
じーっと、見る。
見るだけ。嘘をついても別にいい。
特別何があるわけでもないし。
「でも、少しくらい肉付きが良いほうが、男の人は喜ぶかも。あの人は、どうか、わからないけれど」
そして、自分を見て。
「……運動頑張ろうかな」
■伊都波 凛霞 >
「ぐぬ…悠薇って妙に鋭い時あるよねえ…!」
妹に見抜かれるレベルではあったということ…
やはり油断は、油断はよくなかった…でも美味しそうだったんだもの
ころころと表情が変わる
男の人の好みは確かに、痩せ細っているよりは多少ふくよかなほうがいいのかもしれない
なんかそんな話を男子がしていたような気も、する
「いやいやいや…元々そんなに細いほうじゃないから、やっぱりちゃんと自己管理しなきゃ…。
…? 悠薇こそ別に、ダイエットしなきゃって程じゃないでしょ?」
きょとん、と首を傾げて
■伊都波 悠薇 >
「姉さんのときだけだよ」
照れたように、もじもじ。
「好みの体型を聞いてそっちに寄せる、とかでも良さそうだけど。
自分だけの体じゃないんだし?」
からかうように、言ってみる。
言ってみたはいいが、結局恥ずかしくなってうつむいた。
「いや、見た目だけだよ。見た目だけ。そんなに頑張ってないから」
■伊都波 凛霞 >
自分の時だけ、と言うけれど
それって結局一番近くで見ているから…みたいなところもありそうで
もし、自分以外にもっと近くで見ることになる人が出来たら…また変わるのかなあ、なんて
そんなことを姉は思うのでした
「あは、それもアリかなー?なんか、どんな体型でも気にしないとかいいそうだけど」
自分だけの体じゃない、なんて言われたら妙に気恥ずかして、笑って誤魔化してしまう
そして自分で言ってて自分で恥ずかしくなってるのが愛しい、何このかわいい生物…
「えー…そうなのかな。まぁ悠薇が頑張るっていうなら応援するけど…。
あ、じゃあプールか海にでも行こう?夏になったら父様や母様も一緒にさ」
夏の家族団らん、子供の頃は当たり前にあったことが最近はなかったから、どうかな、なんて
その時までに自分ももう少ししぇいぷあっぷを…と心に決めることができるし……
■伊都波 悠薇 >
「姉さんと、いっしょ?」
たじっと、少し怯えたように。
比較対象として隣りにいるのは、どうなのだろうと葛藤。
「姉さんの頑張りに、繋がるなら」
でも結局、そっちが勝った。
「頑張らないと」
■伊都波 凛霞 >
子供の頃はよく父と母と、姉妹で行楽にもでかけていたはず
そういうのって自然と成長していくとなくなっていくけど、久しぶりに家族水入らずというのもいいかなと
そう思っての提案だったけど、なんだか怯えられた。あれ…?
「…もしかしてお姉ちゃんと一緒じゃイヤ…?」
それはそれでショックである
でも、すぐに
頑張ると言ってくれる
健気である…かわいい
「嬉しいけど、別にお姉ちゃんのためじゃなくてもいいんだよ?
それとも、自分のためじゃなかなか意欲的になれない?」
くすりと微笑みを向けて
自己肯定感が低い…のは知ってるけど
少しずつ前向きになってきているのは、素直に嬉しい
姉は、そのための出汁になら、いくらでもなれるのだ
■伊都波 悠薇 >
「一緒じゃ嫌というより、一緒だと、その。ね? ほら、汚しちゃう、的な?」
まるで信仰のようである。
「まぁ、自分のために海に行くっていうのは想像できないし」
あいも変わらず、インドア派。
「水着、じゃなくてもいいしね。格好は」
逃げ道を作りつつ、頼んだものを待つ。
■伊都波 凛霞 >
「汚れるわけないでしょーーー!!!」
ばーん!
