2020/08/02 のログ
ご案内:「常世寮/男子寮 ロビー」にジャムさんが現れました。
ジャム > 夏季休暇には何をすべきだろうか。
結論から先に言えば何をしたっていい。
休む。学ぶ。遊ぶ。
どれをとっても夏の暑さ故に設けられた長い休みの中、重要な過ごし方だ。

というわけで獣耳尻尾の異邦人は、学びつつ遊ぶ方法を考えた。――普段訪れる事のない、男子たちの花の園への単独潜入、及び探索、偵察任務である。

「へー……!ここが男の子たちのお家かあー……!」

夏の朝。
お昼に近づきつつある時刻。まだまだ、寮生たちは各々のベッドでお腹を出して眠っているのだろう。
ほぼ無人のロビーに何食わぬ顔で入り込んで。物珍しそうにきょろきょろ。
ソファにあがりこんで、そのスプリングでぼよんぼよん。
身体を弾ませたり。
ロビーに置いてある自販機から手に入れたジュースの紙パックを片手に、廊下の先をうろちょろ伺ったり。

ご案内:「常世寮/男子寮 ロビー」に萌良 さだめさんが現れました。
萌良 さだめ > オぁ―……あふ…。
(大あくびをして、のろのろとお部屋を出る。
 学校がおやすみの間は研究に関わる人員も概ね休みになってしまう。
 必然的に自分のやることも減ってしまうわけなのだ。
 かくして始まる、男子寮生総出での連日の映画・ドラマまつりである。
 昨日は「嘘つきガールと俺様系男子」という女性向け恋愛もの実写映画を見て、
 『おれも俺様系になる!』『俺様王に俺はなる!』『俺様…俺が!!』などと深夜まで騒いでいたのだ。
 当然眠いが、部屋にいたらなにもできない。  とりあえずお部屋を出てロビーにでるのが日課である。)

…おっ、だれか待ち人?
(興味深げな感じにロビーのソファで飛び跳ねたり、廊下を観察したりする少女に手を上げて挨拶。
 男子寮生として、節度あるまともな対応であることは確定的にあきらかだ。)

ジャム > (大きな欠伸の気配に振り返れば、自分の背丈よりも小さな人影が眠たげに歩いてきている。
男子寮の廊下の奥、という、地下通路の錆びた扉の向こうみたいなダンジョン攻略に乗り出そうと伸ばしていた足一歩分を引っ込ませ、踵を返して相手と向かい合い)

おはよ!
……ううん。誰とも約束してないけどー。
夏休みで時間あるから、男子寮に遊びに来たの!
どんなところかなーって。
せっかく夏休みだから、普段と違うことしたくて。
(ぶんぶん。大きく手を揺すって。挨拶返しつつ、親しげに話しかけてくれる相手に笑顔を向け)

なんか眠そだねー。やっぱり夜ふかししてたとか?
朝ぐらいまでネットしてたとか。動画見てたとか。
男子同士で集まって何かしてたとかー?
(相手の様子に、ソファに座り直して語尾を上げる。
男子同士、と口にしつつ小首が傾くのは、そういえば相手が小さな女の子にしか見えないからだ。あれ、男子寮だよねここ。と浮いた視線で自問自答)

萌良 さだめ > おう、おはよう! めっちゃ元気だな。
(元気よく挨拶されては元気よく挨拶しないわけにはいかないし、
 お客人に無作法な挨拶はよくない。 彼女に答える形でもう一度挨拶。 
 今度はさっきよりもだいぶ気合を入れたそれだった。)

遊びに…なるほどねえ。 わかるよ、女の子からすると男子寮ってのは未知の場所だもんな。
まあ、男子寮だけあって女の子にめちゃくちゃ敏感だからさ、
もし誰かに会っても、あんまり刺激しないであげてくれよ。
(元気よく訪問理由を告げてくれた彼女に、鷹揚に頷く。
 この状況、飢えた狼の巣に特上牛肉がぽんと飛び込んできたようなものであるから、
 念の為彼女にアドバイスすることにした。)

そう、夜ふかししてたよ。 男子寮ではな、夏休みの間は
みんなで恋愛映画見ながら、好きな子とかの話を毎日するんだよ。 朝までな!
(興味津々、という彼女ににやりと笑って状況をきちんと説明する。
 少しだけ誇張とか誤解があるが、会話のスパイス…もとい、悪戯心だ。)

俺は萌良 さだめだ。よろしく。 …男だよ。あと大人だよ。ほんとだよ。
(そういえば挨拶していなかった。 ぽんと自分の胸を叩いて、彼女に名乗った。)

ジャム > うんー。へへっ!
男の子たちが夜な夜な集まるひみつの宿ってちょっと憧れ……!
でもロビーは普通だね。もっとこう、机の上に汚れた紙幣が積まれてたり、壁にナイフが刺さってたり、床が酒瓶と謎の染みだらけになってたり、柱に誰かがくくりつけられたままになってるのかと思ったよー。
(偏見がどっさり盛られた男子窟の様子を身振り手振りで示して。案外きれいだったと笑いかける。異邦人ゆえに、野盗の隠れ家そのものを想像していた様子)

