2020/07/07 のログ
萌良 さだめ > 『おまたせしました。』
(優しい店員さんの声とともに、チキンライス、ハンバーグ、エビフライ、そしてデザートの果物…。
 それらが一皿に収まった、まさに完璧なお子様ランチがテーブルの上へそっと載せられる。
 これだ、これが食べたかったんだ。 歓喜に震えそうになるけれど、必死に堪えて店員さんに頭を下げた。)

ありがとうございます!
(きちんとお礼を言うのは大事である。 ましてや、子供ならば。
 嬉しそうに戻っていく店員さんに若干の申し訳なさを味わいつつも、
 真に味わうべきはこのお子様ランチである。 ナイフとフォークを構え、いざ、と気合を入れた。)

萌良 さだめ > (…20分ほどかけて、お皿の上はきれいになっていた。
 兎さん型にカットされていたりんごを食べ終え、ナプキンで口を拭う。
 完璧。 我ながら恐ろしいほど完璧な女児ムーブを成し遂げた。
 これなら完璧だ。 最後にさっと席を立ち、お会計に向かう。
 お支払いをしてお店の外に出たところで、先程の店員さんが小走りで駆け寄ってきた。)

「お客様、あの…」
(ぴたりと足が止まり、一気に脈拍が上がる。 バレたのか?ここまで完璧だったのに?
 一体どこから? 顔見知りだった? なにかミスをしたのか? 寒気にも似た感覚と、
 いくつもの仮定が頭の中を駆け巡る。 永遠にも思える時間の中で、ゆっくりと振り返り、
 店員さんを見やった。)

萌良 さだめ > 「お子様ランチ用のプレゼントを渡し忘れちゃったの、ごめんなさい!」
(店員さんはそっと自分の手に可愛らしいヘアピンが入った袋を握らせ、 慌ただしく店内へと戻っていく。
 彼女が店内に戻って扉が閉まったその瞬間、へたり込みそうになるぐらいの虚脱感に襲われて思わず長く息を吐いた。)

…ふ、ふう――――………。
(世界ため息選手権が開催されたら、おそらくベスト3に入るぐらいの長い長い溜息。
 安堵と、最後までやり遂げたという満足感が自分を包み込む。
 そっとファミレスの方に向き直り、深々と頭を下げた。)


―――もう、こういうことはやめよう―――。
(お子様ランチを食べるためだけに、なぜ自分だけ心理戦に晒されなければならないんだ。
 そんな思いを胸に、ファミレスを後にした。)

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から萌良 さだめさんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に神鳴 壬さんが現れました。
神鳴 壬 > これまで扱っていたブツも取られてその他諸々、必要なモノも物理的に無くなってしまったのでやれる事といえば真面目に学園に顔を出すしかなく。

普段なら異能でも使ってそこらの悪友たちとつるんでテスト範囲を盗み見見たりするような小狡い事も出来ないため今は真面目に勉強なう。

落第街も行き来しているためか顔が多少は広いせいか、そっち側の生徒に声を掛けられ、スマホに諸々打ち込んでいた手を止める。

「あぁ、いつものやつ? 今は店仕舞中。連絡したろ、目を付けられたから当分は無理だって。また出来るようになったら連絡するよ。」

そこらの学生と変わらない雰囲気の生徒だが話していることは少しばかり物騒、とはいえそんなことを気にするヒトは騒がしいファミレスの中ではいないだろう。

生徒が去ってしまえばまたスマホにポチポチと勉強の復習やらを打ち込んでいく。

神鳴 壬 > 結局あの後、協力しろと言いつつほとんど放置プレイで連絡も来ず。
とはいえ、目立つので開店パーティしているところにお供を連れて行っていたやら何処そこを歩いてたなんて無駄情報はちょいちょい入ってくる。

協力者と言いつつ、行動も何も漠然とし過ぎててなにをすれば良いのかわからない。
そんな感じだ。

まぁ下っ端としては新しく何か言われるまでなにかする気もないため、今日も今日とて為にも有益にもならないエインヘリアルの情報をサルベージしていく。

勉強のおまけみたいなものだ。
とはいえ見つかるのは今日食べたスイーツくらいのものなのだが

神鳴 壬 > 「さて、どうしたものかな。」

落第街を拠点にしている以上、出すものは出さなければいけない。
早急に金がいるような状況ではないが、このままだと追い出されるか、悪くて海の底なわけだが。

「いっそ、引っ越すか。」

そういえば特にあそこに引き籠っている理由などない気がする。
いや、ギリギリグレーな事をしていたりアナグラに潜るなら便利ではあるのだが、後はかのんの修理施設として使う場所がちょうどいいというのもある。

あ、やっぱ駄目だな。

神鳴 壬 > 「まぁいいや、とりあえずしばらくのんびりしてるか。」

カタンと椅子から立ち上がる。
特にこれから理由もなく、少しばかり学生らしい振る舞いをすることにはなるが結局の所、しばらくはやることが変わらない。

憎ったらしい話ではあるが協力するとなった以上するしかこちらには選択肢もないため言うことを聞いておくことにしよう。

それはそれとして、これから何をどうやってあの女を貶めるか、という話でもあるのだから、近くで見ている分には悪いことはないだろう。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から神鳴 壬さんが去りました。