立ち上がった
しまったつい声が
少しだけ恥ずかしげに、すーっと座って
「こほん…えっと、悠薇は自分のこと低く見すぎ。
お姉ちゃんにぜんっっっぜん、負けてないんだからね…?」
喉を潤すようにお冷を口へ
いけないいけない、妹のこととなると取り乱しがちである
「うーん…そりゃあお姉ちゃんだって自分のためっていうよりは、皆でいきたいなー、悠薇といきたいなー、だからね…、
…どうせ頑張るなら、水着も頑張っちゃえば?」
どう?と
■伊都波 悠薇 >
「お、おねえちゃ、声大きっ!?」
しーっと鼻に指を当てつつ。
「そんなことないけど。姉さんは、こう、私の評価が高すぎるよ?」
うーんっと、唸りつつ。
「水着は頑張りません」
ぶぶーっと、腕でばってん。
■伊都波 凛霞 >
「それを言うなら悠薇だってお姉ちゃんの評価が高すぎですぅー」
なかなか自分の価値を認めてくれない妹に若干ふくれっ面
色々なことはあったけど、姉妹なんだし顔立ちはそっくりなほう
体つきだって…男の子こういうの好きでしょ?って思う、思うよ
勉強や運動は、苦手なのかもしれないけどそんなの女の子の価値に関係ない、むしろ個性
あの一件、妹の目標に慣れるような立派なお姉ちゃんでいよう…という気持ちは薄れて
ただただ自然体で、妹と接することができてはいる。だから余計にそう思ってしまうのだけど
「むむ…お姉ちゃんは諦めないので、夏までに口説き落としてみせる…」
なにかの決意を固めたようだった
■伊都波 悠薇 >
「口説き落とすって……」
ふよふよふよ、意識がどっかにいった。
ぼんっと爆発。真っ赤になって頭から湯気が吹き出し。
ぷしゅーっと、俯いた。
「そりゃ、姉のことはだいたい、妹は評価が高いのが多いし」
■伊都波 凛霞 >
照れてる照れてる…これは脈アリである
一生懸命お願いしたら聞いてくれそうである
「そもそも悠薇は顔もお姉ちゃんとよく似てるんだから、
悠薇がお姉ちゃんの評価を高くするなら自然と悠薇もあがるんだからね?」
とりあえず、ビジュアルに関しては
「まぁ、でも」
「頑張ってくれるなら、嬉しいよ~。
最近家族で出かけるっていうのも少なかったから。
父様や母様もきっと喜んでくれるよ」
そう、自分は悠薇よりも一足だけ先に大人になる
大人になるってことは、一人前になるってことでもあって
子供が一人前になったら、するべきことは…やっぱり、親孝行だ
■伊都波 悠薇 >
「それは……」
喜ぶと言われると。
「うん」
父には、後ろめたい気持ちもあるから。
だから、控えめにうなずいた。
「そろそろ、キたかも」
そう告げたタイミングで。
店員がおまたせしましたと、注文の品を持ってきた。
■伊都波 凛霞 >
頷く様子ににこりと微笑みを向ける
いい子なんだもの、親が喜ぶことを嫌がるわけがない
そんな話をしてくると、テーブルには注文の品が
はちみつレモンシャーベットのジンジャー生クリームパフェ!
初夏のじっとりした暑さにこの爽やかは堪らなかった、一撃でリピーターである
──そしてお姉ちゃんのふとももを増量した犯人でもある
「これこれ♪悠薇にも食べてほしかったんだー♡」
眼をキラキラさせている
ある意味、一人の時か妹と一緒の時にしか見せない表情
■伊都波 悠薇 >
「姉さん、ホント甘いものには目がないよね」
頬杖をついて、目を細める。
その光景はまるで、姉妹が逆になったかのよう。
「早く食べな。溶けちゃうよ」
■伊都波 凛霞 >
「へへー、こればっかりはやめられない…」
前も撮ったけど再びスマホでぱしゃり
もいっちょ自撮りでぱしゃり、こっそり妹も入る画角で撮った
今日は妹と一緒にカフェ橘!なんてタイトルでSNSにアップされるのは明白である
「んじゃさっそく…ぁー、むっ♡ …んぅ~~~♪」
そんな姉は、ことさら幸せそうであった
「ほら、悠薇も食べなよ~美味しいよ~?」
■伊都波 悠薇 >
「ん、食べるよ。食べるから、気にしないで食べて」
口端を緩めて。
もう少し、姉のそんな姿を見ていたかったから催促して。
ゆったりとした時間を過ごす。
「……平和だね」
そんなことばをポツリとこぼし、ながら。
■伊都波 凛霞 >
そう?と目を丸くしながらも
妹の呟きは聞こえていたのか、どうか
色々あったからこその平和な時間
頑張って乗り越えたんだから、後は幸せしか待っていない
そう確信したっていい、そんな姉妹の日常の一幕
ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 凛霞さんが去りました。