2019/08/16 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に鳩森 速都子さんが現れました。
鳩森 速都子 > (なんでこんなに晴れて見晴らしが良いのに歩いた先は喫茶店じゃなかったんだろう。そんな事を考えた事もあったけど、この暑さの前では喫茶店だろうがファミレスだろうが似たような物だった。ただこの暑さから逃げられるのだったら何でも。昼過ぎの時間帯、男は右へ左へとふらりふらりと揺らめきながらも店の扉をゆっくりと開け、灼熱の外から冷房の効いた店内へと入った。)

あづ、あづがった…。

(夏ももう後半戦の筈だが一向に暑さが引く気配は無い。外を軽く出歩いて委員会の用事を済ませてきた所だったのだが、それだけでも男は汗だくになっていた。案内されるがままにテーブル席へとゆっくりと腰かけると手に持っていた鞄を隣へ置き、中からタオルを取り出した。かけていたフレームレスの眼鏡を外し、とりあえずはタオルで汗だくの顔を拭きはじめるだろう。)

鳩森 速都子 > (快適な冷房の下でようやく生きた心地がしてきたような気がする、ついでにメニューを見る余裕も。タオルを一度鞄の上に置くと眼鏡を掛け直してメニューへと向き合って、ページをめくり始める。今ボクは何腹なんだろう?そんな事を思いながら1ページ、2ページと…)

今は食べ物よりも飲み物のほうがいいね…。

(独り言を呟きながらメニューをめくっていく。食事もできそうだったけどさほど腹が減ってる訳でも無かった。魅力的なメニューも幾つかあったけど、今はどちらかといえば喉の乾きのほうを癒やしたかった為に、とりあえず何かを飲んでからでも遅くは無いだろうと考えた。)

すみません、えっと…とりあえずドリンクバーだけで…。

(近くを通った店員を呼び止めるとドリンクバーだけを注文した。まるで夏休みの宿題に追われてる学生のような注文の仕方だと思うと微かに一人で笑みを零し、そして椅子から立ち上がると飲み物を淹れにドリンクバーの機械が置いてある方向へと歩みを進め始めるだろう。)

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に日下 葵さんが現れました。
日下 葵 > 「……席、空いてないね」

後悔の色を全く隠そうとしない表情は、見た人も後悔の念を抱くほどの物だった。
普段は風紀委員の見回りや授業じゃない限りこの時間帯に出歩くことなどないが、
今日は何を思ったのか外に繰り出してしまった。

そうして15分も歩いていればじっとりと汗が滲み、
折角塗った日焼け止めも落ちてしまったのではないかと心配になるほどだった。
一通りの用事を済ませて昼食(という名の避暑)のためにここへと赴いたわけだが、
席はどこも埋まってしまっているようで、仕方がなくテーブル席に一人で座っている男子のもとへ。

「相席、良いかな?」

問うが先か、座るが先か。彼の返答をほとんど待たずに腰を下ろす有様である。

「アイスコーヒーで。ミルクとか砂糖とかは要らないです」

迷うことなく注文を済ませれば、ポケットからハンカチを取り出して汗を拭いた>

鳩森 速都子 > (何を飲もうか、なんて考えながら席を立ってからドリンクバーで一考してから紅茶を淹れ、カップを片手に席へ戻った所で声を掛けられた。前髪に隠れた瞳で彼女の方へと視線を向ける。薄着の上にじっとり滲んだ汗を見るに男と同じく避暑も含めてここに来たのだろうか、そんな事を考えてながら返事を返そうとした時にはすでに彼女は椅子へと腰かけているだろう。男は返答の言葉を返してから席へ座ろうとして。)

勿論どうぞ。今日は人も多いし…そんな中テーブル席を一人で占拠するのはちょっとなぁ、なんて思ってたからね。

(むしろこれだけ混んでる時に一人でテーブルを占拠するのは少し後ろめたさに近いものも感じていたから、そう思うと丁度良かったのかもしれないなんて考えて。スムーズに注文する様子を見ていた男だったが、カップに入った冷たい紅茶を一口飲んでから)

暦の上では秋、なんて言うけど…これだけ暑いと秋なんて来ないんじゃないかって思っちゃうよ。

(先程まで委員会街からフラフラと学生街まで歩いてきた道のりを思い返すと、一言呟くように言うだろう。)

