2020/06/29 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に神名火 明さんが現れました。
神名火 明 > 「ふぁっ!?ねねねね寝てません大丈夫ですってここどこ…?」

覚醒。BGM。橙色の明かり。薬臭くないスペース。客が少ない…ファミレス?ファミレスだここ!手元にはなんか多分もとはアイスコーヒーだったものが溶けた氷で授業後半の水彩絵の具のバケツの濁りみたいなのに満たされてるグラス。

「いや思いっきり寝てるじゃないですかしかも注文直後に!うええ結構わくわくしてアイスコーヒー注いだ気がするんだけどなあ…うーんさすがにこれどうしよう…すてるのもったいない気はするんですけどね…ただでさえドリンクバーなのにちょっと口つけただけで流しにばしゃーってのは…」

薄まってアイスコーヒーはアイスコーヒーのはずなので口をつけてみる。そして立ち上がった。

「おかわり行きましょう!あなたとは縁がなかったということで!」

神名火 明 > 「時間あいたなあって思ったら知らない人とばっかりすれ違うしひょっとして年度変わってたかな…?時間が流れるのは早いですねえほんと。青春らしいことせずに卒業することになりそうだあ…戦争真っ只中のところに放り込まれるよりは実戦経験も積めてありがたいですけどねー」

たまに話したあの人この人、元気にしているかしら。部活はほとんど「幽霊部員」だし、医学部も四年目となれば知識よりも実戦実戦、病院の手伝いで普段から忙殺されている。たまの休みには固定の相手とだらだらと色々するだけだし、ずるして早く就職した気分。そういうのもまあいいかな。なんだかんだ楽しい島生活だし。

「アイスコーヒー…ううむ、此処はリベンジするべきでしょうかね。いやあしかしちょっとは飲んだ…気がするしこの…あっ…混ぜれる奴…違う味…ヤバそう…」

明らかに食い合わせの悪いフレーバー同士も混ぜられる奴だ。炭酸飲料の毒々しいラインナップには思わず頬を赤くしてゴクリと喉を動かした。

「オレンジと…ブドウで…うわっ…すっごい色…しゅわしゅわしてる…へへ…これはよくなるぞおってああっすみませーん遊んでるわけじゃなくてですね…はい…」

ぶつぶつ言ってたら店員さんに睨まれてしまった。お金払ってるからいいじゃないと強く出られるわけもないので毒々しい赤茶色で満たされたグラスを持ち替えって席に戻る。すとん。ああ楽しい。きっと疲れてるんだな私。

神名火 明 > 「うふふ、あなたのことは明スペシャルと名付けましょうね。最近は備え付けのコーヒーをヘドロみたいに濃くしたのばっかり飲んでましたからね。もう最近カフェインの効きがなくなってきたっていうよりもカフェイン入れてないと調子出ないくらいになってきてるけど嗚呼この体に悪そうな混ざり方…ぞくぞくすゆ…」

コースターに乗せた明らかにヤバい液体にストローをさしてくーるくーると回してやると涼やかな音が耳をくすぐってくる。もう夏だね。春というか年越しをした記憶がないのが困りものだった。日時と曜日の感覚が薄れ、鈍くなりつつある体が刺激を欲するようになる。口をつけて吸引すると半透明なストローにきゅーっ…と液体がせり上がってきて。

「…………………」

混ざるようにできてるんだからそりゃ無難な味になりますよね、と顔を顰めて両腕をテーブルについて脱力。強炭酸なのがせめてもの慰み。コクコクと喉を鳴らしながら暇を持て余したイエイヌみたいにきょろきょろ。面白そうなものはないかな。こんな夜のファミレスに期待するものでもない気はするんですが。

神名火 明 > 「どーしましょっかねー?食事の約束はしばらく後だし、ふいに時間があくと何していいかわからなくなるものですねー。学校で新しい出会いを求めてみるべきか、遅れてきた青春…落第街…は戦いに巻き込まれると仕事する羽目になりそうなんですよねえ、いや戦いが起きればどちらにせよ行くことになるかあ…」

面白みのない味を飲み干して伸びー。明らかに鳴ってはいけない音を関節から響かせてしまえばこの痛みがたまらない。刺激が欲しい。最近はそれこそめっきりだ。恋人たちとの逢瀬も重ねてしまえばマンネリが生まれ、何かフックが欲しくなる。フックを使うのもそうそうに飽きたが。暇なうちにしたいこと。そう言われても浮かばないものだ。したいことはしている。つまり一人で考えてもしょうがないということだ。

「良しっ、しばらくは空いた時間にぶらついて見ますかね~。私まだハタチですからね。休みに寝て過ごすようになっちゃあーおしまいだ。あっごめんなさーい、お会計おねがいしまー…あれ?怪我?あー指やっちゃったんですかね、ちょっと見せてくださいねー…」

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から神名火 明さんが去りました。