うーん、そうなんだ。
うん、わかったよ!刺激しないでそっとするー。
公園で蜂が飛んできた時みたいに、こんな感じに!
(外に出たら出会う人のだいたい半分は異性になると思うけれども。親切な忠告は聞いておくべきだろう。こくこく頷いて。そろりそろりと四つん這いになって後進する仕草を見せ)

わー!なんか良いな!そういうの!
やっぱり男子も盛り上がるんだ、好きな子の話ー!
僕はジャム!1年生だよ。……えっ、あっ、……あはは、そうなんだ。じゃあー、萌良先輩って呼んでいい?
(キラキラ瞳輝かせ、淡い恋心の悩みを朝まで交換する儀式が執り行われているらしき様子にはしゃぎ、はたはたはた!揺れる尻尾。自分も名乗り返しては、途中で相手の性別や年齢を見た目通りに判断していたのがバレバレな誤魔化し笑いをはさみ。習ったばかりの年上への敬意を表しつつ、握手しようと手を伸ばし)

萌良 さだめ > 男子寮、なんかガンマンが集うバーかなんかだと思われてたのか…?
でも、男子も女子寮のことをパステルカラーのふわふわした綺麗な場所だと思ってるから、多分お互い様なんだろうなあ。
(相手の言葉に明るく笑いながら答える。 お互い、見たことがない場所は想像するしかないのだ。
 異邦人たる彼女ならなおさらだろう。 うむ、と腕を組んで重々しく頷いた。)

お、いいね。 頭を低くしてにじり寄るのは大事だ。 …なあ、尻尾か耳、ちょっと触ってみてもいいか? 
(彼女の警戒した仕草の再現を見て確信する。 多分彼女は、猫かそれに類する要素を保つ異邦人なのだろう。
 そうなると、やっぱり触ってみたくなるのが人情だ。 彼女に嫌がられないように、そっと確認する。)

そりゃあもう、盛り上がるよ! 男子は女子よりもこう…ダイレクトだけどな。 要するにスケベなんだ。
それはさておき、ジャム…いい名前だな。 覚えたぞ。 おう、先輩と呼んでくれ! 飲み物いるか? 飴食べるか?
(嬉しそうに揺れる尻尾と楽しげな反応から、すごく楽しんでいることがわかる。
 彼女から差し出された手を小さな手でしっかりと握り返した。
 先輩呼ばわりが嬉しくてつい反応が甘くなるのは致し方なしである。)

ジャム > いいよ!男子寮の人は刺激しちゃいけないけどー、男子寮の人から僕は刺激されても大丈夫ー!
(行動様式が未だに半分ぐらい獣なままの異邦人は、四つん這いでいったん下がった後にそのままてこてこと前進。相手のそばに寄っていって、謎の理屈を展開しながら床に両手をついてしゃがみこみ。触りやすいように頭やお尻を接近させた。触れ心地としてはでっかい猫耳みたいな。毛は長く指通りがよくて艷やか。尻尾も同様で)

あはー!男子のえっちな話ー!
僕も混ざってお話したいよー。
――やったー!萌良先輩!先輩!せんぱいー!
飴飴、飴ください先輩ー!」
(猥談とか輪になってひそひそやってみたい、だなんて異性への憧れを呟く。先輩呼びを許されたら、嬉しそうに握った手にもう片手を合わせて両手握りにしてブンブン!上下に勢いよく揺すって挨拶を済ませ。
先輩に甘えたがる後輩そのものの顔つきで再びしゃがみこみ。ピンク色のベロを突き出して飴玉を恵んでもらうのをじっと待つ。

萌良 さだめ > いや、そこまで刺激というほど刺激はしないが!?
まあでも、おとなしく触らせてくれるんだな…。
こう、頼んでおいて何なんだけど、あんまり簡単に体触らせない方が良いからな…?
(世の中には異邦人をダメにするちゅるちゅるなどというおやつもあるのだ。
 簡単に懐柔されてしまいそうな彼女に危機感を覚えて優しく語りつつも、
 そろそろと手を耳と尻尾に伸ばす。 体もめっちゃ近い。 いい匂いがする。
 そこはそれである。 大人の根性で抑え込んだ。)

うん…触り心地、すごくいいな。 …これはずっとなでたく鳴るな。
(柔らかくしなやかな毛に覆われた耳をそっと指でなぞるように触れる。
 心地よさに眼を細めながら、次は手全体で撫でる。 思わず頬が緩んだ。)

男子のえっちな話は女子は入れないんだよ! なにしろ…えっちな話なんだ!
飴あげるからここだけは譲ってくれ、すまん!!
(すごい勢いで男子のパジャマパーティに食いついてくる彼女と握手しながら、
 必死に説得する。 男子の絆は脆い。 女子一人で総崩れになるのだ。)