日下 葵 > 「ありがとう、君ならきっとそういうふうに言ってくれると思っていたよ」

相席になることを拒絶されなければ、まるで分っていたといわんばかりの言葉を続ける。
が、暑さから解放されたその表情は、先ほどまでの後悔の色を潜めていた。
初めての人が見れば少々横暴にもとれる態度である。

「君、数か月前には『夏なんて来ないんじゃないか』って言ってそうだね」

少し茶化すような口ぶりで彼を見やる。

「っと、自己紹介が遅れたね。私は日下葵。
 "あおい"と書いて"まもる"だ。よろしく。せっかくだから君の名前を聞いても良いかな?」

ここにきて思い出したかのように自己紹介をする。
これでも座らせてもらった身だ、名乗るくらいはしておきたいところだ>

鳩森 速都子 > まぁ…そんなに困った表情をされたら、断る方が難しいよね。

(その言葉を聞くと男はカップの取っ手を片手に持ち、口元を緩めながら言葉を返すだろう。困った時はお互い様だろうし、己には少なくとも自分の中のもやもやした気持ちを取り払う方法としても合理的だったなんて言い訳がましい事も言えるが…結局の所は丁度この暑さを分かち合えそうな人が居れば丁度良い、みたいな感じで。)

確かに…言ってたかもしれない。

(茶化されるとハッとしたように空いた手で己の口元へ添えるように持っていき、過去の事を思い返してみる。大丈夫、多分記憶の限りでは言ってない。)

まもるさん…いい名前だね。
ボクの名前は鳩森 速都子だよ。漢字で言い表すのは難しいけど…長いからはとこか、面倒だったらもっと短くしてもいい。
学年は二年生で、生活委員会に所属してるよ。

(彼女の自己紹介を聞き終わった後に思った事をそのまま言葉にして返して。
そして会釈でもするように軽く頭を下げ、それから此方も軽く自己紹介をするだろう。漢字に関しては3文字もあるしややこしいからとりあえず名前を覚えて貰ったほうが良いだろう、なんて思って。)

日下 葵 > 「困った顔。ふむ」

そんなに困った顔をしていたのか。
普段は表情に起伏が乏しいといわれることが多いので腑に落ちなかったが、
それだけ外の暑さは悲惨だったということだろう。

「すぐに葉の色も空の色も変わってコートが手放せなくなるよ」

だからと言ってこの暑さがどうにかなるのかと言われれば決してそんなことは無いのだけれど。

「良い名前かは私には分からないが、男のような名前の読みだとはよく言われるね。
 実際に何かを守ったことはあまりないんだけど」

若干の皮肉を込めて笑って見せるが、
風紀委員である自分が誰かを守らなければならない状況など、こないに越したことはないのだ。

「鳩森くんね。一応聞いておくけど、君は男の子だよね?」

この島には見た目も名前も性別を判断するには分かりづらい存在が多すぎる。
自分も良く漢字と読みのせいで性別を混乱されることが多々ある身だ。
センシティブなことだからこそ確認が大切だと思っているのだ>

鳩森 速都子 > …まぁ改めて考えるとちょっと違うような気もするけど…困ったような顔にボクは見えたよ。
(きっとあの後悔が深く刻まれた表情は無意識に出てた気持ちの現れだったのだろう。そう思うと外の暑さがそれほど過酷な物だったという事だろうし、己も多分店に入ってきた時の表情を思うとさぞかし辛そうな表情をしていたのではなかろうか。なんて考えると一人でまた微かに笑いを漏らすのだった。)

早くそうなってくれたほうがいい、砂漠に棲んでる種族じゃないんだからこのままだと干上がっちゃうよ…。
(この星にやってきてから文明の利器というものを色々と見てきたけど、魔力を使わずとも涼しくしてくれるこの装置に関しては良い発明だと思っている。恨めしそうに一度照りつけられている外を見るが、多分冬になったら彼女の言う通り真逆の事を言ってるかもしれない。)

ふーん…言われてみれば確かに中性的というか…男の子っぽさもあるよね、ボクも…人の事は言えないけどさ。
名前に行動を縛られるのは…どうなんだろうって思っちゃうけど、親御さんが付けてくれた名前だから大切にすると良いよ。
尤も、そんな事言ったらボクなんて鳩の要素無いし、絶対名前の響きだけで付けたと思うんだよね…。
(此方も返すように苦味を含んだ笑みを浮かべて言葉を返すだろう。また一口紅茶を口へ運び、今思えば名前の由来とかを聞いた事もなかったなんて今更すぎる事を思い返して。出た結論としてはフレーズだけで決められたんじゃないか、なんて身も蓋もない言葉を続けただろう。)

男の子…そうそう、誤解される事も多いから伝えておきたいんだけど…ボクは所謂夢魔の一種なんだ。この前随分驚かれて困られたから一応その…身元を明かしておいたほうがいいかなって思ったんだけど、葵さんを取って食ったりはしないからその……普通の男子生徒として接してくれたらありがたいかな。
(尋ねられた問いかけには少し間があき、それから随分言葉に悩みながらも男は一言一言選びながら自分の種族を明かして。以前随分驚かれた事があったからどう言ったら良いのだろうか、なんて表情は少し悩んだり、言葉を考えたりしながら紡ぐだろう。)

日下 葵 > 「なるほど。まぁ暑さに耐性があるわけではないし、
 無表情を売りにしているわけでもないから別にいいけど」

それにきっと、この気温では余裕のある表情をしている方が少数だ。
耐性があるか、冷涼な環境を作り出せる存在だけだろう。

「その感じだと鳩森くんは異邦人かな?」

恨めしそうに外を見る彼の言葉に問いかけ。
異邦人であるなら、なおの事"こちらの常識"は通用しないわけだから。

「こちらの言葉には"名は体を表す"ということわざがあるくらいだからね。
 ある程度は名前に縛られることもあるだろうし。
 私だって"日下"という名前の割に外出は夜ばっかりだ」

そんな冗談を交えて緩く笑えば珈琲を一口。

「それはつまり……"インキュバス"って奴かな?」

ちょっと顔を寄せて小声で囁く。
その表情は少し楽しそうである。

「なに、私だって夢でひどい目に遭わされて泣くような弱虫じゃないさ。
 無論、君がそんな節操のない存在だとも思っていない。
 もちろん君が悪魔の類だからと言って酷いことをするつもりもない」

相手が悪魔だろうが人間だろうが、からかって困らせることに変わりはない、とは言わなかった>

鳩森 速都子 > フフッ…そっちの方がいいよ、控えめでもちゃんと感情を表に出してくれる人の方がボクは好感が持てる。
きっと暑さや寒さで苦しむのも趣があるなんて…言える種族になりたかった…。
(無表情を売りにしてる訳でもないという言葉を聞いた時に男は小さく頷き、そして笑い声を漏らした。少なくとも表情の出力が全く無い人間よりも人間味がある人物を相手にしていたほうが楽しいし、男自身は好感も持てると言葉を返した。尤もその後に続いた言葉は身も蓋も無いような暑さや寒さに耐性が然程無い男が呟いた願望のような言葉だったが。)

そうだね、こっちに来てから随分長いから…言葉こそこうして普通に話せてるけど。
(視線を外から彼女の方へと戻すと肯定の意で頷いて返しただろう。)

ふーん…ボクもそのうち空を飛ばないといけなくなる日が来るかな…。
夜ばっかり…慣れたら大丈夫なのかな、っていう気もするけど大変じゃない?これだけ暑かったら確かに夜に用事を済ませたほうがいいかもしれないけど…。
(何も考えてなさそうな言葉を一言呟いた、真面目に言った訳では無い。外出は夜ばかりという事は彼女が今こうしてここに居る事はレアケースなのだろうか。少し心配そうな口調で夜の外出が多いという言葉に対しての返事を返そうとして。)

この前それで随分驚かれたから言わないでおこうと思ったのに。

(バツが悪そうな表情を浮かべるがまた肯定するように頷いた。少し楽しそうな彼女の表情を今一度見ては今度は少し意外そうな表情へと移って。)

逆にそう言われると何か…安心したような申し訳ないような変な気持ちになるね。
でも理解してくれると安心するから…ありがとう。

(男はやはり口調も含めて意外そうな表情を浮かべただろう。そう言ってくれるならそれに越した事は無いのだが、からかわれてるとは気付いていない。)