いいぞー、飴玉あげるからなー。 いいこにしてろよー。 …餌付けみたいだな…。
(舌を出してすごい勢いで飴玉を求める彼女に、取り出したミルク味のそれを見せる。
 舌の上にそっと飴玉を載せてあげて、よし、と頷いた。)

ジャム > そうなんだー?僕、触ってもらえるの好きなのになー。
萌良先輩じゃない人が手を伸ばしてきたらー、ちゃんと警戒する!
でも先輩は特別ー。
――んふー!ふふっ!……先輩のお手て、気持ちよくってくすぐったくって気持ちいいー!
(肌をくっつけるのは獣らしく好きだった。親愛表現でもある。ぎゅってハグしたらあったかい気持ちになる。それを諌められて不思議そうに小首かしげながらも了承し。
矛盾しないように彼への特例を言い表した。
優しい触り方に瞳を細めながら、くすくすと肩を震わせて。
喉がごろごろ、ご機嫌そうに鳴り)

ひどいよー!差別だー!
男の子たちと楽しくお話したいだけなのにー!
でもー、飴くれるならOK!僕は諦めた!
(なぜかここで男女同権を叫び始め、批難するためにしゃーっ、と短い黒髪逆立たせ。
かと思えばあっさり飴一個で示談が成立したりした)

僕良い子……!良い子だから……!
(濡れたベロをちろりと差し出しながら、はっはっはっはっ、飴という餌付けを目前に鼻息も荒い異邦人。
それはミルク味を見せられた時にさらに荒ぶった後、飴玉が柔らかい舌に載ったとたんにおさまった。
美味しそうに瞳を伏せると、にー!幼子の顔つきで表情ほころばせる。

萌良 さだめ > 触り合ったりグルーミングするのは親愛の合図なんだろうけどさー。
単純にすけべ心でしようとしてくる奴らもいるから気をつけろって話なんだよ。
いや、なんか…特別と言われると恥ずかしいな…。
その…気持ちいいのはわかるから、せめて撫でてもらっても安心!っていう人に撫でてもらうんだぞ。
(すごい勢いで特例を提示されると、嬉しいやら恥ずかしいやら。
 照れ隠しに彼女の頭を撫で回した後に、櫛を使って丁寧に髪を直す。
 ついでに獣耳や尻尾も梳って、彼女の毛並を丁寧に整えた。)

差別じゃないんだよな~。区別なんだよな~。
女子会に男が一人だけいたらこまるだろ。
飴ちゃんいくらでも上げるからなー、ジャムはいい子だなー。
遊びに来たらまたあげるからなー、よしよし…。
(ものすごい勢いで鼻息を荒くする彼女にちょっとビビりつつも、
 彼女を慰めつつ飴を提供する。ご満悦な感じでおとなしくなったのを確認して、
 可愛がるように頬や顎の下も撫でた。 かなりの猫扱いである。)

ジャム > はーい!じゃあ萌良先輩になでてもらう!
先輩なら撫でてもらって安心!
んー……気持ちいい……!整えてくれてありがと!……先輩って櫛通すの上手だね。もしかしてさ、お姉ちゃんとか居たりした?

(しゃがみこんだまま、ぴっ、と右手を上げて了解の意を示し。撫でてくれて安心な人!とばかりに上げられた右手の指をそのまま相手に差し向ける。短い黒髪は撫でられると軽くハネハネに散り。細くてさらさらなショートへアを取り戻してくれたり、艷やかになるまで尻尾を梳られるとまた嬉しくなってお礼を告げ。この器用さはもしかして、と姉の存在疑惑を浮かべ)

うーむ。たしかにこまる!
その男の子が玩具にされてしまう!
――ほんとに!?またくれるの!
じゃあまたくるよ!先輩!今度は萌良先輩のお部屋にも行きたいな!トランプしたい!ジェンガも!ロクテンドースイッチも!
(自分たちの女子会に男子がいれば、逆にその男子が格好の餌食にされてしまう。そんな雌獣たちのコミュニティの賑やかさをもってして先輩の言葉に頷き。
撫でられるとふにゃりと目元が蕩けて、頬にまんまるな頬紅が浮かぶ。

ふぁ……。すっかり気持ちよくなっちゃった。へへ!
萌良先輩ー、そろそろお昼の用意をしに自分のお部屋に戻るね。……先輩と知り合えて良かった!またあそぼー!
(自分の感じている気持ちよさの返礼のように長い尻尾を伸ばして、相手の足にそっと触れ。
かろい笑い声がひとつ。
壁にかかってる古めかしい時計を見上げると、四つん這いから立ち上がり。弾む声と笑顔を残しながら、その場を立ち去っていこうと。小走りにかけながら、揺れる尻尾――。